映像

オンライン動画・映画

講演・トーク

<文学>

  • チママンダ・アディーチェ『シングルストーリーの危険性』(TEDGlobal2009)/Chimamanda Ngozi Adichie, The danger of a single story, 言語:英語・日本語字幕あり、長さ:18分34秒。

URL: https://www.ted.com/talks/chimamanda_ngozi_adichie_the_danger_of_a_single_story/transcript?language=ja

《ひとことコメント》

■皆さんはアフリカ文学に触れたことはありますか?アフリカ出身の作家さんから紡がれる彼らの物語はどんなものなのでしょうか。ここでは、アフリカを代表する作家のひとり、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェさん Chimamanda Ngozi Adichie をご紹介します。チママンダさんはナイジェリア出身で、代表作に、大陸をまたいだ恋物語「アメリカーナ(原題AMERICANAH)」や、ナイジェリアの戦争の中のラブストーリーを描いた「半分のぼった黄色い太陽(原題Half of a Yellow Sun)」などがあります。(いずれも外大附属図書館にあります。)

アフリカ出身の登場人物たちが、アフリカまたはそれ以外の場所で何を考えどう生活していくのか… 素敵な小説の中でよりリアルなアフリカの人々や生活に触れられるかもしれません。日本語訳された作品も数多くあり、図書館や書店、ネットで入手することができます。彼女の短編集『なにかが首のまわりに』(原題:The Thing Around Your Neck)の表題作は河出書房新社のWebサイトで全文公開されています!アフリカから世界へ飛び出た主人公と周りの交流にとても惹きつけられ、何かハッとさせられる小説です。ぜひ読んでみてください。

チママンダさんはTED Talksで2度スピーチされています。「シングルストーリーの危険性(The danger of the single story)」と題されたスピーチの中では、彼女と文学の関わりや彼女が体験した「アフリカ」の見られ方がユーモアを交えて語られています。アフリカに関してというだけでなく、私たちが生きる上で大切なことにもつながる、とても勉強になるスピーチです。(鈴木すみれ、アフリカ地域専攻、2020年度入学)

■世界的に有名なナイジェリアの作家、チママンダ・アディーチェさんが強者が弱者を偏見の目で見ることをシングルストーリーと名付け、アフリカの人自身が自分たちの多様なストーリーを発信するため、支援活動をしていることを、巧みなユーモアとともに語ります。(イザンベール真美、非常勤講師)


<文化>

カシバ・ムトゥワ『太鼓で奏でる私の物語』(TEDGlobal 2017)/Kasiva Mutua, How I use the drum to tell my story, 英語、長さ:12分38秒。

URL: https://www.ted.com/talks/kasiva_mutua_how_i_use_the_drum_to_tell_my_story

《ひとことコメント》ケニアの打楽器演奏者Kasiva Mutuaが、アフリカ地域社会において女性が太鼓を演奏することについて、自身の体験を踏まえながら語っています。伝統について、文化について、ジェンダーの問題について、あらゆることを考えさせられる12分。(若本隆平、アフリカ地域専攻、2017年度入学)


<政治・思想>

  • 国連広報センター『ネルソン・マンデラ物語』2012年。言語:英語・日本語字幕、長さ:13分42秒。

URL: https://www.youtube.com/watch?v=MAbL-HWFpoo

《ひとことコメント》非暴力主義で南アフリカのアパルトヘイト廃絶を実現したマンデラ大統領の生涯を実際の映像を交えてわかりやすく解説したドキュメンタリーです。(イザンベール真美、非常勤講師)


  • ボイド・ヴァーティ『ネルソン・マンデラが教えてくれたこと』(TEDWomen2013)/Boyd Varty, What I learned from Nelson Mandela, 英語・日本語字幕、長さ:14分47秒。

URL: https://www.ted.com/talks/boyd_varty_what_i_learned_from_nelson_mandela?language=ja

《ひとことコメント》「あなたがいるから私がいる」を意味するUBUNTUは他者の喜びを自分の喜び、他者の苦しみを自分の苦しみとして分かちあうアフリカの思想です。環境保護活動家でもあるサファリ・ガイドのボイド・ヴァーティさんがマンデラ大統領の思い出とともにUBUNTUの精神を語ります。(イザンベール真美、非常勤講師)


