授業内講演

「日本で生まれ育った仮放免者として」


講師:クアテン・ユニスさん


2023年5月30日「アフリカ地域基礎2」

言語文化学部の卒業生でガーナにルーツを持つクアテン・ユニスさんは、つい最近まで仮放免者として日本で生活し、大学生活も送ってこられました。今回の授業内講演では、その中で感じたり、考えてこられたことについてお話をしていただきました。

仮放免とは、何らかの理由で在留資格を失ってしまった日本に住む外国人に、入管収容施設の外で生活を認める制度のことです。仮放免者は、就労して給料を得ることや、医療保険に入ることができないなど、生活を維持するのが困難な状況に置かれています。日本の外国人の在留資格をめぐる入国管理制度について国会でも議論が行われていますが、普段当事者の声を直接聞く機会はほとんどありません。

当日はアフリカ地域専攻1~2年生の「地域基礎」の合同授業としておこないましたが、多くの学生・職員が参加し教室は満員になり、講演後の質疑応答では授業終了まで多くの質問が出て活発な議論が行われました

最終更新:2023年9月2日