WITH AFRICA

(ウィズアフリカ)

の紹介

紹介者:山本貴仁(アフリカ地域専攻、2022年度入学)

こんにちは。2022年度入学の山本です!

今回は2023年度より活動を開始したWith Africaというアフリカ地域専攻内の学生組織について紹介します。発足から4ヶ月ほど経って、さまざまな活動を行ってきました!

まずはどんな組織なのか、概要をご紹介します。With Africaはアフリカ地域専攻内の学生組織として2023年4月より活動を始めました。主にアフリカ地域専攻の1、2年生によって運営されています。筆者を含め22年度入学の学生は、前年度に留学生との交流や大使館訪問などを活発に行っていました(詳しくは「アフ専攻1年生の記録 2022年度編」を参照)。これらの活動を組織化して行い、よりアフリカを身近に、そしてアフリカ地域専攻の魅力を発信できる組織を目指して設立されました。

2. 何を目標に活動を?

Vision 5という5つの目標を策定して、これに基づき活動しています。

①   日常にアフリカを

アフリカは単に学びの対象であるだけでなく、日常的にアフリカとさまざまな次元で関わることで、日本とアフリカ双方についてより深い理解ができるものと考えています。留学生との交流、オンライン会議アプリケーションzoomを通じたアフリカ各国との交流やアフリカ料理店に通う中で、アフリカとの精神的距離を縮めることを目指します。

②   アフリカ地域専攻の縦の繋がりを強化する

アフリカ地域専攻は2012年に誕生した新しい専攻ですが、多くの先輩方がアフリカと関わっていらっしゃいます。在学生レベルでも、留学に行ったり、旅をしたり、インターン、在外公館派遣員に行くなどさまざまな方法でアフリカと関わっている人がいます。従来はあまり強いとは言えなかった学年を跨いだ繋がりをより強固なものとし、新しい「何か」を生み出す源とすることを目指しています。

③   学生主体の活動

自分から動いてみる、このことはどの世界にいても重要でしょう。それを体現できる場所にしたいと思っています。先生方やさまざまな関係者の皆様のご協力をいただきながら、学生自らの手で企画を作っていきます。

④   アフリカに関わる人・団体との関係性の構築

将来起こりうる「何か」は、今の関係性がベースとなると考えています。アフリカ出身の留学生、アフリカ各国の大学で学ぶ学生、社会人・団体、アフリカで活躍する日本人などさまざまな立場の人と知り合い、議論をし、関係性を構築していきます。新しい視点を取り入れながら、学生としての学びを深めることもできるでしょう。

⑤   アフリカ地域専攻の発信

アフリカ地域専攻に入学したいという学生を増やすことも私たちの重要な活動の一つです。広報を通じて、高校生の皆さんなどにアフリカのことに関心を持っていただき、将来のアフリカに関わりたいと思う人を増やしま す。

3. どんな活動をしているの?

ここからは実際の活動例を紹介していきます!

3-1. 東京外大にいるアフリカ出身留学生との交流


東京外大には、アフリカ出身の学部の交換留学生が2023年7月時点で5名います。大学院生を含めれば20人以上は在籍しており、キャンパスにもアフリカ社会は存在しています。


アフリカを知り、考えるためには教室で講義を聞いているだけでは、足りません。また、アフリカからの留学生は日本の平和構築、経済成長、文化、さまざまなことに興味を持って来日しています。お互いに交流を重ね、仲を深めることは非常に重要なことです。


交流はさまざまなレベルで行われており、交流会で日本文化を紹介したり、一緒に料理をしたり、仲良くなった留学生とご飯を一緒に食べにいったりとさまざまです(写真1, 2, 3, 4専攻地域であるアフリカからの留学生とこれだけ距離が近くなれるのは、アフリカ地域専攻ならではと言えるでしょう!!