<紛争・平和構築>

  • エマニュエル・ジャル『ウォーチャイルドの歌』(TEDGlobal2009)/Emmanuel Jal, The music of a war child, 英語・日本語字幕、長さ:17分51秒。

URL: https://www.ted.com/talks/emmanuel_jal_the_music_of_a_war_child?language=ja

《ひとことコメント》スーダン内戦時に子ども兵として極限の体験をしたエマニュエル・ジャルさんは今やラップ界のスターです。詩や音楽を使って恩人の人道活動家エマ・マッキューンへのオマージュと子どもへの教育の必要性を訴えます。(イザンベール真美、非常勤講師)


<教育・ジェンダー>

  • カケニャ・ンタイヤ『学校を求めた少女』(TED×MidAtlantic2013)/Kakenya Ntaiya, A girl who demanded a school, 英語・日本語字幕、長さ:15分1秒。

URL: https://www.ted.com/talks/kakenya_ntaiya_a_girl_who_demanded_school?language=ja

《ひとことコメント》国連勤務をやめてマサイの女の子の教育に携わるカケニャ・ンタイヤさんが、幼いときに受けた伝統の女性器切除の体験と教育の重要性を語ります。(イザンベール真美、非常勤講師)


<持続可能な開発>

  • ジェーン・グドール『人間と動物の共存を助ける』(TEDGlobal 2007)/Jane Goodall, How humans and animals can live together, 英語・日本語字幕、長さ:23分28秒。

URL: https://www.ted.com/talks/jane_goodall_how_humans_and_animals_can_live_together?language=ja

《ひとことコメント》チンパンジーの研究で有名なグドール博士が、動物が生存する森林を守るために、女性を中心とする小グループへの金銭的支援などで貧困から住民を守ることから環境破壊を防ぐプロジェクトを説明します。(イザンベール真美、非常勤講師)


  • クリスチャン・ベニマナ『次世代のアフリカの建築家とデザイナー』(TEDGlobal 2017)/Christian Benimana, The next generation of African architects and designers, 英語・日本語字幕、長さ:12分48秒。

URL: https://www.ted.com/talks/christian_benimana_the_next_generation_of_african_architects_and_designers?language=ja

《ひとことコメント》ルワンダの若き建築家のクリスチャン・ベニマナさんがアフリカの若いデザイナーたちと連携しながら、人口爆発と環境破壊が進むアフリカに持続可能な都市計画を生み出すアフリカ独自のプロジェクトを紹介します。(イザンベール真美、非常勤講師)

映画・ドキュメンタリー


  • ワヌリ・カヒウ監督『ラフィキふたりの夢 』カラー・82分、言語:英語・スワヒリ語、日本語字幕、2018年。/Wanuri Kahiu Director, Rafiki, 2018, Kenya/South Africa/France/Lebanon/Norway/Netherland/Germany.

日本語版公式ウェブサイトURL: http://senlis.co.jp/rafiki/

日本語版予告編URL: https://www.youtube.com/watch?v=5t74axkyvxc

《ひとことコメント》

同性愛が違法とされているケニアでの、2人の少女ケナとジキの恋が描かれています。「女性は良い妻になるべきだ」や「同性愛は政府への反発だ」などのようなステレオタイプがある中、気持ちを通わせていく二人。逃れられない家というしがらみや世間の目など、様々な障害が彼女たちに立ちはだかりますが…。

映画を通して、(アフリカンウィークス2020 の主題でもあった)「共生」を考えるのに欠かせないテーマのひとつ「同性愛」に触れられます。同性愛への偏見や差別が描かれたシーンをみると、共生の重要性や様々な価値観を受け入れ合うことの大切さを実感します。また、とてもカラフルで気持ちが明るくなるような色彩の映画で、ケニアのポップな世界観も楽しめます。映画を通して実際にケニアの人々の生活も垣間見ることができます。映画で流れる音楽もぜひ聴いてみてください。(苅和里奈・上原ゆりの、アフリカ地域専攻、2019年入学)


  • ジュリー・ベルトゥチェリ監督『バベルの学校』カラー・94分、言語:フランス語、日本語字幕、2013年。/Julie Bertucelli Director, La cour de Babel, 2013, France.

