初公開日:2025/4/2 最終更新日:2025/4/9
さて前回はパーツの選び方のコツを教わったところで
いよいよPCの組み立てですわね!
そうですね!
組み立てに必要なパーツが全て揃ったらそのままのテンションのまま組み立てに取り掛かりたいところですが…いくつか注意点がありますね。
まず1つ目は「静電気に弱い」!
パソコンってどのパーツも精密機器だからちょっとした電気が流れるだけで場所によっては下手したら一撃でオダブツになる可能性があるんだよね。対策としては体内の静電気を予め壁などに放電してから無くしたり、湿度が多い日(雨の日がベスト)に作業するのが良いかもね。
あと短絡(ショート)にも注意!。各コネクタ(端子)を正しい場所以外に挿してしまうとそれも壊れてしまう原因になってしまうので挿す場所はしっかり説明書を見るように!。あとネジを回した際に「鉄粉」が出てくると思うけど…これもショートの原因のひとつなので最悪ティッシュでもいいから処理するのを忘れずに!
次に…まあこれは当たり前っちゃ当たり前だが「ケガをしない」ことだな。
というのもマザーボードは各コネクタのピンが多かったりヒートシンクは金属製だったり、しまいには裏面はそれらをはんだ付けしているため非常にトゲトゲしている。くれぐれも触る時はトゲトゲしていない場所を持って動かすんだな。
ちなみに静電気対策として「静電気防止手袋」というのが別売りで販売されているが…これがトゲトゲした部分などに引っかかってほつれてしまうと ピンが折れる原因にもなるからな。手袋をしているときはより一層注意して組み立てるんだな。
後は…何よりも「説明書をしっかり見ながら組み立てる」ことですかね。勢いで組み立てると絶対にどこかのタイミングで詰む可能性がありますからね。必ず説明書を見てそのパーツをどこに取り付けるかの場所を確認した上で作業を進めてくださいね。
他にもいろんなと注意しなければならないことがありますが…とりあえず静電気に気を付けるのと説明書をよく読むことと乱雑に扱わないことさえ忘れなければ大丈夫だと思いますね。
ホ…ホントですかね…?
まあラファンちゃんなら大丈夫!
なんてったって僕は手袋無しで組み立てたし多少力任せに挿しこんだパーツでも普通に動いているからなんとかなるなる!w
テ…テラさんも意外とパワータイプだったんですねw
…というわけで今回のパートではパソコンの骨格ともいえる「マザーボード」にCPUやメモリなどの様々なパーツを取り付けていきましょう♪
さて組み立て開始!…の前に
まずは購入したパーツの箱を開封して内容物が全部入っているかどうかを確認しましょう♪
…まあ購入先が正規販売店(or正規販売代理店)やネットだとパソコンショップ系の通販サイトやアマゾンジャパン販売のものであればたぶん大丈夫なはずだ。さすがに中古やオークション、さらにマーケットプレイス販売のものだと場合によっては中抜きされているリスクもあるためできればパーツ類は多少高くなってもいいから新品を購入するのがベストだ。
もし新品を買ったのに万が一不備(足りないor最初から壊れている)があったら購入したお店に問い合わせるのが重要だ。もちろんパーツ不足以外にも正しく取り付けたのに動かないとなったら初期不良の可能性も高いからな。初期不良と断定できたならそれも購入したお店に問い合わせするんだな。
まあ僕は今まで買ったパーツの中で中身が足りないという事態は一度も無かったから大丈夫だけど…もし万が一内容物が足り無かったら必ず買ったところに連絡するのを忘れずにね。
さてまずはメインとなるマザーボードですわね!
…意外と大きい箱ですわね(#^ω^)
今回組むPCはテラさんのサブPCということで特に追記が無い限りテラさんの旧メインPCのパーツで解説していきます。
そんなわけでテラさんが以前使っていたPCのマザーボード「TUF GAMING B460-PLUS」ですが、こちらはATXサイズのマザーボードですね。拡張性が高い分大きいため必然的に大き目のPCが完成されると予想されますね。
さてマザーボードの箱を開けると袋の中にマザーボードが入っていますが…ここで注意するポイントですが実はこの袋…静電気防止の袋なんです。箱の底の方に説明書が入ってますがそこにパーツを取り外す際は必ず袋の上で行ってくださいということが書かれています。なので…
えっと…こう置けばいいんですわね?
