第4回IBSセミナー
科学研究費助成事業(若手研究)
「感覚と情動の人類学:現代日本と中国における気功実践を事例に」共催
「日本太極拳黎明期と立禅のこと」
2026/9/5 立命館東京キャンパス
第4回IBSセミナー
科学研究費助成事業(若手研究)
「感覚と情動の人類学:現代日本と中国における気功実践を事例に」共催
「日本太極拳黎明期と立禅のこと」
2026/9/5 立命館東京キャンパス
太極拳は、現在では健康法や生涯学習、武術、地域活動など、さまざまな場で実践されています。しかし、日本に太極拳が紹介され、広がり始めた時期に、誰がどのように太極拳を受容し、何を伝えようとしたのかについては、十分に整理されていない部分も少なくありません。
本セミナーでは、午前の部に、2026年1月25日に立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催した第3回IBSセミナー「日本の気功、日本の太極拳―健康とウェルビーイング」の内容と、同セミナーで報告した「関西気功・太極拳指導者・実践者交流会議」の成果を紹介します。
日本における気功・太極拳の受容と実践について、研究者と指導者・実践者がどのような議論を交わしたのかを振り返ります。
午後の前半では、これまで進めてきた日本における太極拳黎明期の歴史研究と理論研究について報告します。日本に太極拳が紹介された初期の動向や、当時の指導者・実践者が太極拳をどのように理解し、説明し、伝えようとしたのかを取り上げます。
太極拳の技法や理論が、歴史的・社会的な背景の中でどのように形成されてきたのかを検討します。
午後の後半は、「立禅(站椿功)」を題材としたワークショップを行います。
立禅は、一定の姿勢を保ちながら身体の状態を観察し、姿勢や重心、呼吸、力の使い方などを整えていく練習です。今回は高度な技術の習得を目的とするのではなく、初めて取り組む人に対して、どのような順序で説明し、実践へ導くのかという指導の過程に重点を置きます。
姿勢のつくり方から身体感覚の確認までを段階的に進め、授業や講座、日常的な健康実践にも応用できる教え方を体験します。
太極拳や気功の研究者・実践者だけでなく、身体教育、生涯学習、健康づくり、授業やワークショップにおける身体実践に関心のある方にも広く参加いただける内容です。
▶ 日時 2026年1月25日(日)受付/開場 10:30
▶ 会場 立命館東京キャンパス
▶ プログラム(予定)
11:00-12:00 第1部 報告「日本の気功、日本の太極拳」 蒲生諒太・黄信者
13:00-14:00 第2部 レクチャー「日本太極拳黎明期」
14:10-15:40 第3部 ワークショップ「立禅」
15:45-16:00 クロージング
IBSセミナー(Seminar of Integrated Body Studies and Self-Care)は、「統合的身体研究とセルフケア」をテーマに、実践的な科学研究と解釈的な文化研究、さらに人工知能研究やオンライン通信技術を含む情報科学技術を活用・融合させた学術的な議論と実践の場を提供する、市民に開かれた公開イベントです。
本セミナーは、2010年代以降、主に関西地域を中心に展開された実存哲学や意識研究の成果に影響を受けた身体研究、および主に関東地方で発展した体育教育分野における養生研究の流れを基盤としています。
実証科学と解釈学的アプローチを情報科学技術のもとで統合することにより、明治時代以降に発展し、市井の人々によって継承されてきた日本の身体技法や養生術の伝統を発掘し、学術的に再評価するとともに、新たな視点から議論する場を提供しています。本セミナーは、これらの多様な学問的視座を通じて、身体文化の研究を深化させることを目指しています。
講師 蒲生諒太
立命館大学OIC総合研究機構客員研究員、天理大学人文学部講師。教育学・身体教育学を専門とし、日本における太極拳・気功の受容と展開について研究している。
楊名時による健康太極拳の成立と思想、日中友好協会で活躍した大瀧一雄をはじめとする普及草創期の指導者を対象に研究を発表し、太極拳が戦後日本において独自の健康法・養生法として形成されてきた過程を明らかにしてきた。
自身も10年以上にわたり太極拳・気功を実践し、楊名時太極拳準師範。気功・太極拳を学術と実践の両面から扱うIBSセミナーや、指導者・実践者の交流企画を実施し、歴史・理論研究と身体実践をつなぐ活動に取り組んでいる。
本ウェブサイト掲載の内容は蒲生諒太の個人研究成果です。所属機関等の公式見解ではございません。