名前:ナゲット・スパロウ
性別:女性 ポジション:公騎士団(ジフロマーシャ 特殊捕縛班) 性能:HP72/知8/技4 スキル: ・回避/0/12/2 ・ケイン/20/0/8 封印 ・捕縛網/20/0/11 封印 防御無視 ・ガントレット/0/36/6 ・ベト液/40/0/16 封印 防御無視 ・ボーラ/12/0/6 封印 ・啄み/4/0/1 ・雀の囀り/32/60/24 炎熱 封印 プラン 相手の技術をS、知力をI、構えているスキルの攻撃をA、防御をG、残りウェイトをWと定義する。 回復の場合は攻撃を0として扱う。 1.構えてなければ以下の処理 1-1.初手なら「回避」 1-2.敵HP > 自HP かつ カウントが >= 200 ならば 「雀の囀り」 1-3.「回避」 1-4.「ガントレット」 1-5.前回同時行動のウェイト = 1 かつ 自HP <= 10 ならば 「雀の囀り」 1-6.「啄み」 2-1.防御無視ではなく、W >= 16 かつ (カウント >= 200 または A > 40)ならば 「雀の囀り」 2-2.(防御無視または回復) かつ 敵最大HP <= 60 なら「啄み」 2-3.防御無視 かつ 敵HP <= 4*(W-1) なら「啄み」
3.封印ではない場合は以下の処理
3-1.((A < 自HP-S*(16-W) かつ I <= 6) または (A < 自HP-S*(16-W)-20)) かつ (自HP >= S*(13-W)+22 または 10 >= S*(13-W)) なら「ベト液」
3-2.((A < 自HP-S*(11-W) かつ I <= 4) または (A < 自HP-S*(11-W)-20)) かつ (自HP >= S*(8-W)+52 または 10 >= S*(8-W)) なら「捕縛網」
4-1.G = 0 かつ W > 8 なら「ケイン」
4-2.防御無視かつ W = 8 かつ A < 自HPなら「ケイン」
4-3.W > 16 なら「ベト液」
4-4.G = 0 かつ W > 6 なら「ボーラ」
4-5.防御無視かつ W = 6 なら「ボーラ」
4-6.G <= 10 かつ W > 8 なら「ケイン」
4-7.W > 11 なら「捕縛網」
5.防御無視または回復なら「啄み」
6-1.A <= 12 なら 「回避」
6-2.(A <= 40 かつ 自HP >=20) または A <=36 なら「ガントレット」
9.さもなくば「雀の囀り」
スキル解説
回避:相手の攻撃を避ける。
ケイン:捕縛用鞭。当たると痛い。
捕縛網:公騎士団から配給された捕縛用の網。
ガントレット:両手につけたガントレットで攻撃を防ぐ。軽くて丈夫。
ベト液:特殊調合した粘着性が高いベトベトした液。
ボーラ:錘が付いたロープ。投げて巻き付かせて捕まえる。
啄み:ガントレットによる突き。
雀の囀り:スパロウ家に伝わる秘技。ガントレットを用いた炎熱連撃。
別名「焼き鳥の舞 」
設定
17歳女性。
ジフロマーシャ公騎士団、特殊捕縛班。
ジフロマーシャ分家のスパロウ家出身。
幼少の頃から捕縛術などを中心に戦闘技術を教え込まれている。
物忘れが酷く、三歩歩けば忘れる。
特殊捕縛班は相手を生け捕りする専門部隊。
人道的な部隊と思われているが、実際は当主のクックロビン卿が拷問するためだとか。
本人はそんな黒い噂も知らず、のほほんと任務を遂行している。
今回の任務は街を騒がしている怪盗の捕獲。
名前は、えーと、ハル・ウラオットリだっけ?
