大会テーマ : ~人と関わり、協働するアクション・リサーチを目指して~
主催 : アクション・リサーチの会@yokohama
後援 : 神奈川県教育委員会、山形県教育委員会、高知県教育委員会、アクション・リサーチ支援ネットワーク、横浜国立大学教育人間科学部教育デザインセンター
会場 : TKPコンカード横浜カンファレンスセンター
開催日時 : 平成22年(2010年) 10月3日(日) 9:30~16:30
全 体 日 程
1.開会行事(9:30~9:40)
○大会実行委員長 あいさつ
村越 亮治 (神奈川県立外語短期大学)
○主催者代表 あいさつ
佐野 正之 (アクション・リサーチの会@yokohama)
○日程説明
小金丸 倫隆 (神奈川県立大和西高等学校)
2.基調講演(9:40~10:10)
「アクション・リサーチの過去と現在と未来の展望」
佐野 正之(横浜国立大学 名誉教授)
3.研究実践報告(1)(10:10~11:40) 全体会にて
○ 「アクション・リサーチの進め方:神奈川県の取り組みから」
小泉 玲子 (神奈川県立神奈川総合高等学校)
○ 「授業力の改善を目指した中学校での実践」
稲垣 梓 (神奈川県 綾瀬市立綾北中学校)p6
○ 「More Communicative ~Less Japanese, More English~」
栗原 清 (神奈川県立川和高等学校)
昼食・交流会(11:45~)
4.研究実践報告(2)(12:50~15:00) ポスターセッション形式にて
○発表1 (12:50~13:20)
小学校部会:「子どもが意欲的にコミュニケーションを図ろうとする外国語活動~ARの手法を用いた授業改善を通して~」
森永 清司 (広島県 三次市立川地小学校)
中学校部会:「つながりを実感する授業づくりをめざすAR」
奥山 竜一 (山形県 山形大学附属中学校)
高校部会:「教科書にからめたタスク活動の利用によって英語への苦手意識の克服を図るAR」
宮内 朋子 (愛媛県立松山工業高等学校)
教員養成と研修部会:「慶應義塾大学教職課程(英語科)におけるARの導入に関する実践報告」
志村 明彦 (慶應義塾大学)
○発表2 (13:20~13:50)
小学校部会:「できないからこそ 自分を見つめ 耳を傾ける 小学校英語」
古谷 伸彦 (神奈川県 横浜国立大学附属鎌倉小学校)
中学校部会:「仲間がメンターとして支えあうAR」
西田 弘栄(広島県 三次市立十日市中学校)、角濱 慶司(三次市立八次中学校)、福本 真弓(三次市立塩町中学校)
高校部会:「生徒達に小さな自信を与える授業をめざして~定時制高校で二年目を迎えて」
小島 瑠美子(神奈川県 横浜市立戸塚高等学校(定時制))
教員養成と研修部会:「学校教育臨床のためのAR」
中森 誉之 (京都大学大学院)
○発表3 (13:50~14:20)
小学校部会:「児童の自然な発話を引き出す授業をめざして」
新海 かおる(埼玉県 春日部市立八木崎小学校)
中学校部会:「豊かなプロダクションを引き出す授業づくり」
西村 秀之 (神奈川県 横浜市立富士見中学校)
高校部会:「生徒の成長・教師の成長」
組田 幸一郎(千葉県立成田国際高等学校)
教員養成と研修部会:「AR支援としてのメンタリングの実践について」
三上 明洋 (近畿大学)
○発表4 (14:20~14:50)
小学校部会:「子どもと学級担任が安心して取り組める外国語活動を目指して~現場の声を生かした学校支援~」
関口 和弘 (神奈川県 横浜市教育委員会)
中学校部会:「English in English」
Jayde Kemsley (神奈川県 藤沢市ALT)
高校部会:「高等学校におけるARの試み~コーディネーターの立場から~」
米野 和徳 (山形県教育庁)
教員養成と研修部会:「ARを振り返って ~ARにおける枠組みの必要性について~」
山田 智久 (佐賀大学)
5.地域研究グループ交流会(15:15~15:50)
○アクション・リサーチの会@yokohama
村越 亮治 (神奈川県立外語短期大学)
○松山大学アクション・リサーチ
宮内 朋子 (愛媛県立松山工業高等学校)
○高知英語Connection!