写真1: けん玉で交流する様子。ふたりともめっちゃ上手かった。

写真2: 書道で交流。

写真3: 留学生交流会の様子。

写真4: 一緒にお好み焼きを作る。

交換留学生は1年で帰国してしまうのですが、月日が経っていくと帰国してしまうのがとても悲しくなるくらいに大事な友人になっていきます。7月下旬には今いる5人も帰ってしまうのが、寂しいです。

3-2. アフリカ各国の大学との交流会

春学期の間に、ケニアのナイロビ大学と1回、ケニヤッタ大学と2回、それぞれオンライン交流会を実施しました。ケニアの学生の中には日本語を学んでいたり、日本のアニメを知っていたりという人も多く、またスワヒリ語を学んでいるWith Africaのメンバーも多くいたため、交流は非常に盛り上がりました。

互いの食事文化について比較したり、言語の紹介、絵しりとりをしたりなど毎回さまざまなアクティビティをしています(写真5, 6, 7)!いずれの大学も協定校というわけではありませんが、MPJ Youth (活動紹介記事を参照)のケニア研修で知り合った学生と帰国後も連絡を取り続けて実現しました。

写真5: ケニヤッタ大学との交流会の様子。

写真6: ケニヤッタ大学との交流会にて、絵しりとりの様子。

写真7: ナイロビ大学との交流会の様子。

来たる2023年9月には、メンバーが持っていたツテを活用してDRC(コンゴ民主共和国)の複数の大学との交流会を予定するなど、今後も積極的な大学交流を続けていきます。

日本とアフリカ各国の間の地理的距離は遠いですが、学生同士の交流を行うことで、相互理解が深まり、精神的距離も縮まると信じています!

3-3. マラウイの給食支援を実施する特定非営利活動法人Seibo Japanによるマラウイコーヒーワークショップの実施

2021年度入学の先輩方が、外語祭でSeibo Japanのマラウイコーヒーを販売していたご縁があったことから実現しました。Seibo Japanは、子供たちが社会の活力になるという理念からマラウイで給食支援を実施されています(注)

注: 特定非営利活動法人Seibo JapanのHPはこちら → https://www.seibojapan.or.jp

またマラウイのコーヒーの販売も行っており、日本でのマラウイの周知やコーヒー農園の労働者の貧困解消のための活動をされています。7月に実施したマラウイコーヒーワークショップでは、実際にコーヒーを飲みながらテイスティングをしたり、ビジネスとチャリティーを両立したsocial enterprise(社会的企業)の概念や世界銀行によるマラウイの貧困統計の取り方などを学び、ディスカッションを行ったりなどをしました(写真8, 9, 10)。アフリカへの関わり方を考える上でも非常に有意義なものでした。今後も共同活動を行っていきます。

写真8: ワークショップの様子。

写真9: ワークショップの様子。

写真10: 後味スッキリで酸味と渋みのバランスが最高なマラウイコーヒー。

3-4. ルワンダ渡航の計画

先ほど外大にいる留学生との交流会をして、仲を深めているとご紹介しました。仲良くなって、早く再会したいという想いが溢れてしまい、アフリカ地域専攻2年の一部のメンバーで協定校の友人がたくさんいるルワンダにこの夏渡航することになりました(笑)。

ルワンダの友人たちの協力のおかげで、協定校のキャンパスを訪問したり、コーヒー農園を訪れたりとさまざまな活動ができそうです。渡航の様子は後日ご紹介します!お楽しみに!

4. おわりに

この記事が、アフリカ地域専攻に関心のある学生や受験生の皆さんに、アフリカ地域専攻の魅力の一つである活発な活動の様子が伝われば幸いです。

もし、私たちWith Africaにコンタクトしてみたいという方がいらっしゃれば、下のインスタグラムのDMでお待ちしております!活動の様子やイベントの参加者募集も随時アップしていますので、フォローしてみてください!


With AfricaのInstagram: https://instagram.com/tufs_africa_2022?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==

最終更新:2023年7月29日