八ヶ岳 赤岳・日帰り

長野県  2,899m  2005年9月20日

日本百名山

324

秋の声が聞こえるかい

鳥たちが囀っているのが聞こえるかい

風とせせらぎの音が聞こえるかい

(秋の縦走)

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奥の美濃戸山荘を出て、行者小屋に2時間で着くはずが、全く着かない。途中で「道を間違えたのでは?」「行者小屋は無くなったのか?」などと疑ったが、すごく立派なのが建っていた。行者小屋は周囲を八ヶ岳の高い屏風のような尾根に取り囲まれていて、その尾根の上には、中央の赤岳、北の横岳の岩稜、西の阿弥陀岳のずんぐりした頭が並んで見える。

林を抜けると鉄枠の階段が尾根沿いに、ずっと上の稜線まで断続的につけてある。登るにつれ、丸い阿弥陀が後ろにせまる。西尾根の上に着き、ひと休み。行く手の赤岳はやや右にかしいだ巨大な岩峰の姿になっている。すごい迫力、威圧感。八ヶ岳の神髄の一端を垣間見た。

岩場の麓に着き、ここから岩場登り。西尾根のやや南側の急斜面を登る。急斜面の岩とガレの間に細かく九十九折が切ってあり、それを丹念にたどっていく。頂上直下、ほとんど垂直に近いところを登っていくと最後のハシゴがあり、それを登るとようやく赤岳頂上が見えた。広くない頂上に頂上標識や祠や鳥居が建っている。

11:40、赤岳頂上。意外に素朴な朽ちかけた2,899mの標識。これもまたいい。赤嶽神社という石板に小さな祠がいくつもあり、お参り。登頂できたことを感謝。そして大きな一等三角点。風があるので東側に向いて食事。ビールを飲む。じんわりと達成感。

帰路は北に下り、急坂を慎重に降りて行く。12:47地蔵尾根分岐。ここから行者小屋に向かって降りていく。有名な地蔵、赤い衣に赤い帽子。急坂を降りていくと、やがて網目の階段が何本かあり、樹林帯に入っていく。13:35行者小屋。雨は上がり、外で数人が食事している。のどかな雰囲気。

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6年後、(八ヶ岳の東側にある)横尾山から急峻な岩肌の赤岳を見る。

 西尾根の上に着き、ひと休み。行く手の赤岳はやや右にかしいだ巨大な岩峰の姿になっている。すごい迫力、威圧感。八ヶ岳の神髄の一端を垣間見た。
6年後、(八ヶ岳の東側にある)横尾山から急峻な岩肌の赤岳を見る。
 行者小屋に2時間で着くはずが、全く着かない。行者小屋は無くなったのか?などと疑ったが、すごく立派なのが建っていた
 赤岳頂上。意外に素朴な朽ちかけた2,899mの標識。これもまたいい。
 地蔵尾根分岐。ここから行者小屋に向かって降りていく。有名な地蔵、赤い衣に赤い帽子。
  6:15 美農戸発  9:10 行者小屋11:00 稜線分岐1(稜線に上がる)11:15 稜線分岐2(キレット分岐)11:40 赤岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り5時間25分12:14 赤岳発12:38 天望荘12:47 稜線分岐4(地蔵尾根)13:35 行者小屋15:21 美農戸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回9時間6分

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長野は曇、山梨と東京は曇後雨という予報だが、とにかく予定通り八ヶ岳に向かう。4:00か4:30頃にホテルを出るが。高速で結構走る。5:31八ヶ岳登山口表示のところを右折。別荘地の中を走り、やがてバス停のある美濃戸山荘に着き、そこから砂利道に入る。結構な悪路。スピード出せない。奥の美濃戸山荘に着き、駐車場に停めて料金(1,000円?)を払う。6:15美濃戸発。少し上にもう一軒の店あり。沢沿いの道。行く手に見える黒い大きなピークは阿弥陀岳だろうか。マップによると赤岳から横岳、硫黄岳を回って8時間だが、このコース・タイムは疑わしい(事実、全く足りないことが分かった)。行者小屋に2時間で着くはずが、全く着かない。水の無くなった広い沢に沿って歩き、沢の中のヘリポートを過ぎて、9:10行者小屋。