日本語版ウェブサイトURL: https://unitedpeople.jp/babel/

予告編動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=yLiEpcnydBs

《ひとことコメント》

アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国… 世界中から集まった11歳から15歳の子どもたちが、フランス・パリの中学校で共に過ごす1年間を追ったドキュメンタリー。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。ぶつかり合いながら、宗教や国籍、人種などの壁を越えて友情を築いていくありのままの姿は、私たちに未来への希望を見せてくれます。

「共生」をテーマとした2020年のアフリカンウィークスでは、この映画「バベルの学校」を上映作品に選びました。人種差別や排他的な言動への意識が世界レベルで高まっている今日をふまえて、様々なバックグランウドをもつ子供たちが一緒に学んでいく姿を描いたこの作品から、共に生きることの難しさを感じると同時にヒントも得られました。

映画を鑑賞した実行委員からは、

--「多様性の理解と尊重には明確なゴールや達成があるわけではないけれど、疑問や意見を正面からぶつけていくことがその1歩なのだろうと感じた。」

--「衝突や意見の相違を生みやすい宗教という話題を生徒たちが積極的に持ち出し、教師側もその話し合いを止めないことに驚きを感じた。しかし、議論の中で決して誰も相手の宗教を悪く言わないことに”ヘイト”と”議論”の境目を見た気もした」

--「子どもたちは”なにも知らないくせに(作品中に登場する言葉)”の先でお互いのことに興味を持って議論していた。そこには”無知の知”という前提に立って相手の意見を知ろうとする意思が見出せるように感じた。相手の言葉に耳を傾ける気持ちを忘れてはいけないと思った。」

--「先生は、自然な方法であえて生徒たちの違いを引き出していたように見えた。違いを見せあう機会を与えて、その後の違いをめぐる意見発表などは生徒たち主体で行われていて、きちんと”考える”という作業をさせていることが良い点なのではないか。」

など、共生だけでなく学びの在り方や人との対話についても多くの気付きがあり、考えを深めることができました。

この作品の舞台はフランス、描かれるのは移民の子どもたちと先生ですが、彼らのコミュニケーションの取り方やものの考え方は、世界中の誰もがあらゆる場所で直面する「共生」に結びついています。((苅和里奈、アフリカ地域専攻、2019年入学/アフリカンウィークス2020実行委員会)


  • BBC News Africa, Sex for Grades: undercover inside Nigerian and Ghanaian universities, 2019. 言語:英語、長さ:53分51秒。 

 本編URL: https://youtu.be/we-F0Gi0Lqs ※ドキュメンタリーの後に出た追加的なショートビデオ もあります。

《ひとことコメント》以前ナイジェリア人の方に、アフリカでの教育問題について伺った際に紹介していただいたドキュメンタリーです。近年教育面でも発展を遂げているアフリカ地域ですが、まだ問題が山積みであり、特にセクハラの問題は深刻であるということを知ることができます。(奥富彩夏、アフリカ地域専攻、2020年度入学)


  • Chris Austin, director. The House of Hunger. London: Indigo Productions for Channel 4, 1982.

 本編URL: https://www.youtube.com/watch?v=LbW0SjamJh4

《ひとことコメント》Dambudzo Marecheraというジンバブエ人作家についてのドキュメンタリー兼映画です。南ローデシアであった時代にロンドンに渡航し、その後独立したのちにMarecheraはジンバブエに戻ったようなのですが、その過程でのアイデンティティクライシスのようなものが描かれていました。(塩崎諒平、総合国際学研究科修士課程)


  • アブデラマン・シサコ監督『禁じられた歌声』カラー・97分、言語:アラビア語・トゥアレグ語・バンバラ語・英語・フランス語、日本語字幕、2014年。/Abderrahmane Sissako Director, Timbuktu, 2014. Mauritania/France.

