朝比奈岳 ちょっと遠いパウダー天国
青森県 874m 2017年3月12日
青森110山
180
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4㎞地点を過ぎたあたりで、林道の先をカモシカがよたよた歩いている。いったん見えなくなり、一つ先のカーブの向こうから、じっとこちらを見ていた
頂上から滑走してみると、思いがけず滑りやすいパウダー。こいつは楽しまなくては。往路のとおりに滑らず、斜面をまっすぐショートターン滑走。瞬く間に急斜面の麓に着く。疲れも忘れたパウダー天国だった。
帰り道の林道で、もう夕日だが青空が広がり、林の上に朝比奈岳が見えていた。
下北半島で二番目に高い朝比奈岳は、青森110山ではマタギの山と紹介されているが、ちょっと遠いパウダー天国だった
☃☃☃☃☃
腰まで埋まる深雪だってェ
すっ転ばないように気をつけな-
波乗りの要領なんだよォ
泳いだことはないけどナ
そーら、すっ飛ばすぞォ
(パウダーの煙)
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むつ市が近づくと、大きなレーダードームの釜臥山。平成23年7月(2011年)に運用開始したガメラ・レーダーというらしい。川内の手前から農道に入って内陸に向かい、湯野川温泉郷に入る。温泉付近に駐車して歩かなければならないかもと思っていたが、林道入口が大きく除雪されており、そこに駐車。シールを貼り、雪の林道を歩く。ワイヤー・ゲートをくぐると、真新しい材木の集積場があり、積み上げられた材木のそれぞれに売却済札が貼ってあった。
集積場の先で林道の雪が深くなり、更に崩壊箇所がいくつかあり、どうやら夏でも通行止めのようだ。3㎞地点を過ぎ、高い樹林の向こうに目指す朝比奈岳らしき稜線を見る。だいぶ遠い。4㎞地点を過ぎたあたりで、林道の先をカモシカがよたよた歩いている。いったん見えなくなり、一つ先のカーブの向こうから、じっとこちらを見ていた。
山間部の連続カーブの先で、ようやくヘアピンに達し、尾根に取付く。
心配していた尾根は最初は登りやすそうに見えたが、すぐにシールでは登れない急斜面があり、右手の斜面をトラバースしていく。このトラバースルートは樹木が密集していて進みにくく、行き詰ってしまう。今日は下見で引き返しかな、と思いつつ、シートラーゲンで斜面を登る。ようやく傾斜が緩んだところでスキーを降ろし、シールに復帰。
最初に認定しているのはマイナーピーク370mで、そこから少し下ると作業道らしきスペースが樹林の中に続いており、それを辿る。地形図と現場がだいぶ違っている印象。大きく右にカーブして南東に向かと、そこにも作業道があり、歩きやすいので、これならば登れそうだと思い始める。再び朝比奈岳を見るが、もう青空ではなくなっていた。でも、尾根筋には青空のところもある。
P2・420m峰のあたりも地形図と現場は違っており、作業道に従って右に90度曲がり、南に向かう。P3・450m峰の東側を通り、作業道に従ってまた滑り降りる。P4・460m峰を通過し、また下りとなった先は広くて急な樹林の雪斜面となる。だいぶ疲れてきていたが、丹念につづら折りで登っていく。
もうないだろうと思っていた下りがもう一つ。大きく右に回ってから尾根に上がるあたりで作業道とはお別れ。木々はまばらで、登りやすい。ヒバの赤が目立つ。寒くなってきて、レインウェアの上を着込む。
傾斜はきつく、やや左よりにつづら折りで登っていくが、シールで登るのが最適かもしれない。
