横浜大会 参加者の皆様の声

jeARn第8回全国大会 参加者アンケート集計結果

大会開催日 平成30年9月23日(日)

有効回答数 52件 【参加者115名 回収率45.2%】

回答者内訳 【20代 12件、30代 12件、40代 11件、50代 14件、60代以上 3件】【小 8件、中 11件、高 15件、大学 4件、学生・院生 4件、行政 5件、一般 5件】

※ 実際の記述では、丁寧な敬体で書いていただいていますが、まとめる都合で語尾を常体にしました。

※文意を変えない範囲で書き換えさせていただいた箇所があります。

基調提案について

☆新学習指導要領について

○「お城」の例えから、言語知識・4技能/5領域・学びに向かう力の関係から授業をデザインするために必要な考え方を整理することができた。対象生徒の英語力にかかわらず、あらためて大切な考え方、教師としての姿勢を学ぶことができた。(高・30代)

○村越先生の新学習指導要領の分析と解説を聞き、様々な設定の由来や基盤となることがわかった。ご紹介いただいたOECDの資料など、さっそく読んでみたいと思う。(小・40代)

○具体的に新学習指導要領をふまえた授業の進め方について理解できた。マトリックスを元にした活動を私も実践してみようと思った。(高・30代)

○新学習指導要領について、今後どのような授業を通して、どのような力を身につけさせるか、育てるのかということがイメージすることができた。普段の授業では、単元を終えるとそれで終了することがほとんどだったので、これからは「振り返り」をもう少し意識した授業展開にしていきたいと思った。(高・30代)

○新学習指導要領をふまえた授業。知識・技能を育てる。当然であるはずのことがあらためていわれているということで、しっかりと認識しなければならないと思う。(一般・40代)

○理論と実践の流れが大変わかりやすいと思った。理論についても参考文献を示していただき、参加者の参考になった。「生徒の実態を捉える」ことの大切さに共感を持った。(行政・50代)

☆稲垣先生の実践について

○中学校は小学校と高校をつなぐ「扇の要」。稲垣先生の一人ひとりの生徒への温かいまなざし、英語を好きになってもらいたいという強い思いが伝わる素晴らしい実践だった。生徒自身に目標(基準)を決めさせ、学び手主体の振り返りをさせることで生徒の意識が確実に変容している点が参考になった。(大学・50代)

○高校教員は他校種の教員の方と交流する機会がほとんどない。その意味で、中学校の新学習指導要領に向けた取組を聴くことができたのは非常に有意義だった。(高・30代)

○新学習指導要領に合わせた授業のモデルを見ることは自分のこれからの授業づくりに対し、非常に参考になった。自分が今一番見たかった内容だった。(高・20代)

○稲垣先生の生徒へのアンケートを緻密に分析し、授業を組み立て、目標設定をさせる取組を聞き、生徒の実態を捉え、自分が英語を話す姿を想像させる実践の大切さをあらためて気づいた。(小・40代)

○すごく具体的な提案で、実際の授業に新学習指導要領の内容を取り入れるイメージができた。授業づくりで疑問に思っていたところの糸がほぐれるきっかけになった。(中・20代)

○生き生きとした授業を拝見した。他教科でも何かしらのコミュニケーションはありそうだが、英語はそれを一から学べるということが強みだということ、それを大いに活かしてコミュニケーションの場をつくる工夫が必要だと感じた。(一般・40代)

○自学ノートは素晴らしいと思う。自分で目標を設定して達成度を確認できることで授業への姿勢も変わると思う。貴重なお話をありがとうございました。自分の授業の進め方について点検してみようと思った。

○実際の現場の実践の話だったので、その働きかけに対する生徒の反応を聴けてよかった。(一般・20代)

○生徒にしっかり寄り添うために、実態分析、生徒のつぶやきを拾うなど、地道な努力を日々重ねていらっしゃることに感動した。稲垣先生、お疲れ様でした。(中・50代)

○生徒が自学をするのが苦手であることを克服するために、様々なおもしろい課題があって、生徒の学びに向かう力を育むことができると思いました。また、ロールプレイのような生徒たちが分を考えて話すのは生徒の個性を引き出すよい機会だと感じた。(学生・20代)

