大毛無山 雪の砂漠
新潟県 大毛無山(最高点1,430m、三角点1,429m)、1,390m峰 2017年3月5日
山スキールート図集1
山スキールートガイド99
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「大毛無山は上越地方の岳人やスキーヤーに、山スキーのメッカとして古くから知られている。」(山スキールート図集)
日本のスキー発祥の地域、高田(上越市)にあり、クラシック・コースとされる大毛無山が新潟百名山にも選ばれていないのはちょっと残念。
淡い冬の太陽の光の下に広大な雪斜面が広がり、まさに雪の砂漠の光景。
大毛無山の頂上は広く平坦で、頸城三山に加え、上越と糸魚川の山々がひしめきあっているのが見えた。素晴らしい上越の雪山の情景!
頂上から2度ほど急斜面にターンを刻み、ゲレンデでは柔らかい雪に手こずり、硬い林道を流して滑る。スキーのテクニック全開の滑走。
雪の砂漠の造形は見事の一言、稜線に上がると広がる大展望、そして急斜面もある変化に富む地形をテクニック全開で滑走。魅力たっぷりの名山だと思う。
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1,390m東肩から見る大毛無山、雪の砂漠
麓から見る大毛無山
火打山から見る大毛無山
雪の砂漠
雪の砂漠
大毛無山頂上から南の眺望:妙高山、容雅山、火打山、焼山、不動山
大毛無山から南西の眺望:妙高山、容雅山、火打山、焼山、不動山、放山、鉾ヶ岳
大毛無山頂上から西の眺望:空沢山、昼闇山、鉢山、阿弥陀山、烏帽子岳、前烏帽子岳、放山
大毛無山頂上の三角点地点からの眺望:大毛無山・最高点、妙高山、火打山、焼山、鉾ヶ岳、北西尾根、栗立山、青田難波山
往復13.5㎞、標高差1,418m往路7.4㎞、標高差1,405m、速度1.2㎞/h、236m/h帰路6.2㎞、標高差13m、速度6.0㎞/h
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休止中のアライ・スキー場が近づくと、昔見た案内表示がまだある。ついでに「立入禁止」表示もあり、そのときはこれを見て立ち入らなかったのだが、今回は山登りのためということで入らせてもらう。除雪終点よりも200メートルほど手前のスペースに駐車。スキー場ゲレンデからシール。立派な建物が並んでおり、今にも誰かが出てきそう。
標高360m第二リフト麓駅からリフト下のゲレンデを登れたのだが、圧雪車のトレースは林道沿いについており、林道沿いに登る。標高550mゴンドラ駅の先で、林道は大きく南に迂回して南ゲレンデに向かうが、大回りになると思い、中央リフト下の斜面に取付く。雪が柔らかく、登りにくい。中央リフト下にはゲレンデがあり、古い滑走トレースがあった。北側は切れ落ち、広い谷があり、その中央に膳棚沢が流れていた。そこもゲレンデで、リフトがかかっている。
隠れていた大毛無山頂上付近の上に青空が見えだす。ようやく標高1010m中央リフト頂上駅に到着。休憩から立ち上がると、なんと頂上付近の雲が完全に取れ、青空を背景に1330m峰と1390m東肩が見えている。
1330m峰の北側を迂回し、見えている1390m東肩を目指す。周囲は、淡い冬の太陽の光の下に広大な雪斜面が広がり、まさに雪の砂漠の光景になっていた。南東尾根に上がる直前に、1390m東肩の左奥に初めて大毛無頂上が見える。そして、南東尾根に上がると南に、雲から出てきた妙高山を見る。
1390m東肩の頂上に雪庇が見えており、それを越えないといけない。頂上直下までつづら折りに登り、少し南側の雪庇を壊して上がる。尾根上は広くて平坦だった。そこから正面に見える大毛無山頂上は、尖った1390m東肩とは対照的に、雪の砂漠の中心にふさわしいゆったりした姿をしていた。コルから最後の登り。大毛無頂上にも雪庇があるが、頂上直下に古いトレースがあり、山頂の左(南)に回り込んでおり、それを辿り、雪庇のないところから大毛無頂上に到達できた。
大毛無山の頂上は広く平坦で、頸城三山に加え、上越と糸魚川の山々がひしめきあっているのが見えた。北の景色を見るため、頂上の北端まで歩いてみるが、実はそこが三角点のある位置だった。三角点は1429m、最高地点は1430mとなる。
三角点の向こうには北西尾根と鉾ヶ岳、西には放山と空沢山の尾根、その向こうに見える双耳は阿弥陀山と烏帽子岳、その左(南)は昼闇山と鉢山だろうか。焼山の頂上には小さな噴煙。火打山は険しい谷の上の尖塔の姿で、南東から見慣れた均斉のとれた三角形とはまるで違っていた。素晴らしい上越の雪山の情景!
