初公開日:2025/5/14 最終更新日:2025/9/17
さて前回のアステラ・プラスはゴールデンウイーク特別企画(※)ということで
(※ホントは春休み特別企画のつもりだったけどほぼ週1更新の結果遅れてしまったw)うちのチーム内でとっても機械音痴なラファンちゃんに自作PCを組み立ててその様子を講座形式で紹介したところだね。
も~こっちはとんでもなく大変でしたわ~!!!
ただでさえ横文字が多すぎる上にどの部品も数千~数万以上してとにかく組み立てるのに神経を使いましたわ!!!💢
まあ…機械音痴なラファンさんにいきなりパソコンを組み立てさせるのは流石に申し訳無かったですね💦
それでもあのラファンさんでも自作PCを組めるから余程なことが起きない限り頑張れば誰でも組めると思います。
もちろん最初のうちは難しいので初めてゲーミングPCが欲しいならそれこそBTOパソコンで買うのが一番オススメかと思います。
それで…作ったPCなんだけど
これからどうするんだ?パーツ自体旧メインPCで使っていたからタダだがWindowsを入れるんならお金がかかるんだろ?
確かWindowsのライセンスってPC1台につき1つまでだから…2台目以降は新しいライセンスを買わなきゃだろ?
そうだね。Windowsというのは有料のOSなんだよね。…まあより正確に言うとまずWindowsのOS自体は無料で入手可能なんだよね。というのもこれは新しいPCにWindowsを入れたり不具合などでどうしようもない場合にいっかいクリーンインストールというキレイまっさらにするためにもOSインストール用としてOS自体は無料で配布されているんだよ。…もちろんインストールメディアを作るのにUSBメモリとメディア作成のためのPCが必要なんだけどね。
では何が有料かというと…それこそライセンス(プロダクトキー)なんだよね。インストールメディアは1つで何台でも使えるけどこのライセンスに関しては基本的に1つにつきPC1台までで使い回しが基本できないなんだよね。しかもライセンスがとにかく高くて標準の「Homeエディション」ですら約2万もするんだよね。もちろんライセンスを買わないと普通に規約違反だしまともに使えないからね。
PC1台につきライセンス1つで他のPCには使い回せないけどライセンスをMicrosoftのアカウントと連携すればもしマザーボードを変更しても同じMicrosoftアカウントでログインすればライセンスを使い回すことができるけど…それでも同じアカウントでも2台のPCに対して同じライセンス(プロダクトキー)は無理だね。この場合は片方はプロダクトキーを買わないと同じアカウントで2台運用はできないね。
初めて自作PCを組み立てるならやはりWindowsは入れた方が良いため仕方なく追加で2万の出費となってしまうわけだな。後述するがWindows/Macでしかできないことがあり、世の中のソフトウェアは基本的にWindowsもしくはMac向けに開発されているため必然的にWindows/Macに頼らざるを得ない場面が出てくるからな。それを考えたら初めてのパソコンのOSはWindows(もしくはMac/MacBookといったMacOS(※))を使うことを強くお勧めする。
(※MacOSは自作PCとは違って必ずAppleが専用のPC製造するため自作PCなのに中身はMacOSということは絶対に無い)ちなみにノートパソコンやBTOでパソコンを購入した場合はすでにライセンスが入っている(※)から別途用意しなくてもいいぞ。
(※機種にもよる。ちなみにBTOの場合は標準でHomeエディション、追加課金するとProエディションにランクアップ可能)そうなんですわね。
…じゃあやはりWindowsのライセンスを買わないといけないのですか?
…まあもし仮に仕事などの関係上でWindowsPC2台体制でやっていくとなると仕方なく買わざるを得ないかな。
たださっきも言ったようにライセンスはガチで高い。そもそもメインPC1台だけでも十分日常的な作業がこなせるからサブPCはあくまでもお遊び用、そんなサブPCにあんな大金を払ってまでライセンスを与えるべきか?と考えたら…正直お金の無駄遣いになってしまうんだよね。
…ではどうするか?となったら…ここで出てくるのが"無料"で使えるオープンソースOS『Linux(リナックス)』となるわけ!
