大雪山・旭岳 北海道最高峰の景観と滑走
北海道・大雪山系 2.291m 2018年5月2日
(大雪山)日本百名山
297
最北の海を渡れば
冷たい海の上に聳える輝く白峰
北海道の屋根に来たりて
噴煙のかなたに立つ残雪の雄峰に向かい
5月の雪の降りしきる鋭鋒の頂に立つ
☼☼☼☼☼
忠別湖のトンネル(旭岳トンネル)を抜けると、突然、正面の高いところに旭岳が現われた。うーん、やっぱりこの角度から見る旭岳が一番だな。右肩を少し下げた大きな峰が空に(森の上に)浮いている。
ロープウェイ頂上駅の外でスキーにシールを貼り、歩き始める。だいぶ近づいたはずなのに、端正な旭岳の姿は変わらず、ちっとも近づいてないみたい。大きな山腹の中央に斜めに走る地獄谷の白い帯、谷の左側は黒々としていて、非対称なコントラストが強いアクセントになっている。
雪に埋まった姿見の池に近づくと噴煙が何本も激しく噴き出していて、その向こうに白い谷がせり上がり、はるかに高いところに旭岳の頂上が悠然と待ち受けている。噴煙のかなたに立つ残雪の雄峰。
旭岳の西尾根を登り始めると、眼下の地獄谷に滑走トレースが見えてきた。なるほど、尾根は滑りにくいが、谷は滑れるのか。地獄谷の滑走トレースは頂上左の谷筋から始まっていて、頂上直下斜面はえらく急に見えたが、それは縦位置から見ていたためで、実際にはそれほどでもなかった(30度くらい?)。
そして13年ぶりの旭岳に到達。頂上標識と道標が雪の上に出ていた。東に霞んだ大雪連峰が広がっている。比布岳と安足間岳、その右に北鎮岳、凌雲岳が並び、黒岳もぼんやり見えていたようだ。その背後の白い帯はニセイだろう。ゆっくりホットレモンを飲みながら景色を眺める。曇り空だが、北海道最高点に再び立てて幸せだ。次々に登山者がやってくる。
滑走開始点から斜めに滑り込み、小石の少ないところを選んで滑るが、ザラメの雪は悪くない。細かいターンを切って小石をよけていくと連続ショートターンになっていて、すこぶる楽しい。
2,050m付近の大きな雪壁のところは斜面がオーバーハングしていて見えないので、雪壁の上で停止してルートを定めてから斜めに滑り込む。ここも雪は悪くなく、途中からターン開始して雪壁を滑り降り、更に下まで滑り降りる。雪の多いときなら最高の滑走コースだろう。
往路2.9㎞、標高差698m、速度1.2㎞/h、283m/h帰路6.2㎞、標高差15m、速度7.8㎞/h
DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD
忠別湖のトンネル(旭岳トンネル)を抜けると、突然、正面の高いところに旭岳が現われた。あわててハザードランプを点け、道脇に停め、後の車が行ってから少しバックする。うーん、やっぱりこの角度から見る旭岳が一番だな。右肩を少し下げた大きな峰が空に(森の上に)浮いている。ロープウェイ麓駅に着くと、大きな駐車場はまだ空いている。正面に停めてチケットを買いに行ったが、ドアが閉まっている。どうやら9時近くにならないと開かないようだ。話しかけてみた隣の男性は登山のようだ。日が射しているのでサンシェードを2枚出し、DVDを見ながら車の中で待つ。ドアが開いたらしいので、ブーツを履き、スキーとザックを持って建物に入り、チケットを購入。帰り道には雪はあるとのことで、片道1,200円。登山客が並ぶが、スキーの人もちらほら。八甲田のよりも一回り大きなゴンドラの先頭に座り、旭岳を正面に見る。同じ形の旭岳を何度も写すが、雪が少ないのがやや気になる。
