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物語研究 6

特集:記憶

発行:2006年3月31日

編集委員:助川幸逸郎・前田雅之・斉藤昭子・内藤まりこ・佐藤清隆

発行所:物語研究会

事務局:立石和弘

代表:佐藤信一

印刷所:株式会社ユリクリエイト

定価:1000円


【テーマ論文】

高木信「見えない亡霊/顕れる亡霊―記憶/亡霊/不可能性―」

内藤まりこ「中世歌論における時間―〈未来の記憶〉のために」

ダリン・テネフ「記憶の措定をめぐって」

呉世宗「船から骨へ―証言としての詩、金時鐘『長篇詩集 新潟』第二部を読む」


【テーマシンポジウム】「記憶」

内藤まりこ「目的と成果」

ダリン・テネフ「2005年8月の物語研究会シンポジウムについての感想」

前田雅之「記憶は認識か―テネフ氏の疑問に応えて―」

大胡太郎「シンポジウム「記憶」の前後」

安藤徹「メランコリーをリコール〈re-call〉する」

高橋汐子「観戦記―時間軸と〈記憶〉」


【自由論文】

伊藤禎子「『うつほ物語』の〈絵解〉」

鈴木貴子「〈涙〉の共有と〈ずれ〉―紫の上・光源氏の関係をつなぐもの―」

斉藤昭子「六条院世界・絵画化への欲望―図としての源氏と紫の上の「あはひ」―」

藤井貞和「阿弥陀仏の憂鬱―『源氏物語』と阿闍世コンプレックス」

諸岡重明「薫の宇治御堂造営―連鎖する愛のもつれと罪」

助川幸逸郎「『恋路ゆかしき大将』における〈物語破壊〉―〈女性嫌悪〉と〈『法』としての父権〉―」

水野僚子「『一遍聖絵』における物語と視覚表象」

西野厚志「ポロメオの結び目をほどく―新資料から見る「谷崎源氏」―」


【ミニシンポジウム】「視覚と物語」

加藤次直「視線・類型・身体―『百人一首像讃抄』の挿絵を「読む」」

井上眞弓「「視覚と物語」に寄せて」

中丸貴史「テクストと絵画―二つのメディアをめぐって」


【物語時評】

秋本宏徳「逸走する〈少女小説〉―『マリア様がみてる』をめぐって」

鈴木泰恵「「テクスト論」再考―物語が物語であるために」


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編集後記

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