班のみんなとの集合時間も集合時間も忘れちゃったので、今回も一人で頑張ろう。
オーナー :taka
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ツイッターID :taka0427
駒鳥の雛 Written by N.M
ナゲット・スパロウは道に迷っていた。
よりによって集合時間も集合場所も忘れてしまった。
公騎士団にはあるまじきことだが、いつものことなので仕方ない。
だが、単独行動を見逃すヘル・ライオットではない。
「はぐれ公騎士みーっけ」
「あ、あなたは、ハル・ウラオットリ!!」
「人違いだな。まぁどうでもいい。お前、ジフロマーシャの特殊捕縛班だろ」
「えぇ、確かそんな班名だったよーな」
「丁度いい。アンタをボコって他の奴らの釣り餌にしてやろう!!」
人違いと返されはしたが、おぼろげな記憶でもあの仮面が今回の捕縛目標であることは間違いない。
「神妙にして、お縄につきなさい!」
「お断りだ!」
***
物忘れがひどいにもかかわらず、ナゲット・スパロウが公騎士団でやっていける理由。
それは、卓越した戦闘能力があるからである。
微かな風切り音。彼女は紙一重で体を逸らす。眼前を通り過ぎる針。
「避けたか。ならば斬るまで」
「させません!」
振り下ろされる剣。篭手を交差させて防ぐ。
彼女の戦闘法は格闘術による至近戦闘で相手を追い詰め、
間合いをとったところで各種捕縛道具で捕まえるスタイルである。
だが、この男に物怖じは存在しなかった。
仮面に欲深な表情を張り付け、剣を振るい続ける。
篭手で受け流すものの、攻撃しようにも左手の短刀が牽制となって迂闊に踏み込めない。
「全く、これでは埒が明かないな?」
仮面から表情が消えたと同時に急に攻撃をやめ、空中に両刀を放り出し、バク転で距離を取る。
捕縛するチャンス。ナゲットは懐からケインを取り出す。
怪盗は何事か呟く。
「死して裁かれ天獄地獄。汝の罪ごと浄化せり」
ヘル・ライオットの右手にとてつもない力が集まる。
そのままおよそ十歩の距離を一瞬にして詰める。ケインが右腕に絡まるも無視!
「まずいわね!」
ケインを手放し、奥義・雀の囀りを構える。だが、間に合わない!!
交差した腕に拳が直撃する。衝撃。
***
虚空に投げた剣をキャッチし、鞘に納める。
「さーて駒鳥の育てた雛を甚振りに行きますか!」
ナゲットの持って捕縛用具で彼女を手早く縛り、釣り餌と言わんばかりに担いでいった。
なんかベトベトした液体は顔にぶちまけておいた。
翌朝、ジフロマーシャ自慢の特殊捕縛班が捕縛された状態で
リリオットの街路に転がされているのを発見されたのは言うまでもない。
名前:ナゲット・スパロウ
HP64 知力6 技術5
スキル:
・回避/2/12/2
・ナイトスティック/20/0/7 封印
・ガントレット/2/42/6
・啄み/5/0/1
・夜雀の囀り/40/0/14 封印 防御無視
・朱雀の鳴聲/50/60/24 炎熱 封印
※変更点
技術4→5 (+10点)
知力8→6 (-6点)
HP72→64 (-4点)
±10点変動
知力減少により下記のスキルを削除
・捕縛網/20/0/11 封印 防御無視
・ボーラ/12/0/6 封印
・啄み/5/0/1
技術変動で下記のスキルを変動、および名称変更
・回避/0/12/2 → 回避/2/12/2
・ケイン/20/0/8 封印 → ナイトスティック/20/0/7 封印
・ガントレット/0/36/6 → ガントレット/2/42/6
・啄み/4/0/1 → 啄み/5/0/1
