鳥海山 雪の名峰

山形県  新山2,236m、七高山2,229m  2018年5月13日

日本百名山

299

薄い青空

まだ冷たい風

山の木々には春の息吹

そして山の旅人たち

☼☼☼☼☼

ブルーラインから大きく北を回っていくと、西に長く山裾を伸ばしていた鳥海は次第に姿を変え、すっきりしたピラミッドになっていく。だが、それは巨大なピラミッドで、緑の山々の上に、はるか高くそびえている。孤高の美。

行く手に見える鳥海山・七高山は、頂上部分の黒い岩が雪の上に出ていて、雪の上に浮かんでいるように見える。空の青、岩の黒、雪の白のコントラストの風景の中に登っていく。

七高山の稜線まで上がると、稜線の向こうに、黒くふちどりされた真っ白な丸い巨体の新山が見えてくる。遠近感が狂ってしまうほど大きく太った白い巨体。反対側の御浜や吹浦口から見た端正な姿とはまるで違うが、七高山まで登って初めて見ることのできる絶景。新山に向かうと風が強い。

外輪山の上のザレ道を少し南に下ると火口底への下山入口標示があり、火口底からは古い踏み跡をたどって登り、久しぶりの新山に着く。

西峰に登り、ホットレモンを飲みながら西の景観を眺める。4月に登った稲倉岳、そのときは見えなかった蟻ノ戸渡、その左の笙ヶ岳や鳥海湖。見渡す限りに鳥海山の様々な景観が広がっていて、その背景には日本海。何度見ても心奪われる景色。

新山の狭い頂上と違い、七高山の頂上は賑やか。大きな一等三角点、黒い立派な頂上標識は最近のもの?、その他、いろんな木標やらが立っている。切れ落ちている西の絶壁の縁から見る新山や稲倉岳、七高山・北峰は迫力の景観。

スキーモードにし、滑走再開。人の登っていない北北西方向の急斜面にショートターンを刻む。頂上直下斜面は休止2回程度で氷ノ薬師に滑り込む。でこぼこしていて滑りやすくはなかったが、雪は滑り、ここが本日のハイライト。振り返ると、頂上直下斜面を登る大勢の登山者たちが点々と見えている。

❄❄❄❄❄

白い残雪

長い林道

かなたに聳える峰

足取りはまだ軽く

目に映る絶景

(春の山旅2018)

 行く手に見える鳥海山・七高山は、頂上部分の黒い岩が雪の上に出ていて、雪の上に浮かんでいるように見える。空の青、岩の黒、雪の白のコントラストの風景の中に登っていく。白い巨大な斜面を広げ、静かにたたずむ鳥海。その白い斜面を黙々と登る登山者たち。(写真は2003年5月1日のもの)
 ブルーラインから大きく北を回っていくと、西に長く山裾を伸ばしていた鳥海は次第に姿を変え、すっきりしたピラミッドになっていく。だが、それは巨大なピラミッドで、緑の山々の上に、はるか高くそびえている。孤高の美。(写真は2005年5月20日のもの)
 七高山の稜線まで上がると、稜線の向こうに、黒くふちどりされた真っ白な丸い巨体の新山が見えてくる。遠近感が狂ってしまうほど大きく太った白い巨体(写真は2003年5月1日のもの)
 新山の狭い頂上と違い、七高山の頂上は賑やか。大きな一等三角点、黒い立派な頂上標識は最近のもの?、その他、いろんな木標やらが立っている。切れ落ちている西の絶壁の縁から見る新山や稲倉岳、七高山・北峰は迫力の景観。(2003年5月1日)
 スキーモードにし、滑走再開。人の登っていない北北西方向の急斜面にショートターンを刻む。でこぼこしていて滑りやすくはなかったが、雪は滑り、ここが本日のハイライト。振り返ると、頂上直下斜面を登る大勢の登山者たちが点々と見えている。
  4:39 祓川PA発(標高1,170m)  5:40 七ツ釜斜面(1,500m)  8:08 シートラ(七高山頂上直下)  8:18 鳥海山・七高山  8:48 鳥海山・新山・中央峰・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り4時間9分  8:59 鳥海山・新山・西峰  9:15 鳥海山・新山発、滑走  9:19 シートラ、火口底から登り返し  9:34 鳥海山・七高山、休憩2  9:47 鳥海山・七高山発、滑走  9:57 七ツ釜斜面10:14 祓川PA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下り59分        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復5時間35分

