博士山 軽いタッチでショート・ターン
福島県 1,482m 2010年2月14日
東北百名山
280
腰まで埋まる深雪だってェ
すっ転ばないように気をつけな-
波乗りの要領なんだよォ
泳いだことはないけどナ
そーら、すっ飛ばすぞォ
(パウダーの煙)
❄❄❄❄❄
だんだん林が開けてきて、真上には青空、日差に霧氷が映えて美しい。青空を背景に真っ白な木を何枚も写す。そしてようやく稜線(標高1,430m付近)に着き、少し下って登り返したところで初めて博士山が見えた。雪に埋まった林の緩いピーク。そこからは会津の諸峰が見渡せた。
南東の景色が見え、山並みの左端にあるのが二岐山のようだ。よってその右手にある山々が小白森、大白森から那須連峰、旭岳、三本槍のあたりだろう。その右手奥に雲をかぶっているのは男鹿連峰か日光あたりか。そしてその右手にあるギザギザが七ヶ岳だろう。
四方が開けた博士山頂上でザックを下ろし、本日最初で最後の休憩。ゆっくりお茶を飲む。本当にいい天気。西に見える真っ白い双耳峰は守門岳だろうか?七ヶ岳の右手奥に見えている真っ白な高い山々は燧岳、会津駒から会津朝日岳、それに中ノ岳に越後駒ヶ岳!小野岳の左奥の壁のような山は大戸岳、二岐山の手前には神籠岳と横山。
粉雪のパウダー尾根滑走が本日のハイライト。軽いタッチでショートターンできるのがなんとも心地よい。まばらな木々の間を細長のトレースで飛ばす。この感触に一度ハマるとやめられない。コル(標高1,150m)までの至福の10分間。
博士山は思ったよりハードな山だったが、会津の中央の四方が開けた頂上からの景観、パウダー尾根を軽いタッチで飛ばした滑走は忘れられない思い出。晴れていてラッキーだった。
HHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH
「博士」の語源は、その昔、大和朝廷が東北の民を治めるとき、太刀を腰に佩(は)いて(手挟(たばさ)んで)峰通しにたどったところから、「佩かせ」と呼ばれ、転じて「博士」となったという説が伝わっている。(yamakei-online.com)
天気予報は晴だが曇っている会津若松を7時前に出発。高速に乗ると晴れてくる。会津坂下で降り、志津倉への道の手前で左折し、琵琶首に向かう。ガイドでは何度も読んだ道で、1回は通ったことのある道のはずだが、雪道は初めて。村落の川向こうの岩峰の下に作られたシェルターを抜けると、温泉らしき巨大な白い煙。博士山登山口の標識が心強いが、夏道を辿るわけではない。何箇所か九十九折の道を進むと琵琶首の標識のある村落に入る。狭い村落の道を抜けるとやや広くなり、このあたりだろうというあたりに車が一台。先客かな。
道路脇の除雪スペースに停めると、ちょうど車が一台やってきて、準備をして出かける頃にはもう一台やってきてスキーを出している。青空のいい天気になってきて、山スキー日和である。雪原に上がり、スキーをはいて出発。先客さんのトレースがあるが、すぐ先にスノーモービルが停めてあり、そのトレースがまっすぐについているのでそれを辿る。鹿沢沿いの、畑か田んぼの雪原で、滑走トレースも何本かあるが、こう平坦では滑らないだろう。
正面の尾根はどこからでも取付けそうだが、なるべく奥からのほうが良いのだろう。モービルのトレースを辿って尾根の南側の奥まで進む。途中で尾根に上がっていくスキートレースがあり、先客さんかなと思ったが、構わず先に進む。すると、モービルのトレースは右に曲がり、橋を渡って奥に進んでいる。マップを調べ、橋は渡らないでそこから尾根に取り付くことにする。このときアイポッドで聞いていたのはジェネシスで、マン・オン・ザ・コーナーの入ったライブを詰め込んである。軽いパーカッションから始まる雪山に合った曲。斜面は沢筋になっていて、右よりに支尾根になっているところをキックターンの切り替えしながら登る。時々、急斜面で足場が作れなくて苦労。なんとかシールで登りきる。
