三方崩山  比類なき景観

岐阜県  三方崩山2,059m、P6・2,030m、P5・2,000m、P4・1,956m、P3・1,886m、P2・1,740m、P1・1,624m     2017年3月19日

岐阜百山

山スキールートガイド99

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P1手前で正面の谷向こうに三方崩山が見える。荒々しい岩肌に白く雪をまとい、その右に白い東稜が切り立っている。比類なき景観の始まり。このときが最も青空が広がり、三方崩山頂上がよく見えていた。頂上と東稜の間から南へ大ノマ谷の雪渓が大白川まで下っている。あれを滑ってみたいと思うのは当然だろう。

三方崩山を左奥に見て、東稜を登っていく。ピークを一つ越えると次のピークが現われ、さっきとはまるで違う景観が現われる。すさまじい高度感。疲れていたが、その景観を最後まで見極めたくて登り続ける。

中途半端な天気と最悪の雪質で登りも滑りも最低で、一日がかりのお疲れツアーになってしまったが、登るにつれて移り変わる比類なき景観は忘れえぬ想い出。一つの画面ではその一部しか描写しきれない。

P1手前で正面の谷向こうに三方崩山が見える。荒々しい岩肌に白く雪をまとい、その右に白い東稜が切り立っている。比類なき景観の始まり
三方崩山と奥三方岳(猿ヶ馬場山より)2007年3月21日映像
猿ヶ馬場山
P6とP5の間にある雪庇ピーク
夕日と三方崩山とP5
パノラマ1:初めて見えた三方崩山と東稜(P2・1,740m)
パノラマ2:三方崩山と東稜P2・1,740m
パノラマ3:大ノマ谷を見下ろす(P3への登り、左はP2)
パノラマ4:三方崩山と東稜P3・1,886m
パノラマ5:三方崩山と東稜P4・1,956m
パノラマ6:三方崩山とP5・2,000m
パノラマ7:三方崩山とP6・2030m
パノラマ8:三方崩山頂上から見る東稜(P5・2,000m)
6:06 道の駅飛騨白山発 9:04 南東尾根12:01 P1・1,624m14:43 P5・2,000m15:34 三方崩山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り9時間28分15:51 三方崩山発、滑走、コルからシートラ16:28 P5・2,000m17:00 P1・1,624m17:37 南東尾根から枝尾根18:13 道の駅飛騨白山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復12時間7分

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アラーム4時で起き、着替えに行くとヘッドランプで準備中の団体さん。アルミマットを詰めていたので、泊まりかもしれない。ホットレモンを沸かし、パンを食べ、シールを貼っていると意外に時間がかかる。6時前にすっかり明るくなる。

前日夜に見た山は車道の向こうにまっすぐ高くそびえているように感じたが、朝に見ると手前に歩きやすそうな緩い傾斜の林が広がっている。車道をスキーを担いで渡り、即、スキーを履いて歩く。林の中にはスノーシューの往復の踏跡があり、たぶん前日のものだろう。それは高架電線をくぐった先で、1244m枝尾根にある夏道と分かれ、1200m枝尾根に向かう。1200m枝尾根のほうが傾斜が緩やかそうでよさそうだ。だが、スノーシューが向かう取付き地点はスキーでは登れそうもないので、もう少し先の広い斜面をつづら折りに登る。しばらく登り、尾根に上がったところでスノーシューの踏跡に合流する。

日が射すと暑く、レイングローブも外す。南東尾根に着く前に最初の休憩。カフェオレを半分弱飲む。もう1本もってくるんだった。シールにはまだ雪はついていない。GPSによると標高1050m付近。道の駅から450mを2.5時間はやや遅い。残り1000mを5時間として頂上着は13時半となる。南東尾根に上がると、行く手にてっぺんが白いピークが見える。それは三方崩山の東稜(P2・1740m峰)で、頂上はその左奥にガスをかぶっているようだ。まだ遠く、高い。