***********************

土曜の昼に出て、夕方前に大平もしくは鉾立まで入り、日曜早朝から鳥海山に登る計画。日曜の天気予報は「晴後雨」だった。ネット情報によると、ブルーラインは夜間閉鎖(17:00~8:00)だが、地図は鉾立まで入れるように見えた。だが、それはまちがいだった。もう一つの誤りは、下道をのろい車が走っていたりして時間がかかり、象潟についたのが17時を過ぎてしまったこと。それでも鉾立までは行けるだろうと登ったが、いつものところにゲートがあった。あと1時間早ければ入れたのに。

ブルーラインから大きく北を回っていくと、西に長く山裾を伸ばしていた鳥海は次第に姿を変え、すっきりしたピラミッドになっていく。だが、それは巨大なピラミッドで、緑の山々の上に、はるか高くそびえている。孤高の美。たどり着いた祓川駐車場には先客の車が10台くらい。中央奥が空いていたのでそこに停めたが、雪解けの水がたまっていて居心地が悪かった。奥でテントを張って遅くまで話し声が聞こえていた。就寝は22時か23時頃。

まだ暗い3時過ぎ起床。着替え、ホットレモン、朝食で、4時には明るくなり、もう起きている人多数。出発は4時半過ぎとなる。登山計画書を投函。団体さんが先に行く。祓川ヒュッテの先の木道は水をかぶっていて、恐る恐るブーツの片足を沈め、無事に渡る。最初の坂の上でヤブを越えるルートになっていたが、気づかずに左側(東側)にいったん下り、登り返す。団体さんは登り返さずに東側をそのまま登ったらしい。2つ目の坂の奥に雪斜面が2つ並んでおり(もう一つ左にもあったが、つながっていない)、右斜面だと思ったが、左斜面の上に七ツ釜避難小屋があった。ここもほとんどまっすぐ登る。

七ツ釜から氷ノ薬師までは遠い。平坦だが長い。ほとんど休まずに歩く。快調。ディナフィットのブーツは、右足小指が履いた時から痛んだ。だいぶ隙間があり、余裕があるはずなのに、なぜだろう。歩行モードと滑走モードの切替は実にスムーズで良い。今回はブラシも持ってきていて、ブーツの後のスリットを掃除できたが、ブーツの裏の泥がスキーについていた。そっちは小さなブラシでは落としにくい。

行く手に見える鳥海山・七高山は、頂上部分の黒い岩が雪の上に出ていて、雪の上に浮かんでいるように見える。空の青、岩の黒、雪の白のコントラストの風景の中に登っていく。七高山直下の坂は左から大きく巻いていくようにポールが立っていたが、最短のやや斜めの直登コースを行く。左上の斜面ぎりぎりに人影を見つけ、その人もシールだったが、その人が追い越していったのか、私が追い付いてきたのかは不明。その人は左回りの緩いルートを着実に登り、私は急な直登ルートで休み休みの登りとなり、差は歴然。しかも右スキーのシールが水を含んではがれてきた。バシャバシャ力を入れて登るとよくないのだろう。とうとう右スキーのシールが外れ、シートラに変更。どうせ新山に行くのでアイゼンは付けず。男性はスキーを置いて先に七高山まで登ったらしく、もうスキーに戻ってワックスを塗っていた。挨拶を交わし、私は七高山の頂上一角からすぐに新山に向かう。やっぱり雪は少なく、夏道を下る。GPSを見ようとしたら画面が消えていて、電池を変えたのはこの頃だっただろうか。幸い、軌跡データに切れ目はなかった。