○生徒自身が目標を決める、ということが"目からウロコ"でした。生徒に今まで以上に向き合ってよい授業を目指していきたいと強く感じた。(高・20代)

○生徒を伸ばそうと工夫していく中で教師も伸びていく様が垣間見られた。(大学・60代)

○英語を通して人間を育てるという言葉が印象に残った。(一般・40代)

○稲垣先生が生徒に寄り添っていることがとても伝わってきた。(高・40代)

○理論と実践がよく結びつき、大変わかりやすくためになった。実践者の教育者としての熱意に感服した。(大学・60代)

○授業の実践例の紹介については、授業自体はもちろん、そこに至るまでのアンケートやその処理、授業計画など、今日の講演だけではわからない時間をかけてくださったと思う。特に、自学ノートと振り返りが興味深かった。できる子、しっかりとやる子もさらに伸ばす指導は大事だとあらためて感じた。(高・30代)

○村越先生の提案と稲垣先生の実践が多くの仲間のバックアップをベースに取り組まれたことに感銘を受けた。(中・50代)

☆生徒に寄り添うこと

○教育の原点は「目の前の子どもにとことん寄り添うこと」。子どもたちを知らずしてよい授業は成しえないということに立ち返らせていただいた。これは、本日の全ての提案、発表、体験授業に共通していたと思った。教育に関わる限り、しっかりと心にとめておきたいと思った。(行政・50代)

○最後の言葉に感銘を受けた。新学習指導要領をふまえたポイントは「目の前の生徒の実態にとことん寄り添うこと」。小学校の先生にも伝えていきたいと思う。(行政・40代)


★気づいたこと

●次期学習指導要領についての授業のあり方についてわかりやすくまとめてあったが、実際の授業について、中学校の他にも具体例があるともっとよかった。(高・50代)

●もう少しビデオによる実践報告があるとよかった。(高・50代)

●2時間ぶっ続けのご提案が少し長すぎると感じた。大変丁寧だったが、もう少し端的にしていただけたらよかった。一生懸命提案していただけたとは思うが・・・。(小・30代)

●休憩を一回入れた方がよかったかもしれない。(小・50代)

実践発表について

☆小学校部会

○ABCの歌をただ歌うだけではなく、後ろから歌う、など順番を変えることで文字、音を意識しながら歌える、という点がよいと思った。一行ずつ教えるのではなく、まず、全体を聞かせるという点も勉強になった。(一般・20代)

○具体的な実践のお話が聞けてよかった。子どもが生きた英語を学ぶために授業の中で自分の思いや考えなどを大切にした活動をもっと自分の授業の中でも取り入れていきたいと思った。(小・30代)

○子どもたちの実態に合わせて、意味のあるやりとりができるように工夫されていることが伝わってきた。(一般・40代)

○子ども目線で考え、寄り添っている考えを聞けて大変勉強になった。少しの工夫で子どもの興味・関心をひけることがわかった。(一般・20代)

○小学校部会では、小学校の先生方の意見交換を聞くことができてよかった。(高・40代)

○提案性のある実践発表をコンパクトにまとめていただき、ありがたかった。(小・30代)

○粕谷先生の協議のコーディネートによって、いいたいことを言える雰囲気になった。大切なことだと思った。もちろん、発表によって自らの気づきを促された。(行政・50代)

☆中学校部会

○岡崎先生の取組が、いろいろなことを紹介してもらい、大変参考になった。(中・50代)

○「音と文字が一致せず、音読ができない生徒がいる」という課題を抱えているため、中学校の部に参加させていただき、そのヒントがたくさん得られた。(中・20代)

○音声から学ぶことで英語を話す、読む、書くことにつながることがあらためてよくわかりました。英語が厳しい生徒に対しても音声と文字の仕組みを理解することで英語について意欲をもってもらえることを知ることができ、とても勉強になった。(学生・20代)

○中1への音声指導の(自分の中で)あやふやな部分が線としてつながった。(中・30代)

○中学校英語の実践発表を拝聴し、リテラシー指導や文字と音のつながりについて識見を深めることができた。発表において、文字と音との結びつきがわからない生徒は、英語学習への意欲が低下してしまう。改善するためにもまずは生徒のつまずきを知り、そして、つまずきの解消に向けたスモールステップを用いた指導をする必要があるとわかった。(院生・20代)

