迷岳 根性の尾根登り

三重県  迷岳1,309m、飯盛山809m 2017年8月12日

関西百名山

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道の駅から西に向かうと、ゆったりと左右に尾根を広げた山が見えてきた。たぶん、あれが迷岳だろう。登山口から谷のほぼ真上に切り立った峰が見えていて、たぶんそれが鉢盛山。尾根道はその尖峰の上を越えて続いていた。

沢に入り、大きな最初の釜は滝の左側にあるバンドを登ってみる。だが、雨が降ってきたので二つ目の釜で引き返す。無理はすまい。

尾根に上がると、二つ目の垂直に近い難所が現われる。それは見上げるように高く、一瞬、気力がくじけ、足取りが重くなる。あせらず辛抱して登り続け、鉢盛山を越えるとまた下り。こんな調子では頂上までは無理だ、と半分覚悟し、そこからは根性で登る。

やがて尾根は広く緩やかになり、歩きやすくなり、休まず登り続ける。そして行く手の緩やかな丸いピークに小さな標識が見え、それが迷岳の頂上だった。歓喜の頂上到達。

根性の尾根登りだった。距離は4㎞程度だが、標高差1,100m、更にアップダウンがあり、気を挫けさせる見上げるような垂直に近い難所が7箇所ほど。登り切ってたどり着いた頂上は対照的に穏やかで平穏だった。


道の駅から西に向かうと、ゆったりと左右に尾根を広げた山が見えてきた。たぶん、あれが迷岳だろう
大きな二つ目の釜に到達。滝の下まで行けば登れそうだが、釜は深い。雨で水量も増えていて、ここで引き返す。GPSによると、F1よりもだいぶ手前だったが、無理はすまい。
垂直に近い難所。それは見上げるように高く、一瞬、気力がくじけ、足取りが重くなる
行く手の緩やかな丸いピークに小さな標識が見え、それが迷岳の頂上だった。
蓮ダムを樹間に見る。巨大なダムが、はるか下に小さく見えている
6:54 駐車場発 8:06 沢から上がる 9:49 尾根に上がる10:27 鉢盛山13:30 迷岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り6時間36分13:46 迷岳発16:10 鉢盛山16:58 尾根下降点18:04 駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・往復11時間10分

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道の駅から西に向かうと、ゆったりと左右に尾根を広げた山が見えてきた。たぶん、あれが迷岳だろう。唐谷の手前にはおもしろい形の尖峰。迷岳の登山口はホテル・スメールの先。公園の中を通り、橋の手前にある駐車場に停めると、その橋の手前に迷岳への登山口があった。登山口から谷のほぼ真上に切り立った峰が見えていて、たぶんそれが鉢盛山。尾根道はその尖峰の上を越えて続いていた。

沢靴を履き、でかけようとするときに雨が降ってくる。迷いながらも天気予報を信じて出発。夏道に入り、階段状の護岸工事されているところを下って入渓。水は多く、すぐに水に踏み込む。岩の多いゴーロ歩き。だが、また雨が降ってきて、今度はレインウェアを着込み、ザックカバーをかける。もう沢はやめようと思ったが、F1までは行こう。大きな釜のある最初の滝。左に固定ロープがあり、簡単に越えられそうだったが、滝の左側にあるバンドを登ってみる。途中に手がかりが数本、打ってあり、それを使ってなんとか上がるが、最後のところは手がかりがなく、ちょっとバランスを崩せば釜に落ちていただろう。落ちてもよいよう防水処置をしてからトライすべきだった。ゴーロを登り、これまた大きな二つ目の釜に到達。滝の下まで行けば登れそうだが、釜は深い。雨で水量も増えていて、ここで引き返す。GPSによると、F1よりもだいぶ手前だったが、無理はすまい。