人の名前っぽいですが人の名前ではないですよ。ちなみにこのペンギンはLinuxのマスコットキャラ枠だそうです。
Linux(リナックス)というのはWindowsやMacとは別のOS…いわば「第三勢力」に当たるOSとなります。
ちょっと専門的な話になりますが…元々Linuxというのは1991年にリーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏によって開発されたオープンソース(※)のオペレーティングシステムのことです。
(※オープンソース→ソフトウェアのソースコード(いわゆるプログラムを動かしている大量の文章)を誰でも自由に利用・改変・再配布できるソフトウェア)詳しい歴史はウィキペディアに書いてありますが…元々Linuxは「Unix(ユニックス)」というサーバー用のOSの前身でした。ちなみにUnix自体歴史上最古のOSということもあってここからLinuxやWindowsなどに派生されたそうですね。1991年にトーバルズ氏が教育機関での利用を目的としてサーバー用OSのUnixを参考に1から作り上げたそうです。
ちなみにLinuxにはそれこそ知っている人なら「Ubuntu(ウブンツ)」や「Linux Mint(リナックスミント)」などとにかく大量の種類がありますが…本来LinuxというのはOSの核となる「Linuxカーネル」のことを指し、これを狭義のLinuxとも呼ばれています。そこからこのLinuxカーネルにOSとしての役割を果たすため様々なプログラムが組み合わさってできたのが「OSとしてのLinux」でして、これを広義のLinuxと呼ばれています。
そしてLinuxですが…後にオープンソースとして誰でも自由に利用できたり改造や再配布ができるように公開されます。元々UnixはそれこそWindowsみたいにライセンス制度のため限られた企業などしか使えなかったのですが、Linuxはオープンソースであるため誰でも自由に使うことができました。こうして多くの開発者たちによって新たなLinuxOSが開発や改良されて世界中に広まりました。
まあ簡単にまとめるとトーバルズさんのおかげで無料で使えるOSができて
それを世界中の開発者たちのおかげで大量の亜種が生まれたということになるね。
無料でOSが使えるということでお遊びや実験用で組んだサブPCやライセンスを買うお金が無い人にまさにうってつけのOSだね。
…ちなみに基本的に無料で使えるけど一部OSは有料なのでそこだけ注意ねw。もちろん有料な分様々なサポートが受けられるけどね。
…ただしLinuxは無料ですが世界的シェアが圧倒的に多いのはWindowsということには変わりありません。
それ故に先ほどイズさんも言いましたが中にはWindowsやMacでしか使えないアプリケーションなどがあります。最近はアプリケーションのクラウド化によってワードやエクセルなどのオフィスアプリや写真・動画編集などがウェブブラウザ(Chromeなど)上で行えるようになってきていますが…それでもゲームやAdobe製品、あとDTMをやっている方はVSTプラグインなどはWindowsやMacしか使えないことが多いです。テラさんの場合だとそれこそPSO2NGSがPC版だとWindows専用なのとUVI音源もWindows/Macでしか使えないので必然的にオールLinux環境には移行できないというわけです。
そのため一応今回はLinuxについての話ですが…くれぐれも最低1台はWindowsPCを残した方がいいです。もしくは新しいSSDを購入して現在取り付けているWindows入りのSSDを外してから新しいSSDにLinuxを入れるというやり方もありです。これなら仮にWindowsPCに戻らないといけない場合でもちょっと面倒ですがSSDの交換だけですぐ元の環境に戻せますからね。
最近のWindowsなんかはとにかく広告が多かったりバグが多かったり、しまいには「OneDrive」というMicrosoftのクラウドストレージがこれまたうっかり同期オンにしてしまうと元に戻すのがかなり面倒くさいからねw
そんなWindowsに嫌気を差してきた人がLinuxに乗り換えるという人もあるけど…そうは言ってもLinuxではできないことが少なからずあるから僕みたいにPCを2台持っているという人は多少面倒だけど必ず1台はWindowsPC環境にするかWindowsをインストールしたSSDは外して残した方がいいよ。1台しかPCがない場合も同様に最初はWindowsPCにして今後新しいPCを組んでそっちをWindows入りのメインPCにしたなら古い方のPCをLinuxにして遊んでみるのが良いと思うよ。
なるほど…Linuxってほぼ無料で使えるOSのことなんですわね。
…でもわざわざ世界シェアナンバーワンのWindowsがあるというのに…どうしてLinuxの話が出てくるんですか?
そうだね。基本的に今現在のWindowsである「Windows11」を使っていて尚且つ何も不満も感じていないのであれば別にLinuxは特に無縁なんだよね。
…しかしもしお使いのOSがWindows11の前である「Windows10」の場合だったら?
…え?