☆高等学校部会

○山形・高の発表で、「到達目標が明確で楽しい活動であれば、生徒は主体的に動く」とあり、その様子がよく伝わってきた。目標設定を再度考えたい。(高・40代)

○高校の実践発表の分科会に参加した。特にSpeakingの指導について、大変刺激を受けた。(高・50代)

○明日からのspeaking指導に活かすことのできそうなヒントを多く得ることができた。(高・30代)

○高校の分科会②、とても興味深く、若い先生が意欲的に自分の授業を改善しようと取り組んでいる姿がうれしかった。(中・50代)

○実践内容とその成果、生徒の様子を知ることができた。ディベートはやはり大きな目標の一つなので、工夫をして自分の学校でも行うことができるようになりたい。(高・30代)

○異なる視点でのお二人の発表、とても勉強になった。小グループでのシェアも学びが深まってよかった。(高・40代)

○時間もちょうどよい長さで、多くのことを学ばせていただき、どのような視点で授業改善に取り組んでいけばよいかの示唆を得ることができた。(高・20代)

○日頃の指導の基本的なスタンス、問題点、疑問について情報を共有できた。(高・50代)

☆教員研修部会

○長崎先生のお話の中で、たくさんの発見があった。体育科の私だが、活動の体験場面でとても主体的に学ぶことができた。教員同士のブッククラブは非常によいと感じた。体育科では難しい部分もあるのだろうが、共有するネットワークがあるといいなと思った。(中・20代)

☆全体を通して

○小中高の連携の大切さをあらためて知ったとともに、神奈川ももっとやらなければと強く思った。(高・20代)

○全国の先生方の実践を聞くことができよかった。(小・30代)

○地に足のついた実践を詳しく知ることができ、大変参考になった。(行政・50代)

○アクション・リサーチはとても有効なものだと気づいた。(高・30代)

○アクションを起こしている先生方のお話を聞き、元気と明日へのヒントをいただいた。(行政・40代)

○各校で異なる課題にしっかりと向き合い、改善しようとする姿勢が伝わってきた。私自身、高校で教えているので、小中の取組を知る機会はあまり多くないので、とても参考になった。(高・30代)

○校種別に分かれており、様々な実践を知ることができた。(小・40代)

○とても興味深く、資料がほしいと思った。(中・40代)

●具体的な授業風景が多いとより興味がひかれたと思う。(大学・60代)

ワークショップについて

○一幸先生、佐野先生の模擬授業は圧巻だった。佐野先生の授業を最後まで体験したかったと思った。来年もぜひお願いします!(大学・50代)

○具体的なイメージとともに二人の先生方のお考えを体感でき、とてもよかった。今回もspiritsのようなもの、英語教師魂みたいなものをいただいた。佐野先生の教材の読みの深さはいつもすごい。めざして頑張ります。(行政・40代)

○佐野先生、高橋先生の素晴らしい発問や姿勢に触れ、頑張る気が出てきた。(高・50代)

○高橋先生と佐野先生のご講演を拝聴し、いかに自分事として子どもたちに話をさせるか、また。mim-memを通し、一人ひとりの力に落としていくかがこれからの英語教育の核となるのだと思った。いつか、自分もお二人のような授業を展開してみたいと思った。(小・40代)

○ワークショップでは、少しのアイディアで授業が変わるのだと感じた。(中・40代)

○実際に授業を体験できたことで受け手の気持ちがわかった。小中高の連携やその大切さがよくわかった。(一般・20代)

○小の立場からも多くの有意義な視点をいただいた。本日のような授業が全ての中高で展開されるようになると、むしろ、小でやっていることがうまくつながるのではないかと感じた。(行政・50代)

○中高の実践を拝見し、「小」とも根底は一緒なのだと感じた。佐野先生の「身体を通して学ぶ」という言葉もステキだった。(行政・40代)

○理論的なことと実践的なことを学ぶことができてよかった。(小・30代)

○ワークショップで実体験できるとより理解が深まり、実感することができた。(中・50代)

☆高橋一幸先生の模擬授業について

○教科書の内容を読み取る中で、より深い気づきを教師自身でするべきであることを学んだ。文法事項は既習事項からスモールステップで基本文に近づけていくことで、生徒の深い学びにつながるとあらためて思った。(学生・20代)

