泊岳 白神山地の展望
秋田県 1,038m 2013年9月28日
ガイド「白神山地の山々」
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舗装路を登っていく途中で北側の視界が開け、白神岳、向白神岳の主稜線、三角形の真瀬岳が並ぶ。青空の下に、更に蒼い稜線が高くゆったりと伸びていて、その右手前に真瀬岳の鋭鋒が門番のように立っている。
尾根に上がると切り分けは南に向かうが、樹間に三町境界峰、二ツ森、そして泊岳が見えてくる。緑の樹木に覆われ、三角形の頂上から左に長く北斜面を伸ばしている堂々とした姿。
最初のピーク、P1・930mに到達。切り分けは最高点のやや西側を通っており、向白神から白神の主稜線、その内側の真瀬岳、その奥には摩須賀岳やタケカグラノボッチ。そして目の前にP2・928mと泊岳が並ぶ。絶景を前にして、灌木の間から必死に空間を探して撮影。
二ツ森の稜線の奥には、ピークがたくさん並んだ雁森岳、その肩に尖峰の尾太岳、ゆったりした青鹿岳、それに小岳。白神山地の最深部の一角を垣間見る。
何度も「頂上か」と思って違っていたが、潅木の左から回り込んだところが狭い空地になっていて、そこに一等三角点を発見。思わず歓声。濃いヤブに覆われた道から白神の諸峰、白神の最深部の景観を展望し、確かな踏み跡と目印を辿り、たどり着いた頂上で見た一等三角点は実に大きく見えた。
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みねはまの朝は寒かったが、とても美しかった。次第に明けてくる夜空、地平線のあけぼの。行く手に白神山地を見ながら水沢ダムに向かう。白神山地主稜の手前の山々、薬師山と母谷山が並んでいる。行く手には抜けるような秋空。水沢ダムに着くと、ダムの向こうに水沢山。水沢ダムから砂利林道の先に泊岳への登路があるはずだったが、水沢山の横あたりまでくると道は荒れてくる。軽トラックの人(二人いたが、キノコ取りだろうか)に尋ねたが、泊岳については知らなかった。二ツ森の登山口近くから尾根を辿る、もう一つのルートを勧めてくれたので、引き返す。
国道を北に向かい、青森県境近くまでいって、二ツ森入口表示のところで右折する。ここに来たのは2006年だから、もう7年ぶり。真瀬岳登山口への分岐を過ぎ、林道は登りとなる。舗装路を登っていく途中で北側の視界が開け、白神岳、向白神岳の主稜線、三角形の真瀬岳が並ぶ。青空の下に、更に蒼い稜線が高くゆったりと伸びていて、その右手前に真瀬岳の鋭鋒が門番のように立っている。この快晴なのに、二ツ森登山口には一台の車もなし。作業道の入口まで戻り、スペースに駐車して出発。作業道からも白神岳が良く見える。作業道は荒れていて、歩くにつれてヤブは濃く、道幅は狭くなる。水溜りもあり。背より高いヤブは朝露で濡れており、早めにザックを下ろしてレインウェアの上下を着込み、タフに持ち替える。小さな電波塔は歩行者カウンター。尾根沿いに続く作業道にはときどき広場があったが、ついに終点広場に着き、東に続く切分けに入る。入口にテープがあったが、南側のテープは何だろう。
切り分けにはずっと目印テープがあり、なんとか順調に辿っていく。林のヤブ道に入るとぬかるみがあり、靴が埋まる。尾根に上がると切り分けは南に向かうが、樹間に三町境界峰、二ツ森、そして泊岳が見えてくる。緑の樹木に覆われ、三角形の頂上から左に長く北斜面を伸ばしている堂々とした姿。ガイドには「ピークを二つ越した先に泊岳」とあり、その最初のピーク、P1・930mに到達。切り分けは最高点のやや西側を通っており、向白神から白神の主稜線、その内側の真瀬岳、その奥には摩須賀岳やタケカグラノボッチ。そして目の前にP2・928mと泊岳が並ぶ。絶景を前にして、灌木の間から必死に空間を探して撮影。P1からP2に向かうと、泊岳の左に、二ツ森から東に続く尾根が現われる。二ツ森の稜線の奥には、ピークがたくさん並んだ雁森岳、その肩に尖峰の尾太岳、ゆったりした青鹿岳、それに小岳。白神山地の最深部の一角を垣間見る。南には、緩くカーブする男鹿半島の海岸が霞んでいた。
P1から灌木の中を下り、倒木をクリアし、沢筋を登り、灌木に覆われたP2に達する。その先は急な下りになっていて、フィックスロープが残っていた。コルは南北の細い溝になっており、そこからの登り返しは思ったよりもずっと長かった。たぶん東西に長い頂上尾根なのだろう。樹間から尾太岳。南の視界が開け、泊岳から南に続く尾根と市街地、それに霞む男鹿半島が見える。何度も「頂上か」と思って違っていたが、潅木の左から回り込んだところが狭い空地になっていて、そこに一等三角点を発見。思わず歓声。濃いヤブに覆われた道から白神の諸峰、白神の最深部の景観を展望し、確かな踏み跡と目印を辿り、たどり着いた頂上で見た一等三角点は実に大きく見えた。雲をかぶりだした白神岳、北の二ツ森の二つのピーク、その向こうに尖峰の姿の岩木山が見えていた。ガイドにあった東から南への尾根道は全く見当たらず、目印テープもなし。ガイドが書かれて以降、誰も歩いていないのだろう。水沢ダムの側から登らなくてよかった。
