初公開日:2025/3/26 最終更新日:2025/3/26
まずは自作パソコンって何?という話ですわね。
普通に売っているPCと自分で作るPCって何が違うんですか?
いい質問ですね。まず自作PCというのは文字通り自分で作ったパソコンとなります。
…とは言いますが…さすがに基盤だったりチップだったりなど全部自分の手で1から作り上げるというのはさすがにムリな話です。
そのため自作PCというのは各パソコンパーツメーカーが出しているパーツを集め、それを組み合わせながら組んでいくというのが自作PCとなります。
一方今回は紹介しませんが、自分でPCを組み立てるのが不安という方は「BTO(Build to Order)パソコン」を購入するのが一番のオススメとなります。ここなら自分で組み立てるよりもプロの方が丁寧に組み立ててくれる上に様々なサポートが付いてきて初心者はむしろこちらの方が安心とも言えます。
…まあ僕は初めて自作PCを組み立てた頃はそれこそホントに初心者だったからねw。とにかくトラブルの連続で何度も苦しみながらも無事に完成できたからやはり達成感を味わいたいという方やBTOではほぼできない自分だけの愛機を作りたいという方は自作PCにチャレンジしてみてはどうかな?
とりあえず今回の趣旨は自作PCだからそっちの方で話を進めるよ。まず自作PC用のパーツを作っている会社というのは結構あって、有名どころと言えば「ASUS(エイスース)」や「MSI(エムエスアイ)」、「ASRook(アスロック)」などが自作PC界隈では大人気のメーカーになるね。
もちろん今挙げた3大自作PCパーツメーカーだけでは全部のパーツが揃うことができず、例えばメモリはこの3大メーカーで作っている所がほぼ無いのでその場合は「CFD販売」や「CORSAIR(コルセア)」といったメーカーの力を借りたり、SSDやHDDなどのストレージに関しては「Western Digital(ウエスタンデジタル)」や「KIOXIA(キオクシア)」というストレージに専門的なメーカーが一番オススメかな。
うぐ…いきなりいろんなメーカーが出てきて頭が混乱しますわね…
安心するんだラファン、とりあえず今ステラが挙げたメーカーは比較的信頼性が高いメーカーというわけだ。
というのも自作PC界隈、やはり明らかに安いパーツはほぼほぼの確率で無名の中華メーカーということで思わぬトラブルに遭遇するかもしれない。もちろん全部の中華製品がダメというわけではないが…とりあえずパーツを出しているメーカーを検索してみて口コミなどの評価が全然無かったりむしろ低評価ばかりだったら採用するのはやめたほうがいいぞ。
…トハイエ信頼性の高いメーカーとなるとその分お金がかかるからね。もし予算が本当に限られているなら少しでも妥協しないとすぐ金欠になっちゃうよ。
一応選ぶ際はそれこそアマゾンだったり価格ドットコムなどで値段とユーザーレビューをじっくり見たうえで決めることになるね。
…そんなわけでパーツ選びの時点でもう自作PCの組み立ては始まっているということになります。
ここからは自作PCを組むうえで最低限必要になってくるパーツの選び方をレクチャーしていきますね。
まずはパソコンの脳みそともいえる「CPU」から!
パソコンにとってはこのパーツが一番大事になるからここで妥協をしてしまうと後々大変なことになるかも!?
