キャラクター選択の方針

(元記事作成:2015年4月29日)

今回は、月華の特徴をふまえた上で、キャラクター選択の方針と、そのメリットとデメリットをみてみます。

月華には、ワンボタンで相手の打撃技を無効化できる強力なシステム、「弾き」があります。そのため、どこまで攻略を煮詰めても、試合中に「相手プレイヤーと」駆け引きする瞬間が、弾きの無いゲームと比較して数多く発生します。キャラクターの位置関係やゲージ、キャラクターの技性能差などから導きだされる「理屈では正解」の行動を捨てて、己の直感を信じるしかない部分がでてきます。

また、月華は、弾き以外でも、単純なガードが強かったり、硬直短縮が重要だったりして、共通システムが強いゲームです。すなわち、キャラクターの個性よりシステムで戦う傾向の強いゲームです。

キャラクター選択の方針は、以下の3つに大別できると思います。


  1. 自分にとっての使いやすさを重視して選択

  2. 見た目(声や技のカッコよさなど含む)を重視して選択

  3. 強さ(総合的な性能の高さ)を重視して選択


1.について。メリットは、操作上のストレスがあまりないことです。相手キャラクターとの勝負ではなく、相手プレイヤーとの直感的な駆け引き勝負に集中し易いでしょう。相手プレイヤーとの駆け引き頻度が高い月華の特徴をふまえると、意外と大きなメリットとなります。一方、デメリットは、選んだキャラクターによっては、如何ともし難いキャラクター性能の差を覆す必要がでてくる点です。高性能なキャラクターが自分にとって使い易ければ全く問題ありませんが、場合によっては、駆け引きレベルで相手プレイヤーを相当上回らないと勝てない現実を知ることになります。

2.について。メリットは、キャラクターを使いこなしたい、うまくなりたいといった、やる気を継続または向上しやすいことです。幸いなことに、月華は、共通システムで闘う傾向が強いため、近年のコンボゲー全般と比較するとキャラクターの個性(アク)が弱いです。純粋に「新撰組キャラスキー!」とか「守矢の連続技、超カッコよいんですが!」「響の潜在奥義イイ!」といったところを重視してキャラクターを選んで、仮に多少使い難く感じても、それなりに動かせるようになると思います。

デメリットは、1.と異なり、操作上のストレスを感じる場合があることです。また、自分に合わないキャラクターを使ってしまった場合、駆け引きのポイントそのものを誤り、うまくなりたい(もっと勝ちたい)のに、うまくなり難いという壁にぶつかってしまう場合があることです。選んだキャラクターの性能によっては、1.で書いたデメリットも加わり、使い易いキャラクターを選んだ場合と比較して、駆け引きレベルで相手プレイヤーを相当上回らなければならない難易度が上昇してしまう場合があります。「感覚的に使い易いキャラクターを選んでおけば、駆け引き勝負でもっと上に行けたのに!クソッ!」といった感じですね。

3.について。大抵の格ゲーで、ある意味では王道のキャラクター選択方針なので、メリットについては細かく言うまでもないでしょう。稼働後、年月が経ったあとからプレイし始めても、少ない練習量でベテラン勢に勝てるようになりやすいでしょう。

一方のデメリットについてですが、最強を目指す場合に、性能を重視しただけでなくそれらのキャラクターが使いやすいと感じているような(つまり、上記の1.や2.を満たしている)ような他のプレイヤーと比較して、駆け引きレベルで上回ることができるかわからないところです。試合中に訪れる、勝敗を分ける一瞬の攻防、重要な駆け引きポイントにおいて、上記の1.2.を満たさずキャラクター性能だけで使用キャラクターを選択したプレイヤーは、果たして正解の選択肢を毎回選べるでしょうか? 意外と忘れ易いところですが、大会で勝ちまくったり、同キャラクターや最強クラスのキャラクター同士の攻防で安定して勝ち越せる実力をつけたりしなければ、「とにかく勝つために(≒最強目指して)最強クラスのキャラクターを選んだのに、最強になれない!!」となります。

キャラクターの性能に応じて自分の癖やプレイスタイルなどを完全に合わせられるプレイヤーなら問題ありませんが、これは恐らくプロレベルのプレイヤーの中でも限られるのではないでしょうか。

以上、月華の特徴をふまえた上で、キャラクター選択の3つの方針について、メリットとデメリットを書いてみました。

なお、上記の方針は排他的なものではありません。

1.2.3.すべて満たして斬鉄や骸、李などを選択したプレイヤーは、超勝ち組です!(多分)