夏道合流点には別のスノーシューの踏跡があり、それは今日のもののようだ。眼下はるか下に大白川。その向こうの三つのピークの山はがおろピークだろうか。

2度目の休憩。シールはびっしょり。雪が少し付き始める。夏道合流点から三角点まで標高差100mに1時間とペースが落ちている。へばってきていて、休み休みの登り。日が射して暑いなと思うと、冷たい小雪交じりの風が吹いてきて、寒いほうがいいやと思っていたが、気温が上下したことでずいぶん体力を消耗したのかもしれない。

P1手前で正面の谷向こうに三方崩山が見える。荒々しい岩肌に白く雪をまとい、その右に白い東稜が切り立っている。比類なき景観の始まり。このときが最も青空が広がり、三方崩山頂上がよく見えていた。頂上と東稜の間から南へ大ノマ谷の雪渓が大白川まで下っている。あれを滑ってみたいと思うのは当然だろう。P1・1624mの手前で、テント設営の跡らしきものを見る。P1に上がると、今度は行く手にP2・1740mが立ちはだかる。正午のサイレンが聞こえたのを覚えている。

三方崩山を左奥に見て、東稜を登っていく。ピークを一つ越えると次のピークが現われ、さっきとはまるで違う景観が現われる。すさまじい高度感。疲れていたが、その景観を最後まで見極めたくて登り続ける。

シールに雪がついて登りにくいので、やむなく休憩。冷たい風のため、濡れたシールに付いた雪が凍り、なかなか取れない。P2手前から小雪交じりの風が強くなり、ガスで景色も霞む。時々青空が見え、比類なき景観が垣間見え、夢中でデジカメを撮る。そしてまたシールの雪を取る。

P3に登っている途中で、P2を越えて登ってくるスキーヤーを見る。こんなにのろいのでは追いつかれるだろうな。スキーヤーは二人。そしてP3で下ってきたスノーシューの二人に会う。「天気が悪く、頂上は雪だった。奥三方岳に向かったスキーヤーに会った」とのこと。そんなに大勢登っていたのか。私はなんとか三方崩山頂上まで行きたい、と言って別かれる。P3の先にP4が現われるが、それほどの高低差はない。帰りもスキーを外さないでよいだろう。

ところが、シールに雪がついて傾いた雪面をうまく登れず、仕方ないのでスノーシューの踏跡を辿る。北の弓ヶ洞谷からのものと思われる古いシールスキー・トレースが現われるが、私のシールの状態ではそのトレースも辿れず、スノーシューの跡をたどる。P4まであとわずかのところで、急斜面を登るスノーシューの踏跡が登れず、やむなくシートラーゲンに変更。はがしたシールは凍り付いていて、これでは使えない。アイゼンを装着して歩く。

P4に着くと、行く手にP5・2000mの鋭鋒が立ちはだかっていた。まだあんなのがあるのか。一方、スノーシューの踏跡には別の踏跡も加わり、硬くて歩きやすい。これならシールよりも歩いたほうがだいぶ早いだろう。P5はガスで視界悪し。しかも行く手のP6・2030mとの間にギャップがあり、だいぶ下らないといけない。ここは帰りはスキーでは無理だろう。ただし、硬い踏跡のおかげで、難なく下り、P6に向かう。もう登りでは数歩歩いて休むペース。

P6から三方崩山の間がどうなっているか心配だったが、思ったよりも広い尾根で、踏跡は切れ落ちている東側を避けて大きく西側を回り、頂上まで続いていた。少しガスが晴れ、西に奥三方岳の一角が見える。遠い山。コルは風の通り道になっていて、そこでは踏跡が完全に消えていた。林に入ると踏跡が復活。

そして林の中の三方崩山頂上に到達。雪を踏み固めた休憩場所があったが、GPS三角点はそれよりも少し南。そこにザックを降ろし、休憩。もう15時半なので、早々に帰路につく。P5まで登り返せば、あとは滑るだけだ。2時間かからないだろう。滑り出しでスキーがあまり滑らなかったのは、前日に白鳥山で着いた黒いシミのせいだろうか。往路よりも高いところをコルに向かって滑ると、少し日が射して、奥三方岳が姿を現わす。