P1(標高880m付近?)に着き、上着を脱いで腰に巻く。東にはそれらしき大きな峰が見えていたが、まだまだ遠かった。すぐ先に先客さんのトレースがあり、いったん細尾根に下っていく。登り返しがきつそうだと思いながら滑り込み、アップダウンを進む。尾根上のピークを過ぎて下りとなり、再び登り。狭くて急な苦しい登りで、何度もキックターンを繰り返して登る。ゆっくり登っていると、後ろから一人やってきた。少しまじめに登る。やっと急斜面を登りきって林に入り、尾根筋に当たって左に登る。割合広い斜面で、先行トレースが大きくターンしているのを離れ、できるだけまっすぐ小さなキックターンで登っていく。
ようやく平坦な尾根筋に出て、デジカメのメモリーカードを入れ替えていると、後から来ていた人が先に行く。帰りはこの北の尾根を下るのかね、と聞いてくるが、分からない、と答える。林の中に入ってしまうと、方角が分かりにくい。先行トレースがないと苦労するだろう。尾根の先はいったんコルに下り、そこから広くて緩い斜面が続いている。この緩斜面がこのコースのハイライト(パウダー尾根)であったが、そのときはそうとも知らず、ひたすら登る。コルはどうやらガイドに記載のあった林道(標高1,150m付近)のようだ。この緩斜面の先がもう頂上だろうと休憩もとらずに進み、だんだん腰が重くなってくる。立ち止まっては写真を写すが、右側に見える稜線のほうが高いうちはまだだろう。ひょっとしてあっちが頂上かな。先行の男性は早く、もう後姿も見えない。コルからの登り返しでは最初、トレースを外れて登っていたが、もうその元気もなくてひたすら先行トレースをたどる。
だんだん林が開けてきて、真上には青空、日差に霧氷が映えて美しい。青空を背景に真っ白な木を何枚も写す。そしてようやく稜線(標高1,430m付近)に着き、少し下って登り返したところで初めて博士山が見えた。稜線が左回りにほぼ平坦に続いている先にピークがある。もしかしてあれかな、とよく見ると、そのピークに登ろうとしている人影がひとつ。たぶん最初の人だろう。やれやれ、まだあんなにあるのか。雪に埋まった林の緩いピーク。そこからは会津の諸峰が見渡せた。アップダウンのある稜線を辿っていくと、北西側の谷とその向こうが見える。遠景はガスで見えない。林の稜線は急になり、それを登ってP2・1,476mに到着。頂上はもうすぐ先で、吊尾根のような稜線を下っていく2番目の男性が見えた。そして南東の景色が見え、山並みの左端にあるのが二岐山のようだ。よってその右手にある山々が小白森、大白森から那須連峰、旭岳、三本槍のあたりだろう。その右手奥に雲をかぶっているのは男鹿連峰か日光あたりか。そしてその右手にあるギザギザが七ヶ岳だろう。
急斜面を下って最後の稜線を辿る。頂上から東に尾根が出ており、那須と七ヶ岳の間に伸びている。P2からはそれと別に、パウダー尾根から見えていた南西尾根が連なっているが、もう眼下。アップダウンを歩いていくと、向こうから一人戻ってくる。どうやら最初の男性のようだ。最後の頂上斜面を登ってみると、誰もいない。山頂標識もなし。二人目の男性は頂上斜面のところで行き違いになったらしい。北側の視界が開け、磐梯がくっきりと見えている。
