221B戦記:筋肉少女帯with水木一郎・神谷明・宮村優子

私の好きなHP「ぜろだま」の10000Hit記念テープに収録されていた一曲です。

私はこの曲を聴いて、不覚にも泣いてしまいました。

熱い歌です。

「目に映る全て達」に別れを告げ、物語として生きていく決意をする曲と言って良いでしょう。歌い手、語り手とも、高い技量を持ち、その集合と調和の結果生み出される力強い旋律は、それだけでも良い曲と言えます。

が、それだけではないのです。この曲が語る悲壮と言ってもいい物語は、ある種の人々の心に強い振動を与えずにはいないのです。私自身、表現に携わってます。その原点は、この曲で語られる想いだったように思うのです。現実の全て、そのまんまの自分から離れ、どこまでも遠く遠く物語の彼方へ旅立つこと。それが、始まりだったように思うのです。だから、泣けてしまったのではないかと思うのです。

物語の天地の最果てへ辿り着くことなく倒れるとしも、それでも、それでも、一歩一歩、歩むことを止めずにいこう。

そう決意させてくれる曲です。