コルでシートラーゲンにしてP6に登り返す。硬くて歩きやすい踏跡に感謝。P6からコルまで滑るか迷ったが、どうせまた担がないといけないのでそのまま歩く。ディナフィット・ビンディングのスキーは軽く、担いでいてもほとんど苦にならない。P5に登り返し、スキーを降ろし、ひっくり返って休憩。疲れた。もう夕日になった日差しが三方崩山とP6を照らしている。

滑り始めてすぐに、雪がモナカ気味でひっかかり、えらく滑りにくいことに気づく。ショートターンは無理で、大きく回る。P4・2000mで振り返ると、夕日が三方崩山とP5に射している。P3へも大きく左側(北側)を巻いて滑走。片斜面の狭い尾根は傾斜が緩く、難なくP3に到達。

P3から北側を巻いて滑っていて、念のためGPSを見ると往路をだいぶ北側に逸れ、違う尾根を辿っていることに気づく。右(南東)に向かうと谷が広がり始めていて、あやうく登り返さねばならないところだった。GPS様様。しかし、P2手前の短いが急な細尾根でショートターンを試み、まっすぐ滑って強く加重すると雪に跳ね飛ばされて転倒。やれやれ。止まれないんでは突っ込めないな。疲れ切っていて微妙なスキー操作ができなくなっており、ジャンプターンは止めておいたほうがいいだろう。斜めに滑り、キックターンで向きを変えるという、素人滑りで黙々と滑る。恥も外聞もなし。少し休みたかったが、次第に暗くなってくるので休まずに下る。傾斜は緩むが樹木が増え、雪のうねりもあって滑りにくい。

南東尾根から1200m枝尾根の下りは急になり、慎重に下るが、次第に左の斜面が開け、雪も柔らかくなってきて、連続ターンできるようになる。だが、へばり切っているので踏ん張りがきかず、止まろうとして強く加重しすぎ、何度もしりもち。そのままちょっと休憩、を何度か繰り返す。やれやれ。中途半端な天気と最悪の雪質で登りも滑りも最低で、一日がかりのお疲れツアーになってしまったが、登るにつれて移り変わる比類なき景観は忘れえぬ想い出。一つの画面ではその一部しか描写しきれない。ついでながら、ブーツは汚れず、スキーの黒いシミがきれいに取れていたのにはびっくり。硬いモナカが黒いシミをかき取ってくれたのだろう。悪いことばかりじゃない。

ゆっくり片付け、隣にある「しらみずの湯」に寄っていく。体が冷えていて露天に行くときは震えがきた。露天と内湯の熱い湯で温まり、生き返る。売店で白川郷のペン立てを購入。もうここも馴染みの里の一つになってしまった。

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中途半端な天気と最悪の雪質で登りも滑りも最低で、一日がかりのお疲れツアーになってしまったが、登るにつれて移り変わる比類なき景観は忘れえぬ想い出。一つの画面ではその一部しか描写しきれない。

登山口から振り返る道の駅飛騨白山

アラーム4時で起き、着替えに行くとヘッドランプで準備中の団体さん。アルミマットを詰めていたので、泊まりかもしれない。ホットレモンを沸かし、パンを食べ、シールを貼っていると意外に時間がかかる。6時前にすっかり明るくなる。

登山口のピンクテープと踏跡

前日夜に見た山は車道の向こうにまっすぐ高くそびえているように感じたが、朝に見ると手前に歩きやすそうな緩い傾斜の林が広がっている。車道をスキーを担いで渡り、即、スキーを履いて歩く。林の中にはスノーシューの往復の踏跡があり、たぶん前日のものだろう。それは高架電線をくぐった先で、1244m枝尾根にある夏道と分かれ、1200m枝尾根に向かう。1200m枝尾根のほうが傾斜が緩やかそうでよさそうだ。

