天狗山、男山 岩尾根の縦走

長野県  天狗山1,882m、男山1,851m  2018年10月8日

(天狗山)新花の百名山

(天狗山、男山)日本の山1,000

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もう明るくなった馬越峠も霧だった。狭い駐車スペースの片隅に何度か切返して停め、準備していると、まず軽トラがやってきてさっさと一人が登っていき、もう一台乗用車がやってきた。二人目の人の少し後に歩き始める。

最初のピークからしばらくはなだらかな尾根歩き。そして登り返しから岩場が始まる。黄色いハハコグサが目立つ。たどり着いた天狗山の頂上は開けた岩の上。三角点に頂上標識に賽銭がいっぱいの祠。

天狗山を西に下っていくと尾根が分岐しており、縦走路は右(北)に下り、尾根は向きを変えて西に向かう。トラバース路には丸木橋がいくつか。平坦な尾根まで下ると、立原高原への分岐。

男性が向こうからやってきた。片手にキノコの入った袋。朝の軽トラの男性だろう。ここからは岩尾根だが、最初の垣越山西端とK2の岩峰は北側をトラバース。その先のコルからはほぼ尾根通しに登るが、ロープ場のところで降りてくる男性に会う。途中で追い越して行った男性。

そして、日が射して、金色に輝く最後のロープ場を登り、ついに男山の頂上に着く。広い丸い岩の頂上に三角点と小さな頂上標識。大きな三角点の上には賽銭がたくさん置かれていたが、風で飛ばされないのかな。

一瞬、日が射し、雲間に青空が見え、霧が少し晴れて緑の山肌が見えたが、すぐにまた隠れてしまった。もし霧が晴れていたらどんな景色が見れただろう。

天狗山を下る途中で会った男性は「時間をずらして登ることにした」と言っていたが、下山後に本当に晴れた。この男性は大正解だった訳だ。

県道68を西に向かっていると、どうやら天狗山が見え始めている。それはいかつい釣鐘の岩峰の姿。あのおじさん、今頃はどのへんかな。そしてこの日の午後、飯盛山の帰りにすっかり姿を現わした男山を見る。それは大きな山体の上の鋭鋒に見えた。

 県道68を西に向かっていると、どうやら天狗山が見え始めている。それはいかつい釣鐘の岩峰の姿。あのおじさん、今頃はどのへんかな。
 前日、茂来山から四方原山への縦走路から見た天狗山(左端)と男山。ごつごつした同じ尾根の上に二つ並ぶ岩峰は見事な景観。これは、二つとも登っておかなくてはいけないだろう。
 たどり着いた天狗山の頂上は開けた岩の上。三角点に頂上標識に賽銭がいっぱいの祠。
 黄色いハハコグサが目立つ。
 日が射して、金色に輝く最後のロープ場を登り、ついに男山の頂上に着く
  5:48 馬越峠発  6:40 天狗山・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り52分  6:42 天狗山発  7:27 垣越山  8:15 男山・・・・・・・・・・・・・・・天狗山から1時間35分                          ・・・・・・・・・・・・・・馬越峠から2時間27分  8:30 男山発  9:22 垣越山10:19 天狗山・・・・・・・・・・・・男山から1時間49分11:11 馬越峠・・・・・・・・・・・・男山から2時間41分                                           ・・・・・・・・・・・・・往復5時間23分

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天狗山と男山は標高1,610mの馬越峠から距離3㎞、標高差250mなので片道3時間、往復6時間と見ていた。前日よりも晴れるとの予報だったが、朝は霧。もう明るくなった馬越峠も霧だった。狭い駐車スペースの片隅に何度か切返して停め、準備していると、まず軽トラがやってきてさっさと一人が登っていき、もう一台乗用車がやってきた。二人目の人の少し後に歩き始める。次にやってきたジープの団体さんは少し離れたところに停めようとしていた。登山口には白と薄紫のヨメナ。最初から急な登り。前日の疲れもとりあえず取れ、スティックを使って最近の早いペースで登っていく。

最初のピークはP1・1,700m。ここからしばらくはなだらかな尾根歩き。そして登り返しから岩場が始まる。途中で追いついてきた男性に道を譲る。ジープの団体さんではなかったが、2台目の車の男性だったのだろうか。P3・1,760mの先あたりから黄色いハハコグサが目立つ。白い葉のウスユキソウ。「ロープは一人づつ、体重をかけずに補助として利用してください」という表示が出てくる。ロープはなるべく使わずに登るが、下りでロープを使うときは体重をかけて足の角度がつけられるようにすべきだと思う。たどり着いた天狗山の頂上は開けた岩の上。三角点に頂上標識に賽銭がいっぱいの祠。周囲が霧なのが残念。

