相手の動きを大味にさせる意図

(2009年7月19日)

響の攻略、使う側ではなく敵とした場合に関連するお話を少々。


お題:何故『力』響が(意識的な面で)苦手なのか?

目的:響側の意図を知る


月華を初めたばかりのプレイヤーから、「大会で勝つことが全てです!」系のプレイヤーまで、実力に関係なく『力』響に対して苦手意識を持つプレイヤーが存在していると思います。単純な勝率では圧倒していても、意識的には『力』響戦が苦手だと感じる人がいるようです。


代表的と考えられる苦手理由な理由は、以下の2点でしょうか。


①:響が各種B攻撃(特に、→+BとしゃがみB)を計算して出しているのか、あまり考え無しに単に振りたいから振っているのか、心理的に苦しくて大技を振っているのかを、素早く見極める必要がある。

「素早く」がポイントです。一撃が重いため、「数発食らったけれど、傾向が分かった。」では、不味い場合があります。この辺、数発喰らっても振り方の傾向を掴めれば問題なかったり、試合中に振り方の傾向を変えられても1回喰らってみて「あ、変わった」と気づけたら問題なかったりする場合が多い、弱攻撃での牽制と異なります。


②:牽制で振られた各種B攻撃の「次」が無くて、また最初から読み合う必要がある。

「次」がポイントです。各種B攻撃後に、流れるような動きがあまりない(注1)ため、ヒットorガード後に次の読み合いへ移行しようと思っても、戸惑う場合があります。この場合の流れるような動きとは、「小技で牽制して相手固めたあと、空ジャンプで跳び込んで投げ狙おう」とか、「踏み込んで足元狙おう」といった、格ゲーとして一般的な戦術パターンの話だけではありません。ジャンプBジャンプBしゃがみCジャンプAしゃがみCしゃがみC……みたいな、もう定跡のようなもの(と思う)嘉神の攻撃的な牽制と類似するものです。

(注1:正確には、「無いように見える」です。響側としては、流れらしいものをいくつか用意しています。)


さて、ここで、各種B攻撃による牽制の特徴である、一撃が重い&他の技との繋がりが目立たなくて独立性が高いを踏まえ、響側の戦略上の重要な意図を推測してみましょう。特に、斬鉄や天野といったキャラクターを相手にする場合の意図です。


響側としては、相手が「はぁ?また→+B(orしゃがみB)かよ!さっきからぶっ放しまくり!」のようにストレスを感じ、イライラして攻め方が雑になったり、無駄な動きをし始めたり、逆に固まったりするようになると嬉しいです。


ここら辺の、隠された戦略上の意図を理解していると、「苦手に感じるのはある意味妥当、ただし、勝ち負けは別」ということも想像できると思います。ストレス感じて苦手だなぁと思っていても、響側の意図を知っている人は、なんだかんだで、各種B攻撃を喰らう率が低く、あまり負けないと思います。