「白井研究室通信」第4号 IVRC+iTokyo2010特集号(2010/8/23発行)

残暑お見舞い申し上げます。連日の猛暑にいささか参っておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

秋が待ち遠しい今日この頃、そんな中今号は、残暑見舞いを兼ねまして8月24、25日に開催される

「インタラクティブ東京+国際学生VRコンテスト」の特集号として4年生の岩楯が中心にお送りします。

残暑厳しき折、どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。

--INDEX--

1. IVRC、iTokyo開催

2. 白井暁彦先生によるワークショップ開催

3. 会場(未来館)へのアクセス

4. 「『ひとめぼれ実験装置』開発の日々」フォトギャラリー公開

5. 次回作予告!?

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1.IVRC+iTokyo2010が開催

きたる兵背22年8月24・25日に、お台場にある我が国唯一の国立科学館「日本科学未来館」(http://bit.ly/odT1z) にて、

第18回「国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC2010)」決勝大会(http://ivrc.net/2010/)および、

「インタラクティブ東京2010」(http://bit.ly/aMDAvg)が開催されます。

そして、このイベントにおいて、神奈川工科大学白井研究室から、以下の2点の新作発表と1つの新作ワークショップ開催を行います。

1.「ひとめぼれ実験装置」(IVRC2010決勝進出作品)

概要:本装置は、理想の男性像に並々ならぬ情熱を向ける女性に対し、異性とのロマンチックな体験「ひとめぼれ」を通して、リアルな男性像への気付きを演出する装置である。

事前アンケートや装置の体験を通じて、体験者の「嗜好」を分析し、恋愛に消極的な「草食系体験者」であっても、本人が思いもしなかった嗜好を顕わにする。

体験後に表示される「運命の相手候補」に自分の顔写真を提供することもでき、それだけで大きく恋愛の第一歩を踏み出すことができるものである。

恋愛に積極的に参加できるようになり、婚カツブームに終止符を打ち、少子高齢化を食い止め、何よりも体験者が良い未来へと歩み出すことができる装置である。

詳細・動画はこちら http://bit.ly/cM08SR

この企画はM1の加藤匠君によるもので、婚活ブームから縁遠い某姉に「ひとめぼれ」を体験させたい!というモチベーションをVRで具現化したものです。

技術的には、重心動揺、リアルタイム映像、顔画像認識、集合知、モーター制御などたったの1カ月半の開発期間とはおもえない広範で最先端の技術をコンパクトかつ大胆な作品にまとめ上げています。

動画に加えて、情報メディア学科・黒川研究室の学生さんが楽曲も作ってくれました。

さて、全国・世界から集まった強豪作品とどこまで互角に戦えるか、勝負です。

【IVRC2010決勝作品プレビュー】YouTube動画

http://www.youtube.com/watch?v=mSFFsYma7yk

2.「ResBe:エンタテイメントシステム周囲のコミュニケーション場に対する遠隔評価手法」(iTokyo2010特別展示) http://bit.ly/91nQvn

概要:エンタテイメントシステムなどの作品を評価検討するうえで重要となる、作品の体験者と作品を囲む人々の動向を、目に見えない・有害でないレーザーを使うことにより、

人々に計測を意識させる事無く、かつ遠隔地にいながらにしてそのデータを計測し、記録を取得することができるシステムです。

「インタラクティブ東京」は我が国を代表する、インタラクティブ技術の最先端研究を日本国内において無料で展示公開するイベントです。

そしてIVRCは伝統ある日本VR学会(後援:文部科学省・経済産業省)による大会で、全国の大学などから集まった約80チームから

本年はわずか12つの枠を勝ち抜き、未来館にて行われるIVRC決勝大会で展示・実演を行います。

大会の結果は24日の夕方発表され(白井先生が表彰式の司会だそうです!)、翌25日には一般来館者からの直接投票で結果が決まる賞もあります。ぜひ応援を!

ResBeブースはインタラクティブ東京実行委員からの特別展示ということで、

会場内の一般参加者が、展示作品それぞれを体験する様子を「装着物まったくなしで」計測を行うという大規模なシステムです。

(機材をご提供いただいた、北陽電機さま、ありがとうございます!)

「ひとめぼれ」はバリバリ稼働、タイプのひとをバリバリ当てちゃいます(誤差があったらそこはご愛敬☆)。

展示空間は「ロマンチック」に演出、「あくまで紳士な展示員達」が御持て成ししてくれます!!

我々の作品はもちろんのこと、他のブース、未来館の展示など様々な見どころがありますので、

他の研究室の皆さま、白井研を希望している本学学生さんなど、お気軽にお越しくださいませ。

【ネットでも応援!】

インタラクティブ東京では「研究のプロセスとしての実演発表」という新たなコンセプトについて、その意義、実現方法について、主催者、出展者、来場者が、会場とインフラの紹介と作品紹介交えながら議論していきます。

そこで開催されるシンポジウムの会場は展示会場全体です。カメラと司会者が展示会場を巡回しながら進行します。

カメラ・パネリストと共に会場を巡回しての参加、会場内の中継ディスプレイによる参加、インターネット中継 (ustream + twitter,ニコ生)による参加が可能です。皆様のご参加をお待ちしています。

USTREAM i-tokyo/IVRC2010 チャンネル : http://www.ustream.tv/channel/i-tokyo-ivrc2010

白井先生による「ResBe:エンタテイメントシステム周囲のコミュニケーション場に対する遠隔評価手法 」は13:10から、

「ひとめぼれ実験装置-Hitomebore-」は15:10からです。皆様、ネット上での応援よろしくお願いいたします!