・ベト液/40/0/16 封印 防御無視 → 夜雀の囀り/40/0/14 封印 防御無視
・雀の囀り/32/60/24 炎熱 封印 → 朱雀の鳴聲/50/60/24 炎熱 封印
回避:相手の攻撃を避ける。ついでに羽針を投げつける。
ナイトスティック:警棒。銘は「ナイトスパロウ」
啄み:公騎士団から配給された捕縛用の網。
ガントレット:両手につけたガントレットで攻撃を防ぐ。軽くて丈夫。受けると同時に羽針を飛ばす。
夜雀の囀り:ナイトスティックを使った連撃。
啄み:ガントレットによる貫手。
朱雀の鳴聲:ナイトスティックとガントレットを用いた電熱攻撃。相手の武具を破壊しながら大ダメージを与える。
プラン
定義
相手の技術をS、知力をI、構えているスキルの攻撃をA、防御をG、残りウェイトをWと定義する。
回復の場合は攻撃を0として扱う。
「朱雀の鳴聲」の攻撃力をXとする。
(X >= 敵最大HP + 60 または X >= I*10 + 60)ならば「予測撃破」状態とする。
1.構えてなければ以下の処理
1-1.初手なら「回避」
1-2.「予測撃破」状態かつ 自HP > 60 ならば 「朱雀の鳴聲」
1-3.前回同時行動の攻撃 > 15 なら「ガントレット」
1-4.「回避」
1-5.「ガントレット」
1-6.「朱雀の鳴聲」
2-1.G = 0 かつ 敵HP <= 5*(W -1) ならば 「啄み」
2-1.吸収ではなく、G = 0 かつ 敵HP <= 5*W かつ A < 自HP ならば 「啄み」
3.防御無視ではない場合以下の処理
3-1.A > 42 かつ A < 自HP + 30 かつ W >= 16 ならば 「朱雀の鳴聲」
3-2.A > 42 かつ A < 自HP + 60 かつ W >= 20 ならば 「朱雀の鳴聲」
3-3.「予測撃破」状態 かつ A > 60 かつ A <= 60 ならば 「朱雀の鳴聲」
4.封印ではない または 防御無視の場合は以下の処理
4-1.(自HP > A + S*(14-W)) かつ (I <= 4) なら「夜雀の囀り」
4-1.(自HP > A + S*(14-W) + 32) かつ (I <= 8) なら「夜雀の囀り」
5-1.防御無視かつ(自HP > A + S*(14-W)) かつ (敵最大HP > I*10) なら「夜雀の囀り」
5-2.G = 0 かつ W > 7 なら「ナイトスティック」
5-3.防御無視かつ W = 7 なら「ナイトスティック」
5-4.W > 14 または (防御無視 かつ W = 14)なら「夜雀の囀り」
5-5.G <= 10 かつ W > 7 なら「ナイトスティック」
6-1.防御無視ではなく、A > 42 ならば 「朱雀の鳴聲」
6-2.防御無視 または (A <= 12 かつ W > 2) または (A >12 かつ A <= 42 かつ W >5) ならば 「啄み」
6-3.A <= 12 または なら 「回避」
6-4.A <= 42 なら「ガントレット」
9.さもなくば「朱雀の鳴聲」
ストーリ
ナゲットは自分の縄で縛られ、自分の作った粘着液を顔に掛けられた状態で街中に放置されていた。
朝方、怪盗が投げたパイやらカレーやらの汚れを掃除しに来た青髪の修道女の少女に救助される。
「怪盗にやられたのですか?」
「えーと、確かそうだったような。」
フラフラする頭でなんとなく思い出す。
顔についた粘着液が固まって顔が痛い。
えーと、この粘着液を剥がすにはどうすればよかったっけ・・・?
