Li-ion充電池はどのようにして選ぶのか?

投稿日: Dec 28, 2014 4:0:3 PM

今回はLi-ion充電池の選び方について、

サイズと電圧は各々の懐中電灯が指定しているLi-ion充電池を選びます、

で、サイズと電圧がわかればあとはなんでもいいかというとそうではなく、選び方次第でかなり危険なことになるので注意が必要です。

兎にも角にも安全性が第一であることを皆さん忘れないようにしてください。

プロテクト回路の有無

まずは複数のバッテリーを使うライトの場合、

ライトによってはバッテリーを直列で使用するものと並列で使用するものが有りますが、

バッテリーを直列で使用するライトには必ずプロテクト回路付きを使用してください、

バッテリーを複数本直列で使用するライトはほぼ降圧回路を搭載しており、その場合バッテリーの内部抵抗が大きい小さいは基本的に問題にならないので僅かな内部抵抗の増加を嫌ってプロテクト回路無しのバッテリーを使っても全く明るさに違いはでません。

それどころか、プロテクト回路なしのバッテリーを使うと、一番先に容量を使いきったバッテリーが極性反転を起こし、その結果まだ容量の残っているバッテリーからの異常充電状態になって液漏れし、発火や爆発を引き起こします。

コンディションを揃えていればいいかというと、放電末期のバッテリーが最後の最後まで全く同じ状態で減っていくというのは絶対ありえません。

Li-ion充電池を1本だけ使うタイプや、並列で使うタイプ

この場合なら極性反転する前に暗くなるのでプロテクト回路がなくてもOKですが、

Li-ion充電池を1本だけ使うライトでも時々昇圧回路を搭載している物があってバッテリーを過放電させてしまうことがあるのでご注意ください、

その場合さすがに発火や爆発まで引き起こすことはありませんが、バッテリーが過放電すると極端に劣化しやすいので。

その上で、Li-ion充電池を1本だけ使って、なおかつ昇圧回路を搭載していないライトにはプロテクト回路の付いていないマンガン系のLi-ion充電池をおすすめします、

IMR****とかいうタイプです。

コバルト系のLi-ion充電池はプロテクト回路は必須ですが、

マンガン系はプロテクト回路なしでも同等の安全性を確保できています、

コバルト系で過電流防止回路が働かないプロテクト回路が搭載されたものがあるので要注意

コバルト系ではせっかく付けるプロテクト回路を内部抵抗の増加を嫌って過電流プロテクトを事実上効かない状態にして性能低下を避けているLi-ion充電池が有りますが、何のためのプロテクト回路なのか考えてみてください、そんなプロテクト回路では意味がありません、本末転倒です、

パナセルに日本製のチップによるプロテクト回路を取り付けたLi-ion充電池がそれですのでみなさん十分気をつけてください。

わざわざそんな危険なプロテクト回路を搭載したコバルト系のLi-ion充電池を使わなくてもマンガン系のLi-ion充電池を使えばいいだけの話です。

汎用性

Li-ion充電池はその危険性を考えると本来は専用であるべきで、汎用性が無い方がより高性能なLi-ion充電池にできます、

それでもそんな中でもより安全を保ちながら汎用性を求めてきたのが中華ライト向けのLi-ion充電池と言えます。

まずはボタントップ

普通の電池のようにプラス極を出っ張らせることによりライト側に逆接防止機能と相まってバッテリーの逆入れによる回路の損傷やバッテリーの損傷を防ぐことが出来ます、

ただし、それによりバッテリーの長さが規格より長くなれば使えないライトも出てくるのでプラス極の出っ張りは最小限でなおかつ有効な高さのものを選ぶことが重要です、

次にマイナス極

マイナス極はプロテクト回路なしのLi-ion充電池の場合バッテリーの缶体がそのまま接点になるので耐久性もほとんど問題ありませんが

プロテクトか色付きの場合、プロテクト回路の基板がそのまま接点になっているものが有ります、

これは要注意です、

基板が接点を兼ねるとそれは当然極薄のメッキなので、ライトの端子によって傷がついたり減ったりして接触不良を起こすことがよく有ります、

新しいうちは良くても使用頻度が高いほど接触不良を起こしやすくなるのでせっかく高価なLi-ion充電池を買っても長期間使えないという問題に当たります、

これが安いバッテリーならあきらめも付くのですが(^_^;)

なので高容量で高価な18650Li-ion充電池を選ぶ際は是非マイナス極の端子がどのような構造になっているのか一度ご確認ください、EagleTacやAWはきちんと金属プレートを端子に採用しています、

私がFlashlight用では最も高い品質ではないかと思っているWolfEyesのLi-ion充電池もマイナス極は金属プレートを採用しています、

ライトのマイナス側の端子が接触不良防止用にあえてアグレッシブになっているライトも多々有りますのでマイナス極に金属プレートを使うのは重要なことの一つと考えます。