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物語研究 8

特集:古典(学/知/教育)

発行:2008年3月31日

編集委員:上原作和・笹生美貴子・中丸貴史・西野入篤男・湯浅幸代

発行所:物語研究会

事務局:佐藤信一

代表:佐藤信一

印刷所:株式会社ユリクリエイト

定価:1000円


【テーマ論文】

藤井貞和「山麓の文学―三谷邦明と〈読むこと〉」

東原伸明「三谷邦明のテクスト論・覚書 ―動態・脱構築・近代批判―」

圷美奈子「《見立て》の構造 ―和歌読解の新しい試みとして―」


【テーマシンポジウム】「古典(学/知/教育)」

圷美奈子「《歌物語》の主題と手法―『伊勢物語』「梓弓」などの場合―」

原豊二「山陰歴史館所蔵七絃琴に関わる近世・近代の〈学〉的体系の考察―国学・漢学・琴学の横断をめぐって―」

松島仁新しい〈王権〉 徳川将軍のための〈王朝絵画〉の創生」

湯淺幸代「物語研究会大会シンポジウム二〇〇七・夏―「古典(学/知/教育)」質疑・討論について―」


【テーマシンポジウム】「古典(学/知/教育)」PART2

関根賢司「小林秀雄『本居宣長』論」

井野葉子「清水好子の文体論」

阿部好臣「益田勝実『火山列島の思想』再読」

シンポジウム討論


【テーマシンポジウム印象記】

松井健児「テーマシンポジウム「古典(学/知/教育)」印象記」

末沢明子「テーマシンポジウムPARTⅡ印象記」

池田大輔「「古典知」を論じることの難しさ、そしてテーマと対峙する物研」


【自由論文】

F・ドゥエ原著 黒木朋興訳「異議あり、18世紀フランスのレトリックは転義法に「限定」されてはいない」

黒木朋興「フランソワーズ・ドゥエ氏のジュネット『限定されたレトリック』批判について―レトリック研究の第一歩を目指して」

李芝善「韓国語訳『源氏物語』にみる古典文学翻訳論―柳呈訳を中心に―」

西山登喜「『うつほ物語』擦り寄る朱雀帝と仲忠―笑いを媒介に―」

鈴木貴子「『うつほ物語』における秘琴伝授と〈涙〉―いぬ宮の〈涙〉―」

北川真理「「桐壺巻」冒頭文の「時めき給ふ有けり」について―「あり(有)けり」の主語についての考察―」

越野優子「国冬本源氏物語の「光る君」―特異な桐壺巻巻末の物語るもの」

本橋裕美「別れ路に添へし小櫛」が繋ぐもの―秋好中宮と朱雀院の恋―」

野谷健「狩猟王としての光源氏―「いろごのみ」論とのかかわりから―」

佐藤瞳「『源氏物語』「野分」巻の垣間見―紫の上の〈眼〉と物語の「感覚」―」


【書評】

陣野英則「安藤徹著『源氏物語と物語社会』」

竹内正彦「上原作和著『光源氏物語 學藝史―右書左琴の思想』」

古瀬奈津子「河添房江著『源氏物語時空論』」

青木慎一「川名淳子著『物語世界における絵画的領域 平安文学の表現方法』」

田中貴子「外山敦子著『源氏物語の老女房』」

吉海直人「原豊二著『源氏物語と王朝文化誌史』」

中島和歌子「深沢徹著『『愚管抄』の〈ウソ〉と〈マコト〉―歴史語りの自己言及性を超え出て』」


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編集後記

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