ロープウェイ頂上駅の外でスキーにシールを貼り、歩き始める。ロープウェイ頂上駅から旭岳頂上まで距離2.7㎞、標高差700mだから、だいぶ近づいたはずなのに、端正な旭岳の姿は変わらず、ちっとも近づいてないみたい。大きな山腹の中央に斜めに走る地獄谷の白い帯、谷の左側は黒々としていて、非対称なコントラストが強いアクセントになっている。左(北)にシールで歩いていく人がいたので最初、そっちに向かうが、旭岳への道は南東方向のはずなので、向きを変える。夏道沿いに旭岳に向かう踏み跡に乗る。先行している人たちが10人弱。
雪に埋まった姿見の池に近づくと噴煙が何本も激しく噴き出していて、その向こうに白い谷がせり上がり、はるかに高いところに旭岳の頂上が悠然と待ち受けている。噴煙のかなたに立つ残雪の雄峰。ベンチらしきものがある最初の休憩ポイントは旭岳石室というらしいが、雪が切れていたので北側を通過。行く手には地獄谷が旭岳の頂上直下まで伸びている。頂上のすぐ右には金庫岩。すごい景観だが、これから登る西尾根には雪が少なく、滑れそうもない。地獄谷の入口にある雪に埋まった姿見の池のあたりに噴煙孔が五つほどあり、そのすぐ近くを通過しているスキーヤーがいた。どうやら近づいても大丈夫な煙のようだ。南に連峰が連なっているのが見える。右側(東側)が切れ落ちた独特の姿は白雲岳だろうか。広大な雪原を囲むのは忠別岳から化雲岳の稜線のようだ。その背後にうっすらと見えているのはトムラウシではなかろうか。旭岳の西尾根を登り始めると、眼下の地獄谷に滑走トレースが見えてきて、それがもうもうと煙を噴き上げるすぐ横を通り、谷の入口まで続いている。なるほど、尾根は滑りにくいが、谷は滑れるのか。地獄谷の滑走トレースは頂上左の谷筋から始まっていて、頂上直下斜面はえらく急に見えたが、それは縦位置から見ていたためで、実際にはそれほどでもなかった(30度くらい?)。
1,900m付近で雪がいったん切れ、先行するスキーヤーはシートラにして登っていくが、その先に雪があるようなので、私はスキーをかかえて歩き、雪の上で再びシールで登る。この先、雪斜面は幅が狭くなり、傾斜もきつく、登りにくくなっていくが、キックターンをこまめに繰り返し、登っていく。徒歩の人たちは踏み抜きに悩まされて遅れ始め、いつのまにか一人で登っていた。2,100m付近で雪が切れ、今度はシートラにして夏道を登る。アイゼンは付けなかったが夏道は歩きにくく、徒歩の人が二人、先に行く。一人は駐車場で隣にいた人で、「よくそれで登れますね」と言われた。自分ではうまく登っているつもりだが、傍目にはへたくそに見えるのだろう。頂上まで行ってきたらしいシートラの男性が歩いて下って行ったが、なんで頂上から滑らないんだろう。ちょっと不安になる。テラスのようになっているところに出るが、道の左側に頭が見えているのが金庫岩のようだった。下から見ると目立っていたが、そこからはそうでもない。頂上もテラスからは見えなかった。テラスからは雪だったが、頂上はもうすぐ先なのでシートラで登る。
そして13年ぶりの旭岳に到達。三角点は雪に埋まり、頂上標識と道標が雪の上に出ていた。東に霞んだ大雪連峰が広がっている。今回、登り損ねた愛別岳は見えていなかったが、比布岳と安足間岳は見えており、その右に北鎮岳、凌雲岳が並び、黒岳もぼんやり見えていたようだ。その背後の白い帯はニセイだろう。座り込んでミニ・ブラシでブーツの溝を掃除し、ゆっくりホットレモンを飲みながら景色を眺める。曇り空だが、北海道最高点に再び立てて幸せだ。次々に登山者がやってくる。デジカメを写しながら、自分の声を録音する男性。百名山の何座目とのこと。おめでとう。私もその後にやってきた人と写真を取り合い、そしてブーツのバックルを締め、滑走開始。
