Post date: Feb 11, 2012 10:50:24 AM
(学内者にはもっと情報出せますが)
著作権の問題がありますので,具体的な社名もオリジナルな社名も書いていませんが,締切がちかい某K社です.
またご協力いただいたI君,意見いただいた匠君ありがとう.
ある学生の,K社へのエントリーシート添削で気になったポイントです.
・設問に対する結論/オチを述べていない
段落の最初か,最後に結論を述べよう.
・文字のデコレーションがない
現状,単に「雑な字」です.アンダーラインや太字,文字の大小などのアクセントを使いこなせていません.
・同じ語の繰り返しが多い
同じ内容,同じ語を繰り返しています.文字数に限界があるのですから,推敲できていない証拠です.
ひどいところでは上下に連結して同じ単語を書いているのですが,本人が気が付いていません.
「で,なんだったの?」という結論もない文章でこれをやると,日本語能力を疑われます.
推敲に時間をかければこういうことにはならないわけです.ノリで書いた文章は落ちます.
・ストラテジーがない
「自分はこういう人物なんです!」という想いで最初から最後までストーリーがない.
この質問項目では,こういうことを言おう,この質問ではここをアッピールしよう,というストラテジーです.
・自分が「プログラマ」を志望している事を忘れている.
プログラマだろうが,ハードだろうかエンジニアリングです.
エンジニアとしてのベースになる積み上げの必要な能力,たとえば設計に関する試行錯誤や,
展示(ゲーム業界用語ではロケテスト)してみた上での問題発見能力,
チームの開発を底支えするような技術や方法,自分のスタイル,などが伝わってきません.というか書いてません.
現状は「企画かハード/メカエンジニア志望してくれればよかったのにね」という感じです.
・小学生スタイルの作文が多い
「~いです」,「思いました」,「からです」,「できませんでした」
・「面白い人物」という感じがしない
小学生スタイルの作文をしているためか,この人物から「ワクワク感」が伝わってきません.
こいつをうちの会社に入れたら,こういうことができそうだ!って話が全然ありません.
・クリエイティビティが感じられない
クリエイティビティ,特にエンジニアなら『この技術は,XXにXXというように使えます!』と言うべき.
たとえば,IVRC「I Shadow」の話をするなら,
「この技術をアーケード版(某恋愛ゲーム)のデートモードに使うことで,XXやXXという演出に使えます!」とか.
ゲームに使えそう,儲かりそう,即戦力になりそう…そういったクリエイティビティがエンジニアにも求められます.
技術の話をするなら,かならずそのような「ゲームでの応用先」を述べてください.
「そんなのゲーム会社の人が考えることだよね…」という書きぶりだと,「会社の中の人」には絶対なれない.
というか,新卒にはその「普通の技術を,ゲームの中で,素晴らしい技術にする人」を求められているわけです.