日本語版予告編URL: https://www.youtube.com/watch?v=WviT8KaqZBk

《ひとことコメント》マリのイスラム過激派に支配された町の苦悩が描かれています。数年前にリレー講義で取り上げたので、見た人もいるかもしれません。つらいテーマですが私はとても好きな映画です。(坂井真紀子、教員)


  • ギャヴィン・フッド監督『ツォツィ』カラー・95分、言語:ズールー語・コサ語・アフリカーンス語・英語、日本語字幕、2005年。/Gavin Hood Director, Tsotsi, 2005. South Africa/UK.

予告編URL: https://youtu.be/l4xSgtu1X_k

《ひとことコメント》これも以前、映画のリレー講義で扱いました。比較的古い映画だけどよいですよ。南アフリカ/ヨハネスブルクの黒人社会の格差を底辺でもがく青年の視点から描いています。(坂井真紀子、教員)


  • リチャード・アッテンボロー監督『遠い夜明け(Cry Freedom)』カラー・157分、言語:英語・日本語字幕、1987年。/Richard Samuel Attenborough Director, Cry Freedom, 1987, UK/USA.

日本語版予告編URL: https://www.youtube.com/watch?v=er1CDwSZGEU

《ひとことコメント》

1970年代のアパルトヘイト体制の下にあった南アフリカにおいて、運動を起こした黒人解放活動家のスティーヴ・ビコと、南アフリカ共和国の有力紙デイリー・ディスパッチ紙の白人記者ドナルド・ウッズとの交友に焦点を当てたノン・フィクション映画です。この映画自体もアパルトヘイト体制が続く1987年に製作され、新聞記者として物語に登場するウッズ氏は夫婦でこの映画の製作顧問を務めています。自分が最も驚いたことは、この映画で描かれるスティーヴ・ビコの死が1977年であり、アパルトヘイトの廃止が宣言される1991年まで、ここから実に10年以上も差別との闘いが続くということでした。正に映画のタイトル『遠い夜明け』とあるように、その闘争が如何に長く、そして過酷なものであったのかを改めて考えさせられました。(赤石蕗乃、アフリカ地域専攻、2017年入学)


  • Frank Fiifi Gharbin Director, Obroni Hianii Part1-4, 2014. Ghana. 言語: Twi語、英語字幕。

Part1 URL: https://dai.ly/x3ntiuv

Part2 URL: https://dai.ly/x3iemfb

Part3 URL: https://dai.ly/x3hyf7o

Part4 URL: https://dai.ly/x3lg8jp

《ひとことコメント》

Obroni(オブロニ)は「白人、外国人」を指すTwi語(ガーナで最も話者数が多い現地語)。このドラマの主人公は、ガーナ人女性と恋に落ち首都アクラに家を持つようになったアフリカン・アメリカンの男性(オブロニ)です。国境を越えたラブストーリーがはじまる…と思いきや、実は相手の女性は結婚詐欺師!彼女と相棒の企みにより、主人公は言葉がほとんど通じない田舎に追いやられ、殺されかけてしまいます。そして気が付くと今度は粗忽な農民に拾われていて…、さて、いったいどうなる!?

ガーナの長距離バスではガーナの連ドラや映画が爆音で流されてみんなでそれを見ることが多いのですが(あまりにうるさいのでそれ以外の選択肢がない)、これは私が見た中で最もおもしろかったものです。ガーナを代表するコメディアンのLil Win(主人公を助ける気のいい農民役)がいい味を出しています。全部で4時間ほどとちょっと長いですが、おすすめです(ちなみに、私はPart2以降しか見ていないのですがそれでも十分楽しめました)。(井出有紀、アフリカ地域専攻、2016年度入学)


  • 福永壮志監督『リベリアの白い血』カラー・88分、言語:リベリア語・英語、日本語字幕、2015年。/Takeshi FUKUNAGA Director, Out of my hand, 2015. USA.