スキーを履いての最初の滑走は、頂上最高点付近から雪庇を飛び越して東斜面に滑り込む。軽快にショートターンしたかったが雪がひっかかってターンできず、タイミングをとって大きくターン。コルへの斜面も表面が硬いモナカ気味。快適滑走とはいかず、やや憂鬱。
1390m肩からも、登ってきた雪庇のところよりも更に上の、最高地点から雪庇を飛び越す。豪快にやや広めのターンだが、大毛無のときほどは引っかからない。傾斜に沿って真下に下りすぎると、登り返さねばならなくなるのを恐れ、登ってきた南西尾根の方角に向かうが、これだと下から滑走トレースが目立たない。まっすぐに滑り降りるべきだった。
斜面から右にトラバースし、1330m峰の下の小尾根を1010mリフト駅に向かってすべるが、やはり硬いモナカが滑りにくい。タイミングを計り、よっこらしょっと大きくターン。バランスが保てないと転倒してしまうので慎重に滑る。1010mリフト駅まで下ると雪は柔らかくなるが、柔らかすぎる。林道の真上は急斜面で、ショートターンを決めようとしたが、柔らかい雪に尻餅。林道に滑り込み、見上げてみると、意外に滑走ターンがきれいに映っていた。
林道を滑り出すが、真下に550mゴンドラ駅があり、ショートカットできそうだったので、そっちに滑り込む。ところが、最後の土手の下の雪が溶けていて、灌木の間にはまってしまう。灌木をつかんで起き上がり、下まで滑り込むが、その後は林道を忠実に滑走。途中のつづら折りになっているあたりは傾斜があり、かなりスピードが出る。360m第二リフトのところから振り返り、南リフトの下がゲレンデになっているのに初めて気づく。後で調べたときは、この南ゲレンデを登り、滑走している記録がいくつかあった。
今回の1390m東肩から中央リフト沿いの下りは、雪質はあまり良くなかったが、登り返しもなく、まったく快適。急斜面もある変化に富む地形をテクニック全開で滑走した。滑走終了し、スキーを担いで駐車地点に戻る。誰にも会わなかったのは、もう時期が遅いからだろうか。
立入禁止表示
休止中のアライ・スキー場が近づくと、昔見た案内表示がまだある。ついでに「立入禁止」表示もあり、そのときはこれを見て立ち入らなかったのだが、今回は山登りのためということで入らせてもらう。
案内表示
朝の休止中スキー場
除雪終点よりも200メートルほど手前のスペースに駐車。スキー場ゲレンデからシール。立派な建物が並んでおり、今にも誰かが出てきそう。
標高360m第二リフト麓駅
標高360m第二リフト麓駅からリフト下のゲレンデを登れたのだが、圧雪車のトレースは林道沿いについており、林道沿いに登る。
標高550mゴンドラ駅
標高950m北リフト駅
中央リフト下の登り
標高550mゴンドラ駅の先で、林道は大きく南に迂回して南ゲレンデに向かうが、大回りになると思い、中央リフト下の斜面に取付く。雪が柔らかく、登りにくい。中央リフト下にはゲレンデがあり、古い滑走トレースがあった。北側は切れ落ち、広い谷があり、その中央に膳棚沢が流れていた。そこもゲレンデで、リフトがかかっている。
頂上方面と青空
膳棚沢ゲレンデ(北側)
標高1,010mリフト駅と青空
標高1,010mリフト駅から頂上方面
隠れていた大毛無山頂上付近の上に青空が見えだす。ようやく標高1010m中央リフト頂上駅に到着。休憩から立ち上がると、なんと頂上付近の雲が完全に取れ、青空を背景に1330m峰と1390m東肩が見えている。
1,390m東肩
1,297m北リフト頂上駅
雪の砂漠1
雪の砂漠2
1,390m東肩
雪の砂漠3
1330m峰の北側を迂回し、見えている1390m東肩を目指す。周囲は、淡い冬の太陽の光の下に広大な雪斜面が広がり、まさに雪の砂漠の光景になっていた。
雪の砂漠4
青田難波山
雪の砂漠5
雪の砂漠6
北リフト
ようやく見えた大毛無山頂上
南東尾根に上がる直前に、1390m東肩の左奥に初めて大毛無頂上が見える。