前のやつでも別に同じWindowsだから問題ないのでは?
それが問題大アリだな。
というのもWindows10、現在の最新バージョンかつ現状最終バージョンである「22H2」のサポートは2025年10月14日にサポート終了することになる。…別にサポート終了してもパソコン自体は壊れていなければ引き続き使えるが、サポート終了するということは今後一切アップデートが来なくなるということを意味する。
…一応条件を満たすと1年間の延長サポートを受けられるが、そもそも長く使い続けるという選択肢ではないし延長サポートが切れたら今度こそ本当に一切アップデートが来なくなるからな。どうしてもWindows11やLinuxに移行する前にWindows10でやっておきたいことがあってサポート終了日までに間に合わなそうなときに使うことだな。
Windowsのアップデートには主に機能追加や不具合の修正などがあります。新要素が使えるようになったりバグが起きてもアプデで直ることもあります。
そしてこの2つ以外にアプデで一番重要になるのは「セキュリティアップデート」です。というのも先ほどWindowsは世界シェアナンバーワンと言いましたが…利用者数が多いということはつまりWindowsを標的としたコンピューターウイルスなどの脅威も多いというわけです。ましてや今のご時世パソコンはインターネットに常に繋げているというのがメインですので…ウイルス対策をしないと大切なデータや個人情報が盗まれてしまったり自分がウイルスの加害者になってしまう危険性があります。
ウイルスバスターやノートンなどセキュリティソフトがありますが…実はWindows10以降は最初から「Windows セキュリティ(旧名:Windows Defender)」というウイルスの侵入を防ぐセキュリティソフトが入っています。そのWindows標準セキュリティソフトですが…ウイルスというのは日々進化するため新しいウイルスが見つかった際はそれに対応したウイルスの侵入を防ぐためWindowsアップデートにてウイルスの定義ファイルが更新されます。また「脆弱性」というセキュリティ上の欠陥が見つかると大変なことになりますのでそれをアプデで急いで修正しなければなりません。
…というのがWindowsアップデートの主な役割だな。
OSのサポートが終了するということは…今後はそのOSに対するアップデートが一切行われなくなる。たとえ新たなウイルスが登場したり思わぬ脆弱性が発見されてもMicrosoftはサポート終了したOSに対して全く何も対策を行わないということになるな。
日々進化していくウイルスに対抗する手段を一切提供されないということは常にウイルスの攻撃に晒されるというリスクを負うことになる。だからサポート切れのOSは危険だということだな。
そんなわけでこのプラスを更新したのがもうサポート終了間近になっているからそろそろ決断した方がいいよね。延長サポートも1年しかないから結局のところWindows11に乗り替えるかLinuxに乗り換えるかの選択肢になるんだよね。
Windows10を使っているユーザーが行うべき選択肢は3つ。
Windows11にアップデートする(※システム要件を満たす必要あり)
Windows11の動作要件に対応した新たなPCを購入/組み立てる
Linuxに乗り換える
ということになるね。1は一番簡単そうだが…実はWindows11の要求スペックは割と高い。特にだいぶ前のCPUは使えなかったり「TPM2.0」というセキュリティモジュールが必要になるんだよね。あと単純にメモリ消費量がかなり激しくて16GB以上推奨というのもハードルが高いところ。ノートパソコンは基本的にメモリ増設は頑張れはできてもCPUは大抵の場合は交換不可能なんだよね。デスクトップPCもマザーボードによって使えるCPUが決まるから古いマザボに新しいCPUは載せられないよ。
2はそれこそ新しいパソコンを買ったり組み立てたりするという一番わかりやすいことだけど…当然かなりの大金が必要になるのがネック。ゲーミングPCの場合は数年前まではハイエンド相当の構成だとしても数年後には最新のミドルクラスに追いつかれてしまうということが多いから最新のゲームを遊びたいのであればまあグラボを中心にパーツを新しく買うということになるかな。もちろんCPUも大事で古いCPUだとたとえグラボの性能が良くてもグラボ本来の性能を発揮できない「CPUボトルネック」が発生してしまうからそれを防ぐためにもやはりCPU及び対応マザーボードを買い替えないといけないという。
そんなこともあって新しいPCを買うお金が無い、でも持っているPCがWindows11に対応していないとなるとやはり3のLinuxPC化が一番いいと思うんだよね。やはりPC1台1台製造するのにかなりの資源を使っているからね。もう使えないPCだからと言って廃棄するのは製造過程のことを思うとかなり環境に良くないからそれならLinuxを入れてあげた方がPCにやさしいし環境にも良いと思うんだよね。
そういうことなので
もしお手持ちのノートパソコンなどがWindows11に対応していなくて困っているという方はぜひLinuxを検討してみてください!