そうですね!流石ラファンさん!
このようにまだPCケースにマザーボードを取り付けていない間は入っていた袋の上にマザーボードを置いてそこで作業をするようにしてくださいね。
マザーボードは準備できたかな?
では最初の取り付け作業は…いきなり超重要なCPUの取り付け!。今回は「Intel Core i5-10400F」を使って解説するけどまあ大抵のインテルCPUはやり方が同じかな。
まず箱を開けたら「CPU本体」と「CPUクーラー(※)」が入っているはず。最初はCPUを取り付けるのでCPUを大切に扱いながら準備しよう!
(※リテールクーラーはK無しモデルのみ付属)まずはマザーボードの準備!
上の方の真ん中にCPUを置くソケットがあるのでまずはレバーを上げて蓋を開けること!。最初はカバーで隠れているけど蓋を開けたら中から無数のピンが出てくるね。
この時にホントに注意すべき点は…このCPUの置く場所にある細かいピン、これ1本でも曲がったり折れたりすると一発でゲームオーバーなるので細心の注意を払って作業すること!
特に最近世代のCPUのソケットなんて物凄く細かいからね。修正なんてとても初心者には無理ゲーだからね。もし壊してしまったら基本は買い替えになるのでそれだけは避けるように!!!
蓋を開けたらピンを絶ッッッッッ対に折らないように超慎重にCPUを置くこと!
この時に必ずCPUの切り欠きとソケットの出っ張りが嚙み合うように置くこと!。CPUの右下に小さい▲があるからそれが目印!
CPUを正しく置いたらレバーを下げて蓋を閉めよう!
この時にCPUソケットを守るためのカバーが付いていて、これはCPUを正しくセットできた状態でレバーを下げると勝手に外れるようになっているよ。
僕は初めてCPUを取り付けた時に正しくセットしたのにあまりにも硬くてピン折れそうと心配していたけど正しくセットされていれば大丈夫なので怖がらずにしっかりレバーを下げよう!
取れたカバーですが…これは絶対に捨てないでください。
というのもカバーにも書かれていますが、もしマザーボードに初期不良などの不備があって一度購入したお店に送る際にこのカバーが無いと保証対象外となってしまいます。
なのでカバーはゴミ箱に捨てずにマザーボードが入っていた箱にしまうことを強くおすすめします。
…ともあれこれにてCPUの取り付けは完了ですね♪
…次はメインメモリの取り付けだな。物で例えるなら作業机になる場所だな。
基本的にメモリは2枚で1組となる。なので新品のメモリを購入するとなると必然的に2本入っているはずだ。
今回使用するのは「CORAIR(コルセア) VENGENANCE RGB RS」というヒートシンク付きで光るメモリだが、予算がカツカツの場合は基盤がむき出しのものになる。まあどちらも取り付け方は同じだがヒートシンク付きの方が取り付けやすいかもな。
…ちょっと画像が前後しているが気にするな。まずメモリには大前提として挿す場所が決まっている。もしmicro-ATXやmini-ITXといった小さいマザーボードならそもそも2本しか挿せないがATXマザーボードなら4本もスロットがあるからな。もっと言えばサーバー用マザボは8本とか16本とか挿せるが…それは一般人には関係ないから忘れろ。
で、挿す場所は基本的に左から2番目と4番目となる。メーカーによっては違ったりそもそも1番目と3番目でもいい場合もあるが基本は左から2番と4番が正しい場所だ。
メモリスロットの上にはラッチがある。まずは挿す場所のラッチを開けるんだな。ちなみにラッチは片方のタイプと両方のタイプがあるが、昨今はグラボが大きいためか方ラッチになっている。まっ…挿すだけなら特に気にするな。
いよいよメモリをスロットに挿すわけだが…必ずメモリの切り欠き位置とスロットの窪みが合うように挿せ。まあ見た目で判断しやすいが…間違った向きで入れてしまってうまく挿せないからと言って力任せに押し込むとマザーボードとメモリの故障の原因になるからな。
…で、しっかり向きがあってメモリを真っ直ぐ入れたらそれを「カチッ」という音がなるまで挿せ。というのもこのメモリ取り付け…思った以上に力が必要だからな。ヒートシンク付きのものなら力を入れやすいが基盤むき出しタイプなら手が痛くなりやすいからな。