頂上から地獄谷の滑走開始点は見えない。少し北に滑り降り、滑走開始点に着く。雪はややでこぼこ。ちょっと時期が遅すぎる感じ。谷を見下ろし、雪の上にたくさん小石が落ちているのに気づく。あれを避けて滑らないといけない。滑走開始点から斜めに滑り込み、小石の少ないところを選んで滑るが、ザラメの雪は悪くない。細かいターンを切って小石をよけていくと連続ショートターンになっていて、すこぶる楽しい。2,050m付近の大きな雪壁のところ(金庫岩が立っている頂上南からの谷筋との合流点)は斜面がオーバーハングしていて見えないので、雪壁の上で停止してルートを定めてから斜めに滑り込む。ここも雪は悪くなく、途中からターン開始して雪壁を滑り降り、更に下まで滑り降りる。すると、雪壁の一番西側に太い滑走トレースがついていた。2,000m付近の谷底に達すると、もう傾斜は緩くなり、小石がたくさん散らばっている。停止して上を見上げると頂上はもうはるか上。西尾根には小さな人影がいくつか。ここまでが滑走のハイライト。小石が多いのが気になったが、雪の多いときなら最高の滑走コースだろう。
地獄谷の後半(たぶん1,900mから下)は左岸のトラバース滑走+谷底へのショートターンを何度か繰り返しながら下り、もうもうと噴き上げる煙を見下ろす。展望所(1,660m)から下では、ロープウェイ頂上駅までやや登り返しとなる。実は南西方面に滑っていけば圧雪コースに出られたのだが、GPSにもトレースしてなかった。ゆっくり登り返しながら背後を見ると、地獄谷を滑っているスキーヤーが数人見える。たぶん西尾根の途中からだろう。石ころだらけの谷底を滑るのは気が引けるが、広い谷を噴煙を見ながら滑るのも悪くはないだろう。頂上駅近くまで来て圧雪コースの表示に気づき、それに沿って南に下る。そこも最初はやや登り。下りになってからは快調で、コース外を滑ったトレースが無数にあったが、雪は汚れていていかにも滑りにくそうなので、圧雪コースをじゃんじゃん滑る。傾斜のあるところではかなりのスピードになり、ショートターンでコントロール。真っ白な白樺を何度か写し、やがてロープウェイ麓駅に着く。橋のところで写真を撮っているとスキーヤーが二人、滑ってきた。スキーの雪をミニ・モップで落とし、車に戻る。すると、なんと雨が降ってきた。早めに登っておいて正解だった。(この日の天気予報は「晴後雨」。天気予報は当たった訳だ)
ブーツとスキーを拭き、ワックスを塗り、着替えてから売店に買物に行く。大きな将棋の駒の旭岳記念品を買う。隣の車の男性ももどってきた。ロープウェイ麓駅から車を出すときは本降りになっていて、雨の中を戻ってきたスキーヤーを見る。雨のスキーはあまり楽しくないだろう。少し下ったところにある湧駒荘の温泉に入る。昔の大雪山登山の頃の話を記した掲示がいくつか。車道から見えそうな露天風呂。旭川市内はえらく混んでいて、道の駅まで時間がかかる。
初めて見えた旭岳
忠別湖のトンネル(旭岳トンネル)を抜けると、突然、正面の高いところに旭岳が現われた。あわててハザードランプを点け、道脇に停め、後の車が行ってから少しバックする。うーん、やっぱりこの角度から見る旭岳が一番だな。右肩を少し下げた大きな峰が空に(森の上に)浮いている。ロープウェイ麓駅に着くと、大きな駐車場はまだ空いている。正面に停めてチケットを買いに行ったが、ドアが閉まっている。どうやら9時近くにならないと開かないようだ。話しかけてみた隣の男性は登山のようだ。
ロープウェイから見る旭岳
日が射しているのでサンシェードを2枚出し、DVDを見ながら車の中で待つ。ドアが開いたらしいので、ブーツを履き、スキーとザックを持って建物に入り、チケットを購入。帰り道には雪はあるとのことで、片道1,200円。登山客が並ぶが、スキーの人もちらほら。八甲田のよりも一回り大きなゴンドラの先頭に座り、旭岳を正面に見る。同じ形の旭岳を何度も写すが、雪が少ないのがやや気になる。
頂上駅から見る旭岳