天狗山を西に下っていくと尾根が分岐しており、縦走路は右(北)に下る。その尾根のやや左(西)側をトラバースしていくと尾根は向きを変えて西に向かう。トラバース路には丸木橋がいくつか。平坦な尾根まで下ると、立原高原への分岐(なぜか左右いずれも立原高原。左はカワカミバレーゴルフ場方面だと思うが、実態不明)。二つ目の立原高原分岐標示。これは北に下る道だろう。次のピークに垣越山1,797mの頂上標識。それを写していると男性が向こうからやってきた。片手にキノコの入った袋。朝の軽トラの男性だろう。「たくさん採れましたね」というと「いやいや」と不満そう。そのくらいでは多いとは言えないのだろう。この先の尾根でキノコを2箇所で見る。クリタケだろうか。さっきの男性が「採らずにおいた・・・・」とか言っていたのはこのことだろうか。ここからは岩尾根だが、最初の垣越山西端とK2の岩峰は北側をトラバース。その先のコルからはほぼ尾根通しに登るが、ロープ場のところで降りてくる男性に会う。途中で追い越して行った男性で、天狗山にタバコが落ちてなかったか尋ねられたので、「あったよ」と答える。男山はもうすぐかな、と思ったが、まだまだだった(実際は500m弱?)。

K3・1,830mの先、男山頂上の直前にあった「御所平へ約1時間30分」にある御所平というのは、男山の南4㎞くらいにある地名のことだと思うが、車道がだいぶ上までできているのだろうか。そして、日が射して、金色に輝く最後のロープ場を登り、ついに男山の頂上に着く。広い丸い岩の頂上に三角点と小さな頂上標識。大きな三角点の上には賽銭がたくさん置かれていたが、風で飛ばされないのかな。男山の頂上は広く、やや傾いた西側にザックを下ろして本日最初の休憩。ポカリを飲み、パンを忘れたのでナッツを食べる。今回はクルミ。一瞬、日が射し、雲間に青空が見え、霧が少し晴れて緑の山肌が見えたが、すぐにまた隠れてしまった。もし霧が晴れていたらどんな景色が見れただろう。

帰り道、縦走路の左折点からの天狗山頂上への岩尾根登りの途中で三人パーティに会う。天狗山頂上に着くと、ちょうど反対側から登ってきた夫婦連れがいた。霧に囲まれた頂上で2度目の休憩。天狗山を下る途中で会った男性は、「男山はどうだった」と尋ねてくる。「何も見えなかった」と言うと、「今日は晴れるはずだった。時間をずらして登ることにした」と言っていたので、「これから晴れるといいですね」と言って別れたが、下山後に本当に晴れた。この男性は大正解だった訳だ。

馬越峠には軽トラと最初の乗用車は無く、別の乗用車があり、離れたところに車が2台。人気のある山であった。今回は眺望なしの旅だったが、比較的距離が短く、標高差もほどほどの整備された岩尾根登りは、確かに楽しかった。馬越峠を下ると晴れてくる。つまり、高い所は雲の中だが、下界は晴れているのだから、天気予報は当たっている訳だ。しかし天気は更に回復してきて、県道68を西に向かっていると、北に山が見えており、どうやら天狗山が見え始めている。左折して県道106に入り、更に左折して天狗山を撮影。それはいかつい釣鐘の岩峰の姿。あのおじさん、今頃はどのへんかな。それは狭い道で、反対側からやってきた車に脇にどいてもらって先に抜ける。そしてこの日の午後、飯盛山の帰りにすっかり姿を現わした男山を見る。それは大きな山体の上の鋭鋒に見えた。

馬越峠の記念碑と地蔵尊

天狗山と男山は標高1,610mの馬越峠から距離3㎞、標高差250mなので片道3時間、往復6時間と見ていた。前日よりも晴れるとの予報だったが、朝は霧。もう明るくなった馬越峠も霧だった。狭い駐車スペースの片隅に何度か切返して停め、準備していると、まず軽トラがやってきてさっさと一人が登っていき、もう一台乗用車がやってきた。二人目の人の少し後に歩き始める。次にやってきたジープの団体さんは少し離れたところに停めようとしていた。登山口には白と薄紫のヨメナ。最初から急な登り。前日の疲れもとりあえず取れ、スティックを使って最近の早いペースで登っていく。

登山口からの急登

馬越峠

ヨメナ

薄紫のヨメナ(シオン?)

P1・1,700m付近(平坦な林の尾根道)

ウルシの紅葉

アキノキリンソウ

P2・1,730m付近(岩尾根の始まり)

ハハコグサ

紅葉(ドウダンツツジ?)

紅葉(ツツジ?)