さてCPUですがこれは大まかに2つのメーカーが出しています。
一つ目は「Intel(インテル)」、2つ目は「AMD(エーエムディー)」というメーカーですね。昔はインテル一強でしたが…最近ではインテルのCPUに不具合問題があってそれで大炎上、その上AMDが猛烈に勢いを付けて今ではゲーム性能超最強のCPUを出したこともあってAMD一強というレベルになってきましたが…
確かに今CPUを買うならAMDを選んだほうが良いかもね。もちろんインテルのCPUもまあゲーム性能ではAMDと比べると負けてしまうけどそれでもインテルも普通に使えるからね。…まあ何せAMDのゲーム性能最強CPUが如何せん買えない状態だから仕方なく別のCPUを買わざるを得ない状態になっているからねw
そんなわけで僕的にはCPUは余程ゲーム性能最強にこだわりたい以外はぶっちゃけどっち選んでも問題無しかな。というかゲームするならCPUよりもグラフィックボードにお金をかけるべきだからCPUはある程度最低限の性能をもってなおかつ安めのものが良いかもね。
さてCPUですが一口にCPUって言っても数多くの種類があります。
例えば「Core i5-12400F」って言われても…知らない人には何が何だかわかりませんよね?
まずはCPUの見分け方についてですね。
まずCPUは「世代」と「グレード」が重要となる。他にも末尾の文字もあるが…とりあえず世代は重要だな。
「世代」というのは文字通りそのCPUは第何世代かというもので、「グレード」は3→5→7→9の順で強くなっていき、同じ世代でもこの数値が高いほどハイエンドモデルということがわかるだろう。つまり同じ世代でもグレードの違いによって性能が変わるし逆にグレードが同じでも世代が古いとそれだけでも性能が低いことが多々ある。
例えばインテル12世代のグレード5とグレード9だったら…言うまでもなくグレード9の方が強いだろ?。…ではグレードは同じ5だが世代は12世代と8世代だったら?…答えは12世代が強いことになる。というのもCPUもそうだが半導体というのは年が進むことに右肩上がりで性能が向上していくことになる。このことを「ムーアの法則」というらしい。
ではちょっとひっかけ問題だ。エントリークラスのCPUである「Core i3-12100」とハイエンドクラスの「Core i7-10700」だったらどっちが強い?
…答えはどっちも同じだ。というの先ほど言った「ムーアの法則」により、数年前まではハイエンドだったものが数年後にはエントリークラスに追いつかれてしまう現象が起きてしまう。そういうこともあってCPUの性能グレードよりも作られた世代がCPU選びではとても重要になるわけだな。
…それで見分け方だが、先ほど言った「Core i5-12400F」を例に挙げるとするなら
Core i → インテルCPUのCore iシリーズ
5 → CPUのグレード
12 → 世代(インテル第12世代)
400 → CPUの同グレード帯の中での性能ランク
F → CPUの特性(F→内蔵グラフィック無し(グラボ必須)、K→オーバークロック可能 など)
という感じになるな。ちなみ2024年秋から新たに「Core Ultra」シリーズとなり、それに伴って表記も変わっている。
ステラの使っている「Core Ultra 5 245K」を例にするなら
Core Ultra → インテルCPUのCore Ultraシリーズ(※「Ultra」が付かない「Core 〇 〇〇〇」シリーズもある)
5 → CPUのグレード
2 → 世代(Core Ultra )
400 → CPUの同グレード帯の中での性能ランク
F → CPUの特性(F→内蔵グラフィック無し(グラボ必須)、K→オーバークロック可能 など)
という感じになるな。
もちろんAMDの「Ryzen」シリーズも同じだ。
今話題のゲーム性能超最強CPU「Ryzen 7 9800X3D」を例に上げると…
Ryzen → AMDCPUのRyzenシリーズ
7 → CPUのグレード
9 → 世代(Ryzen 9000シリーズ)
800 → CPUの同グレード帯の中での性能ランク
X3D → CPUの特性(X→通常版よりもベースクロックが高め、3D→3DL3キャッシュ搭載 など)
ってなっているぜ。見分け方がわかれば何世代のCPUかグレード帯がすぐわかるようになるぜ。
そんなわけでCPUの見分け方をわかったうえで次は何のCPUを買えばいいのか?だが、
とりあえずこれは自分がやりたい用途に合わせたものを買った方が良いかもね。もちろん予算に余裕がかなりあるならいきなり超最強クラスを買ってもいいけど…そうは言っても一般人にはオーバースペック過ぎるから
個人的には「ゲームだけ楽しみたい!」という方はエントリークラスもしくはミドルクラスのCPUがオススメ。グレードだと「3」や「5」が一番適しているかな。
もし「ゲーム実況者になりたい!」という方ならその場合は動画編集などでとにかくCPUの性能が重要視されるから、その場合はハイエンド以上がオススメ。グレードだと「7」か「9」があれば快適に動画編集ができると思うよ。
さてCPUは決まりましたでしょうか?