途中で「道を間違えたのでは?」「行者小屋は無くなったのか?」などと疑ったが、すごく立派なのが建っている。トイレに入ろうとしたが、何やら店の中を通っていくようになっており、入りにくそうなので止め、すぐに出発。八ヶ岳のピークは美濃戸の駐車場あたりから阿弥陀岳が見えていたが、行者小屋は周囲を八ヶ岳の高い屏風のような尾根に取り囲まれていて、中央の赤岳、北の横岳の岩稜、西の阿弥陀岳のずんぐりした頭が並んで見える。横岳/硫黄岳に回るのがムリなら、阿弥陀に行こうかとも考えたが、天気も悪化しそうなのでやめる。すぐに赤岳直登コースと中岳迂回コースの分岐があり、直登コースを行く。

林を抜けると鉄枠の階段が尾根沿いに、ずっと上の稜線まで断続的につけてある。ストックの先が網目に入ってしまうので登りにくい。二人組みが登ってきたので先に行かせる。坂の途中で休んでいる二人。石ころが落ちてくると危ない位置だが、何やら話し込んでいる。赤岳山頂はもうガスの中。だんだん暗くなってきて今にも降りだしそうなのでレインウェアの上下を着込み、下は短パンにしておく。登るにつれ、丸い阿弥陀が後ろにせまる。間に中岳というのがあり、そこを歩いている人が見える。11:00西尾根の稜線分岐(分岐1)に着き、ひと休み。行く手の赤岳はやや右にかしいだ巨大な岩峰の姿になっている。すごい迫力、威圧感。八ヶ岳の神髄の一端を垣間見た。そこからはちょっぴり楽な稜線歩き。

11:15岩場の麓に着き(分岐2)、ここから岩場登り。西尾根のやや南側の急斜面を登る。右にトラバースする道は南尾根経由でキレット小屋に至るようだ。急斜面の岩とガレの間に細かく九十九折が切ってあり、それを丹念にたどっていく。頂上直下まで登ると、南尾根がくびれているところに分岐表示があり、そこは真教寺尾根への分岐。ほとんど垂直に近いところを登っていくと最後のハシゴがあり、それを登るとようやく赤岳頂上が見えた。広くない頂上に頂上標識や祠や鳥居が建っている。頂上の向こうには頂上小屋。よくもまあ、こんな狭いところに建てたものだ。

11:40、赤岳頂上。ガスで眺望は無いが、3人ほどが休んでいる。意外に素朴な朽ちかけた2,899mの標識。これもまたいい。一枚撮ってもらう。赤嶽神社という石板に小さな祠がいくつもあり、お参り。登頂できたことを感謝。そして大きな一等三角点。風があるので東側に向いて食事。ビールを飲む。じんわりと達成感。久しぶりのカップ麺はインスタント麺に比べて格段に美味い。スープの濃さが違う。テント泊にもカップ麺を買い、中身を取り出して持っていけば良いと思いつく。インスタントではスープが貧弱すぎて食欲がわかない。

帰路は北に下り、頂上のすぐ先の頂上小屋の脇を通る。まだ営業しているようだ。雨が降り出し、急坂を慎重に降りて行く。雨は尾根登りのときと尾根下りのときに降り、頂上では止んでいた。こちら側から登ってくる人もいる。12:38天望荘。これは行者小屋あたりから見えていた稜線上の大きな山小屋で、二棟あって何人か中にいるのが見えた。小さな風力発電機が回っていた。

12:47地蔵尾根分岐。ここから行者小屋に向かって降りていく。有名な地蔵らしく、赤い衣に赤い帽子をかぶっていたが、この時はそうとは知らなかった。急坂を降りていくと、下から登ってくる人がいる。「あとどのくらい。ずっとこんな調子ですか。」と聞かれたので、「岩肌にあと300m?と書いてあった」と答える。赤岳西尾根と地蔵尾根と、どちらがたいへんなのだろう。やがて網目の階段が何本かあり(登りのときほど多くない)、樹林帯に入っていく。13:35行者小屋。雨は上がり、外で数人が食事している。のどかな雰囲気。私はそのまま通過。ここからは往路を戻っていく。登りに3時間かかったので、下りは2時間くらいかなと思ったら、その通りだった。

