大会で勝つための考え方のイロハ

(元記事作成:2015年7月12日)

一般的なゲームの攻略とは異なる視点のお話です。いわゆる攻略情報は、現在ではWeb上に数多く存在しますし、参考にできる動画まであります。しかし、大会で勝つためのノウハウを記述したものは、それほど多くありません。当然ですが、プレイヤーのうち、大会で勝てる人間は一握りです。その中で、わざわざ自分の手の内を公開する人はさらに少なくなります。最近はプロプレイヤーもいますから、余計、飯のタネや商売道具となるネタをタダで公開しないのが普通だと思います。公開していても、本当に重要なところを隠している場合もあるでしょう。

本記事でいう「大会で勝つ」とは、「ガチ勢がうじゃうじゃ参加している個人戦の大会で優勝する」という意味です。

今回の話は、フレーム知識や、確定反撃できる/できないといった、唯一絶対に正しい答えが存在する話と異なり、個人の主観が多分に含まれる話です。また、私が性能的に中堅のキャラクターを使って勝負しているといった背景に基づく話です。つまり、超高性能キャラクターを使う場合であれば、いくら弾きのある月華でも「キャラ対策を完璧にし、駆け引きそのものを極力0にし、作業的なプレイに徹することが重要」となる傾向がありますが、中堅キャラクターを使う場合は、嫌でも「相手キャラクターではなく相手プレイヤーと駆け引きする技量を磨く必要がある」となります。必然的に、心理面を重視したイロハになります。精神論でしかない、ともいえます。また、人によっては不愉快になる内容や表現を含んでいると思いますので、自己責任の上お読み頂きたいです。格ゲーするなら大会で勝つこと目標にするのが正義、といった考えを主張する話ではありません。

あと、当然の話ですが、大会で負けるときは誰でも1回戦でサクッと負けます。「必ず勝つ方法」ではありません。

前置きが長くなりましたが、私の考えは以下です。

大会には、いつもより調子が悪い場合を想定しつつ、決勝戦でベストな状態になることを目指し、DQNな強心臓をもって挑んだ方が良いと思います。

この考えの、3つのポイントについて説明します。

イ.普段通りの動きができると思わない!

「いつも通り動けたら勝てたのになぁ~」なんて、何度も言っているようでは不味いのではないでしょうか。75%程度、場合によっては60%程度のパフォーマンスで勝つことを考えましょう。

ロ.決勝戦にピークを合わせる!

ぎこちない動きであっても、勝ち進むにつれて動き方がスマートになるように調整しましょう。トーナメントの準決勝あたりで全力出しきって燃え尽きるのはよくありません。そして、私もやらかすことがありますが、決勝戦で負けるのが最悪です。油断してはいけませんが、「決勝に来た=俺の勝ちだ!」と思えるようにしましょう。

ハ.「俺が最強なんだよ!」と思い込む!

女性のプレイヤーでも、「アテクシが最強なのよ!オーホホホ!」くらいでよいと思います。大会中は、謙遜だか遠慮だか、日本人の美徳みたいなものは捨てましょう。「ゴミどもめ、まとめて掃除してやる!」とか思っていていいでしょう。大会が終わったあと、飲み屋で仲良く飲み食いすればOKだと思います。

以上、大会で勝つための考え方のイロハでした。

個人的には、ハの部分が最重要だと思います。普段、紳士的な態度、謙虚な態度の人であっても、なんだかんだで大会でコンスタントに勝てるか、そのレベル帯で切磋琢磨するプレイヤーの多くは、「俺様最強!」志向が少なからずあると思います。こんなことを書くと、すげー嫌な奴だなとか、マジDQNとか思われるかもしれませんが、勝負の世界なんて、どこも似たようなものだと思います。ごく一部の天才肌のプレイヤーを除けば、優しすぎる人は勝てません。キャラ性能に助けられて、大会上位によく入る、くらいのレベルにはなるかもしれませんが、優勝回数を積み上げていくのは難しいのではないでしょうか。

よく他人を思いやるとか、他人の気持ちを考えられるような人は、本質的に勝負事に向かない面があります。この辺の話は、ときどき、将棋などの勝負もののマンガなどで言われますが、至極ごもっともな話です。良い人を演じるのは、マイクやカメラを向けられたときで結構です。優勝インタビューなどで、他のプレイヤーを貶すようなことを言ってはいけません!