だがここでしっかり挿さないと起動しない原因になる。横から見たときに金色の端子が少しでも見えていたら完全に刺さっていない証拠だ。
うまく挿せたら「カチッ」という音が鳴ってラッチも自動的に閉まる。そして横から見ると端子が見えないはずだ。この画像通りになっていれば取り付け成功だな。
後は2本目のメモリも同じ手順で挿すんだ。これでメモリ取り付けの工程は完了だな。
…そうそういい忘れていたが、後にCPUクーラーを取り付けるがこのようなヒートシンク付きやライティング機構付きメモリは大型の空冷クーラーに干渉することもある。水冷クーラーを使うなら特に気にしなくてもいいが…空冷クーラーを使う際はメモリ干渉やPCケースとの干渉が起きないように選ぶ必要があるな。
ここからは今回組み立てるPCの作業ではありませんが
これから自作PCを組み立てる人はストレージとして「M.2 SSD」というのを購入しているはずです。
ですのでM.2SSDの取り付け方ですね。
箱を開けると中にチューインガムみたいなサイズの板が入っていますが…これがSSDですね。端子には触れないようにしましょうね。
取り付け場所ですが…これらは「PCI Express ×4」というスロットに挿します。場所はマザーボードによって異なりますが基本的にCPUを取り付けたソケットのすぐ真下やグラボや拡張カードを挿すPCIeスロットの間にあります。またその部分が「ヒートシンク」と呼ばれる熱を伝導させる金属部品が付いている場合がハイエンドマザーボードによく付いていますね。
写真ではテラさんのメインPCのマザーボードを使って説明しますが今回の組み立てで使っているマザーボードにもしっかりM.2SSDが使えるスロットがあります。
取り付ける前に先ほどヒートシンクの話をしましたが、これはあっても無くても特に問題ありませんが…読み書き速度が速い「NVMe」のSSDはヒートシンク必須です。というのも発熱が多いパーツですからね。
パソコンのパーツは「熱に弱い」ということもあり、SSDは発熱すると読み書き速度が低下するほかあまりにも熱すぎると壊れてしまいますからね。そうならないようにヒートシンクで熱を伝わらせてからケースファンの風で冷やすのがSSDの冷却方法となります。
ヒートシンクの取り付けですが、予めマザーボードにヒートシンクがある場合はSSD側はそのままで大丈夫です。付いていない場合は別売りでM.2SSD用ヒートシンクがあるので購入して取り付けてください。ちなみに両方とも取り付ける際は必ずシールをはがすのをお忘れなく♪
取り付け方法ですが端子を挿す場所があるのでそこにちょっと斜めになるように挿してください。しっかりと奥まで入れたらマザーボードに付属している小さいネジを使ってSSDを固定してくださいね。
これで取り付け自体は完了ですがマザーボードにヒートシンクが付いているモデルは最後にヒートシンクについている伝導シートのシールをはがしてからヒートシンクを元付いていた場所に戻してください。
これでM.2SSDの取り付けは完了ですね♪
さてマザーボードにCPUとメモリ、あと今回は付けていないけどM.2SSDを取り付けたらもうほぼほぼマザボで行える作業は完了したけど
最後にCPUリテールクーラーの取り付け作業があるね。リテールクーラーはCPUの入っていた箱の中にあるよ。ちなみにリテールクーラーはインテル用とAMD用でつけ方が違うけど今回はインテルCPUを使っているのでインテルリテールクーラーの説明だね。
まずは下準備として4つピンがあるけどそのピンが全て外側に向いていることをチェックすること!。まあ一度も使っていないリテールクーラーならすでに外を向いているけど使ったことあるならたぶん内側を向いているはずなので外側に戻しておこうね。
そしてそのCPUクーラーをCPUが置いてある場所の近くに4つマザボに穴が開いているけど
その穴4つに差し込むこと!。ちょっと力がいるけどピンを押す際は対角線上になるように順番に押すことかな。
そして取り付けたら必ずCPUクーラーから出ているケーブルをマザーボードの「CPU_FAN」のコネクタに接続すること!。これを忘れたらファンが回らなくてCPUがオーバーヒートしちゃうので取り付けたら必ず配線も忘れずに!