長崎 政浩 (高知工科大学)
○山形アクション・リサーチ
米野 和徳 (山形県教育庁)
○アクション・リサーチの会 三次
西田 弘栄 (広島県 三次市立十日市中学校)
○JEARN発足の提案
長崎 政浩 (高知工科大学)
6.記念講演(15:50~16:20)
「英語教師の自己研修と教師教育~Professional Developmentを目指して~」
髙橋 一幸 (神奈川大学 教授)
7.閉会行事(16:20~16:30)
○大会実行委員長 あいさつ
村越 亮治 (神奈川県立外語短期大学)
○主催者代表 あいさつ
佐野 正之 (アクション・リサーチの会@yokohama)
○次期開催地代表 あいさつ
宮内 朋子 (愛媛県立松山工業高等学校)
大会を終えて
○小学校部会
小学校、民間の児童英語関係者、大学の教員など幅広い立場の方々の参加が見られ、皆さんとても熱心に聞いておられたのが印象的でした。発表の内容自体は4つとも聞き応えがあり、空くじなし、でした。もっと多くの方に聞いていただきたかったです。
小学校英語の変化、成長が今後中学校で何をやるかに関わってきます。やり方次第では、英語でかなりのことができるということを、中・高校の先生方にも知っていただきたいので、ぜひ校種を超えて多くの方に小学校英語を真剣に考えていただききたいと思いました。
反面、「アクション・リサーチ」という色合いが薄く、小学校ではこれからしっかりやっていかなければと感じました。参加なさった方々の関心が「小学校のこと、ちょっと知ってみたい」ということだったら満足いただけたかな、と思いますが、「小学校におけるアクション・リサーチ」という関心をお持ちの方には食いたらなかったと感じました。アクション・リサーチでの授業改善というとき、小学校のようにALTなど外部の人が深く絡んでいる場合があると、「一人で実践する」のと、「同僚と共働する」のとでは、違う苦労もあるな、と予感しました。
○中学校部会
奥山先生の発表については、予備調査から計画の実践まで大変緻密に行われているという印象を受けました。生徒に行わせる活動が、いろいろな角度から仕組まれており、仮説の実現が可能になっているように思え、その意味でも、頂上に設定されているディベートの報告が聞きたかったです。
西田先生、角濱先生、福田先生の発表については、多忙のなかにもかかわらず、毎月部会を開催し続けていることに、皆さん、大変感心をしていました。今回も3つの学校から3人の先生方の報告があり、市をあげての取り組みを実現されていることがとてもうらやましかったです。
西村先生の発表については、生徒の特長を十分活かしての取り組みをされていることに感心しました。リサーチクエスチョンから考え出された細かいステップとしてのLessonが、十分機能していることが随所に感じられました。
ジェード先生の発表については、これをテーマにするとした場合、どんなリサーチ・クエンスチョンが設定でき、どんな取り組みができるかを模索するのはたいへん興味深いと思った。その際、部会で提供された資料はかなり有効に活用できると思いました。参会者の皆さん、実に耳を傾けており、熱気あふれる部会でした。
○高校部会
とても真剣にかつ共感を持って発表を聴いていただいていたと思います。
今回は現場の先生方が3名発表されましたが、「英語が得意でない生徒へのAR」という、テーマで一貫されていたのが良かったです。ARはどのような学校でも実践できるものですが、特に英語が得意でない生徒に有効であると強く感じました。
できたら、参加された方から発表者に向けて一言でも感想を言っていただく時間があったらと思いました。時間の関係で、質疑応答も気を遣っていただいたため、活発に発展させていくことができませんでした。
○教員養成と研修部会
司会者として、発表者そして聴衆のみなさんの表情を間近に感じることができたのですが、みなさん「いい顔」をしてらっしゃったと思います。それはきっと、「ARをどうデザインし、運営すればいいのか」という共通課題を持って集まったグループだったからだと思います。共通課題は見方を変えれば、「解決すべき協働的ARのテーマ」ということになります。皆さんで一緒にリサーチができるといいなと感じるとともに、JEARNがその集まりになりそうだなという予感を持ちました。
平成24年度 jeARn全国大会が
平成24年10月7日(日) 神奈川大学にて
開催されることが決定しました!
全国の仲間たちと語り合う機会です!
ぜひ、お越しください!