美濃戸山荘にたどり着くと、店先に「入浴可」とあったので聞いてみると、舗装路のところの美濃戸小屋に風呂があるという。車に戻り、ザックを入替え、着替えをして出発。砂利道をゆっくり進み、舗装路の美濃戸小屋で入浴、屋内だが悪くない。ここで入浴できたのは正解だった。

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距離5㎞、標高差1,200mを登り5時間半、周回9時間というのは、まずまずのタイムだと思うが、天気も良くなく、急坂の登りや下りにだいぶ気を使った覚えがある。だが、たくさんの人が歩き、よく整備されているからこのタイムで歩けるのだと思う。整備の良くない山で、このくらいの傾斜だと、この倍以上の時間がかかることもあるだろう。八ヶ岳はそれだけ整備のよい山だと思う。

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6年後、(八ヶ岳の東側にある)横尾山から急峻な岩肌の赤岳を見る。

阿弥陀岳

長野は曇、山梨と東京は曇後雨という予報だが、とにかく予定通り八ヶ岳に向かう。4:00か4:30頃にホテルを出るが。高速で結構走る。5:31八ヶ岳登山口表示のところを右折。別荘地の中を走り、やがてバス停のある美濃戸山荘に着き、そこから砂利道に入る。結構な悪路。スピード出せない。奥の美濃戸山荘に着き、駐車場に停めて料金(1,000円?)を払う。6:15美濃戸発。少し上にもう一軒の店あり。沢沿いの道。行く手に見える黒い大きなピークは阿弥陀岳だろうか。

美農戸山荘

マップによると赤岳から横岳、硫黄岳を回って8時間だが、このコース・タイムは疑わしい(事実、全く足りないことが分かった)。行者小屋に2時間で着くはずが、全く着かない。水の無くなった広い沢に沿って歩き、沢の中のヘリポートを過ぎて、9:10行者小屋。

駐車場

谷の道

横岳

ヘリポート

赤岳

天望荘

赤岳への急な登山道

行者小屋

途中で「道を間違えたのでは?」「行者小屋は無くなったのか?」などと疑ったが、すごく立派なのが建っている。トイレに入ろうとしたが、何やら店の中を通っていくようになっており、入りにくそうなので止め、すぐに出発。八ヶ岳のピークは美濃戸の駐車場あたりから阿弥陀岳が見えていたが、行者小屋は周囲を八ヶ岳の高い屏風のような尾根に取り囲まれていて、中央の赤岳、北の横岳の岩稜、西の阿弥陀岳のずんぐりした頭が並んで見える。横岳/硫黄岳に回るのがムリなら、阿弥陀に行こうかとも考えたが、天気も悪化しそうなのでやめる。すぐに赤岳直登コースと中岳迂回コースの分岐があり、直登コースを行く。

横岳

峰ノ松目と眼下の行者小屋

阿弥陀岳

稜線の標識(分岐1)

稜線から見る赤岳

林を抜けると鉄枠の階段が尾根沿いに、ずっと上の稜線まで断続的につけてある。ストックの先が網目に入ってしまうので登りにくい。二人組みが登ってきたので先に行かせる。坂の途中で休んでいる二人。石ころが落ちてくると危ない位置だが、何やら話し込んでいる。赤岳山頂はもうガスの中。だんだん暗くなってきて今にも降りだしそうなのでレインウェアの上下を着込み、下は短パンにしておく。登るにつれ、丸い阿弥陀が後ろにせまる。間に中岳というのがあり、そこを歩いている人が見える。11:00西尾根の稜線分岐(分岐1)に着き、ひと休み。行く手の赤岳はやや右にかしいだ巨大な岩峰の姿になっている。すごい迫力、威圧感。八ヶ岳の神髄の一端を垣間見た。そこからはちょっぴり楽な稜線歩き。

