指輪物語:J・R・R・トールキン

評論社文庫三部作全六冊。ファンタジー小説の代表作。

全てを統べる”一つの指輪”を巡る善と悪の戦い。単純な勧善懲悪ではなく、なんというか影を帯びた物語です。目に見える、いかにもな悪よりも、協力し合うべき正義の勢力内の微悪との戦いがしっかり描かれており、読み終わった時、”正義が勝った!!”と言う爽快感ではなく、見せかけの平和がいかに人の心を腐らせるか、本当の平和がいかに多くの犠牲と苦しみと流血の上に成り立つのか、を感じ、厳粛な気分になりました。

ドラマが好きな方は、是非読んでみてください。