#13 ダンプファイルからKP41病の原因を特定せよ!
初公開日:2026/3/4
初公開日:2026/3/4
うげっ!ネットサーフィン中にタスクバーが消えて突然再起動したんだが!?
(再起動後…)
…あ~久しぶりに「イベントID41 Kernel-Power」の重大エラーを見てしまったんだが~💦
うん…残念ながらそうみたい。
ここ最近はWindows11のパッチチューズデーが毎回不具合だらけだからその原因の可能性も無きにしも非ずだけど…僕の新メインPCもあれこれ今3年目だし
特にワイルズを(ベータテストを含めて)結構な時間遊んでいたからそれによるCPUの劣化もあり得るんだよね。
ステラの使っているCPUは2024年10月発売の「Core Ultra 245K」だから比較的最新のCPUのはずだ。
だから経年劣化にしては早すぎる気もするが…まあPCやPS5を破壊するほど凄まじい負荷を兼ね備えたワイルズだからな。何が起きてもおかしくないだろうな。
いずれにしてもメインPCが壊れてしまったら大変ですからね。特にメモリやSSDに関しては2025年後半からAIブームのせいで有り得ないレベルの価格高騰になっていますからね。CPUは良いとしてメモリが壊れたらそれこそ数ヶ月前までLinuxを入れて遊んでいたサブPC(旧メインPC)を使う羽目になってしまいます。
今回のアステラ・プラスはそんなWindowsPCのトラブルとしてよく起こりうる「Kernel-Power 41(通称:KP41病)」の原因特定をやっていく回ですね。本当は2/25~3/3のブログのネタにするつもりでしたが長くなりそうなのでプラス行きになりました。
何はともあれまずはなぜKP41病が発症したのかの経緯についてからだね。
今回の症状は
ネットサーフィンしていたら突然タスクバーが消えた
同時にマウスも操作が効かなくなる(カーソルが動かない)
少しして画面がブラックアウト(入力信号も途絶える)
PCは自動的に再起動
という感じなんだよね。過去にワイルズを遊んだ後などにPCがフリーズしてそれでKP41病になったことあるけどここ最近はワイルズは遊んでいないしましてやこの日はまだ起動してそんなに時間が経っていないんだよね。
それもあってか…
このように「BugcheckCode(バグチェックコード)」が0以外の値になっているんだよね。今まで経験してきたKP41病はどれもバグチェックコードが「0」になっていてどうしようもできなかったんだけど今回は0以外の値になっているから今までとは何か違うかもね。
この画面は「イベントビューアー」で確認できます。スタートボタンを右クリックorスタートキー+Xキー同時押しで出るメニューの中にありますし「Windows ツール」の中にもあります。
イベントビューアーを開くとPCで発生した様々なイベントがまとめており、そこから
重大
エラー
警告
情報
成功の監査
失敗の監査
という感じでカテゴリーが別けられています。その各カテゴリーの中で様々なイベントID(ソース)があることになります。
今回のKP41病というのはイベントIDが「41」でソースが「Kernel-Power」という名前からそのような名称付けられているそうです。
閲覧したいイベントIDの要約をダブルクリックするか「カスタムビュー」の「管理イベント」などを開くとこのようにそのイベントのレベルと発生した日付と時刻、ソースとイベントIDが表示されます。
「全般」のタブではそのイベントの概要が表示されて「詳細」のタブではちょっと内容は難しいですがそのイベントが発生した時のPCの状態などが記録されています。問題を特定したいという方は詳細タブを見ることが多いですね。
フッ…バグチェックコードがあるということだな。
ステラ、イベントビューアーにあるエラー項目の中に「volmgr」というイベントがある。
その内容的には「ダンプファイルの生成に成功しました。」と書かれているはずだ。
ダンプファイル?
それってなんですか?
ダンプファイルとはコンピュータのメインメモリやレジスタの特定時点の内容を記録したファイルのことだな。拡張子は「.dmp」となっている。Windowsの場合ダンプファイルの保存先は「C:\Windows\Minidump」となるぞ。
システムやプログラムが異常終了(クラッシュ)した際にその時点のメモリなどの状況をストレージに保存することに成功できればこれを用いて問題の解析が可能になるわけだな。特にブルースクリーン(現ブラックスクリーン)エラー画面が表示されたら確実にダンプファイルは生成されるはずだ。
逆にブルスクが出ないままシステムがフリーズしたりクラッシュして強制シャットダウンや再起動が行われるとダンプファイルが生成されないため原因特定が困難になるというわけだな。
これまでテラさんのPCで発症されたKP41病はどれもダンプファイルを作るタイミングすらないままPCがクラッシュしたため何が原因を探すのが困難でした。…まあ去年一昨年におけるKP41病騒動は十中八九⬛⬛⬛⬛のせいだとは思いますがw
ですが今回はダンプファイルを作るタイミングがあったのでそれがせめてもの救いだと思います。あとはハードウェアの劣化によるクラッシュが原因じゃないことを祈りますが…
とりあえず証拠になりそうなファイルが作れて良かったですね!