Windowsとは雰囲気がガラリと変わって新鮮な感じになりますよ♪
さてLinuxの歴史やサポート切れのOSの危険性を軽く説明したところで実際にLinuxを入れてみようという話だな。
しかしLinuxとはいえ実際調べてみると「Ubuntu」や「Linux Mint」、更には「Zorin OS」などOSの名前が大量にうじゃうじゃ出てくるはずだ。
…そう、単に"LinuxOS"と言ってもたくさんの種類が存在する。そのOS1つ1つのことを「Linuxディストリビューション」と呼ばれている。
ディストリビューションというのはまずOSの核となる「Linuxカーネル」だけでは使うことは不可能だ。そこでユーザーが使えるようにLinuxカーネル本体とOSを動かすために必要なプログラムやソフトウェアをひとまとめにして配布するのがディストリビューションの意味だな。…早い話ゲーム機本体とゲームソフトが一緒になったものと覚えればいい。
このLinuxディストリビューションにもいろんな歴史があって…流石に話すと長くなるから語らないけど
よく知っている「Ubuntu」は元々「Debian(デビアン)」というLinuxディストリビューションから派生されたんだよね。そしてこれから紹介する今回僕が使う「Linux Mint」はなんと「Ubuntu」からの派生という!w
このようにLinuxディストリビューションというのはベースとなったディストリビューションから他の開発者によって強化派生されることが基本となる。
…モンスターハンターシリーズを遊んでいる人向けに説明したらそれこそ「武器の派生図」を思い出していただきたい。例えば「ホープ武器」をベースに「チャタカブラ武器」や「ジン・ダハド武器」へと派生したり、「骨武器」をベースに「ドシャグマ武器」や「護竜アルシュベルド武器」へといろんなモンスターの武器に派生可能だな。
それと同じようにLinuxもベースとなったLinuxディストリビューションから更に様々なLinuディストリビューションへと派生する。Linuxのベースは様々な種類があり、これらはパッケージ管理の仕組みが変わってくるそうだ。パッケージというのはいわゆるアプリなどをCUI環境でインストールする際のコマンドみたいなものだな。
ベースとなるLinuxディストリビューションとその主な用途、そしてそこから派生されるLinuxディストリビューション(一部のみ)は以下の通りだな。
Debian(デビアン)系:GUI環境に特化しているため普通のパソコンとして使いたいという人にオススメのLinux初心者向けOS
(派生ディストリビューション)→Ubuntu / Linux Mint / Zorin OS / elementary OS など多くのディストリビューション
(パッケージ管理)→APT
RedHat(レッドハット)系:安定性が高くサーバー用途に特化しているためIT企業への就職・転職のためや家にサーバーを構えたいという方にオススメのOS
(派生ディストリビューション)→AlmaLinux / fedora / CentOS / Oracle Linux など
(パッケージ管理)→RPM
Arch Linux(アーチリナックス)系:極めて軽量かつシンプルなOS。余計なものを入れたくないのと自分だけのOSを作りたいという人にオススメのOS
※なおArchはインストール難易度が極めて高いので初心者が使うなら派生ディストリビューションを入れることを強くお勧めする。
(派生ディストリビューション)→EndeavourOS / Manjaro / SteamOS(3.0) など
(パッケージ管理)→Pacman
という感じになるな。やはりDebian系が一般人がLinuxを使いたいとなったら一番声がかかりやすいベースになるな。RedHat系はサーバー業務のための勉強や家にマイクラなどのマルチプレイサーバーを立てたいとなった時に声がかかりやすいが…普段使いにはちょっと難しいかもな。Arch Linuxは軽いというのがウリだが…インストールはCUI環境になるから初心者には難しいかもな。
紹介したもの以外にもまだたくさんあるが…マイナーなディストリビューションほど一気に難易度が跳ね上がるからな。まずは知名度が高いUbuntuあたりでLinuxがどういうものなのかを試してみるのもいいかもな。
初めてLinuxの世界に触れてみたい!…という方は
それこそLinuxディストリビューションで最も有名かつ利用者数も多い「Ubuntu」を使ってみることをオススメします。
操作感はWindowsからだいぶかけ離れているためWindowsユーザーにとっては最初は戸惑いますが…それでもMacOSやスマホのAndroidOSを使ったことがあるならすぐ理解できるはずです。ユーザー数も多いということはその分コミュニティも大きいのでわからないことが出てきても調べやすいのが利点ですね♪
…ですが今回テラさんはUbuntuは使いません。代わりにUbuntuから派生した『Linux Mint』というのを使うそうです!