四方が開けた博士山頂上でザックを下ろし、本日最初で最後の休憩。ゆっくりお茶を飲む。本当にいい天気。西に見える真っ白い双耳峰は守門岳だろうか?七ヶ岳の右手奥に見えている真っ白な高い山々は燧岳、会津駒から会津朝日岳、それに中ノ岳に越後駒ヶ岳!小野岳の左奥の壁のような山は大戸岳、二岐山の手前には神籠岳と横山。シールをつけたまま帰路につく。ちょうど男性二人がやってきて、入替わりとなる。頂上斜面を慎重に下り、尾根を戻る。P2に登り返し、シールを取って滑走開始。その前に最後の二岐、磐梯を写していると、もう二人が戻ってきた。もうこの二人に会うことはなく、先行の二人も追い越し、結局最初にゴールする。
急斜面を下ってすぐに登り返し。割と楽にこなし、頂上の見える最後のポイントで頂上を写す。北に見える雲に隠れた真っ白いのは飯豊連峰?パウダー尾根の頭までの緩い登り返し。たぶん守門岳と思われる鋭い双耳峰。その先の粉雪のパウダー尾根滑走が本日のハイライト。軽いタッチでショートターンできるのがなんとも心地よい。まばらな木々の間を細長のトレースで飛ばす。この感触に一度ハマるとやめられない。コル(標高1,150m)までの至福の10分間。コルから少し登り返す。その先は林の中の急斜面だが、まだ粉雪なのでショートターンを試みる。しかし、木々が混んでいて急ブレーキとなり、きれいなトレースにはならず。平坦地までおりて細尾根に向かうと、林の向こうに志津倉らしき山が見える。昨年秋にヤブの中を歩いていた尾根はあれだろうか。
さて細尾根だが、急なところを思い切ってターンしてみるが、勢い余って倒れてしまう。やっぱり無理は禁物で、慎重な横滑にキックターンで進む。細尾根のピークへの登り返しのところでトラバース・トレースがあり、そこを使わせてもらう。だいぶ助かった。その先で男性に追いつく。どうやら最初の男性のようで、スキーを外して歩いている。細尾根のところで立ち止まり、スノーシューを出そうとしている。二人目の男性は一つ北の尾根に向かったのだろうか。私はスキーを外して両手で持ち、段差の上に上がってスキーをはく。そのまま先に進むと、すぐにP1手前の登り返しとなり、横登りでゆっくり登るが、けっこうしんどい。ようやく平坦なところまで上がって写真を撮っていると、一人目の男性が追いついてきた。
P1から最後の急坂を滑走。しかしここはもう雪が腐っていてショートターンは無理なので、尾根から沢筋に入り、大きなターンで下る。振り返ると一人目の男性は徒歩で尾根を降りていた。木の枝を何度かくぐり、ヘルメットをぶつける。やっぱり必需品だ。下まで降りたところでデジカメのバッテリーが切れ、取り替える。登りトレースは複数になっており、後続のパーティは違う斜面を登ったようだ。モービルのカチカチのトレースを辿って滑る。スピードが出すぎるとトレースを外して減速。そして駐車地点に到着。快晴。車は5台に増えており、男性が一人。
天気もいいのでゆっくりスキーをタオルで拭いて片付けていると、二人目の男性がスキーで戻ってきて、最初の男性はその次に滑ってくる。三番目の二人が帰ってこないうちに出発。帰りに西山温泉の中の湯というのに寄っていく。露天は予約で埋まってるというので、内湯にゆっくりつかる。食事をしようと寄った道の駅でワサビ漬けを買い、会津坂下インター手前でラーメンを食べる。昔、飯豊かどこかの帰りに寄った覚えがあるが、この日は他に客はおらず。オリンピックでなく、ラグビーを見る。社会人が学生に勝つ。ラーメンの前に、西に白い山脈が見え、車を停めて眺める。たぶん飯豊の西端、蒜場山のあたりだろう。
