浅間山 緑の草原と活火山の景観

群馬県  浅間山2,568m(前掛山2,524m)、黒斑山2,404m、蛇骨岳2,366m、 2008年7月26日

(浅間山)日本百名山

(黒斑山)関東百名山

(蛇骨岳)群馬百名山

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外輪の登山道を歩いていると、次第に雲が晴れてきて、大きな浅間が姿を現してきた。うーん、こいつはなかなかの山だ、と思う。とにかくでかい。存在感のある山。その裸の山腹に斜めに登山道が走っている。晴れた空が砂色の巨体に雲の影をおとし幾何学的な模様に見える。

浅間は巨大な砂色の活火山だが、外輪の黒斑山と火口原は緑に覆われており、火口原の小さな池がはるか下に見える。

もう下ってくる人たちと何人も行き違い、最初は頭の上だった緑の黒斑と外輪が、みるみるはるか下になっていく。

浅間の頂上は正面左のようだが、侵入禁止で、右の前掛山へルートがのびている。ドームから前掛までは15分弱で、見た目よりも遠かった。が、「浅間山」の立派な頂上標識があり、少し先の浅間頂上とほとんど同じところ、最高地点ではないらしいが、噴火口はすぐ先。あこがれの活火山「浅間に登った」という感激にひたる。

トーミの頭や黒斑山の岩峰の下に広がる緑の草原、それは外輪からも、浅間山の中腹からもよく見え、活火山の荒涼とした砂色と対照的に生命の息吹きを感じさせていた。砂色の巨体に雲の影が幾何学模様になっていた浅間山の山肌にはオンタデが根付いていたが、こうして生命は自然に挑戦していくのだろうか。


外輪の登山道を歩いていると、次第に雲が晴れてきて、大きな浅間が姿を現してきた。うーん、こいつはなかなかの山だ、と思う。砂色の巨体に雲の影が幾何学模様
秋の軽井沢から見る浅間山。左翼に剣ヶ峰と黒斑山を従え、噴煙を上げる姿は豪快かつ爽快。頂上の左に前掛山が見えている。
外輪の蛇骨岳
草すべり
グンナイフウロ
10:59 車坂峠P発12:06 中コース分岐12:14 トーミの頭12:16 外輪・草すべり分岐12:29 黒斑山12:59 蛇骨岳13:11 仙人岳13:28 Jバンド・下降点13:57 火口底(湯の平)三叉路14:51 頂上避難ドーム15:05 浅間山(前掛山)・・・・・・・・・・・・・・・登り4時間6分15:08 浅間山(前掛山)発15:18 頂上避難ドーム15:44 火口底(湯の平)三叉路16:48 外輪・草すべり分岐16:54 トーミの頭16:59 中コース分岐17:42 車坂峠P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回6時間43分

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駐車場にはきれいなトイレのある建物があり、観光客や登山者らがたくさん。裏にはニッコウキスゲの草原があり、アベックが何人も歩いている。車道を渡り、分岐を表コースに入る。高度が上がるに従い視界が開け、行く手の黒斑山らしきのは頂上がガスに隠れているが、後には緑の山波が連なり、その手前にはホテルやらの建物が小さく見えている。

林の中のピークからカマボコ避難小屋のあるピークに登ると、正面にあると思われる浅間はガスで全く見えないものの、トーミの頭らしき岩峰が左手に見えており、その岩峰への急斜面を歩いている人がいる。里山気分から本格登山の気配。コルに下り、トーミに登る。稜線上はガレの道だが、切れ落ちた火口原への急斜面は意外にも緑に覆われている。岩の重なったピークに上がると、くたびれた標識があり、かすれた文字でトーミの頭と書いてあった。その先の黒斑山に向かうと、途中に草すべりの分岐があり、少し登って黒斑の頂上。ここは登山客で満員。視界がないのが残念。2,404mもあるとは思えない、のどけさ。

黒斑山頂上には「浅間山は現在、火口から4km以内が立入禁止だが、車坂峠⇔トーミの頭⇔黒斑山の間のみ認められています」という標識。外輪の登山道を歩いていると、次第に雲が晴れてきて、大きな浅間が姿を現してきた。うーん、こいつはなかなかの山だ、と思う。とにかくでかい。存在感のある山。その裸の山腹に斜めに登山道が走っている。晴れた空が砂色の巨体に雲の影をおとし幾何学的な模様に見える。林から出て、岩峰になっている蛇骨岳に着く。岩峰に標識。

