初公開日:2025/4/23 最終更新日:2025/4/30
あぁ…ついに裏側を見てしまったようだね…w
自作PCはここからが地獄と言っても過言ではないくらい大変なんだよね。この大量のケーブル類を如何にして綺麗にまとめられるかが腕の見せ所!
そんなわけで今回はPCケースやケースファンから出ているケーブルの配線やPCの心臓とも言える「電源ユニット」の取り付け及びそこからまた伸びるケーブルの配線をしていくよ。大変だと思うけど頑張って!
な…なんだか嫌な予感しかしませんわね…
こんな初心者のワタシでもうまくまとめられるでしょうか?
とりあえず前回のラストからまだ何もいじっていませんが
テラジローがケースファンから出ているケーブルを全てPCケースの裏側(※)に出してって言われたから出しましたわ。
(※マザーボードの裏側が見える面のこと)…でもケースファンのケーブル以外にもPCケースから出ているケーブルもありますわね(#^ω^)
そうですね。まず現時点でPCケース裏側に出ているケーブルをまとめてみると…
ケースファンから出ているケーブル(×3)
・ファン制御用の3ピンケーブル&デイジーチェーン用の分岐ケーブル
・ARGBコネクタ&デイジーチェーン用の分岐ケーブル
PCケースから出ているケーブル
・フロントパネル制御用のケーブル
・フロントパネルのUSB 3.0端子を使うためのケーブル
・フロントパネルのUSB 2.0端子を使うためのケーブル
・HDオーディオ(フロントパネルのイヤホン/ヘッドホンとマイク用)ケーブル
となっています。特にケースファンから出ているケーブルはファン制御用のケーブルと光らせるためのARGBケーブルが出ているうえにそれぞれケースファン同士を連動させるための分岐ケーブルも出ているためこれがかなりこんがらがってしまいますね。
しかもコレ、まだ電源ユニットを取り付けていないからね?
取り付けたらもっと配線がごちゃごちゃになるからまずは今出ているケーブルをマザーボードに接続するところから始めようかね。
それでは早速PCケースから伸びているケーブル類から!
PCケースには
フロントパネル制御用のケーブル
フロントパネルのUSB 3.0端子を使うためのケーブル
フロントパネルのUSB 2.0端子を使うためのケーブル
HDオーディオ(フロントパネルのイヤホン/ヘッドホンとマイク用)ケーブル
の4種類のケーブルがあるけどまずはUSB端子を使えるようにするためのケーブルからね。
画像だと青い端子でちょっと大きいのがUSB3.0のケーブルとなるよ。これをマザーボードに接続すればケースに付いている青いUSB端子が使えるようになるので忘れずに挿そうね。
挿す場所はマザーボード右側の真ん中らへん!
すぐ上に電源ユニットの24ピンコネクタを挿す場所があるからその真下にあると覚えればいいよ。
ちなみにUSB2.0(黒いUSB端子)ケーブルはマザボの下側にあるからUSB端子をたくさん使いたいという人はそこも忘れずに挿そうね。
あと同様にPCケースのイヤホン/ヘッドホン端子を使いたいなら「HD AUDIO」と書かれたケーブルもマザボ下側に挿す場所があるからそこに挿すこと!。ただしUSB2.0端子と外観が同じなので挿し間違えには注意!。マザボの説明書やマザボ本体に挿す場所が書かれているのでそれを見ながら挿そうね。
ちなみにだが最近のマザボやケースには「USB-C」端子を使えるものもある。マザボ側がUSB-C搭載しているなら24ピンコネクタとUSB3.0コネクタの間にUSB-C用コネクタがあるぞ。
当然ケースもUSB-C端子があることが条件だが、もしあるならそのケーブルを挿せばケースのUSB-C端子が使えるぞ。
さて次はフロントパネルの電源ボタンなどを使えるようにするためのケーブルですね。これがすご~く挿しにくいということで結構初心者は苦戦すると思います。
これらのケーブルには
