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物語とメディア 新物語研究1

発行:1993年10月8日

編者:物語研究会

編集委員:植田恭代・加藤洋介・原岡文子・藤井貞和・松井健児・三谷邦明

発行所:有精堂

定価:6800円


〈紙上座談会〉物語というメディア

パネラー:三谷邦明・藤井貞和・井上眞弓・高橋徹

フロアー発言者:松井健児・深澤徹・高木史人・関根賢司・吉井美弥子

司会:植田恭代・原岡文子


〈特集〉物語とメディア

1 原岡文子「笑う―『源氏物語』の「人笑へ」をめぐって―」

2 関根賢司「文字・写本・書物―あるいは伊勢物語のエクリチュール―」

3 橋本ゆかり「噂・会話・伝奏・盗み聞き―源氏物語をフィールドにして―」

4 今井俊哉「常套句と逸脱―口承と書承―」

5 石井正己「巫女・呪言―遠野の「オシラ神祭」から―」

6 甘利忠彦「物の怪・夢―見えないメディア・物語裏面史序論―」

7 河添房江「神器というイデオロギーの物語学―王権論の現在から―」

8 松井健児「儀式・祭り・宴―『源氏物語』朱雀院行幸と青海波―」

9 末沢明子「住居・隔てもの・調度―源氏物語における飾りと隔て―」

10 葛綿正一「交通・移動・運搬―物語とテクスト―」

11 安藤徹「橋・峠・川・水―空間を繋ぐ―」

12 大洋和俊「旅・道・寺社―枕草子の〈言説〉―」

13 齋藤正志「下人・子供・高齢者―うつほ物語における媒体の方法―」

14 伊藤一男「数・三区分―発想と束縛―」

15 小森潔「ゲーム―言語ゲームとしての『堤中納言物語』「よしなしごと」―」

16 加藤洋介「経済・貨幣―「准太上天皇」光源氏の封戸をめぐって―」

17 佐藤信一「汚物―両義性をもつメディア―」


〈自由論文〉

上原作和「物語る光源氏―〈語り〉の機構もしくは型取りとしての三周説法―」

高木信「語りの詐術/騙りの技術―『平家物語』における〈語る主体〉の言説と義仲の言説の衝突―」

三田村雅子「『とはずがたり』の贈与と交換―メディアとしての衣装―」


あとがき

英文目次

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