浅間は巨大な砂色の活火山だが、外輪の黒斑山と火口原は緑に覆われており、火口原の小さな池がはるか下に見える。尾根の次のピークには三等三角点があり、仙人岳の標識あり。山腹の登山道を見ていて、そこを歩いている人を発見。一人や二人ではない。大勢が並んで、山頂近くや山腹の途中を歩いている。

外輪のピークをいくつかトラバースしていくと、「Jバンド」という火口原への下降点がある。岩の多い下りを慎重に下るのにひどく時間がかかった気がしたが、実際は10分強。登りかえして更に10分強で三叉路。林の中の三叉路には大きな新しい標識があり、「前掛山までしか登れない」とある。森林限界のところで休憩をとり、登りにかかる。外輪の北の蛇骨岳は岩と砂色だが、南の黒斑山は濃い緑。

もう下ってくる人たちと何人も行き違い、最初は頭の上だった緑の黒斑と外輪が、みるみるはるか下になっていく。頂上部分に着くとロープが張ってあり、カマボコ型のドーム二つと、もう下ろうとしている団体さんやらがいた。浅間の頂上は正面左のようだが、侵入禁止で、右の前掛山へルートがのびている。ドームから前掛までは15分弱で、見た目よりも遠かった。が、「浅間山」の立派な頂上標識があり、少し先の浅間頂上とほとんど同じところ、最高地点ではないらしいが、噴火口はすぐ先。あこがれの活火山「浅間に登った」という感激にひたる。

三叉路まで下って一休みし、草すべりに向かう。グンナイフウロやクルマユリ。外輪の斜面は急なのとガスで頂上部分が見えず、なかなか頂上に着かない。最初に見えた小さな岩ピークをすぎ、はるか下となり、次の岩ピークをすぎてはるか下となり、を繰り返し、いつしか岩ピークと岩ピークの間の急な谷間の草地を九十九折りで登っていた。ジグザグの登山道が上から見える。しかし、この上のどこまで続いているかは見えない。後にはいつのまにか浅間がぼんやりと姿を現しており、南には剣ヶ峰。もうここで縦走路だろうと思って10回目くらいでようやく縦走路に到達。汗まみれで休憩する。

トーミの頭や黒斑山の岩峰の下に広がる緑の草原、それは外輪からも、浅間山の中腹からもよく見え、活火山の荒涼とした砂色と対照的に生命の息吹きを感じさせてい

た。砂色の巨体に雲の影が幾何学模様になっていた浅間山の山肌にはオンタデが根付いていたが、こうして生命は自然に挑戦していくのだろうか。

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軽井沢からは、左翼に剣ヶ峰と黒斑山を従え、噴煙を上げ浅間山を見ることができる。それは豪快かつ爽快な姿。頂上の左に前掛山が見えている。(2002年11月)

車坂峠

駐車場にはきれいなトイレのある建物があり、観光客やらがたくさん。裏にはニッコウキスゲの草原があり、アベックが何人も歩いている。車道を渡り、分岐を表コースに入る。高度が上がるに従い視界が開け、行く手の黒斑山らしきのは頂上がガスに隠れているが、後には緑の山波が連なり、その手前にはホテルやらの建物が小さく見えている。

背後の緑の山並み:高峰山、東篭ノ登山、水ノ塔山、四阿山

トーミの頭

林の中のピークからカマボコ避難小屋のあるピークに登ると、正面にあると思われる浅間はガスで全く見えないものの、トーミの頭らしき岩峰が左手に見えており、その岩峰への急斜面を歩いている人がいる。里山気分から本格登山の気配。コルに下り、トーミに登る。稜線上はガレの道だが、切れ落ちた火口原への急斜面は意外にも緑に覆われている。

トーミの頭頂上

岩の重なったピークに上がると、くたびれた標識があり、かすれた文字でトーミの頭と書いてあった。その先の黒斑山に向かうと、途中に草すべりの分岐があり、少し登って黒斑の頂上。ここは登山客で満員。視界がないのが残念。2,404mもあるとは思えない、のどけさ。