HDD LED → HDDのアクセスランプ
RESET SW → リセットスイッチ用
Power LED(+用/-用) → 電源が入っているかのランプ
PWR SW → 電源スイッチ用
と分かれています。それぞれプラスとマイナスがありますね。
ちなみに画像では予め挿しやすいようにしていますが購入時はケーブル同士がくっついていて非常に挿しづらいのでこのようにケーブル同士を引き剝がすといいかもしれませんね。
それで挿す場所ですが…マザーボードの下側ににたくさんピンが立っている場所がありますね。すぐ近くに「PANEL」と書かれていればそこがフロントパネルのケーブルを挿す場所となります。
…で、これは何も見ずに挿すのはまず無理です。そこでマザーボードに付属している説明書をしっかりと読みながら挿してください。各ピンにはプラスとマイナスがありますのでそれをプラスならプラスのコネクタ、マイナスならマイナスのコネクタに挿してください。
もし挿す場所を間違えてしまうと…電源を入れると最悪の場合ショートしてこれまでの作業が全て水の泡になってしまうのでこれだけは説明書とにらめっこしてでも挿してくださいね。
ちなみに今回取り付けていませんが「ビープスピーカー」というPCを起動したときに「ピッ!」と鳴るスピーカーもこのフロントパネルコネクタを挿す場所に挿します。取り付けておけばもし組み立て完了後にPCが起動しなかったり画面が映らなかったりなどの問題をビープ音で知らせてくれるようになります。ビープスピーカーはPCケースの付属品としてありますよ。
さて次はケースファンから出ているケーブルだな。そのままマザーボードの「CHA_FAN/SYS_FAN(※)」に挿してもいいが…これだと端子が足りないぞ。
(※メーカーによって名称が違うが概ねケースファン用のコネクタを挿す場所)そこでまずはケースファン同士の連結…つまり「デイジーチェーン」をすることから始める。
今回のケースファンは3ピンのファンコネクタ(メス)と他のケースファンの3ピンコネクタを接続するコネクタ(オス)が出ているようだな。
メスコネクタ1つはマザーボードに挿すとして、他のメスコネクタは他のオスコネクタと接続することになるだろう。今回はケースファンが3つ付いているから画像の通りになればいいはずだ。
これをマザーボードの「CHA_FAN/SYS_FAN」の端子に挿すんだ。場所は大抵下側にあるぞ。ちなみにツメがあるからそれに合わせるように挿すんだな。
なお画像だと3ピンコネクタのため1つピンが余った形になる。もちろんこれは問題ないぞ。もしCPUクーラーと同じPWM制御可能なケースファンを取り付けるならこの4つのピンがしっかり埋まることになるからな。
しっかりと他のケースファンが分岐ケーブルで接続されていればこのコネクタ1つでケースファン3つとも制御可能になるぞ。
次に光るケースファンなのでそのライティングを同期するためのA(アドレサブル)RGBケーブルですね。これはオス端子とメス端子を矢印が合うように合体すればオッケーですね。
…で、先程同様にメスコネクタが1本余るのでそれをマザーボードに挿したいのですが…もちろんマザーボードにARGB端子があるのであればそのまま挿しても構いません。ですが今回のマザーボードはARGBの前の規格である「RGB」端子であり、ARGB端子が3ピンに対してRGB端子は4ピンと互換性がありません。なのでこのままでは接続できませんね。
これに関してはまた後ほど出番が来たら説明しますね。
そんなわけでPCケースのケーブルやケースファンのケーブルを取り付けたけど…やっぱケースファンのケーブルがなかなか混雑しているねw
このように結束バンドを使ってケーブルがをひとまとめにすることで多少はスッキリするかもね。まあ僕はあんまりケーブル配線をスッキリするのが苦手だからあまり期待しないでねw
さあいよいよPCの心臓である「電源ユニット」の取り付け!