あ、そうだ、温泉につけると剥離すんだっけ。
ナゲットは青髪の修道女にお礼を言うと、顔にかかった粘着液を隠すために顔に布を巻き、温泉に向かった。
青髪の修道女が言うには、昨夜も多くの人が怪盗のやられたらしい。
対策を考え、早く捕まえないと更に犠牲者が増える…。
ナゲットは、森の中に湧いている温泉に着く。
この粘着液は、この温泉の成分を使って作成している。
そのため、温泉のお湯につけるとことで固まった粘着液を剥離することができた。
また、非管理の温泉であり、滅多に人が来ないためただでゆっくり浸かることが出来た。
ナゲットは顔に着いた粘着液を剥がすと、戦闘の疲れを癒すために温泉に浸かる。
「ふぅ・・・」
怪盗との戦闘を思い出す。
始まりは針による牽制。
次に剣による攻撃。しかし、威力はそこまで高くない。
隙を見せたところを捕まえようとするが、なかなか隙を見せない。
そして、業を煮やしたかの如く強力な一撃。
なんとか、ケインで動きを封じようとしたが無駄。
防御を吹き飛ばされて意識を失う。
ふむ、なんとか思い出させた。
普段の生活上のことでは記憶力が悪いけど、戦闘については忘れない。
そう子供のころから訓練されたからだ。
ジフロマーシャの観測者システムから取得された多くの戦闘ログ。
その戦闘ログの多くを覚えこまされた。
間違えれば、当主であったクックロビンの大叔父様から、きつい折檻を受けるので必死だった。
今回の敗北や失態も、大叔父様が生きていたらどんなきついお仕置きがまっていたことか。
ナゲットは自分の肩をぎゅっと握る。
体には傷一つない。セブンハウスの一角を担うジフロマーシャにかかれば、どんな傷だって跡も残せず消せる。
しかし、心に負った傷。痛みや恐怖の記憶はそう簡単に消えるはずがない。
ナゲットが物忘れが激しい理由は、戦闘に必要な情報を保持するために、不必要な情報を遮断するためである。
そして、昔負った痛みや恐怖を思い出させないようにするためでもあった。
顔にお湯をかけて顔を振るう。
そんなことを考えている場合ではない。怪盗の対策を考えないと。
「・・・あれを使うかな。」
ナゲットは、所持していて使用しなかった武器を思い出す。
2本のナイトスティック。クックロビン卿が愛用していた拷問用の警棒だ。
雷の精霊が組み込まれており、相手に雷撃を与える。
その電撃音と一瞬目の前が真っ黒になることから、「ナイトスパロウ」という銘がついている。
クックロビン卿の遺産分配の際に、父親からお前にぴったりだとナゲットに与えられた。
武器としては強力だが、正直使いたくない。自分も散々痛めつけられた道具だ。
しかし、あの怪盗を捕まえるためには使用も仕方ないか…。
ナゲットはナイトスティックを組み込んだ戦闘プランを構築する。
怪盗の武器や戦術はまだ不明な点が多い。街に戻って再度調査しないと。
温泉から出ようとするナゲット。
そのとき、遠くの茂みから人影が見える。
ナゲットは咄嗟に身を低くして隠れた。
普段、人が滅多に来ないのに今日に限ってついてない。
髪の長さからすると女の人かな?
背も高くスラーっとしている。
けど、そんなに胸はない。私ぐらい?
あれじゃあ、まるで男の人…え?
まるでじゃない。茂みから出てきたのは長くて黒い髪をした男性だった。
男は疲れた様子で温泉に浸かる。
やばいやばい。
ナゲットは焦る。
男の人が出るまで隠れている?
いや、何かの拍子で見つかる可能性を考えれば、早くこの場を離れたほうがいい。
しかし、服とか道具は男の人の近くにある茂みの中。
どっちの危険が高いか。
ナゲットは意を決して、男性に気づかれないように温泉を上がる。
隠密の訓練も受けた。多分ばれないはず。
音を立てないように、静かに、そして素早く茂みや木の影を使って、服がおいている場所に近づく。
男性のほうをちらっと見る。その赤い目はこっちに気づいていないようだ。
よし、これはいける。
服まであと少しのところで油断する。
足元にあった剥がした粘着液で足を滑らせる。
つるーん。
ナゲットは素っ裸の状態で見事な前面スライディングをしてしまう。
当然、温泉に浸かっている男に見つかる。
男と目が合うと、顔が赤くなるのを感じる。
咄嗟に、近くに落ちていた石を男に投げつけた。
見事に頭にヒット!その隙に服と道具を持って逃げるナゲット。
ナゲットは顔を真っ赤にして温泉から離れる。
は、恥ずかしいいいい。
裸を見られるだけでなく、あんな失態を見られるなんて。
もう、お嫁にいけないー!