ロープウェイ頂上駅の外でスキーにシールを貼り、歩き始める。ロープウェイ頂上駅から旭岳頂上まで距離2.7㎞、標高差700mだから、だいぶ近づいたはずなのに、端正な旭岳の姿は変わらず、ちっとも近づいてないみたい。大きな山腹の中央に斜めに走る地獄谷の白い帯、谷の左側は黒々としていて、非対称なコントラストが強いアクセントになっている。左(北)にシールで歩いていく人がいたので最初、そっちに向かうが、旭岳への道は南東方向のはずなので、向きを変える。夏道沿いに旭岳に向かう踏み跡に乗る。先行している人たちが10人弱。
旭岳
雪に埋まった姿見の池に近づくと噴煙が何本も激しく噴き出していて、その向こうに白い谷がせり上がり、はるかに高いところに旭岳の頂上が悠然と待ち受けている。噴煙のかなたに立つ残雪の雄峰。ベンチらしきものがある最初の休憩ポイントは旭岳石室というらしいが、雪が切れていたので北側を通過。行く手には地獄谷が旭岳の頂上直下まで伸びている。頂上のすぐ右には金庫岩。すごい景観だが、これから登る西尾根には雪が少なく、滑れそうもない。地獄谷の入口にある雪に埋まった姿見の池のあたりに噴煙孔が五つほどあり、そのすぐ近くを通過しているスキーヤーがいた。どうやら近づいても大丈夫な煙のようだ。
噴煙
南に連峰が連なっているのが見える。右側(東側)が切れ落ちた独特の姿は白雲岳だろうか。広大な雪原を囲むのは忠別岳から化雲岳の稜線のようだ。その背後にうっすらと見えているのはトムラウシではなかろうか。旭岳の西尾根を登り始めると、眼下の地獄谷に滑走トレースが見えてきて、それがもうもうと煙を噴き上げるすぐ横を通り、谷の入口まで続いている。なるほど、尾根は滑りにくいが、谷は滑れるのか。地獄谷の滑走トレースは頂上左の谷筋から始まっていて、頂上直下斜面はえらく急に見えたが、それは縦位置から見ていたためで、実際にはそれほどでもなかった(30度くらい?)。
地獄谷の滑走ライン
雪に埋まった姿見の池に近づくと噴煙が何本も激しく噴き出していて、その向こうに白い谷がせり上がり、はるかに高いところに旭岳の頂上が悠然と待ち受けている。噴煙のかなたに立つ残雪の雄峰。
金庫岩
展望所
噴煙
噴煙
噴煙
噴煙
頂上直下斜面
頂上直下斜面
頂上と金庫岩
頂上直下斜面
頂上直下斜面(1/3)
頂上直下斜面(2/3)
頂上直下斜面(3/3)
忠別岳と化雲岳(背後にうっすらとトムラウシ?)
広大な雪原を囲むのは忠別岳から化雲岳の稜線のようだ。その背後にうっすらと見えているのはトムラウシではなかろうか。
頂上直下斜面と頂上と金庫岩
2,065mピーク
1,900m付近で雪がいったん切れ、先行するスキーヤーはシートラにして登っていくが、その先に雪があるようなので、私はスキーをかかえて歩き、雪の上で再びシールで登る。この先、雪斜面は幅が狭くなり、傾斜もきつく、登りにくくなっていくが、キックターンをこまめに繰り返し、登っていく。徒歩の人たちは踏み抜きに悩まされて遅れ始め、いつのまにか一人で登っていた。2,100m付近で雪が切れ、今度はシートラにして夏道を登る。
金庫岩
アイゼンは付けなかったが夏道は歩きにくく、徒歩の人が二人、先に行く。一人は駐車場で隣にいた人で、「よくそれで登れますね」と言われた。自分ではうまく登っているつもりだが、傍目にはへたくそに見えるのだろう。頂上まで行ってきたらしいシートラの男性が歩いて下って行ったが、なんで頂上から滑らないんだろう。ちょっと不安になる。テラスのようになっているところに出るが、道の左側に頭が見えているのが金庫岩のようだった。下から見ると目立っていたが、そこからはそうでもない。頂上もテラスからは見えなかった。テラスからは雪だったが、頂上はもうすぐ先なのでシートラで登る。
白雲岳
右側(東側)が切れ落ちた独特の姿は白雲岳だろうか。
真横から見る頂上直下斜面(30度くらい?)