草すべり分岐

トーミの頭

黒斑山頂上

黒斑山頂上には「浅間山は現在、火口から4km以内が立入禁止だが、車坂峠⇔トーミの頭⇔黒斑山の間のみ認められています」という標識。外輪の登山道を歩いていると、次第に雲が晴れてきて、大きな浅間が姿を現してきた。うーん、こいつはなかなかの山だ、と思う。とにかくでかい。存在感のある山。その裸の山腹に斜めに登山道が走っている。砂色の巨体に雲の影が幾何学模様。林から出て、岩峰になっている蛇骨岳に着く。岩峰に標識。

蛇骨岳と浅間山

浅間は巨大な砂色の活火山だが、外輪の黒斑山と火口原は緑に覆われており、火口原の小さな池がはるか下に見える。尾根の次のピークには三等三角点があり、仙人岳の標識あり。晴れた空が浅間の白い山腹に雲の影をおとし、幾何学的な模様に見える。山腹の登山道を見ていて、そこを歩いている人を発見。一人や二人ではない。大勢が並んで、山頂近くや山腹の途中を歩いている。

蛇骨岳

蛇骨岳頂上

仙人岳、浅間山、剣ヶ峰、黒斑山、蛇骨岳

仙人岳の三角点

登山道を行く人影

浅間山と幾何学模様

下降点(Jバンド)

剣ヶ峰

下降点(Jバンド)表示

外輪のピークをいくつかトラバースしていくと、「Jバンド」という火口原への下降点がある。岩の多い下りを慎重に下るのにひどく時間がかかった気がしたが、実際は10分強。登りかえして更に10分強で三叉路。林の中の三叉路には大きな新しい標識があり、「前掛山までしか登れない」とある。森林限界のところで休憩をとり、登りにかかる。外輪の北の蛇骨岳は岩と砂色だが、南の黒斑山は濃い緑。

黒斑山と蛇骨岳

中腹から見下ろす火口原と蛇骨岳

もう下ってくる人たちと何人も行き違い、最初は頭の上だった緑の黒斑と外輪が、みるみるはるか下になっていく。

避難ドーム

頂上部分に着くとロープが張ってあり、カマボコ型のドーム二つと、もう下ろうとしている団体さんやらがいた。浅間の頂上は正面左のようだが、侵入禁止で、右の前掛山へルートがのびている。

頂上標識

ドームから前掛までは15分弱で、見た目よりも遠かった。が、「浅間山」の立派な頂上標識があり、少し先の浅間頂上とほとんど同じところ、最高地点ではないらしいが、噴火口はすぐ先。あこがれの活火山「浅間に登った」という感激にひたる。

立入禁止標識

浅間山頂上

オンタデの道

グンナイフウロ

三叉路まで下って一休みし、草すべりに向かう。グンナイフウロやクルマユリ。外輪の斜面は急なのとガスで頂上部分が見えず、なかなか頂上に着かない。最初に見えた小さな岩ピークをすぎ、はるか下となり、次の岩ピークをすぎてはるか下となり、を繰り返し、いつしか岩ピークと岩ピークの間の急な谷間の草地を九十九折りで登っていた。ジグザグの登山道が上から見える。しかし、この上のどこまで続いているかは見えない。後にはいつのまにか浅間がぼんやりと姿を現しており、南には剣ヶ峰。もうここで縦走路だろうと思って10回目くらいでようやく縦走路に到達。汗まみれで休憩する。

アヤメ

草すべり

クルマユリ

草すべり上部

トーミの頭や黒斑山の岩峰の下に広がる緑の草原、それは外輪からも、浅間山の中腹からもよく見え、活火山の荒涼とした砂色と対照的に生命の息吹きを感じさせていた。砂色の巨体に雲の影が幾何学模様になっていた浅間山の山肌にはオンタデが根付いていたが、こうして生命は自然に挑戦していくのだろうか。

麓から見る浅間山(2002年11月)

軽井沢からは、左翼に剣ヶ峰と黒斑山を従え、噴煙を上げ浅間山を見ることができる。それは豪快かつ爽快な姿。頂上の左に前掛山が見えている。

問合せ・コメント等、メール宛先: kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com