チェーホフの愛した女、マリア・キセリョーフ夫人
歴史さとう
この女性は、チェーホフよりも10歳年上でした。
チェーホフは、シベリアを経て、極東へ旅をします。サハリン島へも、中国へも訪れています。
このときには、チェーホフはこの旅行でのことで、自分の健康のことも手紙で弱音や泣き言を吐くことはありませんでした。ただ、この10歳年上のマリア・ウラジーミロヴナ・キセリョーワ(1850~1921)に宛てての手紙のみで、こうしたことでの弱気の部分をのぞかせています。
これでチェーホフの愛した女のことも、ちょうど10人を紹介しました。これで終わります。私はチェーホフの全集を読み、書簡もすべて読んだと思っていたわけですが、まだまだチェーホフの書簡はいくつもあるようです。
チェーホフの書簡を思い出すと、私も自分の手紙を書く事を続けていきたいと強く思いました。