CPUを決めたら各パーツを載せるためのメイン基板である「マザーボード」を用意しなければなりません。
このマザーボード選びですが…何でもかんでもテキトーに選ぶと本当に大変なことになります。
というのも全部のCPUが同じマザーボードにハマるわけがないからね。ちゃんとCPUに合わせたマザーボードを選ぶことになるよ。
…とは言ってもどこで判断するの?という話になるが…
それならCPUをはめ込む場所となる「ソケット」で判断するんだ。
例えばインテルCore Ultra第2世代なら「LGA(Land Grid Array)1851」であり、AMDのRyzen9000シリーズなら「Soket AM5」になるわけだな。これを間違えるとCPUがしっかりはまらないぞ。
ちなみにインテル12~14世代はソケットがなんと「LGA1700」で同じソケットであったり、それこそAMDは過去数年間にわたって「Soket AM4」という規格を複数世代で使ってきた。…そのためソケット自体はしっかり正しいのにもしPCが動かない場合はマザーボードの「チップセット」を疑ってみるといい。
チップセットというのはそのCPUとマザーボードに接続された各機器の動作を管理するパーツとなっている。そのマザーボードのサイトを見て使いたいCPUがそのマザーボードに対応しているかのリストを見比べて探すといい。もし対応していても動かない場合は…「BIOS」のバージョンアップが必要になるだろう。そこまでくると初心者には難しい話になるな。
…とはいえ基本は新しい世代のCPUを買うのであればマザーボードもそれにあったものを購入することになるだろう。
そんなわけでCPUに合ったマザーボードを選ぶわけだが、次は「メインメモリ」もこのタイミングで選ぶと良いね。
メインメモリというのは例えるなら「机の広さ」になるのかな。容量が大きい(机が広い)とたくさんの作業ができるし逆に容量が小さい(机が狭い)と作業に支障が出てしまうよ。
メモリの容量ですが…基本的には「16GB(8GB×2枚)」が一般的になります。…ただし昨今の大作ゲームは16GBでは足りないことが多々あります。例えばモンハンワイルズでもメモリ16GB推奨ですがそれでも全然足りないこともあります。もしメモリ容量が足りなくなると…溢れだした分はストレージ(SSDなど)に送られてしまいます。メモリとストレージの距離はパソコンからしてみて非常に遠く、この時点でストレージの寿命にも大きな影響を受けてしまうためできればそれは避けるべきです。
従ってメモリのおすすめ容量ですが…昨今の事情からして「32GB(16GB×2枚)」のものを買いましょう。もちろん64GB以上もいいですが…少なくともそれはオーバースペックなのでただゲームするぐらいなら32GBのメモリで十分です。ちなみにメモリは基本的に2枚で運用します。これを「デュアルチャンネル」といい、1枚の「シングルチャンネル」や3~4枚挿しよりも2枚の方がかなり安定するからです。
後重要なのはメモリの「規格」だな。残念ながらコイツもCPUやマザーボード同様に規格が用意されている。
最新の規格は「DDR5」だが少し前の世代のCPUやマザーボードとなると「DDR4」というものになる。…しかしCPUによってはDDR4やDDR5のどちらとも対応しているものがあり、その場合はマザーボードが使えるメモリ規格に合わせる必要がある。
これも規格を間違えると取り付けの際に切り欠きの位置が全然違ってはまらないことになって大変なことになるからな。対応メモリはしっかり確認しておけ。
さてCPUとそれに合わせたマザボを選んだわけだが
ここでいよいよゲーミングPCのメインディッシュである「グラフィックボード」を選んでいこう!