2.白井暁彦先生によるワークショップ開催

白井先生が8月25日(水) 13:00~16:30にインタラクティブ東京において、

新作のワークショップ「インタラクティブ技術の研究者を体験!"楽しい研究"が作る未来」を日本科学未来館「友の会」とともに開催します。

概要:本ワークショップでは、インタラクティブ東京で展示される作品を体験するだけではなく、研究者を取材する記者になったり、研究者の代わりに来場者に作品の説明をします。

インタラクティブ技術の可能性を実感を持って学び、コンピュータ技術研究のその先にある「豊かな未来」について、研究者と共に考えます(ワークショップで体験したことは絵日記にしてお持ち帰りいただけます。)。

http://bit.ly/bTxMrc

予約制となっており、イベント参加登録はもう締めきっておりますが、ワークショップの模様を見る事はできますのでこちらもあわせて御覧になってみてください。

3.会場までのアクセス

日本科学未来館への交通手段には新交通ゆりかもめ、東京臨海高速鉄道りんかい線、無料巡回バス、路線バス、車などいろいろな方法があります。

■新交通ゆりかもめ(新橋駅~豊洲駅)

・「船の科学館駅」下車、徒歩約5分

・「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分

■東京臨海高速鉄道りんかい線(新木場駅~大崎駅)

・「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分

■無料巡回バス

・「日本科学未来館」下車 ※ 臨海副都心内を無料で巡回しているバス(11:00より20:00の間、15~25分間隔で運行)

■その他のバス

品川駅東口(本数少)、浜松町駅バスターミナル、大井町駅、大森駅、門前仲町駅、錦糸町駅、森下駅より

・「日本科学未来館前」下車

駅からのアクセスなど詳しくは日本科学未来館アクセスページをご覧ください。http://bit.ly/buOHiP

4. 「『ひとめぼれ実験装置』開発の日々」フォトギャラリー公開

白井先生はIVRC審査委員でもあるので、直接「ひとめぼれ」チームに手を出すことができません。

せめてもの記録係として、撮りためてきた写真の一部を公開します。感涙ものです。

http://bit.ly/ab7JzB

この後、どんなストーリーが続くのでしょうか?

5. 次回作予告!?

IVRCは24・25日で終わりですが、それだけで終わりではありません!

白井研はフランス代表EDNA(エコールデザイン・ナント アトランティック http://www.lecolededesign.com/ )の学生と先生方のお迎えをするホスト研究室です。

機材の協力などだけでなく、IVRC終了後の27日、研究室学生のナビゲートで東京見物およびゲーム会社訪問などが予定されています(英語通じるかなー大変だ!)。

また今年からアメリカ代表CMU-ETC(カーネギーメロン大学エンタテイメント技術センター http://www.etc.cmu.edu/ )も参加予定です。

世界最高のエンタテイメント技術の研究所との交流、楽しみです。

さらに、IVRC+iTokyoのメディア露出度は高く、すでに某有名TV番組から取材依頼が何件かきているそうです。

(どの番組かは秘密ですが、24、25日のニュース番組放映にそなえて、いまから録画設定しています!)

そして、「ひとめぼれ実験装置」はこれで終わりではありません。

実は「双子の姉妹作」が存在します。

そうです、ネット中に話題を振りまいた問題作「ラブプレス++~俺の嫁にマッサージ~」です!

http://www.shirai.la/members/minori-yokota/love-press

http://www.shirai.la/topics/news/20100713Oreyome

#「ひとめぼれ」→「俺の嫁に奉仕」というストーリー。恋愛シミュレーションと婚活業界に挑戦状です!!

この通称「俺嫁」がなんと、東京ゲームショウ内のゲームアイディアプレゼンイベント「SOWN2010」に正式採択されました!

9-10月は学会発表もあって大変ですが、がんばって乗り切っていきたいと思います!

【編集後記】

何カ月も経ていよいよ本番。ここまでくるのに色々ありました。本当に色々ありました。後は、やれることをやるだけです。みな、自分を信じてベストを尽くせ!!(岩楯)

いつも通り、いつも通りでいいんです。それだけで結果が出ます。さぁ、最後までもう少し、皆で頑張りましょう!!(加藤匠)

お疲れさまでした、本番は明日からですがもう後は時の運に任せましょう。ここまでやった自分たちを信じましょう!(山下)

石拾いとか記録係とか、叱咤激励ならぬ叱咤叱咤とか徹夜の日々で寿命が縮みましたが、東京大会出場の夢が実現したので嬉しいです。受賞しようものなら「よくやった!」と(はじめて)褒めてやりたい…が私、司会ですから(白)

白井研究室では留学生交換や、企業・他大学との共同研究を積極的に行っていきます。

また科学コミュニケーションや先端技術、エンタテイメント技術、コンテンツ工学にかかわる見学会も開催していきます。

イベントやご提案、また本メールニュースへの掲載希望などはこちらまでお気軽にお寄せください。

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