高速に乗り、トンネルを抜けると磐梯山が見える。それに猫魔ヶ岳と川桁山が印象的。博士山は思ったよりハードな山だったが、会津の中央の四方が開けた頂上からの景観、パウダー尾根を軽いタッチで飛ばした滑走は忘れられない思い出。晴れていてラッキーだった。
つむじ倉滝・博士山入口標識
「博士」の語源は、その昔、大和朝廷が東北の民を治めるとき、太刀を腰に佩(は)いて(手挟(たばさ)んで)峰通しにたどったところから、「佩かせ」と呼ばれ、転じて「博士」となったという説が伝わっている。(yamakei-online.com)
雪の車道
天気予報は晴だが曇っている会津若松を7時前に出発。高速に乗ると晴れてくる。会津坂下で降り、志津倉への道の手前で左折し、琵琶首に向かう。ガイドでは何度も読んだ道で、1回は通ったことのある道のはずだが、雪道は初めて。村落の川向こうの岩峰の下に作られたシェルターを抜けると、温泉らしき巨大な白い煙。博士山登山口の標識が心強いが、夏道を辿るわけではない。何箇所か九十九折の道を進むと琵琶首の標識のある村落に入る。狭い村落の道を抜けるとやや広くなり、このあたりだろうというあたりに車が一台。先客かな。
琵琶首標識
道路脇の除雪スペースに停め、トイレが無いのでドアの影で用を足していると、ちょうど車が一台やってきて、無遠慮にも真後に停めたのであわてて後始末。ともかく、腹の具合は良くなかったのがすっきりした。準備をして出かける頃にはもう一台やってきてスキーを出している。青空のいい天気になってきて、山スキー日和である。雪原に上がり、スキーをはいて出発。先客さんのトレースがあるが、すぐ先にスノーモービルが停めてあり、そのトレースがまっすぐについているのでそれを辿る。鹿沢沿いの、畑か田んぼの雪原で、滑走トレースも何本かあるが、こう平坦では滑らないだろう。
朝の雪の林道とトレース
取付き斜面
正面の尾根はどこからでも取付けそうだが、なるべく奥からのほうが良いのだろう。モービルのトレースを辿って尾根の南側の奥まで進む。途中で尾根に上がっていくスキートレースがあり、先客さんかなと思ったが、構わず先に進む。すると、モービルのトレースは右に曲がり、橋を渡って奥に進んでいる。マップを調べ、橋は渡らないでそこから尾根に取り付くことにする。このときアイポッドで聞いていたのはジェネシスで、マン・オン・ザ・コーナーの入ったライブを詰め込んである。軽いパーカッションから始まる雪山に合った曲。斜面は沢筋になっていて、右よりに支尾根になっているところをキックターンの切り替えしながら登る。時々、急斜面で足場が作れなくて苦労。なんとかシールで登りきる。
斜面の登り
尾根
P1・880m
P1(標高880m付近?)に着き、上着を脱いで腰に巻く。東にはそれらしき大きな峰が見えていたが、まだまだ遠かった。すぐ先に先客さんのトレースがあり、いったん細尾根に下っていく。登り返しがきつそうだと思いながら滑り込み、アップダウンを進む。尾根上のピークを過ぎて下りとなり、再び登り。狭くて急な苦しい登りで、何度もキックターンを繰り返して登る。ゆっくり登っていると、後ろから一人やってきた。少しまじめに登る。やっと急斜面を登りきって林に入り、尾根筋に当たって左に登る。割合広い斜面で、先行トレースが大きくターンしているのを離れ、できるだけまっすぐ小さなキックターンで登っていく。
尾根歩き