というわけで今回使っていくLinuxディストリビューションはコチラ!
もうすでにブログや前回のプラスの最後の方でチラッと出ているけど
Ubuntuから派生したディストリビューション『Linux Mint(リナックスミント)』を使っていくことにしたよ!
ちなみに現時点での最新バージョンは「22.2(Zara)」。このOSは基本的にUbuntuの長期サポートバージョン(LTS)をベースにしつつ、Linux初心者にも使いやすくかつWindowsに近い見た目のデスクトップ環境を採用しているからまさに初心者にオススメのディストリビューション!
ミント?なんだかいい匂いがしそうな名前ですわね♪
しかも自らLinuxと名乗っているあたりなんだかわかりやすそうな感じですわね。
このLinux Mintは正真正銘の初心者向けLinuxディストリビューション!
…え?初心者向けはUbuntuじゃないの?という意見もあるけど
Linux Mintの最大の特徴は何と言っても操作感が極めてWindowsに似ているという点!
つまり長いことWindowsを使っていたユーザーにとってはとても簡単に移行しやすいのがこのOSの強みだね。
ちなみにLinux Mintにはいろんなエディション(デスクトップ環境)がある。使うPCに応じて選ぶのもいいし見た目で選ぶのもいいぞ。
Cinnamon → Mint開発チームが開発したデスクトップ環境を採用した標準のエディション。ちょっと重いがUIがWindows7/8.1風でモダンだったりアニメーション付きでカッコいい。最新のPCやミドルクラスゲーミングPC向けのエディション。
MATE → 同じくMint開発チームが開発したデスクトップ環境を採用したデスクトップ環境。Cinnamon版からアニメーションがオミットされているがそこそこ軽い。様々なハードウェアに対する互換性がある。
Xfce → ほぼ最軽量のデスクトップ環境(開発はMint開発チームではない)。MATE版より更に軽くなっている。ただしアニメーションは皆無。古いPC向けのエディション。
LMDE → 厳密にはデスクトップ環境の一種ではないがエディションとして選択可能。これだけDebianベースで見た目こそほぼ同じだが中身は別物になっている。
CinnamonとMATEはLinux Mintを開発したチームが制作したデスクトップ環境だ。Ubuntuが「Gnome3」というデスクトップ環境を採用しているがお世辞にもWindowsに慣れた人ほど使いにくいからな。モダンな見た目かつWindows10以前の使い勝手にしたいという人にオススメのデスクトップ環境だな。
基本的に十分なスペックがあるならCinnamon版がオススメだな。もし古いPCに入れるなら軽量であるMATE版かXfce版を入れるのが良いかもな。なおデスクトップ環境は後でコマンド入力等で別物をインストールすることも可能だ。ま…それはまずは慣れてからの話だがな…
ではなぜLinux Mintが初心者向けと言われている点ですが
まずLinuxと言えばCUI(キャラクタユーザインタフェース)といった英文を入力してパソコンを操作するというイメージがありますがこのOSはそんなイメージをぶち壊してGUI(グラフィカルユーザインタフェース)に非常に特化した作りとなっています。なので専門的な知識が無くてもマウスを使って画面を見ながらポチポチすれば簡単にパソコンを操作できるのがいいところですね。
そしてUI(ユーザーインターフェース)がかなりモダンでオシャレな点というのも良いところですね。そのまま使ってもわかりやすくていいですししかもLinuxですのでデスクトップをいろいろと自由にカスタマイズ可能とまさに自分好みのパソコンにできるのもいいですね。
こんな感じでデスクトップ上に「ウィジェット」というAndroidスマホを使ったことある方ならピンとくるやつを配置できるからまさに自分だけのデスクトップ画面が作れるのがいいよね。
これらのウィジェットの配置やタスクバーなどのカスタマイズなどは全てGUI環境で行うことができるからわざわざターミナルを開いて難しいコマンドをチマチマ入力しなくてもいいのが初心者でも安心して使える点だね。
デスクトップなどのカスタマイズもそうですが
アプリケーションの追加や様々なアップデートもこれまたGUI環境でできちゃうのもすごいところ!