グラフィックボードというのは…まずその中に「GPU」と呼ばれる画像処理に特化したユニットがあります。
このGPUというのは主に「NVIDIA(エヌビディア) : GeForce RTX」「AMD : Radeon RX」「Intel : Arc」の3つのメーカー(シリーズ)が製造しています。
…で、そのGPU3大メーカーが製造したGPUをパソコンに外付けするためにASUSやMSIなどの各メーカーによって作られたのが「グラフィックボード(グラボ)」と言われています。
基本的にグラボ選びのコツだが、これはゲームするのであれば実質NVIDIAの「GeForece RTX」シリーズ一択という状況かな。
というのもこのNVIDIAのグラボが世界的にシェアが凄く、そのためほとんどのゲームがNVIDIAのグラボに最適化されているんだよね。
もちろんAMDのグラボも良いところがあり、確かにドライバ(説明書みたいなもの)の不具合問題やゲーム性能がNVIDIAグラボに劣ってしまうが価格はこっちの方が安いからコスパが良いということもあるよ。インテルのグラボは…確かに出た当初は空気だったけど昨今は意外な強さを見せていて割と選択肢に入っているかもねw
フッ…何せ今のNVIDIAは殿様商売すぎて物凄く高いからな。オマケに最新の「RTX50シリーズ」が前世代の「RTX40シリーズ」から大した性能向上が見られない上に供給状況も過去最悪レベルで品薄状態だからな。
そんなグラボだが…これも世代やグレードがあるわけだ。
例えば「RTX 4060Ti」なら…
RTX → NVIDIAの「GeForce RTX」シリーズ
40 → 世代
60 → グレード
Ti → 同グレード内でワンランク上の場合は付く
「AMD Radeon RX 7900 XT」の場合は…
AMD Radeon → AMDの「Radeon」シリーズ
RX → グレード
7 → 世代
900 → 同グレード内の性能ランク
XT → 細かな性能(強 XTX>XT>Pro>無印>SE>LE 弱)
「Intel Arc B580」の場合は…
Intel Arc → インテルの「Arc」シリーズ
B → 世代
5 → グレード
80 → 同グレード内の性能ランク
…となるな。これもCPU同様に基本的に最新世代の方が性能が高いことになるが…しかし最近のグラボはかなり複雑化している。なぜなら「アップスケーリング技術」や「メモリバス幅」などが関係しているからな。
例えば「4060Ti」と「3060Ti」だけど…CUDAコア数やメモリバス幅などといった基礎性能はなんと前世代の3060Tiの方が高い。
…しかし実際のゲーム性能は「4060Ti」の方が上という基礎性能で負けているのにゲーム性能で勝っているという逆転現象が起きているんだよね。
もちろん新しいチップが載っているからという理由もあるけど…これには「アップスケーリング技術」が40シリーズの方が「DLSS 3」を搭載しているため。しかもDLSS3ではフレームレートを大きく向上させる「フレーム生成機能」が使用可能だからね。ちなみに3060TiはDLSS3は使えないけどAMDの「FSR 3」とそれによるフレーム生成機能は使えるよ。
さらにはメモリバス幅は弱体化しているもののそんなに影響が無いのは「L3キャッシュ」が大幅に増量しているため。これによって消費電力もだいぶ抑えられていてワットパフォーマンスがかなり向上したというね。
…まあとりあえず最新世代のグラボを選んでおけば間違いないけど…最近はモンハンワイルズ効果やAIブームもあってかマジでどこ行ってもグラボが無いみたいだからね。ブームが落ち着くかグラボの供給不足が落ち着くまでは様子見した方がいいかも。
そんなわけでグラボの選び方のコツですが…ここはシンプルに「自分が遊びたいゲーム」や「モニターの解像度」に合わせた方がいいと思います。