○contrastしながら新しい文法事項に気づかせていく方法はとてもわかりやすかった。また、中学校の今後についての高橋先生のお話が聞けてよかった。教材分析と指導についてあらためて勉強になった。クラスづくりができないと学習に結びついていかない。日頃の授業づくりの基本をあらためて振り返ることができた。(高・40代)

○高校英語希望だが、中学校の授業実演も見られてよかった。せっかく中学校の先生が積み上げてくださったことを高校で台無しにしないために工夫が必要と感じた。(一般・40代)

○中:英語のシャワーを浴びるような授業だった。(一般・40代)

○中学校での英語教育がどうあるべきか、その一端を知ることができた。もっと中学校の授業を見学するなど、連携していかなければいけないと感じた。(高・30代)

☆佐野正之先生の模擬授業について

○教科書を分析するということは、本当の意味を理解することだということが印象的だった。英語という教科ではあるが、生徒に寄り添い(例えば、nervousの状態を体感することなど)授業を進めていくことが大切なのだと思った。(一般・20代)

○教師の質問によって授業や生徒の理解の広がりが変わると思った。上手な発問をするためには、教師がよく教材研究をすることだと感じた。(高・30代)

○佐野先生のご講演は、質問の仕方一つであそこまで深い理解へと生徒を導くことができるのか、ということをあらためて実感させられる素晴らしいものだった。(高・30代)

○生徒の視点に立った授業、生徒の世界から捉える授業とはどのようなものかということについて、非常によく理解できた。(高・20代)

○先生方の思い、願い、そしてHow toがたくさんたくさんつまっていた時間だった。佐野先生のお話、とても楽しかった。「書いてあることの本当の意味を理解すること」教材の研究、また、子どもたちとの関係など、とっても大切な「知」と「指針」を示していただいたと思い、これから大切にしていきたい。(中・50代)

○佐野先生のお話では、あれだけシンプルな教材をあれだけ深めることができるということを教えてもらった。Self-Introductionもお人柄の出る素晴らしいもので魅了させられました。また明後日からの仕事に精を出していこうと思った。(高・30代)

○私は小学校教諭なので、中高のモデル授業が見られたことが大きかった。佐野先生、ほっこりするワークショップをありがとうございました。個人的には、私の英語力では英語を十分に聞き取ることができなかったのだが、周りの先生方はリアクションを取っていて、リスニングの苦手な子の気持ちを理解することができた。(小・30代)

☆校種別協議について

○参加者間の意見交換の機会が新鮮で、有意義に感じた。(大学・60代)

●校種別協議は時間が少なかった。(中・40代)

全体を通して

○全校種の話が聞ける本当に素晴らしい大会。今後とも、異校種の交流の場として続けてほしい。(高・20代)

○毎回、どの研修に参加しても刺激を受けるのですが、今回、はじめて参加させていただいたjeARnのこの研修では、一回で小中高の教員という様々な視点から英語教育について考える機会はあまり多くないので、とても興味深く、有意義な時間となった。(高・30代)

○大変充実した内容でたくさんの先生方や行政担当者に聞いてもらいたい内容だった。(行政・50代)

○英語教育の可能性やこれから子どもたちに大切な役割があることがわかった。その上で、先生がこうやって関わり合うことは大切で、それに参加できてよかった。(一般・20代)

○小中高全ての先生方の取組発表を聞くことができて大変よかった。全体の振り返りもあり、明日からも生徒に向き合っていこうと思える一日となりました。ありがとうございました。(高・40代)

○もっともっと多くの人に参加してほしい(参加すべき)と思う。大変いい内容だったと思う。(中・50代)

○参加した甲斐があった。一日でこれだけ素晴らしい内容を勉強することができ、大変よかった。(中・50代)

○授業に根ざし、生徒の現在、未来のために英語教師はなにができるか、具体的な提案をいただいた会だった。(大学・50代)

○生徒の実態を考慮した授業づくり、主体的に取り組む工夫等、今後に活かしていきたい。(中・20代)

○午後の研究実践発表で自分が学びたい分野を選ぶことができたため、知りたかったことを学ぶことができた。(学生・20代)

○今回学生さんの参加が多かった。高橋先生のゼミの子だったと思うが、このように若い子たちがARに興味をもってくれるのはありがたい。(中・20代)