ようやく平坦な尾根筋に出て、デジカメのメモリーカードを入れ替えていると、後から着ていてた人が先に行く。帰りはこの北の尾根を下るのかね、と聞いてくるが、分からない、と答える。林の中に入ってしまうと、方角が分かりにくい。先行トレースがないと苦労するだろう。尾根の先はいったんコルに下り、そこから広くて緩い斜面が続いている。この緩斜面がこのコースのハイライト(パウダー尾根)であったが、そのときはそうとも知らず、ひたすら登る。コルはどうやらガイドに記載のあった林道(標高1,150m付近)のようだ。この緩斜面の先がもう頂上だろうと休憩もとらずに進み、だんだん腰が重くなってくる。立ち止まっては写真を写すが、右側に見える稜線のほうが高いうちはまだだろう。ひょっとしてあっちが頂上かな。先行の男性は早く、もう後姿も見えない。コルからの登り返しでは最初、トレースを外れて登っていたが、もうその元気もなくてひたすら先行トレースをたどる。
パウダー尾根
青い空と白い枝
だんだん林が開けてきて、真上には青空、日差に霧氷が映えて美しい。青空を背景に真っ白な木を何枚も写す。
パウダー尾根
稜線から見る博士山
そしてようやく稜線(標高1,430m付近)に着き、少し下って登り返したところで初めて博士山が見えた。稜線が左回りにほぼ平坦に続いている先にピークがある。もしかしてあれかな、とよく見ると、そのピークに登ろうとしている人影がひとつ。たぶん最初の人だろう。やれやれ、まだあんなにあるのか。雪に埋まった林の緩いピーク。そこからは会津の諸峰が見渡せた。アップダウンのある稜線を辿っていくと、北西側の谷とその向こうが見える。遠景はガスで見えない。林の稜線は急になり、それを登ってP2・1,476mに到着。頂上はもうすぐ先で、吊尾根のような稜線を下っていく2番目の男性が見えた。そして南東の景色が見え、山並みの左端にあるのが二岐山のようだ。よってその右手にある山々が小白森、大白森から那須連峰、旭岳、三本槍のあたりだろう。その右手奥に雲をかぶっているのは男鹿連峰か日光あたりか。そしてその右手にあるギザギザが七ヶ岳だろう。
P2・1,476m
P2から見る博士山と吊尾根
那須連峰・旭岳
二岐山
吊尾根から南東の景観:神籠岳、二岐山、旭岳、三本槍岳、茶臼岳、三倉山
吊尾根のシール滑走
守門岳?
吊尾根を行く
急斜面を下って最後の稜線を辿る。頂上から東に尾根が出ており、那須と七ヶ岳の間に伸びている。P2からはそれと別に、パウダー尾根から見えていた南西尾根が連なっているが、もう眼下。アップダウンを歩いていくと、向こうから一人戻ってくる。どうやら最初の男性のようだ。最後の頂上斜面を登ってみると、誰もいない。山頂標識もなし。二人目の男性は頂上斜面のところで行き違いになったらしい。北側の視界が開け、磐梯がくっきりと見えている。
吊尾根から見る博士山
博士山頂上
四方が開けた博士山頂上でザックを下ろし、本日最初で最後の休憩。ゆっくりお茶を飲む。本当にいい天気。西に見える真っ白い双耳峰は守門岳だろうか?七ヶ岳の右手奥に見えている真っ白な高い山々は燧岳、会津駒から会津朝日岳、それに中ノ岳に越後駒ヶ岳!小野岳の左奥の壁のような山は大戸岳、二岐山の手前には神籠岳と横山。シールをつけたまま帰路につく。ちょうど男性二人がやってきて、入替わりとなる。頂上斜面を慎重に下り、尾根を戻る。P2に登り返し、シールを取って滑走開始。その前に最後の二岐、磐梯を写していると、もう二人が戻ってきた。もうこの二人に会うことはなく、先行の二人も追い越し、結局最初にゴールする。
磐梯山
博士山頂上とひっくり返したスキーと磐梯山
博士山頂上から会津駒ヶ岳、会津朝日岳方面
博士山頂上から南西の景観:燧岳、会津駒ヶ岳、三岩岳、丸山岳、会津朝日岳、中ノ岳、越後駒ヶ岳
七ヶ岳
博士山頂上から東の景観:大戸岳、小野岳、神籠岳、二岐山、旭岳
