LEDの色温度

投稿日: Sep 29, 2009 4:12:31 AM

LEDの色温度は生産段階であらかじめ○○○○Kと決めて生産することが出来ません。

もちろんある色温度をターゲットに生産しますが、出来たLEDは同じロットの中でも上から下までかなりばらついています。

そういう物なので、メーカーから仕入れる時に厳密な色温度を指定するとメーカーでは色温度毎に選別して出荷することになります。

もちろん選別コストは販売価格に上乗せされます。

CREE社がクールホワイトのLEDを作った場合、その色温度は5000Kから10000Kの中に収まるようです。

SSCの場合は4500Kから10000Kとなります。

選別された場合

例えばCREE社のLEDで5700K~6350KのLEDを探した場合で言えばWG/WD/WPというbinが該当しますが、

色の偏差があるのでこの三種類の中でもっとも白く見える物はWDになります。

更に言えばWDの中でもWG寄りだったりWP寄りだったりと全く同じ色のLEDを揃えるのは非常に困難です。

写真撮影用の照明として

もしLEDライトを写真撮影用の照明として使う場合には色温度より演色性の方が重要です、

ネガフィルムやデジタルカメラの場合色温度は容易に調整可能ですが、

演色性が悪い照明で撮った物を演色性豊かにすることは非常に難しので、最初から演色性の良い照明を使う事になります。

演色性というのは簡単に説明すると、どんな色でも同じように発色が良ければ「演色性がよい」

どの色も均等に発色が悪かったり、または特定の色に限り発色が悪かったりすると「演色性が悪い」となります。

この発色の基準は日中の太陽光です。

で、LEDの話に戻りますが、現在一般に普及している懐中電灯用の白色LEDは青色LEDと黄色の蛍光体によって白色を合成しています。

したがって、黄色や青は発色は良くても赤が弱くなります。

もちろん各社その点は研究していて、最近は蛍光灯に変わる照明としても使われ始めているのでいつまでも赤の発色が悪いとは言ってはいられず演色性を上げてきています。

そしてCREE社とSSC社の白色LEDを比べた場合、CREE社の方がより演色性が高くなっています。

SSC社も最近は良くなってきていて、特にSSC P7では昔とは比べものにならない限り良くなっています。

ただ、CREE社の白色LEDを使ったときに時折ハロゲンライトと見間違うほど発色がよい場合があります。

このようなことから、もし写真の撮影がデジタルカメラなどの場合は多少の色温度はカメラや現像段階で調整してあまり気にせず、より演色性の高いCREE社のLEDを使用した方が良いでしょう。

ただ、LEDの場合中心部と周辺部で色分離も起こりますので、ディフューザー等でうまく混ぜてやる必要もあると思います。

おすすめとしてはEagletac M2SC4でしょうか。