 日本語版ウェブサイトURL: https://liberia-movie.com/

予告編URL: https://www.youtube.com/watch?v=qeYuUJF4KiA

《ひとことコメント》

監督は日本人の福永荘士。ロサンゼルス映画祭最高賞受賞作。ゴムのプランテーションで奴隷的な労働を強いられる主人公シスコが、現状を変えようと移民するお話です。時期はリベリア内戦から少し後を描いています。この作品は、社会や世界というよりは、むしろシスコという個人を描いています。しかし、いやだからこそ、この作品にはあるリアリティがあります。

シスコには、現状をどうすることもできません。それでもなお、今・ここではないどこかに向けて、彼は闘争し逃走します。この映画は、絶望的な状況の只中で、別の世界へと向かおうとするシスコの個人的な戦いです。社会問題或いはグローバル課題に向き合うのはもちろん重要なことです。

しかし、その社会にはいったい誰が生きているのか。そこで実際に生きられるリアルとはいったい何なのか。そしてまた、そうした個人が苦悩する場所は、私という個人が生きている場所とどうつながっているのか。こうした問いへと見る者を誘う映画だと、私は思います。(山根佑斗、アフリカ地域専攻、2018年度入学)


  • アラン・ゴミス監督『私は、幸福(フェリシテ)』カラー・129分、言語:リンガラ語・チルバ語・フランス語、日本語字幕、2017年。/Alain Gomis Director, Félicité, 2017. France, Senegal, Belgium, Germany, Lebanon.

日本語版予告編URL: https://www.youtube.com/watch?v=VkCcYNV0qcY

※TUFS Cinemaでも2018年10月12日に上映されました。

《ひとことコメント》

全アフリカ映画祭グランプリ、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。この作品は、キンシャサのシンガー、フェリシテが主人公です。物語は、フェリシテの息子が交通事故にあってしまうところから大きく動き出します。息子の治療費を捻出するためにフェリシテは奔走しますが、そううまくはいかず、フェリシテは苦悩していく、、、というストーリーです。ものすごく突飛な話ではありませんよね。内戦を描いているわけでも、差別の問題を扱っているのでもない。私小説的な印象を受ける作品です。

しかしこの映画は、あくまでもフェリシテという個人へとフォーカスします。彼女が苦しみの中でどう生き、どう救いを見出すのか。私たちは、アフリカを大きなくくりで見てしまいがちです。貧困、開発、政治、文化、宗教、、、。当のアフリカという言葉自体、果てしなく大きな言葉です。しかし、実際にアフリカで生きるとはどういう事なのか、その中で、どのような世界がありうるのか。個人のリアルに目を向けさせてくれる作品です。そしてそれゆえに、アフリカという枠組みを超えて、見る者に響く作品だと感じました。(山根佑斗、アフリカ地域専攻、2018年度入学)

 

  • テリー・ジョージ監督『ホテル・ルワンダ』カラー・122分、言語:英語、日本語字幕、2004年。/Terry George, Hotel Rwanda, 2004. South Africa/UK/Italia/USA

英語版予告編URL: https://www.youtube.com/watch?v=4dd8rX5Dy_Q

《ひとことコメント》

ルワンダ内戦で、多くの人々を保護したとされる、実在のホテルマンをもとにした映画です。風のうわさでは、実のところルワンダではあまり受け入れられていないようです。また、これはあくまでフィクションなのだろうな、ということは感じます。ルワンダ内戦の惨劇を、ありのまま伝えてくれる作品なのかはわかりません。

しかし、そうして作られたモノでありながら、この映画は十分すぎるほど悲劇的です。私はルワンダに向かう飛行機で見ましたが、ルワンダに行きたくなくなりました。それほど恐ろしく、あまりにむごい映像です。フィクションにもかかわらず、恐ろしいのです。

ホテル・ルワンダは、ルワンダ内戦に向き合う一歩目として、ルワンダで起きたことへと目を向ける初めのステップとしておすすめできます。完全な映画ではないのかもしれないけれど、それでも、私たちにルワンダで起きたことを、わずかでも想像させてくれると思います。(山根佑斗、アフリカ地域専攻、2018年度入学)

音楽・ミュージックビデオ

  • サウティ・ソル『魅惑のアフロビート』(TEDGlobal 2017)/Sauti Sol, The Rhythm of Afrobeat. 言語:英語、長さ:12分17秒。