例えばフルHDだったらそれこそミドルクラス(RTXなら60番台)がピッタリですし、4Kで遊ぶなら超ハイエンドクラス(80番台)がいいと思います。当然グレードが上がるとかなりお値段が上がりますが…そこは仕方ないですね。
もちろん今後出る大作ゲームに備えて予め強力なグラボを購入するのもアリですね。少なくとも数年ぐらいはそのグラボで戦えますからね。
次はストレージだな。さっきのメモリが「机の広さ」だとしたらこれは「机の引き出しの大きさ」という感じになるわけだ。
ストレージには「HDD(ハードディスクドライブ)」と「SSD(ソリッドステートドライブ)」の2種類があります。前者は大容量で価格も安めだけど読み書きの速度が遅く、後者は読み書きの速度がかなり早いけど容量あたりの値段が高いというそれぞれメリットデメリットがあります。
OS(オペレーティングシステム)を入れるためのストレージは今の時代はSSD一択です。またゲームをインストールするストレージも昨今ではSSD必須のゲームが増えたためこれもSSD一択ですね。…なので基本的にはSSDを買いましょう。一方HDDはそれこそ容量がSSDよりも非常に大きいので動画ファイルなど1つのファイルの容量がかなり重いものを入れるのに適していますね。クリエイターの方はHDDに作った動画を保存しておくためにHDDを用意した方が良いかもですね♪
ちなみに容量だけど…まあこれはとにかく容量がデカければたくさんのゲームやスクショなどを保存できるから予算が許す限り大きめのものを買うのがオススメかな。
ただ1つのSSDにあれこれ集中してしまうと…もし万が一そのSSDが壊れてしまった場合はバックアップを取っていないと大変な目に合うので
個人的にはOSを入れる用のSSDとゲーム用のSSD、そして画像などを保存するSSDもしくはHDDという3つのストレージを用意しておくのがオススメかな。ちなみに画像保存に関してはできればクラウドストレージ(Googleドライブやドロップボックスなど)も活用してバックアップを取ればなおヨシなので同時に活用するのもオススメ!
ちなみにSSDには種類がある。
1つ目は2.5インチサイズのSATA接続SSDで、これはマザーボード付属のSATAケーブルと電源ユニットのSATA電源ケーブルの両方を繋げて接続するタイプだ。HDDも同じやり方で繋げるが…メリットは価格がそこそこ安いがデメリットは接続するのにケーブルが必要なのと速度がSATA接続のため後述のM.2SSDより遅い。
2つ目はM.2SSDと呼ばれるもので、これはマザーボードのPCIe×4スロットに差し込むことになる。メリットはケーブルいらずで簡単に搭載できてなおかつ速度が速いがデメリットは価格が高いということだ。…ただし速度に関してだが、マザボ及びCPUが対応している「PCIe」の世代によって速度が変わることだ。またM.2SSDにも2種類あって「SATA接続M.2SSD」と「NVMeSSD」がある。前者は発熱が少ないが速度はなんと2.5インチタイプと同じで後者は物によるがハイスピードで発熱が多い。
基本はNVMeだがもし間違えてSATAタイプを買ってしまった場合は差し込む場所に注意だ。マザーボードのすべてのPCIe×4スロットに挿せるわけではなく、対応したスロットじゃないとSATAM.2が認識しないからな。M.2を買う際はよく確認してから買うんだな。
それともし急きょ追加のストレージを増設したいのであれば「外付けHDD/SSD」がオススメです。USBで接続するだけですぐに使えますのでデータの持ち運びをしたいという方にはピッタリですね。
ただし外付けストレージにはOSを入れることができませんのであくまでもファイルの持ち運びやPCを開けて増設する作業が面倒な方のためのものだと思ってください。
さ…さて次はCPUを冷やすクーラーですね!