広くて緩い傾斜の頂上稜線に達し、後は楽。南端が最高点で、まばらに灌木の生えた広い雪原。西側に雪が吹きだまっているところが一番高そうだが、三角点は東側。そこから東に真っ白な宇曽利山湖と釜臥山、大尽山が見えている。西に見える大きなのが大作山だろう。頂上標識かと思った枝に付けられた標識は「分水嶺縦走、徒登行山岳会」と記してあった。吹きだまりの最高地点でザックを降ろし、休憩。北に見える大きな山は燧岳。その向こうには北海道の山。南西には津軽半島の鳴川岳、丸屋形岳、袴腰岳。袴腰の特徴ある姿で同定できる。やはり、恐山の湖と山が一番の景観。
頂上から滑走してみると、思いがけず滑りやすいパウダー。こいつは楽しまなくては。往路のとおりに滑らず、斜面をまっすぐショートターン滑走。瞬く間に急斜面の麓に着く。疲れも忘れたパウダー天国だった。P5にカニ登りで登り返す。
やや密集した樹林を滑り、次のコルから長い登り返し。P2から斜めにP1に登り返すのが一番長く、辛い登り返し。シートラーゲンで登ったマイナーピークに登り返すのを止め、作業道沿いに北の沢筋に滑り込む。その先に林道があるはず。意外に沢筋は傾斜があり、雪質もまだよくてパウダー滑走。ただし、林道は沢筋にかかった橋の上で、沢底には水が出ており、その上の斜面を慎重にトラバースして林道に至る。丸まった雪ボール。
林道は最初は傾斜があるので滑走。傾斜が緩まって滑らなくなったところで二度目の休憩。腰が痛い。スキーの後のビンディングを回してかかとが浮くようにすると、楽に滑り歩きできるようになる。とはいえ、辛く長い林道歩き。なかなか材木の集積場に着かない。
帰り道の林道で、もう夕日だが青空が広がり、林の上に朝比奈岳が見えていた。
やがて雪が薄くなり、材木集積場に着き、そしてゲートが見えてくる。集積場のあたりから雪がところどころ消えており、駐車地点も雪を拾っていくが、外したスキーがそのまま滑って舗装路までいってしまい、取りに行く。長い一日だった。
下北半島で二番目に高い朝比奈岳は、青森110山ではマタギの山と紹介されているが、ちょっと遠いパウダー天国だった。帰りに寄った「ふれあい温泉川内」にはだいぶ前に来たことがある。シャンプーは無いがえらく熱い湯がいい。
釜臥山
むつ市が近づくと、大きなレーダードームの釜臥山。平成23年7月(2011年)に運用開始したガメラ・レーダーというらしい。
湯野川温泉郷
川内の手前から農道に入って内陸に向かい、湯野川温泉郷に入る。温泉付近に駐車して歩かなければならないかもと思っていたが、林道入口が大きく除雪されており、そこに駐車。シールを貼り、雪の林道を歩く。
材木集積場と青空
ワイヤー・ゲートをくぐると、真新しい材木の集積場があり、積み上げられた材木のそれぞれに売却済札が貼ってあった。
雪の林道と青空
集積場の先で林道の雪が深くなり、更に崩壊箇所がいくつかあり、どうやら夏でも通行止めのようだ。
朝比奈岳
3㎞地点を過ぎ、高い樹林の向こうに目指す朝比奈岳らしき稜線を見る。だいぶ遠い。
カモシカ
4㎞地点を過ぎたあたりで、林道の先をカモシカがよたよた歩いている。いったん見えなくなり、一つ先のカーブの向こうから、じっとこちらを見ていた。
尾根取付点
山間部の連続カーブの先で、ようやくヘアピンに達し、尾根に取付く。
心配していた尾根は最初は登りやすそうに見えたが、すぐにシールでは登れない急斜面があり、右手の斜面をトラバースしていく。このトラバースルートは樹木が密集していて進みにくく、行き詰ってしまう。今日は下見で引き返しかな、と思いつつ、シートラーゲンで斜面を登る。ようやく傾斜が緩んだところでスキーを降ろし、シールに復帰。
最初に認定しているのはマイナーピーク370mで、そこから少し下ると作業道らしきスペースが樹林の中に続いており、それを辿る。地形図と現場がだいぶ違っている印象。大きく右にカーブして南東に向かと、そこにも作業道があり、歩きやすいので、これならば登れそうだと思い始める。
