第一夜
修学旅行の枕投げ
他愛のない遊びでも
緋森の生徒にかかっては
力が全ての闘技場
乱入するは他クラスの連中
そこに戦いある限り
剣[ツルギ]は踊り、剣[ケン]は舞う
さぁ、始めようか。
第二夜
腹が減っては戦は出来ぬ。
もちろん聖域内にも食堂はある。
食べたい盛りの17歳。
食事形式はバイキング。
お代わり自由というけれど、
実質的には限りあり。
よりよい物を食うために、
ナイフで斬り付けフォークで止める。
さぁ、ディナータイムの始まりだ!
第三夜
聖域の宿泊施設には風呂もある。
汗と返り血で汚れまくる剣師には風呂は必須である。
さて、緋森高校は共学である。
まぁ年頃だからして異性の裸体に興味を持つのは当然至極。
当たり前だが相手側も準備は万全。
寄らば斬る。寄らなくても斬る。
斬られてる学友を尻目にゆっくり湯船に浸かるもよし、
風呂から出てフルーツ牛乳の栓を開けるもよし、
それを横から奪い取るもよし。
さぁ、第三夜の始まりだ!
第四夜
聖域には娯楽施設もある。
このご時世、観光事業だけではやっていけないのだ。
そのひとつがゲームセンターである。
斬り合いだけでなく息抜きも必要だ。
麻雀だの落ち物だのSTGだのいろいろあるけど、
ここ最近の流行は剣師を使った対戦ゲーム。
かつての英雄たちやらオーロラメモリーの埒外の剣やら使える台もあるけど、
中でも一番人気は自分の途心をそのまま読み込める台!
さぁ勝負だ。ゲームで勝つもよし、納得いかねぇとリアルファイトにもつれ込むもよし。
だけど台バンは勘弁な。
第五夜
「修学旅行も明日で終わりかー…」
「今日の決勝やって、一晩休んでから帰るって事になってるな」
「決勝戦はアリスと…誰だっけ? なんか相当恐ろしかったような…」
「あ、コヨミちゃん、決勝のもう一人誰だっけ?」
(ぶんぶん首を振る)
「わからないか…」
「見てるだけってのもアレだし、体動かそうぜ!」
「…そうだな!」
誰も知らない。
何も知らない。
真の恐怖は…
ところで、もったいないお化け、って知ってる?
Intermission
おーおー、ついによどみの前まで来たか。
にしても慕われてんなぁ。ポテンシャライザーを知ってなお付いてくるか。
それとも、振るわれないと確信しているのか?
まぁどっちでもいいな。勝つなら。
今までの試合結果、彼女の血筋、オーロラメモリー・ストレージからの祝福。
見込み違いで無ければ勝てるはず。
…よどみが勝ったら証拠隠滅とばかりに手駒以外の連中は皆殺しだろうな。
それは困る。帰るまでが修学旅行だ。
無事に帰れにゃ無残に散って、あとは記録が残るのみ、だ。
それと、あと一つ。何か嫌ぁな予感がするな? えぇ?
HUGE BONUS SWORDIA IS APPROACHING FAST!!
最終日
まさかまさかの急展開。
何とか暗殺者たちを蹴散らした一行は、
後処理と称して押されるようにして帰ることになった。
布団を畳み、ゴミを片付け、荷物をまとめ…
なんか旅行で大切なことを忘れてはいないか?
そう! 土産だ! お土産だ!
バスが出るまで一時間!
こんな非常時にのんびりやっている店は一軒だけ! 何だこの店!
急がねば目当ての品は取れないぞ!