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■会長ブログ ~スガジイのそぞろ歩き カトマンズ (過去の記事もこちらでお読み頂けます)

■今日のアルバム  

山形が生んだ文芸職人、藤沢周平。

豆腐を裏ごしするように、あるいは味噌をわざわざ濾すように、とにもかくにも心に「届く」(響く、ではない、届く)、キメの細かい「裏ごしの表現」が信条の作家(届きますよね、ホントに)。ひとつの定点を決めての短編をつむぐのにも長けていたこの作家の作品の中で、まさに秀作といえるのが、短編「臆病剣・松風」。

藩主暗殺を企む勢力に対抗するために抜擢される主人公だが、そのタイトルの通り「極めて臆病」(笑)、だのに伝説の剣技「松風」の免許を皆伝された人物、と聞いて、藩主護衛の下命に訪れる藩の重役。この重役に藤沢が言わせるセリフ、

「だいたいメシを食っとるのか、あの男は」

この表現に代表されるこの作家の「伝達力(そのぐらい頼りない&重役の性格表現)」。いざ暗殺事案が起きてから、そのあまりの劣勢に、狙われた藩主自身が「思わず懐刀に手をかけ」るだが、その後の主人公の粘り腰、これを当初から看破していた師範二代目の伏線「怯えておりましたか」「さすが父は見る目がございます」「(主人公こそ)松風を継ぐにふさわしい男でござりましょう」、さらにさらに、「免許皆伝」への憧れもあって嫁いだ妻女のちょっとブラックなサイドストーリー、と、まあ、ホントに小憎らしいくらい、well-madeなオハナシ。

わかってても何回も読んで感動してしまう、これはもう、古典落語の世界といえましょう。


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