朝比奈岳
再び朝比奈岳を見るが、もう青空ではなくなっていた。でも、尾根筋には青空のところもある。
尾根筋と青空
P2・420m峰のあたりも地形図と現場は違っており、作業道に従って右に90度曲がり、南に向かう。P3・450m峰の東側を通り、作業道に従ってまた滑り降りる。P4・460m峰を通過し、また下りとなった先は広くて急な樹林の雪斜面となる。だいぶ疲れてきていたが、丹念につづら折りで登っていく。
朝比奈岳
もうないだろうと思っていた下りがもう一つ。大きく右に回ってから尾根に上がるあたりで作業道とはお別れ。木々はまばらで、登りやすい。
赤いヒバ
ヒバの赤が目立つ。寒くなってきて、レインウェアの上を着込む。
傾斜はきつく、やや左よりにつづら折りで登っていくが、シールで登るのが最適かもしれない。
頂上にあった分水嶺縦走記念
広くて緩い傾斜の頂上稜線に達し、後は楽。南端が最高点で、まばらに灌木の生えた広い雪原。西側に雪が吹きだまっているところが一番高そうだが、三角点は東側。そこから東に真っ白な宇曽利山湖と釜臥山、大尽山が見えている。西に見える大きなのが大作山だろう。頂上標識かと思った枝に付けられた標識は「分水嶺縦走、徒登行山岳会」と記してあった。吹きだまりの最高地点でザックを降ろし、休憩。北に見える大きな山は燧岳。その向こうには北海道の山。南西には津軽半島の鳴川岳、丸屋形岳、袴腰岳。袴腰の特徴ある姿で同定できる。やはり、恐山の湖と山が一番の景観。
朝比奈岳頂上と青空
円山
氷結した宇曽利山湖
朝比奈岳南尾根と円山
大作山
燧岳
釜臥山(手前に北国山)
障子山
朝比奈岳頂上の青空
パウダー滑走1
頂上から滑走してみると、思いがけず滑りやすいパウダー。こいつは楽しまなくては。往路のとおりに滑らず、斜面をまっすぐショートターン滑走。瞬く間に急斜面の麓に着く。疲れも忘れたパウダー天国だった。P5にカニ登りで登り返す。
パウダー滑走2
登り返し
やや密集した樹林を滑り、次のコルから長い登り返し。P2から斜めにP1に登り返すのが一番長く、辛い登り返し。
沢筋の滑走
シートラーゲンで登ったマイナーピークに登り返すのを止め、作業道沿いに北の沢筋に滑り込む。その先に林道があるはず。意外に沢筋は傾斜があり、雪質もまだよくてパウダー滑走。ただし、林道は沢筋にかかった橋の上で、沢底には水が出ており、その上の斜面を慎重にトラバースして林道に至る。丸まった雪ボール。
沢筋から林道
林道は最初は傾斜があるので滑走。傾斜が緩まって滑らなくなったところで二度目の休憩。腰が痛い。スキーの後のビンディングを回してかかとが浮くようにすると、楽に滑り歩きできるようになる。とはいえ、辛く長い林道歩き。なかなか材木の集積場に着かない。もう夕日だが青空が広がり、林の上に朝比奈岳が見えていた。
丸まった雪ボール
朝比奈岳
帰り道の林道で、もう夕日だが青空が広がり、林の上に朝比奈岳が見えていた。
夕日
やがて雪が薄くなり、材木集積場に着き、そしてゲートが見えてくる。集積場のあたりから雪がところどころ消えており、駐車地点も雪を拾っていくが、外したスキーがそのまま滑って舗装路までいってしまい、取りに行く。長い一日だった。
大尽山からの光景(2009年5月16日)
大尽山から見る北国山、釜臥山、障子山(2009年5月16日)
大尽山から見る北国山、釜臥山、障子山(2009年5月16日)(上の写真の拡大)
大尽山から見る朝比奈岳(2009年5月16日)
大尽山から見る朝比奈岳(2009年5月16日)(上の拡大)
大尽山から見る宇曽利山湖(2009年5月16日)
大尽山頂上から朝比奈岳