1,330m峰
大毛無山
大毛無山
大毛無山
妙高山
そして、南東尾根に上がると南に、雲から出てきた妙高山を見る。
焼山と噴煙
火打山
1,390m東肩
頸城三山と容雅山
雪庇を壊して1,390m東肩に上がる
1390m東肩の頂上に雪庇が見えており、それを越えないといけない。頂上直下までつづら折りに登り、少し南側の雪庇を壊して上がる。
大毛無山
尾根上は広くて平坦だった。そこから正面に見える大毛無山頂上は、尖った1390m東肩とは対照的に、雪の砂漠の中心にふさわしいゆったりした姿をしていた。
東肩の古いトレース
1,390m東肩
雪の砂漠7
コルから最後の登り。大毛無頂上にも雪庇があるが、頂上直下に古いトレースがあり、山頂の左(南)に回り込んでおり、それを辿り、雪庇のないところから大毛無頂上に到達できた。
雪の砂漠8
雪の砂漠9-大毛無山
不動山、容雅山への南西尾根
容雅山
不動山
1,390m東肩
大毛無山頂上から頸城三山
大毛無山の頂上は広く平坦で、頸城三山に加え、上越と糸魚川の山々がひしめきあっているのが見えた。
三角点地点から見る北西尾根と鉾ヶ岳
北の景色を見るため、頂上の北端まで歩いてみるが、実はそこが三角点のある位置だった。三角点は1429m、最高地点は1430mとなる。
三角点の向こうには北西尾根と鉾ヶ岳、西には放山と空沢山の尾根、その向こうに見える双耳は阿弥陀山と烏帽子岳、その左(南)は昼闇山と鉢山だろうか。焼山の頂上には小さな噴煙。火打山は険しい谷の上の尖塔の姿で、南東から見慣れた均斉のとれた三角形とはまるで違っていた。素晴らしい上越の雪山の情景!
粟立山と林道
三角点地点から見る最高点
最高地点から見る三角点地点
鉾ヶ岳
放山
頂上からの滑走直前、雪庇の下を見下ろす
スキーを履いての最初の滑走は、頂上最高点付近から雪庇を飛び越して東斜面に滑り込む。軽快にショートターンしたかったが雪がひっかかってターンできず、タイミングをとって大きくターン。コルへの斜面も表面が硬いモナカ気味。快適滑走とはいかず、やや憂鬱。
頂上からの滑走
1,390m東肩からの滑走直前、雪庇の下を見下ろす
1390m肩からも、登ってきた雪庇のところよりも更に上の、最高地点から雪庇を飛び越す。豪快にやや広めのターンだが、大毛無のときほどは引っかからない。傾斜に沿って真下に下りすぎると、登り返さねばならなくなるのを恐れ、登ってきた南西尾根の方角に向かうが、これだと下から滑走トレースが目立たない。まっすぐに滑り降りるべきだった。
1,390m東肩からの滑走1
1,390m東肩からの滑走2
南西尾根の滑走
斜面から右にトラバースし、1330m峰の下の小尾根を1010mリフト駅に向かってすべるが、やはり硬いモナカが滑りにくい。タイミングを計り、よっこらしょっと大きくターン。バランスが保てないと転倒してしまうので慎重に滑る。
標高1,010mリフト駅からの滑走
1010mリフト駅まで下ると雪は柔らかくなるが、柔らかすぎる。林道の真上は急斜面で、ショートターンを決めようとしたが、柔らかい雪に尻餅。林道に滑り込み、見上げてみると、意外に滑走ターンがきれいに映っていた。
林道の上の斜面の滑走
ゴンドラ駅の土手
林道を滑り出すが、真下に550mゴンドラ駅があり、ショートカットできそうだったので、そっちに滑り込む。ところが、最後の土手の下の雪が溶けていて、灌木の間にはまってしまう。灌木をつかんで起き上がり、下まで滑り込むが、その後は林道を忠実に滑走。途中のつづら折りになっているあたりは傾斜があり、かなりスピードが出る。
太平山PAの人形
火打山から見る大毛無山(2004年4月29日)
麓から見る大毛無山(2010年2月21日)
大毛無山の頂上(上の拡大)
問合せ・コメント等、メール宛先: kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com