ウスユキソウ

天狗山頂上と祠

最初のピークはP1・1,700m。ここからしばらくはなだらかな尾根歩き。そして登り返しから岩場が始まる。途中で追いついてきた男性に道を譲る。ジープの団体さんではなかったが、2台目の車の男性だったのだろうか。P3・1,760mの先あたりから黄色いハハコグサが目立つ。白い葉のウスユキソウ。「ロープは一人づつ、体重をかけずに補助として利用してください」という表示が出てくる。ロープはなるべく使わずに登るが、下りでロープを使うときは体重をかけて足の角度がつけられるようにすべきだと思う。たどり着いた天狗山の頂上は開けた岩の上。三角点に頂上標識に賽銭がいっぱいの祠。周囲が霧なのが残念。

天狗山頂上と三角点

賽銭がいっぱいの祠

天狗山の西の縦走路

ハハコグサ

立原高原方面分岐標識

天狗山を西に下っていくと尾根が分岐しており、縦走路は右(北)に下る。その尾根のやや左(西)側をトラバースしていくと尾根は向きを変えて西に向かう。トラバース路には丸木橋がいくつか。平坦な尾根まで下ると、立原高原への分岐(なぜか左右いずれも立原高原。左はカワカミバレーゴルフ場方面だと思うが、実態不明)。二つ目の立原高原分岐標示。これは北に下る道だろう。


天狗山は危険ですの表示

垣越山頂上

次のピークに垣越山1,797mの頂上標識。それを写していると男性が向こうからやってきた。片手にキノコの入った袋。朝の軽トラの男性だろう。「たくさん採れましたね」というと「いやいや」と不満そう。そのくらいでは多いとは言えないのだろう。

クリタケ?

この先の尾根でキノコを2箇所で見る。クリタケだろうか。さっきの男性が「採らずにおいた・・・・」とか言っていたのはこのことだろうか。ここからは岩尾根だが、最初の垣越山西端とK2の岩峰は北側をトラバース。その先のコルからはほぼ尾根通しに登るが、ロープ場のところで降りてくる男性に会う。途中で追い越して行った男性で、天狗山にタバコが落ちてなかったか尋ねられたので、「あったよ」と答える。男山はもうすぐかな、と思ったが、まだまだだった(実際は500m弱?)。

垣越山西端の岩峰

垣越山西端の岩峰トラバース

K1・1,800m付近

K2・1,810m付近のトラバース

K3・1,830mへのロープ場

紅葉(マユミ?)

男山頂上直下の分岐標識

金色に輝く最後のロープ場

K3・1,830mの先、男山頂上の直前にあった「御所平へ約1時間30分」にある御所平というのは、男山の南4㎞くらいにある地名のことだと思うが、車道がだいぶ上までできているのだろうか。そして、日が射して、金色に輝く最後のロープ場を登り、ついに男山の頂上に着く。

男山頂上の三角点と頂上標識

広い丸い岩の頂上に三角点と小さな頂上標識。大きな三角点の上には賽銭がたくさん置かれていたが、風で飛ばされないのかな。男山の頂上は広く、やや傾いた西側にザックを下ろして本日最初の休憩。ポカリを飲み、パンを忘れたのでナッツを食べる。今回はクルミ。一瞬、日が射し、雲間に青空が見え、霧が少し晴れて緑の山肌が見えたが、すぐにまた隠れてしまった。もし霧が晴れていたらどんな景色が見れただろう。

三角点の上の賽銭

広い男山頂上

下山後、雲から出てきそうな天狗山

帰り道、縦走路の左折点からの天狗山頂上への岩尾根登りの途中で三人パーティに会う。天狗山頂上に着くと、ちょうど反対側から登ってきた夫婦連れがいた。霧に囲まれた頂上で2度目の休憩。天狗山を下る途中で会った男性は、「男山はどうだった」と尋ねてくる。「何も見えなかった」と言うと、「今日は晴れるはずだった。時間をずらして登ることにした」と言っていたので、「これから晴れるといいですね」と言って別れたが、下山後に本当に晴れた。この男性は大正解だった訳だ。

姿を現わした天狗山

馬越峠には軽トラと最初の乗用車は無く、別の乗用車があり、離れたところに車が2台。人気のある山であった。今回は眺望なしの旅だったが、比較的距離が短く、標高差もほどほどの整備された岩尾根登りは、確かに楽しかった。馬越峠を下ると晴れてくる。つまり、高い所は雲の中だが、下界は晴れているのだから、天気予報は当たっている訳だ。しかし天気は更に回復してきて、県道68を西に向かっていると、北に山が見えており、どうやら天狗山が見え始めている。左折して県道106に入り、更に左折して天狗山を撮影。それはいかつい釣鐘の岩峰の姿。あのおじさん、今頃はどのへんかな。それは狭い道で、反対側からやってきた車に脇にどいてもらって先に抜ける。

男山

そしてこの日の午後、飯盛山の帰りにすっかり姿を現わした男山を見る。それは大きな山体の上の鋭鋒に見えた。