しっかり「カチッ」と音が鳴るまで挿すと
マザーボードの裏面に半透明の出っ張りが飛び出るようになるのでこれが4つ全て飛び出ていたら取り付けは完了!
ちなみに補足だが新品のリテールクーラーは必ず「CPUグリス」というグレー色の絵の具みたいなものが予めリテールクーラー本体に付着している。新品購入していれば特に気にすることは無いが
もし過去にリテールクーラーを使っていた場合はグリスを拭き取っていて付いていないはずだ。こうなると改めて自分でグリスを塗り直すことになる。グリスは別途購入するか空冷クーラーの付属品についていることが多いぞ。
グリスの塗り方だが…中心に柿の種1つ分くらい出してそれをCPUの銀色の部分に均等になるように塗るか、面倒なら真ん中に出して後はCPUを取り付ける際の圧力で伸ばすという塗り方もあるぞ。
これも今回組み立てるPCの作業ではありませんが
もしリテールクーラーではなく別売りの空冷クーラーや水冷クーラーを購入した場合はこの段階でクーラー固定用マウントを取り付けておきましょう。
というのも最近のPCケースなら特に問題はありませんが一昔前のケースだと一度マザーボードを取り付けてしまうとリテールクーラー以外クーラーの取り外しには一度マザーボードを取り外さないといけないため面倒なことになってしまいます。
この説明で使う空冷クーラーは「Novonest 空冷デュアルファンクーラー UE2K6」を使用します。ちょっと大きめですが意外にもメモリと干渉がしないし取り付けもファンが付いたままでも穴からネジを回せるのでテラさんおすすめのクーラーですね。色は黒と白、それぞれファンが光るタイプと光らないタイプが用意されています。
先ほどリテールクーラーにはインテル用とAMD用の2種類がありましたが
空冷クーラーや水冷クーラーにもインテル用とAMD用があります。とは言ってもクーラー本体自体はどちらでも使えます。では何が違うのかと言いますと…そのクーラーを取り付けるためのマウントがインテル用とAMD用で違うことです。
今回はインテルCPUなのでインテル用マウントを取り付けましょう。まずマウントにはLGA別にネジを取り付ける穴の位置が異なりますので使用するマザーボードのLGAを確認したうえでマウントのネジを取り付けるための穴の位置をずらしましょう。
拡大するとこのように「775」とか「1700」とか書かれた数字が見えるはずです。これを使用するマザーボードに合わせてネジを取り付ける穴の位置をずらしてくださいね。
ちなみにテラさんのメインPCはLGA1851(Core Ultra 200シリーズ)ですがマウント取り付けの穴の位置はインテル12/13/14世代のLGA1700と全く同じであるためCore Ultra 200シリーズを購入した方はクーラーはLGA1700用のものを購入しても全く大丈夫です。
位置を合わせたらマザーボード後ろにマウントを取り付けましょう。ちなみにマウントに両面テープがある場合はそれを使うことで固定できます。ただ外すとベタベタするかもしれないので他のPCでも使い回す予定があるなら別にテープははがさなくてもいいです。
ちなみに写真ではもうすでにPCケースにマザーボードを取り付けた後になっていますが、最近のPCケースはこのように後からでもマウントを取り付けができるスペースがあります。ただしケースによっては取り付けできない場合があるのでできればPCケースにマザーボードを固定する前にやっておくのがベストですね。
そのあとマザーボード表に戻ってCPUクーラーを取り付けるための金具などをネジを使って組んでくださいね。この時そのままの勢いでCPUクーラー本体を取り付けてしまうと後々の配線作業が大変なことになりますのでクーラー本体はマザーボードをPCケースに取り付けた後からでいいと思います。
というわけでこれにてマザーボードでやれることが完了しましたね!
次回はこのいろいろ取り付けたマザーボードをPCケースに取り付ける作業となります!
さてラファンさん、ここまでやってみていかがでしょうか?
うぅ…CPUの取り付けがかなり怖かったですが
なんとか取り付けができてホッと一息ですわ💦
やっぱそうだよね。ちょっとでも折れたり曲がったりしたら数万円がパーになっちゃうからどうしても緊張しちゃうよね。
まだPCを起動するまではわからないけどひとまず山は越えたと言っても過言ではないからこの調子で次も頑張ろう!
というわけで次回はPCケースの準備とマザーボードの取り付け!。次回もお楽しみに✨