刊行物一覧(単行本)

書物と語り 新物語研究5

発行:1998年3月20日

編者:物語研究会

編集委員:高橋亨・河添房江・野村倫子・鈴木泰恵・今井久代・立石和弘

発行所:若草書房

定価:6800円


〈座談会〉書物と語り

阿部好臣(司会)

三谷邦明(古代)・阿部泰郎(中世)・紅野謙介(近代)

河添房江・高橋亨・鈴木泰恵・野村倫子(編集委員)


〈論文〉

(1)特集 書物と語り

●「語り」

関根賢司「源氏物語の語りの心内語―紅葉賀・花宴を中心に―」

佐々木聖司「辞と時制―語りを決定するもの―」

●「書物」―その引用

正道寺康子「漢訳仏典から『うつほ物語』の阿修羅へ」

増尾伸一郎「『源氏物語』の〈死〉の表現と延命招魂法―事相書と疑偽経典を手がかりにして―」

井上眞弓「『狭衣物語』の書物と語り―「行為」と「記憶」のメディア―」

●「書物」の権威

大井田晴彦「俊蔭一族復興―「蔵開」における〈書物の力〉―」

大洋和俊「変成する枕草子―書かれなかった歌―」

下鳥朝代「「思わぬ方にとまりする少将」と「はなだの女御」―末尾表現に着目して―」

●「書物」―外部との交通

猪股ときわ「実践のための書物―『琴歌譜』という「曲弦図」をめぐって―」

深澤徹「吉備大臣入唐・外伝―「こよみ」をめぐる中世のモノガタリ―」

(2)自由論文

藤井貞和「日本文学の時制―「た」の遡及とその性格―」


あとがき

英文要旨