登っているときにビョークを聞く。ベースが心地よいが、ちょっと暗い音楽。車に戻って車道を下る途中、見晴らしのよいところに停車し、また白神を写す。眠くなり、社の手前に停めて休憩をとる。その先に白神岳案内所があり、登山届の表示があった。出しておくべきだったか。
道の駅みねはまの夜明け
みねはまの朝は寒かったが、とても美しかった。次第に明けてくる夜空、地平線のあけぼの。行く手に白神山地を見ながら水沢ダムに向かう。白神山地主稜の手前の山々、薬師山と母谷山が並んでいる。行く手には抜けるような秋空。水沢ダムに着くと、ダムの向こうに水沢山。水沢ダムから砂利林道の先に泊岳への登路があるはずだったが、水沢山の横あたりまでくると道は荒れてくる。軽トラックの人(二人いたが、キノコ取りだろうか)に尋ねたが、泊岳については知らなかった。二ツ森の登山口近くから尾根を辿る、もう一つのルートを勧めてくれたので、引き返す。
薬師山と母谷山
水沢山
二ツ森入口の標識
国道を北に向かい、青森県境近くまでいって、二ツ森入口表示のところで右折する。ここに来たのは2006年だから、もう7年ぶり。真瀬岳登山口への分岐を過ぎ、林道は登りとなる。舗装路を登っていく途中で北側の視界が開け、白神岳、向白神岳の主稜線、三角形の真瀬岳が並ぶ。青空の下に、更に蒼い稜線が高くゆったりと伸びていて、その右手前に真瀬岳の鋭鋒が門番のように立っている。この快晴なのに、二ツ森登山口には一台の車もなし。
太陽光カウンター
作業道の入口まで戻り、スペースに駐車して出発。作業道からも白神岳が良く見える。作業道は荒れていて、歩くにつれてヤブは濃く、道幅は狭くなる。水溜りもあり。背より高いヤブは朝露で濡れており、早めにザックを下ろしてレインウェアの上下を着込み、タフに持ち替える。小さな電波塔は歩行者カウンター。尾根沿いに続く作業道にはときどき広場があったが、ついに終点広場に着き、東に続く切分けに入る。入口にテープがあったが、南側のテープは何だろう。
白神岳
向白神岳
登山プラン・メモ
吉ヶ峰、直角峰、太夫峰
真瀬岳
稜線への踏跡
切り分けにはずっと目印テープがあり、なんとか順調に辿っていく。林のヤブ道に入るとぬかるみがあり、靴が埋まる。
摩須賀岳
タケガクラノボッチ
三町境界峰とP0・928m峰
泊岳
尾根に上がると切り分けは南に向かうが、樹間に三町境界峰、二ツ森、そして泊岳が見えてくる。緑の樹木に覆われ、三角形の頂上から左に長く北斜面を伸ばしている堂々とした姿。ガイドには「ピークを二つ越した先に泊岳」とあり、その最初のピーク、P1・930mに到達。切り分けは最高点のやや西側を通っており、向白神から白神の主稜線、その内側の真瀬岳、その奥には摩須賀岳やタケカグラノボッチ。そして目の前にP2・928mと泊岳が並ぶ。絶景を前にして、灌木の間から必死に空間を探して撮影。P1からP2に向かうと、泊岳の左に、二ツ森から東に続く尾根が現われる。二ツ森の稜線の奥には、ピークがたくさん並んだ雁森岳、その肩に尖峰の尾太岳、ゆったりした青鹿岳、それに小岳。白神山地の最深部の一角を垣間見る。南には、緩くカーブする男鹿半島の海岸が霞んでいた。
二ツ森
岩木山
白神岳と向白神岳
白神岳、向白神岳、真瀬岳
二ツ森と泊岳
雁森岳、青鹿岳、小岳
雁森岳
P1から灌木の中を下り、倒木をクリアし、沢筋を登り、灌木に覆われたP2に達する。その先は急な下りになっていて、フィックスロープが残っていた。コルは南北の細い溝になっており、そこからの登り返しは思ったよりもずっと長かった。たぶん東西に長い頂上尾根なのだろう。樹間から尾太岳。南の視界が開け、泊岳から南に続く尾根と市街地、それに霞む男鹿半島が見える。何度も「頂上か」と思って違っていたが、潅木の左から回り込んだところが狭い空地になっていて、そこに一等三角点を発見。思わず歓声。濃いヤブに覆われた道から白神の諸峰、白神の最深部の景観を展望し、確かな踏み跡と目印を辿り、たどり着いた頂上で見た一等三角点は実に大きく見えた。雲をかぶりだした白神岳、北の二ツ森の二つのピーク、その向こうに尖峰の姿の岩木山が見えていた。ガイドにあった東から南への尾根道は全く見当たらず、目印テープもなし。ガイドが書かれて以降、誰も歩いていないのだろう。水沢ダムの側から登らなくてよかった。
尾太岳
小岳
ブナ
コル付近のロープ場
泊岳・頂上
一等三角点
八森の湯っこランド
登っているときにビョークを聞く。ベースが心地よいが、ちょっと暗い音楽。車に戻って車道を下る途中、見晴らしのよいところに停車し、また白神を写す。眠くなり、社の手前に停めて休憩をとる。その先に白神岳案内所があり、登山届の表示があった。出しておくべきだったか。