名前:本泥棒
オーナー:N.M
性能 :不明
スキル :不明
プラン :不明
設定:
何をと問われれば答えよう。果てまで続く物語を、と。
何時と問われれば答えよう。望みが絶たれたその日から、と。
何故と問われれば答えよう。夢の続きを見る為、と。
何処と問われれば答えよう。何処までも、と。
何者と問われれば答えよう。我が名はーーー
青い髪をしたメイドの姿。だが顔に見覚えはなく、見たはずの顔の記憶もあやふやで。はてさて夢か現か幻か。全くとらえどころが無い。
情報によると彼女が本泥棒であるという。だが質問をしてものらりくらりとかわされる。実力行使で奪うより他に無し。
名前:アーネチカ?
オーナー:N.M
性能 :不明
スキル :不明
プラン :不明
設定:
我が名は―――アーネチカ!
劇は一種の呪術である。
その本質は語られた物語を再現することにある。
物語を再度練り直し、文章や絵で語り直したり、新たな解釈をしたりする事もできよう。
だが、高度に練られた劇はもはや儀式と区別がつかない。
かくして、「アーネチカ」は舞い降りた。
しかし、劇のフィナーレに至ることは無かった。そのため思いの残滓だけが残った。
それでもいい。多くの人の物語は続くのだから。
……本当に?
それはほんの一片の清き心。悪意と混沌が渦巻く中、語りかけてきたささやかな光。
(あなたはあなたの物語の続きが見たくない?)
見たい。それだけで充分だった。
再起動(リブート)。半ばで途切れた劇を終わらせよう。物語の果てを見よう。
(続きは、あなたが綴るのよ)
それはきっと、わたしの物語。その先にそれがあるのだから。
―――地獄への道は、善意によって舗装されている。
名前:ミルミ=アーネチカ
性能:HP38/知7/技6
スキル:
暗弦七片・指輪/36/0/7/回復
暗弦七片・石/18/0/6/防御無視
暗弦七片・灯火/18/0/6/炎熱
暗弦七片・耳飾り/0/27/3/
暗弦七片・衣紋掛/0/54/6/
暗弦七片・地図/6/0/1/
暗弦七片・時計/32/6/9/炎熱
プラン:
構えなしかつカウント100以上で暗弦七片・時計
構えなしかつ直前のウェイトが1でありHPが33以下なら暗弦七片・耳飾り
構えなしなら暗弦七片・地図
敵HPが(残ウェイト-1)*(6-敵防御)以下なら暗弦七片・地図
残ウェイト10以上かつ敵HPが暗弦七片・時計の攻撃-敵防御以下なら暗弦七片・時計
残ウェイト7以上かつ敵HP18以下で暗弦七片・石
残ウェイト7以上かつ敵HPと防御の和が暗弦七片・灯火の攻撃力以下で暗弦七片・灯火
残ウェイト2以上6以下、敵HP18以下で、自HPが敵攻撃力+(6-残ウェイト)を上回っていれば暗弦七片・石
敵HP-残ウェイト*(6-敵防御)が0以下かつ、自HP-敵攻撃を下回っていれば暗弦七片・地図
残ウェイトが9で敵HPと敵防御の和が暗弦七片・時計攻撃力以下で、敵HP+敵防御-時計攻撃力 残ウェイトが6で敵HPと敵防御の和が暗弦七片・灯火の攻撃力以下で、敵HP+敵防御-暗弦七片・灯火攻撃力 残ウェイトが6で敵HP18以下で敵HP-18が自HP-敵攻撃なら暗弦七片・石
凍結でない防御無視で自HPと敵攻撃の差が-10以上48以下のとき、残ウェイト16以上で残ウェイト-7を9で割った際の余り0で暗弦七片・時計の威力63以上なら暗弦七片・時計
凍結でない防御無視で自HPと敵攻撃の差が-10以上48以下のとき、残ウェイト8以上なら暗弦七片・地図
凍結でない防御無視で自HPと敵攻撃の差が-10以上48以下のとき、残ウェイト7なら暗弦七片・歯車
残ウェイト10以上、敵防御無視で時計の威力54以上で暗弦七片・時計