夏道まで200mくらいのところで休憩し、夏靴に代え、バナナを食べ、右岸に上がる。雨は止んでいたが、この後も断続的に降る。右岸には踏跡があり、それを下る。やがて夏道が尾根にあがる地点に到着。標識があり、歩いてきた右岸の踏跡は危険・禁止とある。沢靴とスパッツをインナー・サックにいれて置いていく。つづら折りの道は急で長く、尾根に上がる手前で2度目の休憩。両手を使わないと登れない狭く垂直に近い難所があり、レイングローブをはめて越える。その先でようやく尾根に到達。比較的緩い傾斜は長く続かず、二つ目の垂直に近い難所が現われる。それは見上げるように高く、一瞬、気力がくじけ、足取りが重くなる。あせらず辛抱して登り続け、809m峰に到達すると、鉢盛山・北峰の標識。それを越えるとまた下り。もうだいぶ登ったはずと思い、コルから登り返したあたりで休憩するが、GPSではまだだいぶ手前だった。こんな調子では頂上までは無理だ、と半分覚悟し、そこからは根性で登る。

コルから三つ目と四つ目の難所を越え、930m峰。まだ半分も来てないので休まずに進む。難所5、6を越え、さすがに疲れてきたので1,010m地点付近で横になって休憩。少し眠ったと思うが、この休憩で体力回復し、ペースが上がる。ついに沢からの分岐点標示に到達。分岐のすぐ先が1,079m峰で、そこからは難所が1箇所のみだったと思う。尾根は広く緩やかになり、歩きやすくなり、休まず登り続ける。そして行く手の緩やかな丸いピークに小さな標識が見え、それが迷岳の頂上だった。歓喜の頂上到達。それは池木屋山の頂上のような感じで、広くて木々がまばらに生えているだけだが、遠景は見えない。根性の尾根登りだった。距離は4㎞程度だが、標高差1,100m、更にアップダウンがあり、気を挫けさせる見上げるような垂直に近い難所が7箇所ほど。登り切ってたどり着いた頂上は対照的に穏やかで平穏。幸福感に浸る。少し横になって目をつぶり、それから下山にかかる。

下りでは、なかなか鉢盛山に着かず、930m峰手前で休憩。鉢盛山のあたりで蓮ダムを樹間に見る。巨大なダムが、はるか下に小さく見えている。尾根の右下には、駐車場近くの橋が見える。まだまだ遠いな。尾根下降点に着き、そのすぐ先にあるピークまで行ってみる。高さは同じ650m。特に何もなし。尾根下降点に戻り、横になって休憩。沢沿いまでの下りは、最後の難所を慎重に下るが、その先の長いつづら折りが長く感じた。次第に沢音が大きくなり、置いて行ったブルーのサックが見え、沢沿いに到達。ザックにサックと沢靴を収納し、駐車場に戻る。橋を歩いている観光客らしき人が一人。車は最初から置いてあったトラックのほかに2台。着替えようとしているときに来たのは朝にも会った人で、管理人かな。着替えてから、車の中で少し仮眠。なんとか頂上まで登れてよかった。満足、満足。

迷岳

道の駅から西に向かうと、ゆったりと左右に尾根を広げた山が見えてきた。たぶん、あれが迷岳だろう。唐谷の手前にはおもしろい形の尖峰。迷岳の登山口はホテル・スメールの先。公園の中を通り、橋の手前にある駐車場に停めると、その橋の手前に迷岳への登山口があった。登山口から谷のほぼ真上に切り立った峰が見えていて、たぶんそれが鉢盛山。尾根道はその尖峰の上を越えて続いていた。

高鉢山?

