北海道のダンスの歴史
北海道のダンスの歴史はまさに紆余曲折です。戦後の混乱の中を協会設立に向けて行動した暗中模索の時代、教師乱立の玉石混交の時代、社会の偏見の中でダンスに情熱を傾けた刻苦勉励 の時代、そして隆盛をみた百花繚乱の時代。このページの前半の引用記事の中心となっている「社交ダンスの歴史・北海道社交舞踏教師協会40年の記録」は昭和62年発行で、この年は一人当たりの国民総生産がアメリカを抜き世界一になった年です。それは戦中・戦後の苦難を不屈の精神で乗り越え、再び日本に輝きを取り戻した瞬間で、激動の昭和を生き抜いた日本人の努力の終着点とも言えます。その後、平成になってダンス界は分裂を起こしながらもダンスブームが続きます。しかし少しづつ少子高齢化や経済停滞などの影響を受けてブームに陰りが見えてきました。そして新型コロナウイルス感染症の蔓延で大きな後退を余儀なくされております。今後、先人が苦難を乗り越えたように今を生きる人間が一致団結して困難に立ち向かう時が来ております。