「白井研究室通信」 第12号(2011/6/9発行)
「白井研究室通信」 第12号(2011/6/9発行)
皆様いかがお過ごしでしょうか?だんだん半袖でも暑いくらいの気候になってきました。
現在メールマガジンの執筆をしながら、神奈川工科大学で行われているNICOGRAPH Internationalの開催校として、設営準備、そして発表者も沢山いるため発表練習と運営という修羅場を迎えております。そんな状況でありながらも、白井研究室通信12号をお送りいたします。記念すべき1周年記念号です。編集者は先月と同様、加藤匠でお送りいたします。
■--INDEX--■
1. 新任の先生インタビュー
2. Laval Virtual報告
3. SIGGRAPH投稿結果
4. 「科学のひろば」報告
5. オープンラボ&2D2懇親会
6. IT夢コン締切迫る
7. NICOGRAPH International 2011&春季大会で多数発表します
8. フロム・ソフトウェア企業見学会
9. NHK技研公開2011見学会
10. 編集後記
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1. 新任の先生インタビュー
今回は小坂先生にインタビューしてみました。
Q:神奈川工科大学の印象はどうでしょうか?
A:非常に優秀ですねー、プログラミングもできますし。
Q:今受け持っている講義は?
A:C言語や情報メディア演習、ゲーム制作論、情報メディアセミナーIをやってます。
Q:一番楽しい講義とかありますか?
A:情報メディアセミナーが一番おもしろいですよ、自分がバリバリ教えているので。
Q:なんかよく、学生に間違えられるって言ってませんか?
A:講義中は学生に混じってますからねー。服部哲先生には負けます。
・・・というわけで、学生に間違われるほど、お若い風貌の小坂先生です。とてもフランクでお話しやすい方で、インタビュー中はメルマガにはとても載せられないこんな話やあんな話が・・・。とにもかくにも神奈川工科大学が今後より一層、盛り上がること間違いなし!
★小坂先生の詳細はWEBで! http://www.kosaka-lab.com/kosaka_laboratory/
2. Laval Virtual 2011報告(岩楯・藤村)
「自分で絵を描くことでVRの世界に没入できる」、作品「CartooNect」。フランスのLaval Virtual ReVolution 2011でデモ展示を4日間行った結果、ブースに来て絵を描いてくれた枚数は165枚。途中アシスタントの子達のお絵かき広場と化していた日もあったが、親子体験を実践できたこと、体験の流れをある程度確立でる段階まで持って行けた事が今回の展示の成果であった。海外での展示経験と、日本に帰ってきて新たに始まった「GAMIC」というエンジンも加わって更に強力になったCartooNectのこれからに期待。
旅程全体としては、フランスと日本との文化の違い、発想の違いを思い知った。普段生活している環境が東京のビル街のようなものとはまったくもって違い、一面が文化遺産のような世界、地平線が見え、牛がいるような草原世界がすぐ近くにあるような場所で生まれ育った人達であるから、人間性も穏やかでwelcomeな人達が多かったという印象が残った。また機会があれば行ってみたいと思える場所でとても感動した。
3. SIGGRAPH投稿結果(藤村・三角)
白井研からは3名がSIGGRAPHへの投稿を行いました。時にはゴールデンウィークを犠牲にしながらも論文を執筆し、めでたく藤村航くん、そして服部元史&小坂研究室所属の三角甫くんの2人が中心に執筆を行った論文「SIGGRAPH 2011 Posters」に採択されました!
■GAMIC: Exaggerated real time character animation control
method for full-body gesture interaction system
GAMICはマイクロソフトKINECTでの「ため」をしっかり作れるゲームインタラクション設計ツールです。詳しい解説動画を白井研のGAMIC特設ページでも見ることができます。
ぜひ、世界に認められた最先端技術をご覧ください!