迷岳

鉢盛山

マツヨイグサ

唐谷川

沢靴を履き、でかけようとするときに雨が降ってくる。迷いながらも天気予報を信じて出発。夏道に入り、階段状の護岸工事されているところを下って入渓。水は多く、すぐに水に踏み込む。岩の多いゴーロ歩き。だが、また雨が降ってきて、今度はレインウェアを着込み、ザックカバーをかける。もう沢はやめようと思ったが、F1までは行こう。

最初の釜

大きな釜のある最初の滝。左に固定ロープがあり、簡単に越えられそうだったが、滝の左側にあるバンドを登ってみる。途中に手がかりが数本、打ってあり、それを使ってなんとか上がるが、最後のところは手がかりがなく、ちょっとバランスを崩せば釜に落ちていただろう。落ちてもよいよう防水処置をしてからトライすべきだった。

二つ目の釜

ゴーロを登り、これまた大きな二つ目の釜に到達。滝の下まで行けば登れそうだが、釜は深い。雨で水量も増えていて、ここで引き返す。GPSによると、F1よりもだいぶ手前だったが、無理はすまい。

尾根に上がる(650m地点)

夏道まで200mくらいのところで休憩し、夏靴に代え、バナナを食べ、右岸に上がる。雨は止んでいたが、この後も断続的に降る。右岸には踏跡があり、それを下る。やがて夏道が尾根にあがる地点に到着。標識があり、歩いてきた右岸の踏跡は危険・禁止とある。沢靴とスパッツをインナー・サックにいれて置いていく。つづら折りの道は急で長く、尾根に上がる手前で2度目の休憩。両手を使わないと登れない狭く垂直に近い難所があり、レイングローブをはめて越える。その先でようやく尾根に到達。

難所2

比較的緩い傾斜は長く続かず、二つ目の垂直に近い難所が現われる。それは見上げるように高く、一瞬、気力がくじけ、足取りが重くなる。あせらず辛抱して登り続け、809m峰に到達すると、鉢盛山・北峰の標識。それを越えるとまた下り。もうだいぶ登ったはずと思い、コルから登り返したあたりで休憩するが、GPSではまだだいぶ手前だった。こんな調子では頂上までは無理だ、と半分覚悟し、そこからは根性で登る。

鉢盛山頂上標識

分岐(1,060m地点)

コルから三つ目と四つ目の難所を越え、930m峰。まだ半分も来てないので休まずに進む。難所5、6を越え、さすがに疲れてきたので1,010m地点付近で横になって休憩。少し眠ったと思うが、この休憩で体力回復し、ペースが上がる。ついに沢からの分岐点標示に到達。分岐のすぐ先が1,079m峰で、そこからは難所が1箇所のみだったと思う。

緩やかな尾根

尾根は広く緩やかになり、歩きやすくなり、休まず登り続ける。そして行く手の緩やかな丸いピークに小さな標識が見え、それが迷岳の頂上だった。歓喜の頂上到達。それは池木屋山の頂上のような感じで、広くて木々がまばらに生えているだけだが、遠景は見えない。根性の尾根登りだった。距離は4㎞程度だが、標高差1,100m、更にアップダウンがあり、気を挫けさせる見上げるような垂直に近い難所が7箇所ほど。登り切ってたどり着いた頂上は対照的に穏やかで平穏。幸福感に浸る。少し横になって目をつぶり、それから下山にかかる。

迷岳頂上

蓮ダム(はちす)

下りでは、なかなか鉢盛山に着かず、930m峰手前で休憩。鉢盛山のあたりで蓮ダムを樹間に見る。巨大なダムが、はるか下に小さく見えている。尾根の右下には、駐車場近くの橋が見える。まだまだ遠いな。尾根下降点に着き、そのすぐ先にあるピークまで行ってみる。高さは同じ650m。特に何もなし。尾根下降点に戻り、横になって休憩。沢沿いまでの下りは、最後の難所を慎重に下るが、その先の長いつづら折りが長く感じた。次第に沢音が大きくなり、置いて行ったブルーのサックが見え、沢沿いに到達。ザックにサックと沢靴を収納し、駐車場に戻る。橋を歩いている観光客らしき人が一人。車は最初から置いてあったトラックのほかに2台。着替えようとしているときに来たのは朝にも会った人で、管理人かな。着替えてから、車の中で少し仮眠。なんとか頂上まで登れてよかった。満足、満足。

登山口の橋を見下ろす