どんより曇っていた空はいったん明るくなりかけたが再び曇り、今にも降り出しそうな気配。七高山の稜線まで上がると、稜線の向こうに、黒くふちどりされた真っ白な丸い巨体の新山が見えてくる。遠近感が狂ってしまうほど大きく太った白い巨体。反対側の御浜や吹浦口から見た端正な姿とはまるで違うが、七高山まで登って初めて見ることのできる絶景。新山に向かうと風が強い。外輪山の上のザレ道を少し南に下ると火口底への下山入口標示があり、そこから鎖などを摑んで慎重に(ブーツを汚さないように)下る。火口底からは古い踏み跡をたどって登り(踏み跡のないところは硬めで、アイゼンがないと転んで滑りそうだった)、久しぶりの新山に着く。ザックを置いて中央峰に登り、頂上標識を撮影。なぜか一等三角点の標識があったが、ここに一等三角点はない。次いで、ザックをもって西峰に登り、ホットレモンを飲みながら西の景観を眺める。4月に登った稲倉岳、そのときは見えなかった蟻ノ戸渡。その左の笙ヶ岳や鳥海湖。見渡す限りに鳥海山の様々な景観が広がっていて、その背景には日本海。何度見ても心奪われる景色。西からのルート上の千蛇谷や御浜には人影は見えなかった。大平や鉾立から登った人はいなかったのだろうか。それとも私が早すぎたのか。西峰から降り、滑走開始。北西方向の踏み跡は、広大な北西斜面に向かったものかもしれない。火口底から登り返すとき、岩の上にポツポツと雨粒が落ちていた。もう少し待ってくれ。

七高山に戻るとちょうどシールの二人が到着するところで、その下の斜面にはボーダーやスキーヤーが何人も登ってきており、七高山頂上に立つと、はるか氷ノ薬師や七ツ釜から転々と大勢の人が登ってきているのが見えた。これは昨晩泊まった人たちの3倍くらいはいそうだ。雨が降りそうな天気なのにすごい人気だ。新山の狭い頂上と違い、七高山の頂上は賑やか。大きな一等三角点、黒い立派な頂上標識は最近のもの?、その他、いろんな木標やらが立っている。切れ落ちている西の絶壁の縁から見る新山や稲倉岳、七高山・北峰は迫力の景観。

写真を撮り、頂上直下の雪のところに降り、ブーツのスリットの泥をブラシで落とし、スキーモードにし、滑走再開。人の登っていない北北西方向の急斜面にショートターンを刻むと、振動でGPSが飛び出す(ホールダーでつないであるので大丈夫)。頂上直下斜面は休止2回程度で氷ノ薬師に滑り込む。でこぼこしていて滑りやすくはなかったが、雪は滑り、ここが本日のハイライト。この後は七ツ釜までのんびり滑る。振り返ると、頂上直下斜面を登る大勢の登山者たちが点々と見えている。まるでラッシュアワー。急がないと雨が降るぞ。七ツ釜斜面の真上までトラバースし、ショートターン滑走。この下は少し登り返しになるが、勢いで滑り登る。二つ目の坂の下には、ヤブに向かってポールが立っており、まさにそこを通って登ってきているパーティがいた。下るときは分かるが、登るときはヤブの入口が分かりにくのだろう。ショートターンで下ってパーティの脇を通り、ヤブを通過。確かにこいつは分かりにくい。最初の坂の下にはもう誰もいない。いったんスキーを外さないといけない祓川ヒュッテの右側(東側)の雪のつながっているところに滑り込み、少し登り返して駐車場に到着。

駐車場に戻ると、朝のパーティと思われる人に新山からどこを滑ったのか聞かれ、七高山に戻ったと答える(新山から広大な北西斜面に滑り込む話を聞いたことがあるが、祓川に戻るルートが不明。たぶん登り返すのだろう)。結局、ここまで雨は降らず。この後、鳥海山の頂上は雲に隠れ、いまにも本降りになりそうだったが、結局、少し降った程度。登っていた人たちも大丈夫だったろう。天気はいまいちだったが、新山まで登れ、七高山からは快心の滑りもでき、よいツアーだった。雪の名峰に感謝!

