プラス側端子、AKOray

投稿日: Apr 26, 2009 2:45:6 AM

AKOrayの特徴の一つが電池のプラス側が当たる端子にあります。

独立したプラス側端子

ひとつはコンタクト部分が厚みのある金属で出来ている事。

コンパクトなライトの場合DCコンの基板の裏が電池のプラスが当たる端子になっている物が多く存在します。

これがそのエッチングによる基板の銅箔を電池のプラス側端子に使用している例です。

基板のエッチングによる銅箔の場合、その厚さは通常非常に薄いため金属としての柔軟性に欠けます、

するとほんのわずかな汚れや酸化皮膜等で接触不良になりとても気を遣います。

この写真でもわざと表面を傷つけて接触を確実にしようと試したりしています。

AKOrayのように端子に厚みがあると、金属で堅いながらも基板にはない柔軟性が生まれ、さらに表面がある程度ざらついていることにより電池の出し入れの際にセルフクリーニングも働くなどエッチングによる銅箔とは電池の接触という点では信頼性がかなり違ってきます。

ただし、基板の中にはこのように電池の当たる端子部分を通常のエッチングと比べてかなり厚くしている物もあり、これもまた通常のエッチングによる端子よりも接触不良を軽減しています。

端子と回路基板が独立

もうひとつ、

AKOrayの写真を見ていただくと分かりますが、電池のプラスが当たる部分は端子が埋め込まれた白い樹脂になっています。

スペースに限りがあるコンパクトなライトの場合、先に述べたように回路と電池のプラス側が当たる端子を基板の表裏一枚ですませるケースが多いのですが、

その場合長期の使用で基板のアースが浮いてしまったり、落下などの衝撃で基板が損傷を受ける確率が高くなります。

2x18650等のバッテリーの重量が多いライトでは電池にも常にテンションをかける必要があるからとも思いますが、このAKOrayと同様にDCコン等の基板と電池のプラスが当たる部分を切り離すのは常識のようになっています。

AKOrayはそれを知ってか?それとも偶然なのか?電池のプラスが当たる部分は回路とは切り離し、しかも柔軟性のある樹脂製としています(通常は基板と同じ材料を使っているのが多いですね)、この手のコンパクトなライトでこれを行っているのはとても珍しいです。