販売できるLi-ion充電池とPSEマーク
投稿日: May 15, 2013 6:14:30 PM
Amazonとか見てると違法なLi-ion充電池や充電器の販売が増えて来ました、
時々取り締まりがあって減るのですが、
しばらくすると法律を知らない人たちがまた販売を始めるといったイタチごっこになっています、
電気用品安全法、通称PSE法は不毛かもしれませんが、法律は法律ですのできちんと守らないと、そのうち更に厳しくなって懐中電灯に使うようなLi-ion充電池が入手さえ違法にならないように気をつけなければいけないでしょう、
この点については販売者ばかりではなくユーザーも賢くなる必要があると思っています。
まず、Li-ion充電池は電気用品安全法により体積あたりの容量がある数値以上のものが規制されます、
規制された場合PSEマークがなければ販売出来ません。
大雑把に計算すると18650の場合定格3.7Vで容量が1700mAhあたりからPSEマークがなければ販売が禁止されます、
で、そのPSEマークは誰が付けるのか?というと、メーカーではなく輸入及び販売を行う物の義務となっています、
つまり、日本で生産されたものならメーカーがPSEマークを付けますが、
海外生産の場合それを輸入した人がPSEマークを付ける義務を負います、
で、PSEマークを付けるのはきちんとテストを行う必要があります。
で、問題なのはこのテストです、
PSEマークを付けるためのテストにはかなり厳しい条件があって、特に生セルにプロテクト回路を付けただけの懐中電灯用のLi-ion充電池ではまずテストをクリアしません。
最大の問題はケースに入ってない事で、それ故外部からの衝撃に耐えられないんですね。
逆に言えばそのようなLi-ion充電池にPSEマークが付いているとそれ自体が怪しいということになります。
販売者が口ににしていいのは
「PSEマーク付き」
だけであって、
「PSEマーク取得可能」(PSEマークに取得なんて事はありません)とか「PSE認定品」(誰が認定したの?)とか「PSE対応品」(だれが対応するの?)とか、そんなのはいっさい販売には関係のない無意味な言葉です。
で、そのPSEマーク、
PSEマーク付きとなっているものでもよく見るとPSEマークじゃなかったりするもの注意が必要です、
Li-ion充電池のPSEマークの場合そのとなりに輸入販売者の名称の記載が義務付けれれていてその名称とセットで初めてPSEマークと呼びます、
だから、このような一見PSEマークに見えるものもよく見るとPSEマークではないことがわかります。
するとユーザーはどのようにして懐中電灯用のLi-ion充電池を手に入れればよいのか?ということになります、
方法はいくつかありますが、今のところ考えられる基本的な方法は以下の四つ、
外装に組み込まれたLi-ion充電池から中身を取り出す
個人で自分が使う分だけ海外から輸入する
無料で譲り受ける
レンタルで借りる
最初のケースに入ったLi-ion充電池の中身を取り出す方法はいわゆる生セルになり取り出しの時点でも危険性があるのであまりお勧め出来ません、
個人で自分が使う分だけ海外から輸入する
無料で譲り受ける
レンタルで借りる
この3つはいずれも担当省庁にてPSEマークを必要としないと言われた方法です。
すると、例えばケースを売ってLi-ion充電池はオマケだと言い張ればよいのか?ということも考えないでもありませんが、
その場合今度は不当景品類及び不当表示防止法違反で立派な法律違反になります。
1,000円以上で販売している品の場合、オマケの商品の金額はその10分の2までとなっています、
2000円で売っているバッテリーケースならバッテリーは最高でも400円までのものしか付けることができません。