1,200m枝尾根の登り

だが、スノーシューが向かう取付き地点はスキーでは登れそうもないので、もう少し先の広い斜面をつづら折りに登る。しばらく登り、尾根に上がったところでスノーシューの踏跡に合流する。

東稜:P2・1,740mとP1・1,624m

南東尾根に上がると、行く手にてっぺんが白いピークが見える。それは三方崩山の東稜(P2・1740m峰)で、頂上はその左奥にガスをかぶっているようだ。まだ遠く、高い。

東稜:P3・1,886m、P2・1,740m、P1・1,624m

がおろピーク1,746m

夏道合流点には別のスノーシューの踏跡があり、それは今日のもののようだ。眼下はるか下に大白川。その向こうの三つのピークの山はがおろピークだろうか。

2度目の休憩。シールはびっしょり。雪が少し付き始める。夏道合流点から三角点まで標高差100mに1時間とペースが落ちている。へばってきていて、休み休みの登り。日が射して暑いなと思うと、冷たい小雪交じりの風が吹いてきて、寒いほうがいいやと思っていたが、気温が上下したことでずいぶん体力を消耗したのかもしれない。

東稜:P3、P2、P1

大白川

南東尾根の登り

P1・1,624m

南東尾根の登り(P1手前)

三方崩山

テントの跡

P1手前で正面の谷向こうに三方崩山が見える。荒々しい岩肌に白く雪をまとい、その右に白い東稜が切り立っている。比類なき景観の始まり。このときが最も青空が広がり、三方崩山頂上がよく見えていた。頂上と東稜の間から南へ大ノマ谷の雪渓が大白川まで下っている。あれを滑ってみたいと思うのは当然だろう。P1・1624mの手前で、テント設営の跡らしきものを見る。P1に上がると、今度は行く手にP2・1740mが立ちはだかる。正午のサイレンが聞こえたのを覚えている。

三方崩山

猿ヶ馬場山

三方崩山と東稜P2・1,740m

シールに雪がついて登りにくいので、やむなく休憩。冷たい風のため、濡れたシールに付いた雪が凍り、なかなか取れない。P2手前から小雪交じりの風が強くなり、ガスで景色も霞む。時々青空が見え、比類なき景観が垣間見え、夢中でデジカメを撮る。そしてまたシールの雪を取る。

三方崩山と東稜P3・1,886m

P3に登っている途中で、P2を越えて登ってくるスキーヤーを見る。こんなにのろいのでは追いつかれるだろうな。スキーヤーは二人。そしてP3で下ってきたスノーシューの二人に会う。「天気が悪く、頂上は雪だった。奥三方岳に向かったスキーヤーに会った」とのこと。そんなに大勢登っていたのか。私はなんとか三方崩山頂上まで行きたい、と言って別かれる。P3の先にP4が現われるが、それほどの高低差はない。帰りもスキーを外さないでよいだろう。

P2・1,740mの上

P2.1,740mと大ノマ谷下部

P3・1,886mまであと少し

三方崩山とP4・1,956m

P4・1,956mへの登り

ところが、シールに雪がついて傾いた雪面をうまく登れず、仕方ないのでスノーシューの踏跡を辿る。北の弓ヶ洞谷からのものと思われる古いシールスキー・トレースが現われるが、私のシールの状態ではそのトレースも辿れず、スノーシューの跡をたどる。P4まであとわずかのところで、急斜面を登るスノーシューの踏跡が登れず、やむなくシートラーゲンに変更。はがしたシールは凍り付いていて、これでは使えない。アイゼンを装着して歩く。

三方崩山とP5・2,000m

P4に着くと、行く手にP5・2000mの鋭鋒が立ちはだかっていた。まだあんなのがあるのか。一方、スノーシューの踏跡には別の踏跡も加わり、硬くて歩きやすい。これならシールよりも歩いたほうがだいぶ早いだろう。P5はガスで視界悪し。しかも行く手のP6・2030mとの間にギャップがあり、だいぶ下らないといけない。ここは帰りはスキーでは無理だろう。ただし、硬い踏跡のおかげで、難なく下り、P6に向かう。もう登りでは数歩歩いて休むペース。