前日午後の鳥海山

土曜の昼に出て、夕方前に大平もしくは鉾立まで入り、日曜早朝から鳥海山に登る計画。日曜の天気予報は「晴後雨」だった。ネット情報によると、ブルーラインは夜間閉鎖(17:00~8:00)だが、地図は鉾立まで入れるように見えた。だが、それはまちがいだった。もう一つの誤りは、下道をのろい車が走っていたりして時間がかかり、象潟についたのが17時を過ぎてしまったこと。それでも鉾立までは行けるだろうと登ったが、いつものところにゲートがあった。あと1時間早ければ入れたのに。

夕方の鳥海山

ブルーラインから大きく北を回っていくと、西に長く山裾を伸ばしていた鳥海は次第に姿を変え、すっきりしたピラミッドになっていく。だが、それは巨大なピラミッドで、緑の山々の上に、はるか高くそびえている。孤高の美。たどり着いた祓川駐車場には先客の車が10台くらい。中央奥が空いていたのでそこに停めたが、雪解けの水がたまっていて居心地が悪かった。奥でテントを張って遅くまで話し声が聞こえていた。就寝は22時か23時頃。

鳥海山(東側・鳥海町付近より、2005年5月20日)

夜の祓川駐車場

早朝の鳥海山

まだ暗い3時過ぎ起床。着替え、ホットレモン、朝食で、4時には明るくなり、もう起きている人多数。出発は4時半過ぎとなる。登山計画書を投函。団体さんが先に行く。祓川ヒュッテの先の木道は水をかぶっていて、恐る恐るブーツの片足を沈め、無事に渡る。最初の坂の上でヤブを越えるルートになっていたが、気づかずに左側(東側)にいったん下り、登り返す。団体さんは登り返さずに東側をそのまま登ったらしい。2つ目の坂の奥に雪斜面が2つ並んでおり(もう一つ左にもあったが、つながっていない)、右斜面だと思ったが、左斜面の上に七ツ釜避難小屋があった。ここもほとんどまっすぐ登る。

朝の鳥海山

祓川ヒュッテ

稲倉岳

七高山と七ツ釜斜面

最初の斜面

ヤブのポール・ルート入口・・・・・左に歩いているが、ポール・ルートは中央

二つ目の斜面

七ツ釜斜面・・・・・中央が七ツ釜避難小屋

七ツ釜避難小屋

祓川PAと祓川ヒュッテ

七高山

七ツ釜から氷ノ薬師までは遠い。平坦だが長い。ほとんど休まずに歩く。快調。ディナフィットのブーツは、右足小指が履いた時から痛んだ。だいぶ隙間があり、余裕があるはずなのに、なぜだろう。歩行モードと滑走モードの切替は実にスムーズで良い。今回はブラシも持ってきていて、ブーツの後のスリットを掃除できたが、ブーツの裏の泥がスキーについていた。そっちは小さなブラシでは落としにくい。

七高山と氷ノ薬師斜面

行く手に見える鳥海山・七高山は、頂上部分の黒い岩が雪の上に出ていて、雪の上に浮かんでいるように見える。空の青、岩の黒、雪の白のコントラストの風景の中に登っていく。

氷ノ薬師斜面を見下ろす

七高山直下の坂は左から大きく巻いていくようにポールが立っていたが、最短のやや斜めの直登コースを行く。左上の斜面ぎりぎりに人影を見つけ、その人もシールだったが、その人が追い越していったのか、私が追い付いてきたのかは不明。その人は左回りの緩いルートを着実に登り、私は急な直登ルートで休み休みの登りとなり、差は歴然。しかも右スキーのシールが水を含んではがれてきた。バシャバシャ力を入れて登るとよくないのだろう。