最初から「FireFox」というウェブブラウザが入っていますが…皆さんおなじみの「Chrome」がちゃんとLinux版がありますからね。FireFoxでChromeをインストールするのもよし、Linux MintにはGoogleプレイストアやMicrosoftストアみたいなアプリストアに近い「ソフトウェアマネージャー」というのがありますのでそこからお好きなアプリケーションを簡単にインストールすることができます♪
もちろんPCゲーマー御用達のプラットフォーム「Steam」もLinuxでも使えます!。ただしLinux&Steam Deckに対応したゲームしか遊ぶことができず、Windows専用のゲームが遊べませんが…Steamの設定から互換性をONにすると動作保証対象外になってしまいますがしっかりWindowsのゲームも遊べる(※)のでPCゲーマーの皆さんもサブPCでもゲームが遊べますね♪
(※全てのゲームが動作するわけではないので注意。まあ基本的にSteam Deckで動かせるゲームであればLinuxでも遊べると思えばOK。…もちろんゲームに応じたCPUとGPUは必須)他にもLinuxではアドビ製品は使えませんが…Photoshopに匹敵する高性能画像編集ソフト「GIMP」が使えるほか、ベクター画像編集ソフト「Inkscape」や高度なペイントソフト「Krita」といったオープンソースのクリエイティブアプリが使用可能です。これらはWindows版もありますがしっかりLinuxでも使えますね。
アプリなどのアップデートは「アップデートマネージャー」で一括管理されます。更新の有無をチェックしてアプデがあればパスワードを入力すると一括でアプデしてくれるので便利ですね。
インストールすると最初から入っているアプリ(プリインストールアプリ)というのがあるが…まあお世辞にもそこそこな量がある上に人によってはいらないものがあるようだな。一応使えるウェブブラウザの「FireFox」にMicrosoft Officeの代わりとなる無料で使えるオフィスソフト「LibreOffice」など使えるアプリが入っているぞ。あと「Hypnotix」という無料で世界各国のテレビ番組が視聴できるアプリや「Transmission」というトレント(※)アプリなど使い方を間違えると犯罪になってしまう曰く付きのアプリもあるみたいだ。
(※中央サーバーを介さず複数のユーザー間で直接ファイルを送受信するP2P(ピアツーピア)方式のファイル共有システム)プリインストールアプリと聞くと消せないのでは?というイメージが某携帯キャリア端末ユーザーを中心に出てきそうだが…Linux Mintではなんと全てのアプリを自由にアンインストール可能という凄まじい自由度を誇る。…もちろん中には消したらマズいものもあるが自分が不要と思うアプリは自由に削除できるからそれらも含めて自由度が高いと言われているそうだな。
そんな初心者でも熟練者でも痒い所に手が届くような自由度を誇るLinux Mintだけど…一つ欠点があるとするならデフォルトで日本語入力ができないという点かな。
これは後にインストール後のセットアップの様子をまとめたときにも書くけど日本語入力するには入力方法を設定する独自のアプリを開いてから手順に沿って設定しないと使えないんだよね。
その辺りはしっかりやり方をまとめるつもりだから安心してね。ちなみに日本語入力はデフォルトではできないだけで日本語表示自体はしっかり対応しているから日本人でも安心して使えるね♪
それでは実際にLinux Mintのインストール及び使う様子を前回同様に各パートに分けてのお送りしますね♪
最初は使用可能なPCを使ってOSのイメージファイルのダウンロードおよびインストールメディアの作成、そこから作成したインストールメディアで新しいPCにOS(オペレーティングシステム)を入れるまでの流れを説明して
その後はLinux Mintのインストール後の初期設定や各種設定の変更、またLinuxでできることを時間がある時に随時書いていく予定です。パート数は…今のところどのくらいになるかは不明ですね。
なおLinuxは基本的にCUI操作がメインですが、今回はあくまでも初心者向けなのとLinux Mint自体GUI操作を中心としたOSになっていますので基本的にターミナル(端末)アプリを使ったCUI環境は避けて紹介します。ただしどうしても使わざるを得ない場合についてはこちらの方でコマンドを用意しますのでそれをコピペするなり見ながら打ち込んでいけば大丈夫です。
公開日:2025/5/21 最終更新日:2025/9/17
公開日:2025/6/11
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