博士山頂上から南の景観:三倉山、大佐飛山、男鹿岳、日留賀岳、日光連山
頂上からシール滑走
吊尾根から東の景観:大戸岳、小野岳、神籠岳、二岐山、小白森、横山
吊尾根から南の景観:旭岳、三本槍岳、茶臼岳、三倉山、大佐飛山、男鹿岳、日留賀岳
博士山と頂上稜線
パウダー滑走
急斜面を下ってすぐに登り返し。割と楽にこなし、頂上の見える最後のポイントで頂上を写す。北に見える雲に隠れた真っ白いのは飯豊連峰?パウダー尾根の頭までの緩い登り返し。たぶん守門岳と思われる鋭い双耳峰。その先の粉雪のパウダー尾根滑走が本日のハイライト。軽いタッチでショートターンできるのがなんとも心地よい。まばらな木々の間を細長のトレースで飛ばす。この感触に一度ハマるとやめられない。コル(標高1,150m)までの至福の10分間。コルから少し登り返す。その先は林の中の急斜面だが、まだ粉雪なのでショートターンを試みる。しかし、木々が混んでいて急ブレーキとなり、きれいなトレースにはならず。平坦地までおりて細尾根に向かうと、林の向こうに志津倉らしき山が見える。昨年秋にヤブの中を歩いていた尾根はあれだろうか。
パウダー滑走
パウダー滑走
志津倉山?
さて細尾根だが、急なところを思い切ってターンしてみるが、勢い余って倒れてしまう。やっぱり無理は禁物で、慎重な横滑にキックターンで進む。細尾根のピークへの登り返しのところでトラバース・トレースがあり、そこを使わせてもらう。だいぶ助かった。その先で男性に追いつく。どうやら最初の男性のようで、スキーを外して歩いている。細尾根のところで立ち止まり、スノーシューを出そうとしている。二人目の男性は一つ北の尾根に向かったのだろうか。私はスキーを外して両手で持ち、段差の上に上がってスキーをはく。そのまま先に進むと、すぐにP1手前の登り返しとなり、横登りでゆっくり登るが、けっこうしんどい。ようやく平坦なところまで上がって写真を撮っていると、一人目の男性が追いついてきた。
雪原
P1から最後の急坂を滑走。しかしここはもう雪が腐っていてショートターンは無理なので、尾根から沢筋に入り、大きなターンで下る。振り返ると一人目の男性は徒歩で尾根を降りていた。木の枝を何度かくぐり、ヘルメットをぶつける。やっぱり必需品だ。下まで降りたところでデジカメのバッテリーが切れ、取り替える。登りトレースは複数になっており、後続のパーティは違う斜面を登ったようだ。モービルのカチカチのトレースを辿って滑る。スピードが出すぎるとトレースを外して減速。そして駐車地点に到着。快晴。車は5台に増えており、男性が一人。
駐車地点
中の湯
天気もいいのでゆっくりスキーをタオルで拭いて片付けていると、二人目の男性がスキーで戻ってきて、最初の男性はその次に滑ってくる。三番目の二人が帰ってこないうちに出発。帰りに西山温泉の中の湯というのに寄っていく。露天は予約で埋まってるというので、内湯にゆっくりつかる。食事をしようと寄った道の駅でワサビ漬けを買い、会津坂下インター手前でラーメンを食べる。昔、飯豊かどこかの帰りに寄った覚えがあるが、この日は他に客はおらず。オリンピックでなく、ラグビーを見る。社会人が学生に勝つ。ラーメンの前に、西に白い山脈が見え、車を停めて眺める。たぶん飯豊の西端、蒜場山のあたりだろう。
飯豊連峰?
磐梯山
高速に乗り、トンネルを抜けると磐梯山が見える。それに猫魔ヶ岳と川桁山が印象的。博士山は思ったよりハードな山だったが、会津の中央の四方が開けた頂上からの景観、パウダー尾根を軽いタッチで飛ばした滑走は忘れられない思い出。晴れていてラッキーだった。
猫魔ヶ岳
川桁山