IBLフォーラム2025夏「コロナからAIへ」
-新しい時代の教育と研究-
2025/9/7 立命館大阪梅田キャンパス (Web開催)
IBLフォーラム2025夏「コロナからAIへ」
-新しい時代の教育と研究-
2025/9/7 立命館大阪梅田キャンパス (Web開催)
INQ-INQ02
《講演「コロナからAIへ:新しい時代の教育と研究」13:00-》
コロナ禍によって急速に広がり萎んでいったオンライン授業は、大学教育にどのような爪痕を残したのでしょうか。そして、オンライン授業と交代するように登場した生成AIという新たなテクノロジーは、教育や研究のあり方をいかに変えようとしているのでしょうか。
本講演では、まずコロナ禍の大学におけるオンライン授業に関する調査データをもとに、コロナ禍の学生の中退・休学の推移、オンライン授業に対する意識や要望を多角的に分析します。また、オンライン授業の普及が停滞した背景として、文部科学省の政策転換を教育政策の「現在史」の観点から読み解きます。
次に、大学を含む各学校段階における授業満足度の影響要因や、大学進学に際して学生が重視する選考要因を検討し、学習者の評価・意思決定の構造を明らかにします。あわせて、今春に開催されたIBLフォーラム「探究の研究」での報告内容を、高大接続の視点から再整理して紹介します。
さらに、5年間にわたり取り組んできた一連の研究プロジェクトの成果に基づき、Webを活用した研究公開とPR戦略、低予算大規模ウェブアンケート、SNSビッグデータの取得と分析、そして生成AIを用いた調査支援の可能性を報告します。教育研究を社会に接続し、知るべき人に知を届ける方法論についても考察します。これらに関連して生成A Iの教育現場での活用方法についても言及します。
コロナ禍からAI時代へと向かう教育の転換点に立ち、教育と研究の未来像を、実践と理論の双方から問い直します。
スケジュール(予定)
第1部(13時頃~)コロナ禍の大学教育
第2部(14時頃~)大学教育・接続教育のデータ解析
第3部(15時頃~)テクノロジーと教育・研究の未来
《プレ企画「生成AI/オンラインアンケート/Web発信の実際」11:00-》
本ワークショップでは、講演第3部で紹介する内容をもとに、生成AIの活用、オンラインアンケートの作成、Web発信とその分析について、実演形式でわかりやすく解説します。テクノロジーを研究や教育で活用し、社会実装するために、低予算で行える調査や発信の具体的な方法を紹介しながら、教育・研究現場におけるテクノロジー活用の基礎を体験的に学べる入門的な機会とします。
企画・講師:蒲生諒太:立命館大学OIC総合研究機構客員研究員。「探究的な学習」の実践と研究に長年携わる。京都大学大学院博士後期課程を満期退学後、公立高校の学校改革プロジェクトに参画。その後、京都大学総合博物館での探究・アクティブラーニングをテーマにした展示やプロジェクトを統括し、全国の教育現場とのネットワークを構築。全国規模の探究発表大会「IBLユースカンファレンス」を主宰し、8年間で参加者2845人/発表1257件を記録。立命館大学教育開発推進機構に講師として着任後は、コロナ禍のオンライン対応にも尽力し、教員向け研修や教育プログラムの改善に寄与した。
立命館大阪梅田キャンパス (Web開催)
〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル5F JR大阪駅、阪急・阪神大阪梅田駅、大阪メトロ梅田/東梅田駅最寄り
本ウェブサイト掲載の内容は蒲生諒太の個人研究成果です。所属機関等の公式見解ではございません。