赤岳頂上まであと30分、キレット小屋まで60分の標識(分岐2)

11:15岩場の麓に着き(分岐2)、ここから岩場登り。西尾根のやや南側の急斜面を登る。右にトラバースする道は南尾根経由でキレット小屋に至るようだ。急斜面の岩とガレの間に細かく九十九折が切ってあり、それを丹念にたどっていく。頂上直下まで登ると、南尾根がくびれているところに分岐表示があり、そこは真教寺尾根への分岐。ほとんど垂直に近いところを登っていくと最後のハシゴがあり、それを登るとようやく赤岳頂上が見えた。広くない頂上に頂上標識や祠や鳥居が建っている。頂上の向こうには頂上小屋。よくもまあ、こんな狭いところに建てたものだ。

岩と鎖

ガレの急坂

頂上直下の分岐表示(分岐3:真教寺尾根)

最後のハシゴ

赤岳頂上

11:40、赤岳頂上。ガスで眺望は無いが、3人ほどが休んでいる。意外に素朴な朽ちかけた2,899mの標識。これもまたいい。一枚撮ってもらう。赤嶽神社という石板に小さな祠がいくつもあり、お参り。登頂できたことを感謝。そして大きな一等三角点。風があるので東側に向いて食事。ビールを飲む。じんわりと達成感。久しぶりのカップ麺はインスタント麺に比べて格段に美味い。スープの濃さが違う。テント泊にもカップ麺を買い、中身を取り出して持っていけば良いと思いつく。インスタントではスープが貧弱すぎて食欲がわかない。

頂上標識

赤岳神社

一等三角点

赤岳頂上小屋

赤岳天望荘

帰路は北に下り、頂上のすぐ先の頂上小屋の脇を通る。まだ営業しているようだ。雨が降り出し、急坂を慎重に降りて行く。雨は尾根登りのときと尾根下りのときに降り、頂上では止んでいた。こちら側から登ってくる人もいる。12:38展望荘。これは行者小屋あたりから見えていた稜線上の大きな山小屋で、二棟あって何人か中にいるのが見えた。小さな風力発電機が回っていた。

分岐の地蔵尊(分岐4、地蔵尾根)

12:47地蔵尾根分岐。ここから行者小屋に向かって降りていく。有名な地蔵らしく、赤い衣に赤い帽子をかぶっていたが、この時はそうとは知らなかった。急坂を降りていくと、下から登ってくる人がいる。「あとどのくらい。ずっとこんな調子ですか。」と聞かれたので、「岩肌にあと300m?と書いてあった」と答える。赤岳西尾根と地蔵尾根と、どちらがたいへんなのだろう。

分岐標識(分岐4、地蔵尾根)

やがて網目の階段が何本かあり(登りのときほど多くない)、樹林帯に入っていく。13:35行者小屋。雨は上がり、外で数人が食事している。のどかな雰囲気。私はそのまま通過。ここからは往路を戻っていく。登りに3時間かかったので、下りは2時間くらいかなと思ったら、その通りだった。

地蔵尾根の下り

美農戸中山

行者小屋に戻る

美濃戸山荘にたどり着くと、店先に「入浴可」とあったので聞いてみると、舗装路のところの美濃戸小屋に風呂があるという。車に戻り、ザックを入替え、着替えをして出発。砂利道をゆっくり進み、舗装路の美濃戸小屋で入浴、屋内だが悪くない。ここで入浴できたのは正解だった。

******

距離5㎞、標高差1,200mを登り5時間半、周回9時間というのは、まずまずのタイムだと思うが、天気も良くなく、急坂の登りや下りにだいぶ気を使った覚えがある。だが、たくさんの人が歩き、よく整備されているからこのタイムで歩けるのだと思う。整備の良くない山で、このくらいの傾斜だと、この倍以上の時間がかかることもあるだろう。八ヶ岳はそれだけ整備のよい山だと思う。