指導時の注意事項 (ハ ラスメン ト) 

        「ハ ラ ス メ ン トを な くす た め に注 意 す る事 」

 1、 パ ワーハ ラスメン トとは指導の中での肉体的暴力によ り相手を傷つ け ることのほか、侮辱などの言動により相手を精神的に傷つける事を言います。

 2、 指導者は生徒の人格 を尊重す るとともに、以下の ことを十分に理解・認 識 しなければな りません。 

① 指導者は生徒 に、正 しい技術 を教 えるとい う意図であって も、その他いか なる意図であって も、暴力行為 を してはな りませ ん。指導者 には常に 自分 を律す る意思の強 さが求め られます。 

② 言動 に対す る受 け止 め方は個人差があ り、男性 と女性 で異な る場合 もあ り ます。 さらに立場の違いなどで変わることがあ りさま ざまです。親 しみ を 表すつ もりの言動であっても、指導者が意図せず に結果 として生徒 を不快 に させて しま う場合があ ります。 

③ 「この程度の ことは相手 も許容す るだろ う」 とか 「相手 とは良好 な人間関 係、信頼関係があるか ら大丈夫だろ う」 とい う勝手な思い込み をしてはい けません。 

④ 技術指導な どの 目的で生徒の体に触れ る時は、生徒本人の了承 を得 るとと もに、出来 る限 り着衣の上か ら触れ、また第二者 の同席を求めるな どして、 誤解 を与えることがないよ う配慮す る必要があ ります。 

⑤ 相手が拒否 し、または嫌がっていることが分かった場合には、同 じ言動 を 繰 り返 してはいけません。 

⑥ セ クシャルハ ラスメン トを受けた者は、指導者や関係者 との人間関係 を考 えて拒否す ることが出来ないな ど、明確 な意思表示ができない ことが少 な くあ りません。 しか し、指導者はそれ を合意・ 同意 と勘違い してはいけま せん。指導者 と生徒の間では、拒否に意思表示をすれば、その後指導 を受 けられなくなるのではないか、あるいはダンスを続けられなくなるのでは ないかといった不安か ら、生徒が明確な意思表示を しにくい構造にあ りま す。 

⑦ セ クシャルハラスメン トに対す る生徒の抗議 などを理由に、その後の指導 の在 り方等で生徒に不利益を与えるような扱いをしてはいけません。 

⑧ セ クシャルハ ラスメン トは、男性 が被害者 となる場合 もあ ります。 また、 指導者 と生徒の間だけではな く、先輩や後輩の間、あるいは生徒同士で も 起 こ りえます。性的事柄に関す る冷やか しやか らかいは、い じめ問題であ ると同時にセ クシャルハラスメン トの問題で もあるのです。 

⑨ レッスンや練習 中のセ クシャルハ ラスメン トに注意す るだけでは不十分で 、 レッスンや練習後の飲食の機 会 な どでのセ クシャルハ ラスメン トにに も 十分注意 をす る必要があ ります。

 3、 セ クハ ラを受けた者は、その被害を深刻なものに した くない と考 え、一 人で我慢す る場合が見 られます。しか し、それだけでは問題は解決 しない事 を理解 し、以下の行動 をとるよ うに努めることが望まれます。 

①  セ クシャルハ ラスメン トに対 しては、勇気 をもって毅然 とした態度 をとり、 明確 な意思表示 をす る。 

② 同僚や友人な ど身近な人に相談す る。 

③ 所属団体や 日本ボールルームダンス連盟への相談 も検討す る

4、 セクシャルハラスメン トの事実を知った者は、見て見ぬふ りをするので はな く、行為者に対 し、やめるよう忠告する等勇気をもって具体的な行動に 出る事が望まれます。周囲の者の沈黙は、セクシャルハラスメン トの被害者 をより深刻なものにします。ボールルームダンスにかかわる全員がこのこと を正 しく理解 しなければな りません。