七高山・頂上直下斜面

とうとう右スキーのシールが外れ、シートラに変更。どうせ新山に行くのでアイゼンは付けず。男性はスキーを置いて先に七高山まで登ったらしく、もうスキーに戻ってワックスを塗っていた。挨拶を交わし、私は七高山の頂上一角からすぐに新山に向かう。やっぱり雪は少なく、夏道を下る。GPSを見ようとしたら画面が消えていて、電池を変えたのはこの頃だっただろうか。幸い、軌跡データに切れ目はなかった。

鳥海山・七高山と登山者たち(2003年5月1日)

笙ヶ岳に登った次の年、真っ青に晴れ渡ったが斜面は凍っており、シートラーゲンで頂上を目指す。白い巨大な斜面を広げ、静かにたたずむ鳥海。その白い斜面を黙々と登る登山者たち。

新山

どんより曇っていた空はいったん明るくなりかけたが再び曇り、今にも降り出しそうな気配。七高山の稜線まで上がると、稜線の向こうに、黒くふちどりされた真っ白な丸い巨体の新山見えてくる。遠近感が狂ってしまうほど大きく太った白い巨体。反対側の御浜や吹浦口から見た端正な姿とはまるで違うが、七高山まで登って初めて見ることのできる絶景。

新山(2003年5月1日)

新山に向かうと風が強い。外輪山の上のザレ道を少し南に下ると火口底への下山入口標示があり、そこから鎖などを摑んで慎重に(ブーツを汚さないように)下る。火口底からは古い踏み跡をたどって登り(踏み跡のないところは硬めで、アイゼンがないと転んで滑りそうだった)、久しぶりの新山に着く。ザックを置いて中央峰に登り、頂上標識を撮影。なぜか一等三角点の標識があったが、ここに一等三角点はない。

火口底への下降点

次いで、ザックをもって西峰に登り、ホットレモンを飲みながら西の景観を眺める。4月に登った稲倉岳、そのときは見えなかった蟻ノ戸渡。その左の笙ヶ岳や鳥海湖。見渡す限りに鳥海山の様々な景観が広がっていて、その背景には日本海。何度見ても心奪われる景色。西からのルート上の千蛇谷や御浜には人影は見えなかった。大平や鉾立から登った人はいなかったのだろうか。それとも私が早すぎたのか。西峰から降り、滑走開始。北西方向の踏み跡は、広大な北西斜面に向かったものかもしれない。火口底から登り返すとき、岩の上にポツポツと雨粒が落ちていた。もう少し待ってくれ。

火口底への下降路

大物忌神社

七高山と登山者

新山・中央峰

新山・中央峰(200年5月20日)

頂上標識

新山・西峰

新山・西峰(2005年5月20日)

笙ヶ岳、 鍋森、鳥海湖、御浜小屋、扇子森、千蛇谷、蟻ノ戸渡、稲倉岳  

新山・中央峰

新山・中央峰(2010年5月8日)

新山・北西斜面方面

新山の滑走

外輪への登り返し

鳥海山・七高山・一等三角点

七高山に戻るとちょうどシールの二人が到着するところで、その下の斜面にはボーダーやスキーヤーが何人も登ってきており、七高山頂上に立つと、はるか氷ノ薬師や七ツ釜から転々と大勢の人が登ってきているのが見えた。これは昨晩泊まった人たちの3倍くらいはいそうだ。雨が降りそうな天気なのにすごい人気だ。新山の狭い頂上と違い、七高山の頂上は賑やか。大きな一等三角点、黒い立派な頂上標識は最近のもの?、その他、いろんな木標やらが立っている。切れ落ちている西の絶壁の縁から見る新山や稲倉岳、七高山・北峰は迫力の景観。

鳥海山・七高山頂上

鳥海山・七高山頂上(2003年5月1日)

新山の狭い頂上と違い、七高山の頂上は賑やか。大きな一等三角点、黒い立派な頂上標識は最近のもの?、その他、いろんな木標やらが立っている。切れ落ちている西の絶壁の縁から見る新山や稲倉岳、七高山・北峰は迫力の景観。

稲倉岳と七高山・北峰

 七高山から西の景観: 左から、外輪山の一角、新山、稲倉岳、七高山・北峰

 七高山から東の景観: 左中央奥:祓川、中央:頂上直下斜面と小さな登山者たち、右端:頂上到達の瞬間!