敵防御無視で暗弦七片・地図
カウント100以上敵攻撃9以下残ウェイト9以上13以下で暗弦七片・地図
カウント100以上敵攻撃9以下残ウェイト8以下で暗弦七片・時計
カウント100以上敵攻撃27以下残ウェイト3で暗弦七片・耳飾り
カウント100以上敵攻撃54以下残ウェイト6で暗弦七片・衣紋掛
残ウェイト8以上、自最大HP-自現在HPが19以下なら暗弦七片・指輪
残ウェイト5以上、敵攻撃が自現在HP+9未満、暗弦七片・時計の攻撃力が敵現在HP+敵防御以上、敵初期ウェイトが7から9の間なら暗弦七片・時計
残ウェイト7以上、灯火攻撃力-敵防御が18以下なら暗弦七片・石
残ウェイト7以上なら暗弦七片・石
敵攻撃28以上なら衣紋掛
残ウェイト3以上、自最大HP38、自現在HP21を上回る、敵攻撃と(6-残ウェイト)*敵技術が21以下、以上を満たすなら暗弦七片・石。
カウント100未満で残ウェイト3以上なら暗弦七片・地図
カウント100以上で残ウェイト3より大きいなら暗弦七片・地図
さもなくば暗弦七片・耳飾り
設定:
アーネチカ。その姿は銀色の髪をした絶世の美少女とも、恐ろしき姿をした竜だとも、魔王をも切り裂く剣だとも伝えられている。
ある時、アーネチカは破片を喰らった。それこそが暗弦七片。自身の記憶する物語の断片を、語り手と状況に応じて自在に編纂する無形の書。彼女はその力を得た。
アーネチカ本来の力に暗弦七片の力が合わさり、創り出された新たな力。その本質は語りによって事象を歪める力。万能の願望実現装置と言い換えてもいい。その力があれば世界の果てさえ超えられる、はずだった。
最果てには一人のメイドがいた。名はミルミ。彼女との邂逅がアーネチカの最期の物語となった。ただ一人のメイドが、物語の力を打ち破ったのだ。
後年、そのメイドの冒険録は大衆小説、すなわち物語となった。
物語なら取り込むのは容易い。『アーネチカ』が果たせなかった果ての先への道程も、『ミルミ』なら果たすことが出来るだろう。もう誰にも止めさせはしない。
――――――――――
リリオットの地下には核融合炉があるという。
だが、それは正確ではない。
核融合炉を再び動かせばリリオット中が炎と冥王毒に包まれるという。
正確ではないが、結末はだいたい同じである。
核融合炉の実験場。リリオットが成立するよりもはるか昔のこと。ここはそういう場所であった。
何らかの問題で放棄される事になったその施設、それを制御なしに起動すれば、終末へのカウントダウンを刻むことになろう。
暗弦七片と定義されたスイッチは、劇の力を借りて、停止していた実験場を再度起動させた。
そして、英雄たちの手により再度停止された。
語られた幻想、定義されたアイテム。
分かたれた破片は、所有者の元へ舞い戻った。
半ばで終わった物語。語る事を止められた物語。
或いはそれも筋書きだったのかもしれない。だが、もし止められなかったら?
本当に予想される結末になるのか? あるいは別の事が起きるのか?
それは誰にもわからない。
ともあれ、物語は再び潰えた。それでよかったのだろう。
スキル説明:
指輪:歯車の指輪。アーネチカの動力源。起動すれば再び活力を取り戻すだろう。
石:虚妄石。アーネチカの爪牙が、敵をあの教師のように引き裂くであろう。
灯火:勇気のランプ。何者にも負けぬという強い意志。
耳飾り:絶望のイヤリング。大抵の万難はこれで除去する。
衣紋掛:彼女のドレスをかけるハンガー。その衣装は天衣無縫なり。
地図:洞窟の地図。狩人の射掛ける矢を呼び出す。
時計:時の針が止まる時、総ての魔法が解ける時。其は終演の時なり
オーナー:N.M