モチベーション理論入門

モチベーションを私は「欲求や外部刺激を行動につなげるエネルギー」と定義しています。

   欲求・外部刺激 ⇒ エネルギー(モチベーション) ⇒ 行動

欲求が強くても行動につながらなければモチベーションと言わないと考えています。

大きく2つのモチベーション、つまり、内的(内発的、自分から)欲求と外的(外発的、まわりから)刺激があります。


1.内的モチベーション論:活動自体がモチベーションを上げる

自己決定理論:自分で決めたことは「やる気」になるが、誰かに決められたことは「やらされ感」になる

フロー理論:好きなこと、得意なことに没入するとやる気が続き、創造性も高まる

期待理論:モチベーション=面白そう期待×出来そう期待×役立ちそう期待

・認知行動療法理論:物事を肯定的に認知して肯定語を使うことで肯定感情になる

・目標設定論:目標を持つことでモチベーションが上がる

セレンディピティ:成長・幸福=行動する × 気づく × 受け入れ実践する


2.外的モチベーション論:外からの働きかけ(ストローク)でモチベーションを上げる

・マズローの5段階説の「承認」:認められるとモチベーションが上がり、自己実現に至る道に続く

・2要因説:モチベーションを下げる要因(物的報酬など)とモチベーションを上げる要因(仕事のやりがい、承認など質的報酬)がある。物的報酬は次第に効果が下がる(アンダーマイニング効果)、質的報酬は次第に効果が上がる(エンハンシング効果)

・心に火をつける出来事:本物に触れる、憧れる、危機感・使命感など


中でも大事なものは「自己決定理論」です。モチベーションを引き出す欲求には以下の3つがあるとしています。

1)自主性欲求:束縛されず自由にやりたい、自分で決めたい

2)有効性欲求:うまくなりたい、うまくやりたい

3)関係性欲求:他の人と良い関係を持ちたい

つまり、  

      モチベーション=自分で決める☓ うまくなる☓  良い関係をつくる

             =主体的に動く☓ 学び工夫する☓ チームワーク  

と書くことができます。「自分の頭で考え決めて行動し、学び工夫し、チームに貢献する意識」がモチベーションを高めることがわかります。