これは一応CPUを買うと「リテールクーラー」というものが付いてきますが…ハイエンドCPUには付いてきませんし
何よりもリテールクーラーは高負荷がかかるとかなりうるさいのでできれば変えたいのですが…
CPUクーラーには主に「空冷」と「水冷」の2種類があります。
空冷クーラーは値段が安く取り付けもだいぶ楽な方ですが欠点として冷却性能はそこそこなので高負荷時にはうるさくなってしまいます。
一方水冷クーラーですが空冷よりも非常に冷却性能が高く、また大抵の製品が光るファンを搭載したりものによってはギミックもありますがその代償としてお値段がかなり高いです。
ちなみにどちらも高負荷時には当然うるさくなりますが、負荷うんぬんかんぬんの前にどっちが静音性に優れているかというと…実は空冷クーラーの方がかなり静かです。というのも空冷クーラーの音源はファンの音だけであり、一方の水冷クーラーはファン以外にもポンプの音や中の冷却水が動く音もします。特に購入から長い年月が経つと水冷クーラーは中の冷却水が蒸発して少なくなっているためその分冷却性能が落ち、その分残っている冷却水で急いで冷やすため結局空冷よりうるさくなってしまいます。
僕的にはこれは空冷クーラーの方が圧倒的にオススメ!
まずそもそもゲームするだけならCPUの負荷ってそんなにかからないんだよね。だからこの時点でハイエンドな水冷クーラーを使う必要が出てこないしさっきレーリが言っていた通り水冷クーラーって長い間使い続けると冷却水が少なくなったり下手したら水漏れしてPCがオダブツになるかもしれないから水冷クーラーは割とリスクが高いという。
CPUに大きな負荷がかかる作業をするなら水冷クーラーが良いかもしれないが…普通にゲームしたりネットサーフィンするくらいなら空冷クーラーが一番良いと思うよ。
次は電源ユニットだな。PC全体に電力を送り込むといういわば「心臓」に当たるパーツだな。
電源ユニットの選び方ですが…ここまで選んできたグラフィックボードを基に決めることになります。
というのもグラフィックボードの詳細スペックに「システム電力要件(W)」という項目があります。この項目はグラフィックボードの消費電力…ではなく、そのグラフィックボードを使いたいのであればこのくらいの容量を持つ電源ユニットが無いと正常に動作しないということです。
例えば4060なら「550W」、5070だったら「650W」と表記されています。なら4060を使いたいから550Wの容量を持った電源ユニットを選べばいいんですね!
…と言いたいところだけど、実はグラボとCPU以外にも電力を消費するパーツがいろいろあるからね。特にM.2SSDやHDDは電力を使うしCPUクーラーだって電力を使うからね。
なので電源ユニットの選び方の基本は使いたいグラボのシステム電力要件に1.5をかけること!。これなら余裕を持って使える電源ユニットの容量が決まるからね。ちなみに一般家庭のコンセントの最大ワット数は1500W(15A)までだから…とりあえず1000Wの電源ユニットを買っておけばごく一部の構成を除いてどんな組み合わせでも余裕で使えるのでオススメ。…まあ予算が限られているなら無理して1000Wとか買わなくてもいいけどw
ちなみに注目したいパラメータの一つに「80 Plus 認証」というのがあります。
これは電源変換効率の高さを示す認証のことでして、ランクが高いとその分変換効率がかなり良くなります。
高負荷なゲームをするのであれば「Gold認証」の付いた電源ユニットを買うのがいいと思いますね。
さ…さていよいよケースですね!
PCが住む家に当たるパーツですのですてきなケースにしてやりたいですね♪
ケースの選び方だけど…もうここはこのケースいいなぁ~と思ったものを買うのが一番のベストだと思うね。
白いマザーボードなら白いケースにして統一してもいいし、ピンクやパステルブルーなどのゆめかわカラーにしてもいいし、純粋な漆黒にしてもいいしでとにかくいろいろなケースを見てみて自分が心を惹かれたケース買うのが一番!
