毛無森 早池峰の西、雪尾根登り

岩手県  1,427m  2018年2月25日

岩手の山150

278

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車道からは林の雑木が混んでいて登れるか不安だったが、入ってみるとそれほどでもない。

植林斜面となり、つづら折りでしばらく登り、明らかに林道と分かる広い道に出る。この後、大きくつづら折りで登ってくる林道を合計5度横断。

前のビンディングのつまみを引き上げると、ブーツも固定されることが判明。そうか、こうすればよかったのだ!この後、シールの登りが格段にはかどる。

少し視界が開けてきて、右の谷向こうにニセ鶏頭の岩峰がいかめしく見えてくる。尾根のずっと先に見える白い稜線は毛無森だろうか。

岩峰になっているP4・1,230mは最難関(難場3)で、両側共に切れ落ちている細尾根のアップダウン。これをシールのままで登れたのは大きい。ビンディングを固定する方法を見つけられなかったら、まちがいなくスキーを外していただろうが、その場合、時間もだいぶかかったに違いない。

歩きやすくなった広い雪原を淡々と登るが、頂上はなかなか近づかない。途中で少し青空が見え、夢中で写真をとる。そしてついに、だだっ広い毛無森頂上に着く。

早池峰はずっと雲の中で、冷たい風が吹いていた。だが、何度もその名を目にし、計画し、尾根のはるか先に見た白き峰に到達し、私の心は熱かった。訳もなくうろうろ頂上を歩きまわり、周囲の写真をとってからシールを外し、滑走開始。

P5までは広大な緩い雪斜面で、まずまずの滑走。P4からの下降は両側崖の狭い尾根に飛び込み、すぐに右ターンで横滑り尻もち停止。

林道に遭遇し、滑りやすいのでそこからしばらく林道滑走。傾斜のない部分は押したが、概ね快調な滑走。林道も悪くない。

歩きやすくなった広い雪原を淡々と登るが、頂上はなかなか近づかない。途中で少し青空が見え、夢中で写真をとる。
鶏頭山とニセ鶏頭
P4から滑走直前
道の駅早池峰のイルミネーション
7:44 駐車地点発 8:53 最初の林道横断 9:50 最後の林道横断11:15 P3・1,176m12:50 P4・1,230m13:26 P5・1,300m14:31 毛無森・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り6時間47分14:41 毛無森発14:56 P5、トラバース15:09 P416:00 林道滑走開始16:13 最初の林道横断地点16:52 駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復9時間8分

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広い路肩スペースに停めて出発。林道入り口のところ。スキーを持って轍のある林道に少し入り、作業道のようなところから林に入る。車道からは林の雑木が混んでいて登れるか不安だったが、入ってみるとそれほどでもない。ただし、滑り降りるのには向いていない。薄い手袋では寒いので、スキー手袋に変える。作業道らしき部分に出て、それを少したどり、再び林斜面に上がる。斜面を横切る深い溝に遭遇。林道かなと思ったが、GPSによるともっと上。これもたぶん作業道。傾斜を登るのに、ブリザードのディアミール・ビンディングが外れてしまって登りにくく、だいぶ横に歩く。

植林斜面となり、つづら折りでしばらく登り、明らかに林道と分かる広い道に出る。この後、大きくつづら折りで登ってくる林道を合計5度横断。最初の林道横断で全4㎞のうち2㎞弱。天気もそれほどよくなく、やや弱気。気分転換にウォークマンを起動し、ジェネシスを聞く。この後、前のビンディングのつまみを引き上げると、ブーツも固定されることが判明。そうか、こうすればよかったのだ!この後、シールの登りが格段にはかどる。分かってみればあたりまえ。P2・818mから尾根登りとなる。尾根は広い。少し視界が開けてきて、右の谷向こうにニセ鶏頭の岩峰がいかめしく見えてくる。尾根のずっと先に見える白い稜線は毛無森だろうか。それにピンクテープ発見。木の枝に巻かれた新旧のピンクテープ。ここを登った人の跡だろう。