ただでさえケーブルがたくさんなのにさらに大きいケーブルが大量に来るから頑張って!w
Part-0の時に言い忘れていたが電源ユニットには大きく分けて
ATX電源
SFX電源
の2種類がある。…他にも種類があるがとりあえずよく使われるのはこの2種類だな。ちなみに電源ユニットの性能もそうだけどATX電源よりSFX電源の方が高いからな。Mini-ITXマザボで小型PCを作るにはサイズの関係上SFX電源しか使えないからそこが金銭的にネックだな。今回はATXマザーボードでケースもミドルタワーケースだからATX電源で大丈夫だ。
そして電源ユニットのケーブルだが…これは
フルプラグイン型
セミプラグイン型
直付け型
の3種類があるな。フルプラグインは全てのケーブルが取り外し可能のため必要なケーブルのみを取り付け可能だ。セミプラグインは必ず使うATX24ピンやCPU補助電源が取り外しできないがそれ以外は必要なケーブルのみを取り付け可能なので実質フルプラグインと同じだな。ただ直付け型は全く使わないケーブルも付いているうえに全ケーブルが取り外し不可だから正直これだけはやめておけ。直付け型は安物の電源ユニットに多いから多少高くてなってもいいからフルプラグインorセミプラグインの電源ユニットを買うんだな。
そんなわけで今回は以前テラさんのメインPCで使っていた玄人志向の750Wセミプラグイン電源ユニットを使います。
セミプラグインですので必要最低限のケーブルである
24ピン主電源ケーブル
CPU補助電源8ピンケーブル
は予め付いてますね。ここから残りの必要なケーブルを付け足す形になります。他のケーブルは電源ユニットが入っていた箱にありますが…くれぐれも別の電源ユニットのケーブルを使うということはしないでくださいね。思わぬトラブルの原因になりますので基本はその電源ユニットに付属しているケーブルを使いましょう。
今回の場合は
グラボを取り付けたい! → PCIE補助電源8ピン×2ケーブル
SATA SSD及びケースファンを光らせたい! → SATAケーブル
が必要になるね。それぞれ電源ユニットが入っていた箱から2つのケーブルを取り出してそれを電源ユニットに取り付けるよ。この時にコネクタには形状(□/)があってそれがピッタリ合うように取り付けてね。
使うケーブルを取り付けたらまずは電源ユニットをケース内に入れてそこから各ケーブルを所定の位置まで伸ばすんだな。
画像の通りにするなら…
24ピン主電源ケーブル → 左上
CPU補助電源8ピンケーブル → 右上
PCIE補助電源8ピン×2ケーブル → 左真ん中
SATAケーブル → 左下
という配置になる。ちなみに既にケースファンのケーブルなどが入っているためできれば電源ユニットから出ているケーブルは外側になるようにするんだな。
ケーブルを伸ばしたら電源ユニットの固定だな。電源ユニットもしくはPCケースの付属品にちょっとゴツめのネジが入っているはずだ。そのネジが電源ユニットの固定で必要となる。
それをいつも通り対角線上に締めていけ。あまりキツく締めすぎるとネジバカになって取り返しのつかないことになるからな…
それでは早速電源ユニットから出ているケーブルをマザーボードに接続しましょう!
まずは24ピン主電源からですね。先程USB3.0ケーブルを挿したと思いましたがその真上に挿す場所があります。ここに向きを合わせて取り付けましょう。
ちなみに24ピンですがものによっては20+4ピンと分かれている場合もあります。特にピンの数が20個しかない場合用のものですね。まあ基本的には24ピンなので特に問題ないと思います。
次にCPU補助電源だな。これはケース表から見たらマザーボード左上にあるぞ。ヒートシンクがあるからちょっと挿しづらいが上手いことケーブルを曲げて挿すんだ。画像のような挿し方が難しいなら大抵のケースは隣にも穴があるからそこにケーブルを通してもいいぞ。
ちなみにこれも8ピンの場合と4+4ピンと分岐されている場合もある。しっかりコネクタの形状がピッタリ合うように挿せ。
これでCPU補助電源は完了だな。このタイミングで他のケーブル類(CPU_FANなど)の挿し忘れが無いかをチェックしておけ。あとケース上面に水冷クーラーのラジエーターやケースファンを取り付けるならこのタイミングで取り付けておけば作業が楽になるだろうな。
PCIEケーブルだけど…まだグラボは取り付けていないからとりあえずケーブルだけ通しておくかな。
グラボはマザーボードの中央辺りに挿すことになるからケーブルが届くように通せばオッケーだね。
では次にSATAケーブル…の前にまずはSATA SSDの取り付けだね。ケースに2.5インチベイもしくは3.5インチ/2.5インチ兼用ベイに取り付けるかケースによっては直で取り付けることができるよ。
一番楽なのは3.5インチベイに取り付けかな。その方がケーブルなどの干渉を避けられるからね。ただ3.5インチベイがあるだけで配線を隠すスペースが少なくなるからHDDを取り付けしないのであれば3.5インチベイは取り外した方が良いかも。
今回はケースに直に取り付けすることにするよ、取り付ける場所を見つけたらそこにSSDを置いてケース表からネジで止めたら固定は完了だね。