…でもそのダンプファイルってテキストファイルみたいに開けますかね?
…残念ながらテキストファイルみたいにメモ帳で中身を確認できないぞ。中身を見るにはちょっと専用のアプリケーションが必要となる。
それは次の項目で説明するぞ。
それがこの「WinDbg」という無料アプリだ。これはマイクロソフト公式Learnサイトからダウンロード可能の他Windows11のMicrosoftストアアプリからもダウンロード可能だな。内容に変わりはないはずだからどちらか好きな方を選ぶといい。
…で、このアプリだが主な用途は開発者向けのWindowsデバッグツールだがその機能のひとつとして通常では開けないダンプファイルを分析することが可能だ。
通常だとダンプファイルのアイコンは白紙だがこのアプリを入れることでアイコンがそのアプリと同じになるぞ。
へ~!
そんなアプリが無料であるんですね!
それで使い方はどんな感じですか?
とりあえず開くとこんな感じウィンドウが出てくるぞ。残念ながら日本語表示には対応していないからまあ使うなら翻訳しながら使うんだな。
…で、今回はダンプファイルの解析というわけだな。まずそのダンプファイルをこのアプリに読み込ませるわけだが…ちょっと下準備があるぞ。
下準備ですか?
…なるべく面倒な手順はやりたくないですわ(#^ω^)
まずは「ファイル」をクリックして「Settings」の項目をクリックする。そうすると設定ウィンドウが別で出てくるからその中から「Debugging settings」をクリックするんだな。
その中に「Default symbol path」という項目があるはずだ。デフォルトでは「srv*」となっているがそれを
「srv*https://msdl.microsoft.com/download/symbols」
と記入して「OK」をクリックすれば下準備は完了だな。
なるほどですね~
…まあ私にはよくわかりませんがとりあえずなんかの仕込みなんですね。
さて仕込みが終わったからいよいよダンプファイルをこのアプリに読み込ませるぞ。
「Open dump file」をクリックして「Browse...」のボタンをクリックしてダンプファイルの場所を探して開くぞ。
ダンプファイルの場所だが先ほど言った通り「C:\Windows\Minidump」にあるかもしくは「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\CrashDumps\」にも生成されることがある。なお後者は「AppData」自体隠しファイルだからそこから探す場合は隠しファイルの表示をオンにしておくことだな。
あ…あれ?
ダンプファイル開けないんだが?
アクセス許可が無いって言われたんだがw
あぁこれはWinDbgを普通に起動したために発生したエラーのようだな。
解決策は簡単だ。WinDbgを「管理者として実行」すればいいぞ。
管理者としてWinDbgを起動すれば先ほどは弾かれたダンプファイルの読み込み可能になる。後はこれで「Open」をクリックすると開けるはずだ。
開いてしばらくすると「Command」のタブに何やら文字列ができたみたいだな。
ではここから今開いたダンプファイルの分析だな。分析を行うにはコマンド入力が必要だ。
またコマンドですか!?
なんだかLinuxを思い出しますわね(#^ω^)
むしろLinuxの方がたくさんコマンドを使うと思うぞ?
まあそれはさておき分析を始めるにはウィンドウ真ん中あたりにテキストを入力するボックスがあるはずだ。
そこに「!analyze -v」と入力してエンターキーを押すんだ。ちなみにコピペはどうやら効かないみたいだからそこは手打ちで何とかするんだな。
これでダンプファイルの分析が始まるぞ。分析が終わるまで少し時間がかかるから何も操作しないで待つんだな。
えっと…なんかいろいろ出て来たからウィンドウを最大化表示にしたけど
とりあえず何すればいいの?
お、分析が終わったようだな。
いろいろずら~っと書かれているが原因特定の手掛かりになるのは「MODULE_NAME」と「IMAGE_NAME」に表示されているものだ。
今回の場合はそうだな…「MODULE_NAME」が「nvlddmkm」、「IMAGE_NAME」が「nvlddmkm.sys」というわけだな。
なるほど…「nvlddmkm」と「nvlddmkm.sys」だね。
…ん?これって名前からしてNVIDIA関連のファイル?
そうですね。nvlddmkm.sysというのはNVIDIAグラフィックスドライバーのWindowsカーネルモードドライバーのことでして
何らかの原因でnvlddmkmが応答停止してPCが再起動してしまったということになりますね。
実際調べてみるとこのようなエラーで苦戦しているという方が多いみたいだそうです。
あ~やっぱりグラフィックドライバー関連の不具合なんだね。
ひとまずCPUやメモリが原因ということではないだけでも安心できたかな。
…というか分析を始める前から答え書いてなかったか?