スピーカーのバッテリーが切れたタイミングで最初の休憩。970m付近(この手前、三角点916mには気づかず)。テルモスのホットレモンはまだ熱くて飲めない。この先が最初の難場の急な坂。左から合流してくる尾根にキックターンを繰り返してつづら折りで登る。ピンクテープは急斜面をまっすぐ登ったのかもしれない。急坂の上にも斜面が続き、細尾根を登り、林の雪コブP3・1,176mの正面には急な箇所(難場2)があり、キックターンを駆使して越える。岩峰になっているP4・1,230mは最難関(難場3)で、両側共に切れ落ちている細尾根のアップダウン。これをシールのままで登れたのは大きい。ビンディングを固定する方法を見つけられなかったら、まちがいなくスキーを外していただろうが、その場合、時間もだいぶかかったに違いない。

P4の先には大きな雪庇が並んでいたが、回り込んでいけば越えられる。更に細尾根を辿って着いたP5・1,300mはピークというほどでもない。段差を慎重に下る。ニセ鶏頭はもう真横。最後の難場を越えてP5。ここは西側をトラバースできる(帰りはトラバース滑走)。行く手は雪庇のうねる雪原。ニセピークの奥に毛無森頂上があった。歩きやすくなった広い雪原を淡々と登るが、頂上はなかなか近づかない。休み休み登る。右手には鶏頭山とニセ鶏頭。毛無森との釣り尾根は気のせいか雪が少なく、歩きにくそうに見える。途中で少し青空が見え、夢中で写真をとる。そしてついに、だだっ広い毛無森頂上に着く。

GPSには三角点表示がなく、ピンクテープ以外に山名板もなし。早池峰はずっと雲の中で、冷たい風が吹いていた。だが、何度もその名を目にし、計画し、尾根のはるか先に見た白き峰に到達し、私の心は熱かった。訳もなくうろうろ頂上を歩きまわり、周囲の写真をとってからシールを外し、滑走開始。P5までは広大な緩い雪斜面で、まずまずの滑走。P5はトラバース。P4は西側も切れ落ちているので横歩きで登って通過。P4からの下降は両側崖の狭い尾根に飛び込み、すぐに右ターンで横滑り尻もち停止。P3は西側トラバース。段差あり。P3の下は立木の少ない比較的広い尾根で、広めのターンで滑走。P3の下の難場1のところは西側トラバース。

最初に休憩したところで停止して2回目の休憩。テルモスを飲み干す。もう飲める暖かさ。滑走再開するとき、左のスキーのビンディングの後がなかなかはまらず、いったんはまらないままで滑ろうとして転倒。やれやれ。P2も西側から大きくトラバースにかかるが、なかなか往路に着かない。GPSを見るとバッテリーが切れていて、取り換える。往路でも取り替えたのに、一度使った電池だったのか?林道に遭遇し、滑りやすいのでそこからしばらく林道滑走。傾斜のない部分は押したが、概ね快調な滑走。林道も悪くない。

最初の林道横断地点から林斜面の往路沿いを下る。障害物滑走は疲れる。二つ目の作業道の下は雑木林で、滑るのは更に困難。最初の作業道の下で方角を間違え、トラバースして往路に戻る。ここからはずっと横滑りで下る。ようやく車道が見え、林道脇に到着。登っているときからずっと夢見てきた帰着後の片づけを淡々とこなす。5本指ソックスを履いているが、両足の小指が痛む。

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この後、右足の小指が悪化し、現在も治療中。山が恋しい。ディアミール・ブーツのシェルも整形してもらい、準備は万端。

道の駅早池峰のイルミネーション

朝の道の駅早池峰

駐車地点付近の林道入口

広い路肩スペースに停めて出発。林道入り口のところ。スキーを持って轍のある林道に少し入り、作業道のようなところから林に入る。車道からは林の雑木が混んでいて登れるか不安だったが、入ってみるとそれほどでもない。ただし、滑り降りるのには向いていない。薄い手袋では寒いので、スキー手袋に変える。作業道らしき部分に出て、それを少したどり、再び林斜面に上がる。斜面を横切る深い溝に遭遇。林道かなと思ったが、GPSによるともっと上。これもたぶん作業道。傾斜を登るのに、ブリザードのディアミール・ビンディングが外れてしまって登りにくく、だいぶ横に歩く。

雑木林の登り

植林の登り

植林斜面となり、つづら折りでしばらく登り、明らかに林道と分かる広い道に出る。この後、大きくつづら折りで登ってくる林道を合計5度横断。最初の林道横断で全4㎞のうち2㎞弱。天気もそれほどよくなく、やや弱気。気分転換にウォークマンを起動し、ジェネシスを聞く。この後、前のビンディングのつまみを引き上げると、ブーツも固定されることが判明。そうか、こうすればよかったのだ!この後、シールの登りが格段にはかどる。分かってみればあたりまえ。P2・818mから尾根登りとなる。尾根は広い。少し視界が開けてきて、右の谷向こうにニセ鶏頭の岩峰がいかめしく見えてくる。尾根のずっと先に見える白い稜線は毛無森だろうか。それにピンクテープ発見。木の枝に巻かれた新旧のピンクテープ。ここを登った人の跡だろう。

雪の林道

ニセ鶏頭

鶏頭山とニセ鶏頭

古いピンクテープ

新しいピンクテープ

毛無森の一角?