九合目標識
金庫岩
旭岳頂上
そして13年ぶりの旭岳に到達。三角点は雪に埋まり、頂上標識と道標が雪の上に出ていた。東に霞んだ大雪連峰が広がっている。今回、登り損ねた愛別岳は見えていなかったが、比布岳と安足間岳は見えており、その右に北鎮岳、凌雲岳が並び、黒岳もぼんやり見えていたようだ。その背後の白い帯はニセイだろう。座り込んでミニ・ブラシでブーツの溝を掃除し、ゆっくりホットレモンを飲みながら景色を眺める。曇り空だが、北海道最高点に再び立てて幸せだ。
頂上標識
次々に登山者がやってくる。デジカメを写しながら、自分の声を録音する男性。百名山の何座目とのこと。おめでとう。私もその後にやってきた人と写真を取り合い、そしてブーツのバックルを締め、滑走開始。
北鎮岳
熊ヶ岳
黒岳
安足間岳、比布岳、北鎮岳
地獄谷の右岸尾根
頂上直下斜面・滑走開始点
頂上から地獄谷の滑走開始点は見えない。少し北に滑り降り、滑走開始点に着く。雪はややでこぼこ。ちょっと時期が遅すぎる感じ。谷を見下ろし、雪の上にたくさん小石が落ちているのに気づく。あれを避けて滑らないといけない。滑走開始点から斜めに滑り込み、小石の少ないところを選んで滑るが、ザラメの雪は悪くない。細かいターンを切って小石をよけていくと連続ショートターンになっていて、すこぶる楽しい。
頂上直下斜面の途中からの頂上と金庫岩
雪壁
2,050m付近の大きな雪壁のところ(金庫岩が立っている頂上南からの谷筋との合流点)は斜面がオーバーハングしていて見えないので、雪壁の上で停止してルートを定めてから斜めに滑り込む。ここも雪は悪くなく、途中からターン開始して雪壁を滑り降り、更に下まで滑り降りる。すると、雪壁の一番西側に太い滑走トレースがついていた。2,000m付近の谷底に達すると、もう傾斜は緩くなり、小石がたくさん散らばっている。停止して上を見上げると頂上はもうはるか上。西尾根には小さな人影がいくつか。ここまでが滑走のハイライト。小石が多いのが気になったが、雪の多いときなら最高の滑走コースだろう。
雪壁の滑走
地獄谷の大岩
金庫岩
頂上直下斜面を見上げる
地獄谷・中間部
頂上直下斜面
噴煙
噴煙
噴煙
噴煙
展望所
地獄谷の後半(たぶん1,900mから下)は左岸のトラバース滑走+谷底へのショートターンを何度か繰り返しながら下り、もうもうと噴き上げる煙を見下ろす。展望所(1,660m)から下では、ロープウェイ頂上駅までやや登り返しとなる。実は南西方面に滑っていけば圧雪コースに出られたのだが、GPSにもトレースしてなかった。ゆっくり登り返しながら背後を見ると、地獄谷を滑っているスキーヤーが数人見える。たぶん西尾根の途中からだろう。石ころだらけの谷底を滑るのは気が引けるが、広い谷を噴煙を見ながら滑るのも悪くはないだろう。
ロープウェイ頂上駅
頂上駅近くまで来て圧雪コースの表示に気づき、それに沿って南に下る。そこも最初はやや登り。下りになってからは快調で、コース外を滑ったトレースが無数にあったが、雪は汚れていていかにも滑りにくそうなので、圧雪コースをじゃんじゃん滑る。傾斜のあるところではかなりのスピードになり、ショートターンでコントロール。真っ白な白樺を何度か写し、やがてロープウェイ麓駅に着く。
圧雪Aコース標識
橋のところで写真を撮っているとスキーヤーが二人、滑ってきた。スキーの雪をミニ・モップで落とし、車に戻る。すると、なんと雨が降ってきた。早めに登っておいて正解だった。(この日の天気予報は「晴後雨」。天気予報は当たった訳だ)
ロープウェイ
圧雪Aコース
旭岳
ロープウェイ麓駅
ブーツとスキーを拭き、ワックスを塗り、着替えてから売店に買物に行く。大きな将棋の駒の旭岳記念品を買う。隣の車の男性ももどってきた。ロープウェイ麓駅から車を出すときは本降りになっていて、雨の中を戻ってきたスキーヤーを見る。雨のスキーはあまり楽しくないだろう。少し下ったところにある湧駒荘の温泉に入る。昔の大雪山登山の頃の話を記した掲示がいくつか。車道から見えそうな露天風呂。旭川市内はえらく混んでいて、道の駅まで時間がかかる。
湧駒荘