GAMIC特設HP: http://www.shirai.la/project/cartoonect/gamic
4. 「科学のひろば」報告(北田)
先月、5月21日に神奈川県立青少年センターの「科学のひろば」というイベントで発表を行ってまいりました。(紹介サイトURL http://www.shirai.la/topics/news/Kagakuno20110521 )
このイベントは、神奈川県立青少年センターと神奈川工科大学主催の小学生から高校生を対象とした科学展示イベントで、白井研究室は今年で2回目の参加となります。
今年の白井研究室の発表内容は、マイクロソフトの最先端ゲーム入力デバイス「KINECT」を使って全身で遊ぶシリアスゲーム「CartooNect」、多重化映像投影システム「Scritter」と「ScritterH」の新作展示、昨今、問題となっている放射線を可視化する霧箱の展示と実演が行われました。また、同じフロアで展示を行った小坂研究室の小坂先生による妊婦体験システム「MommyTummy」の体験ブースも大変人気を呼び、多くのお子様と保護者の方々や学生の方々にご来場いただきました。また、ビーカーや温度計などをお貸しいただいた青少年センターの方にこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
今回は、ご来場していただいた方々にお答えいただいたアンケートの集計結果をご報告致します。よろしければ、次のリンクからご覧下さい。(アンケート集計報告 http://bit.ly/iNvwSK )
5. オープンラボ&2D2懇親会(2年・小宮山)
こんばんわ、小見山です。微力ながらも2D2懇親会の幹事補佐を担当させていただきました。先月5月22日にメディアホールで開催された2D2懇親会の報告します。
今回行われたのは、ゲームキューブソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ』(以下スマブラ)、そしてPC4台を使用したLeft4Dead2です。スマブラは2人一組でチームを組み総当たり戦を行ました。まさかの白井先生参加に心の奥底で驚きつつも大会は進行し、全勝を阻止したり全敗を回避したりなど、大いに盛り上がった大会となりました。
Left4Dead2に自分は参加できませんでしたが、実に楽しそうにプレイしているのが印象に残ってます。初心者の人でも簡単に操作できるそうなので、また機会があったらプレイしてみたいと思います。
その後、二次会としてSHiDAX妻田店にてカラオケ大会を行いました。うますぎる歌声に、歌いこんでいるのではないだろうかと、率直に思いました。曲目はアニメソングが多くを占め、入れた曲が時間切れで歌えないなどのごたごたもありましたが、盛り上がりに欠ける事もなく無事に締める事が出来ました。
今回の懇親会は、皆様の協力のおかげもあり無事に閉幕を迎える事が出来ました。また次回の懇親会でも、皆様と楽しめたらいいなと思います。
6. IT夢コン締切迫る(3年・横須賀)
IT夢コン公式HP http://www.ic.kanagawa-it.ac.jp/yumecon/
横須賀です。今回『U18リケメン・リケジョのIT夢コンテスト』のシステムを担当させて頂きました。
『U18リケメン・リケジョのIT夢コンテスト』、通称『IT夢コン』は、高校生を対象に「夢」を語ってもらうコンテストです。今現在そこそこエントリーしていただいてます。(締切りまでに+200人近くエントリー予定者もいます。サーバが死なないか不安です)
今回、自分はほぼゼロからのスタートでシステムを作りだしたのですが、まさかこんな大きなコンテストのシステムを設計することになるだなんて想像もしてませんでした。それなりに苦労もしてますが非常にいい経験になりました。おかげでPHPはちょいちょいと分かる程度に成長しました。うれしいです。
最後に少し宣伝です、6/12(日)、神奈川工科大学にて現地登録会を行うのでよろしければお越しください!502室で僕と握手!
7. NICOGRAPH International 2011&春季大会で多数発表します
芸術科学会 http://www.art-science.org/nico/
白井研「NICOGRAPH International 2011 & 春季大会」特設サイト
http://www.shirai.la/topics/news/NICOGRAPH20110610
6月10、11日に神奈川工科大学で「NICOGRAPH International 2011」が開催されます。
芸術科学会が主催の本コンテストはCGやマルチメディア関係の論文コンテストとして長い歴史を持ち、日本のCG・マルチメディア関係者の恒例行事となっています。春、秋そしてINTERNATIONALの年3回開催され、CG、VRさらにコンテンツ関連の論文コンテストとして定着しています。 毎回、優秀な論文が一堂に集まり、日本におけるSIGGRAPH論文コンテストとしての役割も担っています。
今回は東日本大震災の影響で、3月25日開催予定だった「第10回NICOGRAPH2011春季大会」に応募されていた論文やポスターが特別セッションとして発表されます。春大会とInternationalの2つ分が合わさった豪華なコンテストになっております。
白井研究室からは5名の学生が参加・発表予定です。ぜひお越しくださいませ。
<NICOGRAPH International 2011>
★Oral #2: Games and Toy:
■<2-4> 「Experimental methods and natural player analysis for sensory-motor interaction using pressure sensors」
Taisuke Yamashita, Akihiko Shirai and Motofumi Hattori (Kanagawa Institute of Technology)
★Poster Fast Forward Session:
<P13> 「Development of serious game which use full body interaction and accumulated motion」
Hajime Misum, Wataru Fujimura, Takayuki Kosaka, Motofumi Hattori, Akihiko Shirai (Kanagawa Institute of Technology)
<春季大会特別セッション>
★NICOGRAPH春季セッション(15分/発表)
■講演1 (CG応用):
[IV-1] 「e-sports 映像のネット配信を考慮した速度変化演出の効果と特性」
荒原一成,白井暁彦(神奈川工科大学)
■講演2 (ヒューマンインタフェイス&CG):
[I-2] 「感圧センサを使った感覚運動インタラクションのための自然なプレイヤ分析アルゴリズムと評価」
山下泰介,白井暁彦,服部元史(神奈川工科大学)
■講演3 (アニメーション):
[III-1] 「クリーチャーデザインにおける手描きに注目したデザインワークフローの提案」
山本倫之,白井暁彦,服部元史(神奈川工科大学)
★NICOGRAPH春季ポスターコア
[P15] 「スマートフォンの高精細加速度センサを用いた抽象的動画作品視聴時のユーザ動作分析と作品のクオリティ向上手法の提案」
加藤匠,白井暁彦,田中健司,早川貴泰,服部元史(神奈川工科大学/Sustanimeプロジェクト)
8. フロム・ソフトウェア企業見学会(加藤匠)
フロム・ソフトウェア公式HP http://www.fromsoftware.jp/
白井研特設サイト http://www.shirai.la/topics/info/fromsoftware20110602
昨年、研究室では「フロム・ソフトウェア」の方々とディスカッションする機会がありました。今年はフロム・ソフトウェアさんに企業見学へ行ける機会をいただきました。希望者はたくさん集まり、学部3年~M2の学生達(約15人近い大人数)で押しかけてしまいました。
フロム・ソフトウェア採用担当の立野さんや新堂さん、技術部部長の恵良さんから、会社のことから技術的なことまで、さまざまなお話を聞けました。質問タイムも設けていただき、業界を目指す学生にとっては非常に有益な時間となりました。特にナー志望の学生はポートフォリオ指導もしていただき、デザイナー志望の学生達は火がついたように創作活動を始めています。貴重な機会提供、ありがとうございました!
9. NHK技研公開2011見学会(加藤匠・岩楯・山下)
白井研技研公開特設サイト http://www.shirai.la/topics/info/NHK20110527
技研公開2011サイト http://www.nhk.or.jp/strl/open2011/index.html
白井研の毎年恒例となりつつある「NHK技研公開2011」の見学へと行ってきました。
このイベントはNHK放送技術研究所で開催されており、今年は5月26日~29日に開催されていました。主にNHKの映像、撮影、通信等、テレビ関連の最新技術が見学できます。
白井研では最新技術を学びに行く学生、研究テーマと関連ある技術を見に行く学生、研究テーマが決まっていない学生は刺激を受けにと、見学目的はさまざまです。白井研のゼミでは学部4年生達が自分の考えている卒業研究テーマを発表しておりますが、NHK技研で見てきた技術がさっそく話題にのぼる場面も見られました。とても刺激になりました。
10. 編集後記:今月のテーマ「ネットがないと困ること」
(岩楯)最近人生初携帯電話をなくしました。結構依存していたように思っていたけど、携帯電話が無い生活も意外と1日くらいで慣れました。
(匠)先日、ルータ不調でネットに繋がらない状況になり、周りの情報の速さに全く追いつけない状態になりました。それだけネットに依存しつつあるんだなぁと感じました。
(小見山)基礎演習など、ネットからデータを取る授業があるので、LANケーブルを忘れた時は涙目になります。持つべきものは友達だと、改めて感じました。
(北田)本日9日の朝方に何らかの原因で自宅のネットが使えず、困りました。何度かモデムを再起動後して回復しましたが、少しイライラ。依存症黄色信号なので、注意します。
(山本)就職活動に支障をきたします(建前)本音は日々の娯楽に支障が・・・。
(横須賀)ゲームができなくて困ります。発狂します。
(藤村)ネット情報が集まらなくて困ります。特に・・・-(自主規制)-。
(山下)ネットなんかより、電気そのものが大事です。
(小出)巡回サイトにいけないんです・・・
(加藤明)ボク、今ネット無し生活なんで・・・。プログラミングはネットがなくともできる!
(白井)山下君とは私は311の震災時、運よくネットも電気もテレビもある学会会場で被災したため帰宅難民ではありましたがネットのありがたみを思い知りました。ところで大学の先生は学会会場でネットが使えないと大変ご機嫌が悪くなります。今回のNICOGRAPHではWiMAXにFONの無線ルーターを使い「どこでも学会が開けるWIFI」を構築してみました。というのも、ネットが使えないと学生が3日で学校に来なくなる…当たり前になりつつあるネットワークアクセスですが、あらためて活用するイノベーションを起こしていくことも重要ですね。
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白井研究室では留学生交換や、企業・他大学との共同研究を積極的に行っていきます。
また科学コミュニケーションや先端技術、エンタテイメント技術、コンテンツ工学に
かかわる見学会も開催していきます。イベントやご提案、また本メールニュースへの
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白井研究室メールマガジン「白井研究室通信」(目標・月1回発行)
著作制作:神奈川工科大学 白井研究室 / 改変・転送はご遠慮ください
お問い合わせ: mn12@shirai.la
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