雪庇の尾根

P4・1,230m

スピーカーのバッテリーが切れたタイミングで最初の休憩。970m付近(この手前、三角点916mには気づかず)。テルモスのホットレモンはまだ熱くて飲めない。この先が最初の難場の急な坂。左から合流してくる尾根にキックターンを繰り返してつづら折りで登る。ピンクテープは急斜面をまっすぐ登ったのかもしれない。急坂の上にも斜面が続き、細尾根を登り、林の雪コブP3・1,176mの正面には急な箇所(難場2)があり、キックターンを駆使して越える。岩峰になっているP4・1,230mは最難関(難場3)で、両側共に切れ落ちている細尾根のアップダウン。これをシールのままで登れたのは大きい。ビンディングを固定する方法を見つけられなかったら、まちがいなくスキーを外していただろうが、その場合、時間もだいぶかかったに違いない。

P5・1,300m

毛無森

P4の先には大きな雪庇が並んでいたが、回り込んでいけば越えられる。更に細尾根を辿って着いたP5・1,300mはピークというほどでもない。段差を慎重に下る。ニセ鶏頭はもう真横。最後の難場を越えてP5。ここは西側をトラバースできる(帰りはトラバース滑走)。行く手は雪庇のうねる雪原。ニセピークの奥に毛無森頂上があった。歩きやすくなった広い雪原を淡々と登るが、頂上はなかなか近づかない。休み休み登る。右手には鶏頭山とニセ鶏頭。毛無森との釣り尾根は気のせいか雪が少なく、歩きにくそうに見える。途中で少し青空が見え、夢中で写真をとる。そしてついに、だだっ広い毛無森頂上に着く。

鶏頭山とニセ鶏頭

毛無森頂上

毛無森頂上から鶏頭山

頂上のピンクテープ

雲に隠れた早池峰

頂上付近の滑走

GPSには三角点表示がなく、ピンクテープ以外に山名板もなし。早池峰はずっと雲の中で、冷たい風が吹いていた。だが、何度もその名を目にし、計画し、尾根のはるか先に見た白き峰に到達し、私の心は熱かった。訳もなくうろうろ頂上を歩きまわり、周囲の写真をとってからシールを外し、滑走開始。P5までは広大な緩い雪斜面で、まずまずの滑走。P5はトラバース。P4は西側も切れ落ちているので横歩きで登って通過。P4からの下降は両側崖の狭い尾根に飛び込み、すぐに右ターンで横滑り尻もち停止。P3は西側トラバース。段差あり。P3の下は立木の少ない比較的広い尾根で、広めのターンで滑走。P3の下の難場1のところは西側トラバース。

P4から見下ろす

P3・1,176m(帰りはトラバース滑走)

林間滑走

最初に休憩したところで停止して2回目の休憩。テルモスを飲み干す。もう飲める暖かさ。滑走再開するとき、左のスキーのビンディングの後がなかなかはまらず、いったんはまらないままで滑ろうとして転倒。やれやれ。P2も西側から大きくトラバースにかかるが、なかなか往路に着かない。GPSを見るとバッテリーが切れていて、取り換える。往路でも取り替えたのに、一度使った電池だったのか?林道に遭遇し、滑りやすいのでそこからしばらく林道滑走。傾斜のない部分は押したが、概ね快調な滑走。林道も悪くない。

林道滑走

林道滑走

最初の林道横断地点から林斜面の往路沿いを下る。障害物滑走は疲れる。二つ目の作業道の下は雑木林で、滑るのは更に困難。最初の作業道の下で方角を間違え、トラバースして往路に戻る。ここからはずっと横滑りで下る。ようやく車道が見え、林道脇に到着。登っているときからずっと夢見てきた帰着後の片づけを淡々とこなす。5本指ソックスを履いているが、両足の小指が痛む。