…ただし注意すべきことがある。それはケースのサイズだ。
まずケースには「フルタワー」「ミドルタワー」「ミニタワー」「スリムタワー」といろんなサイズがある。大きければエアフローが良くなったり大きいパーツが搭載可能になるがその分スペースが必要で、逆に小さいとスペースをあまり取らなくてもよくなる一方でエアフローがそこまで無かったり大きいパーツが搭載不可になる。
…で、小さいケースが欲しいからと言ってミニタワーやスリムタワーなどを選ぶ際は注意が必要となる。というのもまずマザーボードには「フォームファクタ」と呼ばれるサイズ規格がある。大きい順に「Extended-ATX(※)」「ATX」「Micro-ATX」「Mini-ITX」という規格があり、基本的には小さいケースで使うには「Micro-ATX」や「Mini-ITX」規格が必要だ。
(※一般ユーザーにはあまり馴染み無い規格のため忘れてもOK)またマザーボード以外にも先ほど出てきた「グラフィックボード」や「CPUクーラー」も場合によってはケースに収まらない場合もある。…特にファンが3つ付いたハイエンドグラボを搭載する場合は小さいケースは厳禁だ。そもそも物理的に入らないこともあれば仮に奇跡的に入ったとしてもギチギチに入れているため下手したら窒息してケース内が灼熱地獄になる可能が高い。
「大は小を兼ねる」ということわざがある通り、とりあえずミドルタワーケースを選んでおけば大抵のマザボやグラボ、水冷クーラーが搭載可能だ。…もちろんミドルタワーでも比較的小さいケースとなるとあまりにも大きいパーツはちょっと無理な相談だがな…
ミドルタワーケースにすればまあちょっと場所は取るけど
それでもケース内にちょっと余裕があるからこういう感じに好きなアクスタなどを入れて飾ることもできるよ。
こういうこともできちゃうのが自作PCの醍醐味のひとつかもね✨
さてケースファンだが…まあこれって割と影は薄いかもな。
というのもケースを買えばオマケでファンが搭載されていることが多いからな。
ただケースファンはPCの冷却において結構重要な存在!
基本的にCPUやグラボから発生した熱をCPUクーラーやグラボのファンで冷やすけど、ケースファンが無いと冷やすための空気をどこから集めればいいのかわからないし暖かい空気がそのまま滞留してしまうから結果として熱暴走の危険性があるというわけ。
そこでケースファンを搭載することでケース外からの空気を吸って暖かい空気を吐き出す流れ…すなわち「エアフロー」が構築できるわけ!
ちなみにケースファンの設置数ですが…とりあえず最低限のエアフローを確保するには
フロント側に2つ、リア側に1つ設置するのがいいと思います。余裕があるならフロントは3つ付けたりトップにも1つぐらい設置するとより冷えるかもしれませんね。
ただし付ければ付けた分だけファンの音がしますが…ケースファンの数が少ない方が逆に冷やすのに多くのパワーが必要になってかえってうるさくなるのである程度はケースファンを付けた方が良いかもですね。
ケースファンの選び方のコツは…まあ自分が気に入った見た目のものを選べばいいのかな~と思っているよw。最近は光るファンがあるからこれでPCを煌びやかに彩ることもできるねw
…ただ注意してほしいのはケースファンには「120mmファン」と「140mmファン」の2つのサイズがあって基本は120mmファンを選ぶことになるよ。
140mmファンの方が大きいからその分風力も強くて冷やしやすい…けど140mmファンの設置に対応したケースが必要になるから注意してね。
さてここまでで自作PCの組み立てに最低限必要なパーツを紹介してきたけど…これだけではゲームをすることができないんだよね。
…だってこのままだとこのPCに魂を吹き込んでいないからね!?。そこで一番最後に必要になるのは「OS(オペレーティングシステム)」!