あっ…ホントだw
分析終わってから気づいたw
まあイベントビューアーだけでは犯人がわかりませんでしたから一応分析はしておいて正解でしたね。
…しかしまあなぜこのエラーが出たのかが不明ですね…
大抵このエラーが出る原因としては
ドライバーの問題
→破損や競合、応答停止など
グラボ(GPU)自体の問題
→故障や経年劣化、熱暴走や電力不足など
ソフトウェア・設定の不整合
→Windows自体の設定との競合や3D設定の齟齬など
が挙げられるそうだな。流石にグラボの故障にしてはステラの使っているRTX5070は2025年8月に新品で買ったばかりな上にそんなに負荷をかけていないからまず無いはずだが…
…あるとするならWindows11の不具合ですかね?
ここ最近のWindowsのパッチチューズデーはいろいろと致命的な不具合を毎月のように送り付けてきますからね(#^ω^)
まあ今のMicroslopを見ていればその可能性が高いな。
とは言ってもステラのWindows11はそんなバグだらけアプデを人柱になったかのようにすぐ適応しているがこれといって現状致命的な不具合には遭遇していないからな。
…むしろ今回たまたま「引き金」を引いてしまったわけになるかもな。
いずれにしてもこの事件によるPCの不調が起きたというのは無さそうな感じかな。
CPUも特に問題無さそうだしあれからゲームを遊んでも問題なく動いたから今回たまたま応答停止になるようなことが起きてしまったという感じだね。
そんなわけでなんだか不完全燃焼みたいな感じがしましたが
このように突然ブルスク(ブラスク)が発生してもダンプファイルを解析して原因を特定できるというのは便利ですね。マイクロソフト公式Learnサイトからダウンロード可能の他Windows11のMicrosoftストアアプリからもダウンロード可能ですのでブルスクが発生して気になるという方は使ってみるのもいいかもしれませんね。
もちろんアプリ自体ほぼ全て英語ですので細部まで読み解くには翻訳しながらじゃないといけませんしそもそもダンプファイル自体突然の電源遮断やフリーズなどで生成できなかった場合(バグチェックコード0)は一気に原因特定が困難になってしまうため使える状況はダンプファイルが生成できた時のみに限りますが。
特にゲーミングPCを買ったばかりでパソコンの知識自体薄いという人ほど思わぬブルスクに悩まされるリスクが高いからな。
その中でもこれらの設定を変えておけばブルスクの発生率を大幅に減らせるはずだ。パソコン買ったら真っ先に設定しておけ。
「高速スタートアップ」の無効化
→「Windows ツール」→「コントロールパネル」→「電源オプション」(※「表示方法:カテゴリ」だと一覧には無いため表示方法を「大きいアイコン」もしくは「小さいアイコン」に変更する)→「電源ボタンの動作を選択する」→「現在利用可能ではない設定を変更します」→「高速スタートアップを有効化する(推奨)」のチェックを外す→「設定の保存」
「SysMain(旧Superfetch)」の無効化
→「Windows ツール」→「サービス」→「SysMain」を探して右クリック→「プロパティ」→「スタートアップの種類」を「無効」にする→「OK」もしくは「適応」をクリック
この2つはまだ起動が遅いHDDが主流だった時代に使われていたが今現在は高速なSSDだからかえってこれらの設定はSSDの寿命を縮めることになるからな。PC初心者には面倒に感じるがSSDを長く使うには必ずチェックしておくんだな。
あと当たり前のことだがタコ足配線は不安定になるどころか火災のリスクがあるからな。モニターやセルフパワータイプのUSBハブなどといった周辺機器ならまだしもPC本体のコンセントを延長ケーブル経由で接続するのはオススメしないぞ。
他にもKP41病の原因となりそうなものはいくつかあるけど…とりあえず高速スタートアップ系の項目さえ無効化してしまえば安心して使えると思うよ。これでもしKP41病が発症したらまずダンプファイルが生成されていないかの確認を行い、ダンプファイルが生成されていたら今回使ったような分析アプリで原因特定だね。
ダンプファイルが生成されていないならハードウェアなどの故障を片っ端から確かめないといけないからそうなったら…まあ仕方ないかな。
電源ユニットやCPUの交換などはどうしてもかなりのお金がかかってしまいますからね。できればハードウェアの故障には遭遇したくないですね。
それでもドライバーやアプリなどのソフトウェアによる問題ならダンプファイルから原因を特定してそれを元に調べて対処方法を実践することで直ることが多いですのでブルスクが起きてもすぐに諦めずに対処しておくといいでしょう。