こんにちは。2022年度入学、アフリカ専攻11期です。私たちは今年度の第101回外語祭において、「The One-Handed Girl」というスワヒリ地域の民話を元にした語劇を上演いたしました。今回はこの語劇について報告をさせていただきます。
劇はタンザニアの小さな村に4人家族が暮らしていた場面から始まります。後に亡くなってしまう父と母から、兄は財産を、妹は恵みを受け取りますが、恵みをもらった妹には次々と幸運が起こります。それを妬んだ兄が悪巧みを思いつき実行したところ、妹には不幸ばかり起こるようになり、家を追い出された結果、山で片腕を切られてしまいます。しかしその山で見つけた蛇を助けたところから腕を取り戻し、幸運に包まれるようになるというお話です。
題材は6月頃に決定しました。アフリカの魅力をどのように伝えるのかという点を考えた時に、スワヒリ語を学んでいるメンバーも多いためやはりスワヒリ地域の物語を題材にするのがいいのではないかという話になりました。そして、1人が出してくれた「The One-Handed Girl」というスワヒリ地域の民話を元にすることに決めました。
あらすじだけでは劇が短かったため、大筋は民話に沿いながら私たちでオリジナルの展開を考えていこうという話になったのですが、まずそれが難しいところでした。アフリカについて学んでいるとはいえ、実際のアフリカの農村の様子を見たことのあるメンバーは少なく、どうしてもイメージで書かざるを得ないところがありましたし、どうすれば話が自然に繋がるのかという点も難しかったです。最終的に日本語のセリフとして完成させられたのは8月半ばでした。
その後各役者を決めた上で役者自身に英語やスワヒリ語に訳してもらい、ネイティブチェックも入れながらセリフの練習をしてもらいました。脚本の中で主人公2人のセリフがとても多く、2人には負担が大きかったのではないかと思いますが、2人ともコツコツ練習を重ねてくれていた上、演技力が高かったため、練習から迫力のある演技を見せてくれていました。
9月以降ホール練が始まってから苦労したのは舞台演出です。家の外と中の場面転換をどうすれば伝わりやすいのか、どんな大道具が必要なのか、作中に登場する牛や蛇などの動物の表現はどうすればいいのか…。練習を重ねる度に課題を感じ、悩むことも多くありましたが、その都度役者や裏方と話し合いながら、より良い舞台になるよう改良を重ねました。練習になかなかメンバーが来られないこともあり、リハや本番直前まで全ての動きを揃えて練習をすることができていなかったことにも焦りを感じていましたが、メンバー1人1人の努力のおかげで、本番良いものをお客様に見せることができたのではないかと思います(写真1)。
写真1:練習風景
本番は昼の時間帯だったこともありたくさんの方にご来場いただけたわけではありませんでしたが、みんなのご家族や友人の方々などから面白かったと言っていただけたり、見に来てくださったタンザニア大使館の皆様にもお褒めの言葉をいただけたりして、アフリカ専攻一同とても嬉しかったです。先輩方のなかには涙してくださった方もいらっしゃいました。終演後にはNHK Worldのスワヒリ語担当様からのインタビューを日本語とスワヒリ語でお受けし、先日放送していただきました(注; 写真2)。
注:2023年12月17日にNHK World Japanからアフリカ語劇のレポートがスワヒリ語で放送された。放送内容は、以下から聴くことができる。
Ripoti: Tamasha la Wanafunzi(Desemba 17, 2023)
URL: https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/sw/radio/listener/202312170600/
写真2:語劇タイトル幕
監督という立場を経験して感じたことは、やはり全体を見ながらより良いものへと劇を作り上げていく作業の難しさや大変さです。しかし、アフリカ専攻のメンバー1人1人の努力と能力、意見を言い合える雰囲気のおかげで助けられることが多々ありました。本番中裏から見ていた時、最初は机上でしか描かれていなかった物語が、舞台上に生きた物語として展開されている、その光景に感動していました。この語劇はメンバー全員が揃っていなければなし得なかったものです。メンバーには心から感謝しています。会計、音響、照明、大道具、衣装、そして統括部。ひとりひとりへ感謝の言葉を送りたいです(写真3)。
写真3:本番の舞台袖から
外語祭において伝統のある語劇に、監督として携われたことが本当に光栄で幸せでした。後輩たちが語劇をまたやりたいと考えているならば、ぜひ頑張ってもらいたいですし、私たちも全力でサポート出来ればいいなと思っています。
最後に、先生方や駐日タンザニア連合共和国大使館の皆様など語劇を実施するにあたりご協力いただいた方々、語劇を見に来てくださった全ての方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました(写真4)。
みんなありがとう!アフ科大好き!!
写真4:本番後の集合写真
最終更新:2024年1月4日