七高山からの滑走

写真を撮り、頂上直下の雪のところに降り、ブーツのスリットの泥をブラシで落とし、スキーモードにし、滑走再開。人の登っていない北北西方向の急斜面にショートターンを刻むと、振動でGPSが飛び出す(ホールダーでつないであるので大丈夫)。頂上直下斜面は休止2回程度で氷ノ薬師に滑り込む。でこぼこしていて滑りやすくはなかったが、雪は滑り、ここが本日のハイライト。

氷ノ薬師斜面を登る人々

この後は七ツ釜までのんびり滑る。振り返ると、頂上直下斜面を登る大勢の登山者たちが点々と見えている。まるでラッシュアワー。急がないと雨が降るぞ。七ツ釜斜面の真上までトラバースし、ショートターン滑走。この下は少し登り返しになるが、勢いで滑り登る。

七高山・頂上直下を登る人々

二つ目の坂の下には、ヤブに向かってポールが立っており、まさにそこを通って登ってきているパーティがいた。下るときは分かるが、登るときはヤブの入口が分かりにくのだろう。ショートターンで下ってパーティの脇を通り、ヤブを通過。確かにこいつは分かりにくい。最初の坂の下にはもう誰もいない。いったんスキーを外さないといけない祓川ヒュッテの右側(東側)の雪のつながっているところに滑り込み、少し登り返して駐車場に到着。

七ツ釜斜面の滑走

二つ目の斜面

ヤブになったポール・ルート入口

最初の斜面

鳥海山と祓川ヒュッテ

満車の祓川駐車場

駐車場に戻ると、朝のパーティと思われる人に新山からどこを滑ったのか聞かれ、七高山に戻ったと答える(新山から広大な北西斜面に滑り込む話を聞いたことがあるが、祓川に戻るルートが不明。たぶん登り返すのだろう)。結局、ここまで雨は降らず。この後、鳥海山の頂上は雲に隠れ、いまにも本降りになりそうだったが、結局、少し降った程度。登っていた人たちも大丈夫だったろう。天気はいまいちだったが、新山まで登れ、七高山からは快心の滑りもでき、よいツアーだった。雪の名峰に感謝!

太平山PAの植木鉢人形・・・・・二人になってる!

 鳥海山・百景

笙ヶ岳(2002年5月2日)

吹浦口から見る鳥海山(2002年5月2日)

この端正な姿を初めて見て、我を忘れてうっとりと見とれていた。それははるか遠くにそびえていて、とてもたどり着けないように見えた。なんとかしてあの頂上に登りたい、あの斜面を滑ってみたい、と願った。

鳥海山(笙ヶ岳より)(2002年5月2日)

鳥海山と仁賀保風車(2002年5月2日)

鳥海山と登山者たち(2003年5月1日)

新山(2003年5月1日)

七高山頂上(2003年5月1日)

鳥海山(東側・鳥海町付近より、2005年5月20日)

ブルーラインから大きく北を回っていくと、西に長く山裾を伸ばしていた鳥海は次第に姿を変え、すっきりしたピラミッドになっていく。だが、それは巨大なピラミッドで、緑の山々の上に、はるか高くそびえている。孤高の美。

鳥海山(祓川駐車場より、2005年5月20日)

七高山(氷ノ薬師手前より、2005年5月20日)

新山・西峰(2005年5月20日)

新山・中央峰(2005年5月20日)

鳥海山(北東・矢島町付近より)

新山・中央峰(2010年5月8日)

新山(2010年5月8日)

鳥海山(祓川駐車場より、2010年5月8日)

鳥海山(北東・矢島町付近より、2010年5月8日)