そしたらSATAケーブル…の前に電源ユニットのSATAケーブルだけではマザーボードとSSDが通信できないためマザーボードと通信するためのSATAケーブルが必要になるよ、これはマザーボードに2本は付属していて両方真っ直ぐのタイプと片方だけ直角のタイプの2種類があるよ。
片方はマザーボードのSATA端子に、もう片方はSSDのSATA端子に挿しこめばオッケー!。ちなみにマザボ側はM.2SSDの取り付け位置によっては排他仕様といって特定のPCIEスロットにM.2SSDを接続すると一部のSATA端子が無効化されるから説明書を見ながら挿す場所を選んでね。
そして電源ユニット側のSATAケーブルも接続!。向きがあるので端子の形を見ながらピッタリ合うように挿そう。画像だとケーブルを通す穴がラバーで守られているからそれが邪魔して挿しづらいというw。なのであまり無茶をしない方が良いかもね。
そしたらこのマザーボードではARGBのケースファンを光らせる手段はありませんが
それを解決するための「ARGBコントローラー」というのを取り付けます!。画像ではテラさんの現メインPCのケースファンの3個入りセットに付属しているコントローラーを使っています。ARGBコントローラーは光るケースファン3個入りセットに付属しているものもあればコントローラー単品でも売っているところもありますね。
ボタンを押して光り方を制御したいのでケース表に置きます。ちなみに磁石があるのでケースにくっつきますね。そして下部にケースファンのARGBケーブルを接続し、上部はSATAケーブルのメス端子が伸びているのでそれをケース裏に持っていきましょう。
ケース裏側に戻り、先程持ってきたSATAメス端子を電源ユニットのSATAケーブルに接続しましょう!。ちなみに1本のSATAケーブルで複数接続することが可能です。ただ途中までの分岐が挿しづらいのでできれば先っぽはSATA SSD/HDD用に使った方がいいかもしれませんね。
これでARGBコントローラーに電力が供給されるようになるのでARGB端子が無いマザーボードでもケースファンなどを光らせることができますね♪
ちなみにここまで説明してきたが
もし万が一ケーブルの長さが足りないとなってしまったら…一応解決方法はある。
世の中には「延長ケーブル」という都合のいいパーツが売っているからな。できれば延長ケーブルのお世話にはなりたくないがもし安物の電源ユニットを買ってケーブルの長さが足りなくて必要になってしまった場合は必ず長さが足りないケーブルの種類を把握してからそれに合った延長ケーブルを買うことだ。
ステラの奴も初めての自作PCを組んだ時にCPU補助電源の長さが足りなくて温泉旅行に行った時に寄ったパソコン工房で延長ケーブルを買ったが…その時に「ケーブルの種類は間違いないでしょうか?」と聞かれたから必ず何のケーブルが足りないかを確認することだな。
ふう~やっと配線が終わりましたわね~
…って!メッチャカオスになっていますわ!!!
なんかさっきよりごちゃごちゃになったねw
まだグラボの取り付けはしていないけど一応これで大部分の配線作業は完了!
…となるとあとはケースの裏蓋が閉まるかどうかだね。
ケースのフタができないとそこからホコリがかなり侵入しちゃってショートなどの危険性がありますからね。
そうならないようにフタをしますが…やはりごちゃごちゃだと閉まるかどうかが怪しいですね…
特に厄介なのはケースファンからのケーブルだな。長さが余っているからそれが邪魔しているし
何よりもSATAケーブルもかなり余りやすいからな。これをどう隠すかがポイントだな。
結束バンドなどを使ってPCに固定したりケーブルをひとまとめにするのがベストですが…どうしても世の中には不器用な方もいますからね。
その場合ですが3.5インチベイのある場所付近にケーブルを押し込むというのもいいかもしれません。特に3.5インチベイが着脱可能であれば外すことで一気にスペースを確保できますよ。
ちなみにケーブルを押し込んで隠す際はくれぐれもケースファンと干渉しないように気をつけてくださいね。干渉しちゃうとファンの回転が止まってしまうのでしっかりケーブルがファンとぶつかっていないかを確認しましょう。
後は電源ユニットから出ているケーブルにも注意!。特に今回の場合だと24ピン主電源とCPU補助電源が太いからそれでフタと干渉してフタできないということが多々あるからね。
なるべく出っ張り部分を避けつつ平らになるように押し込むか結束バンドなどで固定するのが良いかもね。
そんなわけで干渉対策をして裏蓋をすることができるのか…!
…で…できましたわ!!!
ちょっと硬かったけど何とか押し込めてしっかりフタできましたわ!
おめでとうございます!
ここまでくればもう自作PCの完成まであとわずかです!
後はグラボを取り付ければPC本体は完成だな。割と長いようで短かっただろ?
そんなわけで次回はグラボの取り付けをして最後に動くかどうかの最終チェックになるぜ。これがクリアできたら後はOSをインストールしてパソコンの完全完成というわけだ。
というわけで次回もお楽しみにな✨