○バラエティにとんだお話を聞くことができ、参加させていただいてよかったと思った。(小・30代)

jeARnの活動について

○英語指導等においてまだまだ未熟なので、このようなバラエティに富んだお話が聴ける機会をいただけてよかった。(小・30代)

○多くの先生とコミュニケーションがとれ、多くのことを考え、学ぶことができた。このようなネットワークを大切に、仲間とともによい授業のために頑張っていきたい。(高・20代)

○貴重な場に参加することができ、とてもありがたく思った。自分の教科は保健体育だが、非常に勉強になった。全国から様々な立場の先生方の話を聞け、また、取組の様子を知ることができ、本当によかった。励みになった。(中・20代)

○今回のように、2年後、3年後に向けてすべきことを考えられる機会にしたい。(高・20代)

○今回はじめてjeARnの発表大会に参加させていただき、どの発表内容も、その学校、教室の状況に応じた研究を実践しており、とても実りのある時間だった。何よりも各発表において、生徒主体に研究が行われ、生徒になにを見つけさせできるようになるかがとても明白だった。本日学んだ知識、理論、技能を活用し、生徒の実態にとことん寄り添う授業をつくっていきたいと思う。(大学院・20代)

○今回はじめて知った。ネットワークは大切ですね。(中・50代)

○職場が違っても、同じ思いをもつ人たちがこうやって集まれる環境があることは必要だと思うので、今後も続けていってほしい。(一般・20代)

○日本全国から様々な先生が参加され、多くの実践を知ることができるので、毎年貴重な機会となっている。(中・30代)

●発表で使われているスライドで、資料集に掲載されていない物があったため、写真を撮る方が多かった。お忙しい中資料をつくられていて、とても大変だと思うが、使っているスライドを資料に載せてほしいと思った。(学部生・20代)

●実践発表を聞いていると、アクションリサーチの手順にのっていないと感じる発表が、一昨年の福岡、今回の横浜の大会で思った。より地方の人にARの進め方がわかるよう広げていくことが大切であると考える。(中・20代)

●ホームページで宣伝していただきたい。(高・40代)

●もう少しアカデミックな話が聞けたら大満足だった。ARの有効性についてより論理的に説明するなど。実践だけではなく、もっと枠組みの話も聞きたかった。現場とアカデミックな世界をつなげる素晴らしい研究会だと思いました。(大学院・30代)

日本教育アクション・リサーチ・ネットワーク 第8回全国大会

大 会 宣 言

今回の学習指導要領の改訂で、3つの柱が全教科共通の目標として設定されました。外国語においては、単に「コミュニケーション能力を身につける」というだけでなく、学校教育外でも学び続ける力を育むことが求められています。これは簡単なことではありませんが、私たちは児童・生徒たちが、今まで以上にコミュニケーション能力の大切さを理解し、未来の目標に向かい、自己肯定感を持って、外国語学習に取り組めるような授業を実践していきたいと思います。

今日の大会に参加して、児童・生徒が主体性をもって学習に臨めるようにするためには、授業のなかでより現実的で身近な場面設定をしたコミュニケーション活動を単元タスクとして設定し、児童・生徒自らが目標の達成度を決めて、振り返りや課題の発見を行えるようにすることが効果的であることがわかりました。

より良い人生を送り、よりよい社会づくりの担い手となる児童・生徒を育てるには、教師自身がより良い人生を送っているロールモデルになる必要があるでしょう。教師が生き生きと、誇りと自信を持って授業を行い生徒に接するためには、もちろん教師自身の努力が必要ですが、その努力を可能にする環境づくりも大切です。教師が自己研さんに励み、授業改善について同僚と十分な議論ができるような時間的、精神的余裕が必要だと考えます。それが若手を育てる現場の教育力にもつながり、プロの教師集団としての成長を促すと思います。教育行政に関わる方々には、ぜひ現場の環境改善をお願いしたいと思います。

しかしながら、どのような環境であれ、私たち教師は、同僚と一致協力して、目の前の児童・生徒の幸せを考えた授業をしなければなりません。そのためには、アクション・リサーチによる授業改善が効果的であることを、今日改めて再認識しました。これからもこの大会をはじめ様々な機会で切磋琢磨し、活発な情報交換をしながら、プロとしての授業力向上に努めます。

平成30年9月23日