三方崩山とP6・2,030m

P6から三方崩山の間がどうなっているか心配だったが、思ったよりも広い尾根で、踏跡は切れ落ちている東側を避けて大きく西側を回り、頂上まで続いていた。少しガスが晴れ、西に奥三方岳の一角が見える。遠い山。コルは風の通り道になっていて、そこでは踏跡が完全に消えていた。林に入ると踏跡が復活。

三方崩山頂上

そして林の中の三方崩山頂上に到達。雪を踏み固めた休憩場所があったが、GPS三角点はそれよりも少し南。そこにザックを降ろし、休憩。もう15時半なので、早々に帰路につく。P5まで登り返せば、あとは滑るだけだ。2時間かからないだろう。滑り出しでスキーがあまり滑らなかったのは、前日に白鳥山で着いた黒いシミのせいだろうか。往路よりも高いところをコルに向かって滑ると、少し日が射して、奥三方岳が姿を現わす。

三方崩山頂上からP5・2,000m

奥三方岳

P6・2,030mとP5・2,000m

コルでシートラーゲンにしてP6に登り返す。硬くて歩きやすい踏跡に感謝。P6からコルまで滑るか迷ったが、どうせまた担がないといけないのでそのまま歩く。ディナフィット・ビンディングのスキーは軽く、担いでいてもほとんど苦にならない。P5に登り返し、スキーを降ろし、ひっくり返って休憩。疲れた。もう夕日になった日差しが三方崩山とP6を照らしている。

三方崩山

大ノマ谷を見下ろす

北尾根

P6とP5との間にある雪庇ピーク

夕日と三方崩山とP5

P4への滑走

滑り始めてすぐに、雪がモナカ気味でひっかかり、えらく滑りにくいことに気づく。ショートターンは無理で、大きく回る。P4・2000mで振り返ると、夕日が三方崩山とP5に射している。P3へも大きく左側(北側)を巻いて滑走。片斜面の狭い尾根は傾斜が緩く、難なくP3に到達。

夕日と三方崩山

P3から北側を巻いて滑っていて、念のためGPSを見ると往路をだいぶ北側に逸れ、違う尾根を辿っていることに気づく。右(南東)に向かうと谷が広がり始めていて、あやうく登り返さねばならないところだった。GPS様様。しかし、P2手前の短いが急な細尾根でショートターンを試み、まっすぐ滑って強く加重すると雪に跳ね飛ばされて転倒。やれやれ。止まれないんでは突っ込めないな。疲れ切っていて微妙なスキー操作ができなくなっており、ジャンプターンは止めておいたほうがいいだろう。斜めに滑り、キックターンで向きを変えるという、素人滑りで黙々と滑る。恥も外聞もなし。少し休みたかったが、次第に暗くなってくるので休まずに下る。傾斜は緩むが樹木が増え、雪のうねりもあって滑りにくい。

道の駅飛騨白川

南東尾根から1200m枝尾根の下りは急になり、慎重に下るが、次第に左の斜面が開け、雪も柔らかくなってきて、連続ターンできるようになる。だが、へばり切っているので踏ん張りがきかず、止まろうとして強く加重しすぎ、何度もしりもち。そのままちょっと休憩、を何度か繰り返す。やれやれ。中途半端な天気と最悪の雪質で登りも滑りも最低で、一日がかりのお疲れツアーになってしまったが、登るにつれて移り変わる比類なき景観は忘れえぬ想い出。一つの画面ではその一部しか描写しきれない。ついでながら、ブーツは汚れず、スキーの黒いシミがきれいに取れていたのにはびっくり。硬いモナカが黒いシミをかき取ってくれたのだろう。悪いことばかりじゃない。

問合せ・コメント等、メール宛先: kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com