URL: https://www.ted.com/talks/sauti_sol_the_rhythm_of_afrobeat

《ひとことコメント》ニアの音楽グループ、Sauti Solによるパフォーマンス映像。世界的な人気を誇り、アフリカのポップシーンを牽引するグループSauti Sol。アフロビートへの扉をまだ開けていない方は是非。からだ、こころ、踊り出す12分。(若本隆平、アフリカ地域専攻、2017年入学)


  • Shatta Wale, My Level, Ghana 

URL: https://youtu.be/AlPJpiklo54

《ひとことコメント》

私がガーナにいたころ(2018-2019年)の大ヒットソング。街にいても村にいても、そこかしこのステレオからこの曲が流れてきました(ガーナの人たちは爆音で音楽をかけるのが大好きなのです)。ちなみに、私はこの歌のさび部分を「I know my love oo(私は私の愛を知っています)」だと思っていて、ずっとラブソングとして認識していたのですが、帰国後になってそれが勘違いであることがわかりました(ガーナ英語マジック)。実際の歌詞はこんな感じ。

「今日の俺は何も持っていないけれど、明日になればきっといい波が来てお金持ちへの階段を駆け上がれるだろう。そしたらトヨタを買ってやるぜ!」

すごくわかりやすい成金願望を唄っています(笑) しかしこれはこれで、明日の発展への希望がうねるガーナの雰囲気を思い出すから好きなのです。また、このミュージックビデオには、上空から見た首都アクラの街並みと市場の人々の様子が写っていてそれがいい雰囲気を醸し出しています。「楽観と希望の国」ガーナの様子をぜひ楽しんでみてください。(井出有紀、アフリカ地域専攻、2016年度入学)


  • DJ Mic Smith, Jama ft. Patoranking & Shaker, Ghana

URL: https://youtu.be/wHOBFL3RxUA

《ひとことコメント》首都アクラ沿岸部にあるジェームズタウンという場所で撮影された(と思われる)ミュージックビデオです。カラフルな風景と旋律の陽気さに、一瞬にして魅了されてしまいます。漁労の様子やケンケ(メイズから作る主食)を食べる姿、ヒョウタンを使った伝統楽器を打ち鳴らす民衆など、沿岸部の文化がところどころに垣間見えるのも楽しいポイント。聞けばあなたもガーナに行きたくなること間違いなし!(笑)。(井出有紀、アフリカ地域専攻、2016年度入学)


  • 今後も活躍が期待される、今流行りのアフリカ出身シンガーたちのミュージックビデオ

世界的に流行しているアフリカ出身のシンガーたち10人を紹介している記事を紹介します。

BBC, Ten African music stars to look out for in 2021 (2021年1月1日付)

ここで登場するのは、それぞれの代表曲がYouTubeでの再生回数何百、何千万回というようなビッグアーティストたちだそうです。記事の中に各アーティストの動画へのリンク(※)があります。いま現在のアフリカの若者カルチャーを知ることができるので面白いなと思いました。(奥富彩夏、アフリカ地域専攻、2020年入学)

※MVへのリンク:

Elaine - You're The One

URL: https://www.youtube.com/watch?v=gEWCJc1atvc

Fik Fameica - Buligita

URL: https://www.youtube.com/watch?v=7oz1CXv59bQ

Gaz Mawete - Olingi nini

URL: https://www.youtube.com/watch?v=wJuyvYubbPc

KiDi - Say Cheese

URL: https://www.youtube.com/watch?v=16eD47oOpH8

Omah Lay - Lo Lo

URL: https://www.youtube.com/watch?v=xYD2SQljwJo

Sha Sha - Tender Love

URL: https://www.youtube.com/watch?v=IWrvCe5n4tE

Soraia x Lisandro - Bai (Remix)

URL: https://www.youtube.com/watch?v=sJ9Y2Un5VBQ

Tems - Try Me

URL: https://www.youtube.com/watch?v=hVEp-P2-rqY

Zuchu - Wana

URL: https://www.youtube.com/watch?v=0efYqSqx_-g

最終更新:2021年3月4日