OSですが…自作PCの場合は「Windows11」か「Linux」のどちらかになりますが…これは必ず「Windows11」を購入してください。
もちろんLinuxは無料だからすぐ用意できそうと思いますが…Windowsよりもやれることが圧倒的に限られており、ゲームのほとんどがWindowsでしか動かないのでここは仕方なく1万5千円ぐらいするWindowsを購入しましょう。
ちなみにWindowsを購入と言いましたが、正確にはWindowsの「プロダクトキー」を購入することになります。ちょっとすでにPCを持っていてこれから2台目のPCを作る方の説明になってしまいますがWindowsのインストールメディア自体は無料で入手可能です。これはあくまでもクリーンインストールや古いPCから新しいPCに乗り換えるために使われるため新規でWindowsを使う場合はWindows公式からプロダクトキーを購入するかアマゾンなどで正規のパッケージ版を購入するのがおすすめです。
Windowsには「パッケージ版」「DSP版」「OEM版」の3種類があるが…一番安心できるのは「パッケージ版」だな。
多少値段は高いがそれでもプロダクトキーを自分のマイクロソフトアカウントに紐付けすることができる。紐付けするメリットは…例えば今使っているPCが壊れたり何なりして新しいPCに乗り換えることを余儀なくされたとしよう。その場合プロダクトキーを紐付けしたマイクロソフトアカウントにログインすることができれば引き継ぎ新しいPCで同じプロダクトキーで使うことができるからだ。
逆にそれ以外のものだとPCの乗り換え時にライセンス認証が通らないことが起こったりそもそもOEM版だと非正規だったというリスクもあるからな…ここはパッケージ版を買うことを強く推奨する。
ふぅ…これで自作PCで必要になるものはすべてですかね?
…まあそうだね。今一度必要なものをリストアップすると…
CPU
マザーボード
メインメモリ
グラフィックボード(ゲームをしないのであれば不要。ただし内蔵GPUが無いモデルは必須)
ストレージ
CPUクーラー(リテールクーラーが付いてくるなら一応は別途用意しなくてもいい。ただし性能は低いのでちゃんとしたものを用意した方がいい)
電源ユニット
PCケース(無くても別に組み立てられるが…無いとホコリとか被って故障の原因になるのでやっぱあった方がいい)
ケースファン(ケースに付属していればそれも使える)
OS(Windows11。パッケージ版付属のUSBメモリの使用以外の方法でインストールする際はインストールメディアが入ったUSBメモリが必要)
という感じになるね。
他にも組み立てる際にプラスドライバーは必要だし必要なら「静電気防止手袋」もあった方が安心かもね。というのもパソコンは静電気にかなり弱いからね!。特に乾燥している時期は静電気の発生率がアップしちゃうからできれば静電気対策はしっかりしてから組み立て作業に入った方が良いよ。
…おっとステラ、自作PCの組み立てに必要なものは揃っているが
これだけではPCの映像を映すことができないし何なら操作できなくねぇか?
…あああっ!
そうそう!最後に「モニター」と「キーボード」と「マウス」は用意してね!
これが無いと映像が映らないしキーボードとマウスが無いとパソコンを操作できないからね。
フッ…思わぬ盲点だったな。
そんなわけで全部買い揃えるとなると…やはり数十万オーバーというとんでもない金額になってしまうな。
だがパソコンはゲーム機と違ってゲーム以外のことができる仕事道具だからな。単純にゲームだけ遊びたいならそれこそPS5を買えばいいしゲーム配信や実況をしつつ動画編集や音楽制作など様々なことをしたいならパソコンが必要になるからな。
非常に高い買い物になるが…まあPCのために頑張ってお金を貯めるというのもいい目標かもしれんな。
そんなわけで自作PCの組み立てに必要なパーツの紹介や選び方のコツについてはここまで!
次回からはいよいよ実際にこの画像に載っているパーツたちを使ってPCを組み立てる様子を書いていくよ!
まずはマザーボードにCPUやメモリなどを載せるという作業から!。ぜひお楽しみに✨