当店で販売中の二つの充電器を簡単に説明すると、「しっかり充電しようとする充電器」と「控えめに充電する充電器」となります、経験上控えめに充電する充電器の方が電池の劣化は少ないのですが、ランタイムはその分短くなります、ちょっと多めに充電する充電器はその逆ですね、のでお好みでお選びください。
■AD-108
しっかり充電しようとする充電器
■SK-450T
控えめに充電する充電器
Li-ion充電池には現時点では4.2Vぴったりに充電するのが理想なわけですが、充電というのは水の流れのようなものでなかなか難しいようです。
例えば、海の水位を電圧とします、太平洋とそれに面する内海ではその水量は水滴と風呂桶の水くらい量の違いがありますが、しかし水位は同じです。
内海の水位を上げるには太平洋の水位が必ずそれより高い必要があります。
充電もそれと一緒で4.2Vになるように充電するにはそれより高い電圧で充電する必要があります。
そうなると問題は電池の内部抵抗で、内部抵抗があるが故に充電時の負荷のかかった時と充電器から外した開放電圧で電圧に差が出ますが、内部抵抗の大小の違いでその電圧の差が大きく変わります。
充電器としてはあらかじめ電池の内部抵抗を想定する必要があり、もし実際の電池の内部抵抗が想定より高かったら4.2Vより低い電圧で充電が終わり、
もし実際の電池の内部抵抗が想定より低かったら4.2Vより高い電圧で充電が終わる事になります。
これは一般的なLi-ion充電池の充電器では避けれれません。
「いや、UltraFire WF-139(とその仲間たち)のようにパルス充電方式で充電を休んだその瞬間に開放電圧を測定するという充電器があるじゃないか」という意見もあると思いますが、
じゃあこれならどんな電池でも4.2Vきっかり充電出来るか?と言えばそれもまた難しいのは使用している方ならお分かりでしょう、
パルス充電で瞬間的に高い電圧をかけると、その後充電を止めた瞬間に開放電圧を測っても直前の充電のおかげで一時的に電圧が高いだけで、充電完了だと思って電池を充電器から外してほんの数分時間をおくと電圧は結局4.2Vより低い状態で安定するのが現実です。