数十秒走ったところでふっと冷静になる。
流石に顔に石は危険すぎた。大丈夫だろうか。
ナゲットは服を着ると、男性の無事を確認するために温泉へ戻る。
茂みからこっそり覗くと、頭から血を流しているが、なんとか生きていたようだ。
ほっと一安心。あと、ごめんなさい。
忘れよう。忘れるのは得意なんだ。
もっとも、忘れてほしいのはあの男の人なんだけど。
頭に石が当たったことで記憶が飛んでいることを祈ろう。
ナゲットは温泉を後にする。
***************************
街に戻ったナゲットは再度怪盗について調査する。
同じく被害にあった人、怪盗と戦った人達から情報を聞く。
その情報を元に、怪盗の使用武器や攻撃パターンをある程度割り出す。
やはり、現状のままでは無理そうだ。
ナイトスティックを使用するしかない。
それと、ある程度武器を減らして身を軽くしよう。
なるべく傷を与えずに捕縛したかったが、与えるダメージも重視しなければならない。
あの怪盗ならある程度無茶な攻撃でも死にはしないだろう。
使用武器に戦闘プランが固まる。
未知の武器への不安が残るが、今自分にできる最善の一手。
これで駄目なら、怪盗は他の人に任せるしかないね。
あとは、あの怪盗に再び遭遇するだけだ。
夜中に出歩けば、向こうからやってくるだろう。
えーと、名前はなんていったけな。
一瞬の逡巡 Written by N.M
「ほー、電撃棒ねぇ」
再度出会った怪盗と捕縛者。
「今度こそ、捕えます。怪盗…えーと…ヘロインロット?」
「名前覚えるまでボコボコにしようか? ん?」
針からの剣戟。
ガントレットで止めるのは容易い。
一方、羽針も左手の短刀で防がれる。
後は充電がされて、隙を見せ次第舞うだけである。
…はて、隙とはいつのことか。
向こうが拳を構えた時か、それとも乱舞で押し切れる攻撃を使用した時か。
逡巡。決まらぬ方針。それが致命的な仇となった。
怪盗が再び表情を消し、拳を振り上げる。スティックを振るうには遅すぎる。
防御姿勢を取る。前の戦闘の結末が脳裏にフラッシュバックする。間に合わない。
中空に浮き、地面に叩きつけられ、ナゲットはその意識を手放した。
You Have Been slain...
呼び鈴の雀 Written by N.M
相手が気絶したのを見て、怪盗は武器を取り上げる。
「おぉ、危ない危ない。こんなの直撃したらさすがにヤバいところだったからなぁ」
スティックをナゲットに触れさせ、起動する。
バツン!!
電撃音とともにナゲットの体が一瞬跳ね上がる。
「公騎士団は予算の都合上精霊武器支給されないはずだが…私物か?」
電撃棒を弄ぶ怪盗。
「……いいことを思いついた」
***
ジフロマーシャ邸地下。
クックロビン卿がかつて趣味を楽しむために使っていた部屋。
ナゲットは拷問台の一つに固定されていた。
スティックも放電部分が接触するよう固定され、もう一方の端からはコードが伸びている。
コードは天井に開けられた穴へ続いている。
穴から怪盗が顔を見せる。
「ちょっと玄関前でタップダンス踊ってくる」
返事を待たずに姿を消す。
何のことだろうと思っていると突如全身に電気が流れだした。
「ひぎゃっ!!」
思い出したくもない叔父のお仕置きを想起させる。
リズムよく流れる電流にのたうち回ることも出来ず、黒こげになるしかなかった。
再び穴から怪盗が顔を見せる。
「じゃ、誰かに気づかれるまでそこで呼鈴の代わりでもしてな!」
玄関前の敷石を誰かが踏むことによって電気が走る仕組みになっているらしい。
「あぐぅっ!!」
再び走る電流。
さすがに、早く見つけてほしいと願わずにはいられなかった。